隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

数と愚者

なるほどねぇとあらためて納得。

いまマスコミはヅカ受験生減のニュースが一周。
数は増えているばなしをきいたときは意外に思っていたんだけれども総数はやっぱり減るんですねそりゃそうか。

子供の数、富裕層の数ともに減少傾向なわけだし、そこにきて一連の事件とその報道を受けたらば、記念受験系の、本気度が浅いご家庭の子は、大金かけての受験に待ったをかけるでしょう。さすがにいまどき、本気で準備ゼロで当日受験しに行く観光目的受験者はいないだろう、と思うし…(未成年でガチ当日いきなり記念受験を準備できる子はそういまい)。

となると、増えた感じがするという現場の人は受験スクール関係者だったので、より実績のある有名スクールの人からすれば、本気度が強い受験者が有名スクールに集中する度合いが加速し、自分の視界からは「少女たちの情熱や夢の温度は高い、保護者はそんな子供を信じてできる限りのフォローする覚悟をしている」層がより大きくみえるわけなんだなぁ。

数字の魅力

数字を出すと人はコロッといってしまうし、見えている世界が違う人は実際に問い合わせが増えていたりするんでしょう。もとよりスクール系ってどんどん淘汰されるものだろうし。
今後、某KIEスクールから過半数合格…とかなったらそれはそれでどうするんだろうね、と部外者ながら気になったりする。
今年も13人ですか合格者。圧倒的。歌劇団に入るための音楽学校(公式)に入るための予備校(非公式)の線が出来上がっている。

私が本気の受験生もしくはその保護者なら、ここまでの圧倒的数を送り込んでいるスクールの門をたたきたいって絶対思っちゃうなぁ。

毎年思う倍率の魔力

ヅカ受験て、倍率がどうあれ、最終試験は、ほぼ1/2なの毎回きついなって思う。約100名弱くらいに絞られて最終試験を受け、そのうち40人合格。
100人中40人が弾に当たって死ぬロシアンルーレットやらないか、生き残ったら100万円だよ ていわれて、やるだろうか自分?100万ごときで死にそうだからやりたくないって思う。
つまり結構当たるじゃんって数字なわけだ。

で、
落ちてみて、数字をもう一度見返して、あそうか、合格者40だから、60人は落ちるんだから…て思い直したり、そもそも600人超からの40だから…って思い直しても、倍率最低っていわれても、そこの悲喜こもごもの熱はちぃとも変わらないと思うんだぁ……。

放っておくゆるさにあるお互いのための救い

キラキラした受験生が夢と希望と覚悟をもってくぐっていく門の向こうのことを、とりあえずなんかアレだから潰せっていう層がいるみたいで。
根っこはやっぱり嫉妬なんだろうと思う。持たざるものの。

ここ数日の報道には、
「こんなにネガキャンしていて歌劇団とかいうのがやばいのを煽ったはずなのに、なんでキラキラした若い子がまだわいてくるの?」ていう戸惑いを感じている30代くらいのコタツライターの顔が見え隠れしたものもあった。※私の個人的な超偏見です

ぶっちゃけ芸能の道を進むなら、保証も雇用条件も労働環境ももっとブラックな中小劇団とか、一切保証のない海外バレエ界か、若い娘をダイレクトに食らう日本のテレビ芸能界か、になるのかな。
どこも、自浄化を内外の関係者が信じて取り組まんとする歌劇団の状況より、若い娘にとっては毒が強そうである。

間違いなく努力をして結果を出した112期生に泥かけようとする行為はやめてほしいと願いつつ、とにかくも、すべての受験生の少女たちに素晴らしい人生が待っていますよう、門出をお祝いしたい。





にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

花組大劇場千秋楽にウソだといってよ、と思う

いやいや、まだ信じられない気持ちが半分くらい……。

東京公演を残しているとはいえ、退団とかウソだろ?カレー君…。

初見、花組アルカンシェル

最初の評判はこう、だいぜっさーんって感じでもなかったけれども別にまあ単体で観たら悪いってわけじゃなくって~ていうもやる評判が私の耳には届いていたんだけどウン既視感が仕事しまくり。

日本人はナチスのカギ十字を安易に娯楽に登場させることに眉を顰める人が多いですけれども、日本のV系ファッションにおけるナチ的な制服コスプレとかネタとか漫画で言うとヘルシングとかドイツ人大好きだから大丈夫じゃないかな、娯楽で使うのは。とはいえヅカで観るのはなんか古臭くって、またか…感。

それを相殺させ(ようとし)たのがフリードリッヒ・アドラーのキャラクタなんでしょうね。ひとこちゃん好演してました。飽きずに最後まで観られたんだけれども、ねぇ…。

冒頭からあれよあれよと展開するのは海外ミュにならったイケコ節。1幕主人公のお衣装はネバセイかなんかでみたことあるような。芸術の世界の人が銃をとることになるのもネバセイかなんかでみたことあるし、ヒロインが自ら戦いに出る(ストーリー上)感じもなんかどこかでネバセイ。
2幕はいってしばらく流れた楽曲は雪組ワンスだった。あとやっぱり、語り部にされた聖乃あすかは物語の外にいて、さみしいね……。

いま思い出せと言われたら、主人公が何した話だっけ?てのはこう…うまく言えないんだけど、じゃあつまらなかったかっていうとそんなことはなく、でもじゃあ柚香光の一番にこれを推すかってーとそれははっきり「ない」かな。ウン。

あと1シーン…カレー君とまどかちゃんの役がパリの夜のカフェで他愛もない話をするような場面だったり痴話げんかでもいい、酒飲むシーンでもいい、なんかあれば足りたと思う。
演者とファンの愛でできている公演だわよこれ。

冒頭の群舞でも美!

うたかたのSS最前列での観劇で間近でみてもね、星空美咲ちゃんがまあ美しくっておまけにファンサも熱いのでキャーだったんだけれども、彼女はやはり目立つ。登場シーンや娘役が並んだ中でも一人姿勢の良い子がいるの。みんな姿勢はいいんだけれども、頭から首から肩のラインがひときわ美しい人。いわゆる『ジゼルの首のライン』みたいなのが一人いる。それが星空美咲。今回は美味しい役だったなぁ。

圧倒的な「集大成感」

星風まどかは美しかった。
今作は今までよりいっそう。彼女の今回のメイクやかつらはなんていうか完璧で。パリの劇団?でメインを務め演出もやるわよっていうバリキャリ女性という役…いわばトップスター役ですね。こうして思い返してみるとこの設定に、ダンサーで振付師のカレー君でしょ。なんかすごいイケコが大好きな萩尾望都先生の初期の作品にありそうなキャラ達に…思えてくる。
ていうかなんだろう、話はともかくイメージの作画は萩尾望都先生だろうなって気がする。

私が観た前回の星風まどかはうたかたの恋だから、今回はぐっと大人で、それがまたよく似合っていて、大輪の華いままさに満開のときと感じた。

そして、大階段の前の組長が読んだコメントそして自身の挨拶においても、きちんと本人のことばで宙組時代のことを感謝を込めて名前を呼んだ星風まどかの、芯の通った姿にひたすら感服した。

あと完全アドリブとなった2回目当たりのカーテンコールでのバク転発言。日ごろ絶対に枠線をはみ出さない娘役星風まどかだが、フリーで喋らせると美園さくら風味というか何言ってんだ感とそれをまっしょうめんからツッコむカレー君とか、なんていうか、ヨシ!

うそだと言ってよ

対して柚香光である。

集大成?

彼女はまだまだ…消耗して何か痛めつつも現役のスポーツ選手のような礼真琴と比較しても、この人の生まれながら強靭でしなやかな持ち味は瑞々しくって、同じだけの大変さのなか、なにもかも余裕で、いやここで辞めるなんて嘘だろとそればっかり頭をよぎった。

確かにやりきったろうし、よいタイミングでの卒業だと思う。たぶんベストによいタイミング。なんだけども、こんなに…こんなにもったいない、辞めるのが惜しい、はやすぎと思う人は久しぶり。早くないんだよ!わかってるよ!でもまるで新鮮なんである。

トップスターは数年で卒業する存在だから、どんなタイミングであっても、よい卒業であれとそう思うのに、惜しくて惜しくてたまらない思いでいっぱい。カレー君がいなくなるなんて……。

就任当初は、彼女は早期就任早期退団がよさそうなんて思っていた気がするけどウソウソ。
この感覚はなんだろうか…。

私にはまだ見ていない柚香光がある

最初はダンス、次にビジュアル。だけれど真骨頂は芝居。

柚香光をはじめてみたときから芝居にくぎ付けになった。さよならショーでは少尉からはじまって。それが彼女が駆け抜けてきた舞台時間が確かに、決して短いものではなかったことを思い出させてくれたけれども。
まだあるよね!もっと引き出しあるよねっていう、そのもったいなさがめっちゃくちゃ大きいスターさんだ。

カレー君の魅力は、ナイワのあのキャラ感だよね。生まれ育ちのいい不良でとことんヒロインにやさしくて甘くて、そしてタキシードの蝶ネクタイをぶら下げてボタン外す人。
それをさよならショー最後にやったトップスターいた?(反語)最高かよ!!※でもってディナーショーのポスターもこれだから自分の魅力を知っているカレー君に転がされているわけなのよね、好き。

次は東京

東京公演は四月半ばから。チケットがないので生で観られないのが大変かなしい。が、まずは無事の開幕と全公演完走できるよう祈りたい。




にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

スターというよりスタァ 星組新人公演

いやぁ、王道でクラシカルで真ん中力どーん!タイプのスタァ誕生シーンに勝る楽しさはないかもしれない。大希颯、新人公演主演、無事開幕おめでとうございます!!

わくわくさせる魅力

大希颯ってこれかあ というような新人公演の、配信観劇体験であった。この日別の視聴予定と被っていたので正直直前で、視聴をやめようか思ってたけれどもあとから課金視聴もなかなかできない新人公演だからね、と滑り込みで課金視聴。よかった、観られて。本当にそう思った素敵な新人公演だった。

と同時に、これが一度きりの公演であることがもどかしい思いであった。せめて2回…いや一週間…は厳しいなら5日間……なんてね。

青いけど

主演を務めた大希颯のすべてが青くて若くて拙くて、可能性の塊だったんだけれども、だがそれがいいと思わせる圧倒的なパワーと主演にふさわしい真ん中力。タカラヅカの大きな舞台を埋めるにはこういう真ん中がいいよね、と思い出させてくれる魅力があった。

最初の登場シーンは礼真琴にその方向性でとアドバイスされたのか、はたまた演出の指示だったのか、あるいは本人がそう決めたのかはわからないが、本役以上に「大希颯でございます!!」というアピール方向。これは歌舞伎あるあるで、花形スターや看板役者が出でやる際に役になりきるとかよりも、さあお目当てのスターがお出ましだよ!という観客の望みをかなえたよっていう登場。これがまさか新人公演でみられるとは。

この初登場シーンによってすっかり大希颯というスターに興味がわいてしまった。大成功である。

二番、御剣海

御剣海の方が名前をよく覚えていたんだけれども、出のシーンは本当にこれが本人か?というくらい衣装がぶかぶかに見えて、なんか女の子が来ちゃった感だった。ありちゃんがでかいの?
でも中盤のナートゥからさらに後半、コムラムビームの歌のあとのフィナーレに続くに向かってどんどんと舞台で大きくみえていって、最後のシーンじゃ、最初の「なんか華奢な子でてきた」感は吹き飛んでいて。本人の気合と緊張がほぐれるたびに役に等身大になっていった感じ。見目麗しいし、こちらも今後が楽しみなスターにしか見えなかった。

お嬢、乙華菜乃

ヒロインジェニーを好演していたのが今回、抜擢された乙華菜乃。106期生ということはピガールでデビューした期か。そしてこの期もまたちょっとありましたね記事が…。切ないわね…。
本人はヒロイン力ある人でヒロイン指名も納得。もっとこってりしたヒロイン像も観てみたい。

悪女もいける瑠璃花夏

本役のマッリがよかったので期待していたるりはなちゃん。キャサリンは本役小桜ほのかちゃんにかなり寄せつつもるりはなちゃんらしさの華のあるキャサリンで、これはこれで素晴らしい出来だった。歌もうまいしね。
本人の持つ魅力としてはこういう役の方が光るかもしれない。マッリは幼い少女だもんなぁ。

全体

ジェイクを演じた稀惺かずとは残念ながら印象に残らなかった…というかジェイクの出番そのものが減っていたこともあり(削ってたよね?)、ちょっと残念。全体としては星組若手の公演に期待する勢いとかパッションとかキラキラがしっかりあって、次代も楽しみがあるなあ、という期待が膨らむ舞台であったので、とてもよかったのではと思う。だからこそ1回きりってのがねぇ…ってのは内部でももちろんみんな思っていることだろうね。

ちょうど最近、堂本光一氏がインタビューで「働き方なんたらと舞台芸能は相性が悪い」という趣旨の発言をされていた。これはもう、本当にその通りだと素人でも思う。
残業云々のことも高プロが適用されると時間外の概念がはずれる。舞台づくりはこちらなんだろう。彼らの取得はテレビ芸能で売れない限り水準は低いが、そもそもそういう世界なんだよね。悩ましい。
とはいえ、あてはまらないルールをはめることほど双方を不幸にすることはない。よい新人公演が今後も続くよう、よい改善に期待。


にしても、大希颯は楽しみだなぁ。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

若さとはしたたかで、繊細で

110期生の卒業式の様子をニュースでみて、あんまりの可憐さ、若い美しさに晴れやかな笑顔に、余計な心配も吹っ飛んだ。
そして、現場にいる人たち当事者たる少女たちは現状をもっとドライにもっとシビアにもっと先までの現実を見通しているのだと感じた。彼らは自分の芸能人生をみつめているのだ。

3月ときいてもぴんとこなかったが、タカラヅカ受験本番なのね。さすがに今年はバラエティ番組もお受験追っかけはしないのかなと思う。取材進んでたろうけどねぇ…。
にしても、子供の母数が減っているのだから受験者数も減少の一途をたどるのかと思いきや今年は前年を上回るらしいとか。
昨今、芸能への道を希望する子供は逆に増えていそう、といわれてもなんとなくさもありなん な感じ(それが特別な進路にならなくなっているような)…などと想像アンド妄想。

子役ってさ

ジェンヌさんたちのなかにも子役で芸能活動していた経験がある人はわりといるとか。私ごときがきいたことあるのはれいこちゃんが少女時代にモデル活動をしていたというもの。雑誌掲載されてたんだっけね。学校の先生からも整った容姿に言及されていたそうだし、きっと「この人は画面の向こう側」と思われてきたんだろうねぇ。

友人夫婦のところの子供もまた、最初は母親の仕事場の人に頼まれて、生後10か月くらいのときに赤ちゃん役でワンシーン、映画出演ていうのがきっかけで、そこから数作、制作側にたのまれて同じような、抱っこされている赤ちゃんのシーンにちょうどこれくらいの月齢の子供が必要でと頼まれ、記念にと話を受けていた。
ちょうどコロナ禍で田舎の両親に孫を会わせることが難しかったタイミングで、テレビに出るよってのは最高の親孝行になったというなんか素敵な話だった。この子はこれがきっかけで子役人生スタートしている。

あっという間の日々

「金縷衣(きんるのい)」という有名な漢詩がある。私は知性や教養でもってこの詩を知ったわけではなく、少女時代に漫画で出会ったのをおぼえているだけの無知なものだが、強烈に覚えている。

花開いて折るに耐えなば直ちにすべからく折るべし 花無きを待ってむなしく枝を折るなかれ
君に勧む 惜しむなかれ 金縷衣 君に勧む すべからく惜しむべし少年の日々

っていう…
この訳でピンとくる人がいたらきっと仲良くなれると思う。藤田あつ子先生の漫画で読んだのだ。

泣いても笑っても

若い日々は本当に有限なのだから、その時間のめいっぱいすべてを、すべてをかけて何かに取り組んでいる人を見るのは楽しい。うっとりする。
自分はそうなれないけれどもうっとりする。甲子園が好きな爺とヅカが好きな婆の根っこは一緒かもしれないと思うし。

厳しいことあるんだろうなと思いつつも、自分の夢、あこがれ、そしてその先の未来を信じて努力している少女たちの夢がどうか、本人の望む形で叶いますように。
そして彼らのこと、正しい大人によって守られますように。

季節の変わり目を目の当たりにする日々で、ひどく切なくなった。



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

新人公演休止とな

世間でもコロナやインフル流行しており。報道されないけれども、めっちゃいますね。先日皮膚科と内科の2つの科がある病院の皮膚科へ軟膏もらいにいったところ、内科大混雑のうえ、感染対策で外にいる患者さんもいたしね。やっぱり基本の感染対策は大事…!

うそだといってよ!

にしてもそんななかで、星組の新人公演が中止とは痛恨…!!

kageki.hankyu.co.jp


これは関係者の嘆きもさることながら、ただの新公よりなんかずっと演目的に楽しみで仕方がなかったのよ…!どんなものになるんだろうって。
本当にもっと気軽に振替できればいいのにね。そう、観客にはつらいが、チケットは窓口にて当日売りのみとかにしちゃえばね(すっごいいろんな問題ありそうだけど)、いくらでも振替しやすくはなるよね~~。
とはいえ配信のみだと演者の気合もちがうだろうしなぁ。

何とか振替公演を実現してほしいですね…。

異例の公演見直しがついに。宙組

こっちはマスコミの事前報道のとおり、いったん無期延期が確定。

kageki.hankyu.co.jp

リリースの書き方に担当者と上司の会話が聞こえてくるようです。
「現状を踏まえ」の一言に集約したあたりはむしろ同情する。

私もサービスのインフォメーションやユーザ案内やらを推敲したりチェックしたり書き上げたりとアレコレする業務があるので、こういうのは長々書くと要らぬツッコみを招くので、シンプルに行くのがよかったりする。

とはいえそんな現場が理解できるわ~と思いつつも、この場合このケースに限っては、誠意をもって一所懸命やっております感を出してもいいとも思わなくもない。

お花様が先日

花總まりが先日、今度出演される舞台「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」の宣伝でとある番組に出演していて、相変わらずのエイジレスな美貌とともに、本当にあたまがよいというか、かしこさを発揮して今作の主題に触れるコメントをしていて、がぜん舞台に興味を持ってしまった。
でこの時に、MC陣の「すごいですね!12年も主演を?!」という反応をね、流すのがね……

MCがココリコ田中、で番組出演者も芸人系で、どこまで「主演12年」の意味するところを分かっていたかはともかく(たぶんわかってない)、花總まり
「ちょうどこのころ、4組を5組にするっていうところで体制が変わったことも影響しておりまして…」
とさらりと説明。

ココリコ田中氏の「いやそれでもですよ」というツッコミにはオホホと笑ってかわすお花様(やっぱりココリコ田中氏は12年の意味わかってたのかも笑)。

そうよね。宙組はこの女帝からはじまったんだわ。
あれは間違いなく大きな変革であったはず。いままた、物事がいい方に向かうことを祈る。




にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

ブランドと歴史って大事

FF16 公演の中止・順延ばなしがまことしやかにささやかれているが、一段落感があってからお稽古にはいらないと、こちらとしても拍手を送りづらいわけで。

ヅカ好きの古参マダムほどFF16どころかシリーズも知らないんじゃないのかなあ~~なんて思うのだけれども、ゲーム会社界隈に詳しい身としては、スクエニ法務部は奴らの中では最弱と言われた時代もあり……、
なんでしょうねぇ……いまめっちゃCMしている、スクエニの伝家の宝刀FF7 のメインキャラの声優さんなんて致命的なスキャンダルやってますしねぇ…FF10を歌舞伎化した方の…歌舞伎界でもね…大事件ありましたけども、なので…慣れてるんじゃね?とか思うんで阪急は阪急でしっかり課題と問題に取り組めば、向こうは全然待ってくれるよ。ウン。

やっぱり歴史の重みか

400年も血塗られた歴史のなかでやっている歌舞伎は強いなと思ったこの数年。
あと代役公演の体制も非常に強いし。
看板役者が座長公演として公演を背負うかたちは同じなようで全く違うのがみてとれる、歌舞伎と歌劇。歌舞伎は昭和のある時点まで、役者が興行主である松竹と契約を特に交わしておらず、慣習で出てただけだったんで、あるとき東宝が正式に出演交渉とか契約とか手続きしにいってとある一門がごっそり東宝の映画にでちゃってさあ大変なんてことがあったりとかして、今はちゃんとその辺もしているとか。

歌舞伎役者側の事情は、一門(一家)を養わないといけないから、自分が座長とる公演であれば端役も一門の役者に振ることができるんで、年間スケジュールを組むときに幹部役者陣と松竹とで会議してアレコレ決めるというのを書籍で読んだことがある。何年も前の話なのでいまは違うのかもしれない。
親子なりで芸を継承している強みは、骨格が似るから同じようなことしたら似るのよね。客も、芸のうまい下手よりも、子が継いでいくところを目撃することを楽しむから、親子の代役であったりは非常に受けがいい。
血縁はなくとも一門の若手が代役をとったり、歌舞伎あるあるではとんでもないビッグネームが代役やったり(玉三郎さんとか)がときどきおこるから、それもまた楽しさに転換される強さがある。

歌劇からすれば本当にうらやましいことだろうが、スター制度の先駆者である歌舞伎でできていることが、歌劇団でできないことはない。っておもうのだけどな。

代役をやるっていっていたけれど

かつては、卒業となる公演の大・代役公演の実施もあった歌劇団
本当に3日間程度の休演をするくらいならば、代役を立ててほしいものだと自分は思う。ただ、難しいことも百も承知。
でもこの状態は今後も続く。確実に毎年ずっと。

私はもう遠征は組まない(組めない)し…、やっぱり「○○さんお大事に;;」で済ませていい状況ではないのでは、と思う。
この1年、急な休演を必要とする際の対応について何か改善がされているのかというと、全くそうは見えない。夢千鳥がつぶれたころから今もまったく。
責任者やマネージャーがうまくない組織のやり方をみているようで、まったくもって、健全ではないんじゃないかしら、と心配。下のものはしんどかろう。







にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

ちなつさんが顔になり、あましちゃんが微笑む月組に

昔・10年か15年か前くらいか、まあそれくらいの昔。
糸井重里氏のほぼ日の「今日のほぼ日」だったと思うんだけれども、そこの言葉に

「おい、あいつも呼ぼうぜ」ってみんなに思ってもらえる人間になりたい

ていう一文があって。めっちゃ心に刺さって、私もそう思われる人間になりたいなぁなんて思っていた。

私の中の鳳月杏ってそういうジェンヌ。

時代が推すジェンヌ

鳳月杏の花組時代の映像や記憶を思い返すと、ほんと、別にうまくはないの。ただ出来が悪ければ場面も与えられてないから、場面を与えらえている分うまいんだけど、全然ズコーって感じなのよね。まあそれって、近年の本当に磨いて磨かれまくっている鳳月杏との比較でみちゃうから、下級生時代がつたなくみえるのは当たり前なんだけれども。

基本的に明確な基準をもって線引きとかしてなさそうな、よくもわるくもゆるい歌劇団。なんか、トップになるには音楽学校の文化祭主演からカード集めがはじまっているとは思うんだけれども、それらも決して必須ではなくて、結果的にみんなそういうカード持っている子が当然ながら真ん中に立っていったっていう実績だけなんだろうなと。

だからちなつさんの新人公演カウントなんかすごいどうでもよくって。人気と実績と高学年であることがプラスだったんだろうなと思う。

ニューヒロイン

あましちゃんは、ずっと課題をあたえられて、それにこたえてきた人なのかなと思う。
みねりちゃんの異動ばなしとそのキャンセルが物議をかもしたけれども、実はみねりちゃんは「逃がされ人事」だったのかもしれない、なんて思う。トップ就任目的ではなく。
まあわからんけども、あましちゃんの扱いは育成で、どうしてもここを上げたい気持ちがあったんじゃなかろうかと思うので、101期っていう期のこともあるし。
本命は彼女であり続けたのかなあと。

ブエノスアイレスのときにがっつり面差しが変わったよなぁ。幽霊刑事の主演も、あれはすごく大きな抜擢であったと思う。正路線のガンガン推し扱いができない分最大限、彼女への抜擢をし続けてきた月組、のようにみえる 気がする。する。

努力の人であることを体現しているので、トップ娘の彼女も楽しみ。

琥珀…?

ただ。
いわばお披露目にあたる全ツが『琥珀色の雨にぬれて』って……。

なんかあの二人のイメージなようで全然違うような気がする…?

プレお披露目感のある清々しいハッピーエンド作品ってわけにはいかなかったの?そう……。

まあでもダルレークも大概だったしな、月組らしいっちゃらしいか!!
あましちゃん演じる悪くていい女、楽しみである。ちなつさんにトレンチ着せたい勢も多いのだろう。

あった

あるかなって思って検索したら、まだあった。そうこれだ。2005年か。ほぼ20年前の自分はこれを読んで共感していたのか。

www.1101.com

私もなれてるといいんだけどなぁ。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村