隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

プルミエール宙組編と雑感

今月のWOWOWプルミエールは、ついに回ってきた宙組編であった。

月替わりナレーションは退団したばかりの帆純まひろ。こちらはお声が男役でした感満載で、ちょっとクールで礼儀正しさが醸し出されていたナレーションであった。
柴咲コウさんの事務所に所属とな。そういえばあの方のおおもとの事務所がなんかあったっけ、なかったっけ。
とはいえこれからのタレント活動、たのしみね。

退団後初の仕事がWOWOWのプルミエールのナレーションってのはとても素敵な機会に恵まれたよねって思うけれど、今回はちょっといつもと違った宙組編。
というか、この4月からの改編の影響かな?はて。

よびかけなし

VTRに登場するトップ+二番手の二人と、ナレーション担当のOGとは、収録タイミングは別とはいえお互いに〇〇さ~んとか呼びかけあっていたのが前年度まで。
アレほほえましくて結構好きで…よかったんだけど、この4月から月替わりナレーションになった影響か、誰が自分たちの回のナレーションを担当するか未確定で(直前変更があっても齟齬がないように)やめたのか、呼びかけシーンはなし。前回はカイちゃんとぴーすけの特別回でそれもなかったような。

そういうものと思えばまあいいんだけども、今回は特に、なんだか唐突に話し始めていた印象。あの呼びかけの間って意味のあるものだったのだなと再確認した。

ずんちゃん、優しい

ずんちゃんって前トップ時代から、スカステでもなんでもこう、トップと二番手とトップ娘役とがいて、そして3番目としてのずんちゃんがそっと会話フォロー役というか、細やかな気遣いをしながら上手に会話して盛り上げていた印象がずっとあって。期が離れているし相当気を遣っていたろうな、なんて思っていた。

トップと2番手は舞台での役回りの立ち位置なんかからして、意外と対等感をみせたり距離が近い感じがするんだけれども、1,2と3番目…3番手との間には線引きがあって。
そこは歌劇団が2番手までしか公式に番手としていない以上ふわっとしているわけで、ずんちゃんは今回正二番手として、今までとは違う目線になって新トップキキちゃんと絡んでいける…はずだったのにね。

彼女は前トップ時代からうんと下級生顔をするでもなく、学年を飛び越えて仲良しな感じでキャッキャし過ぎるでもなく、ほんと空気を読み続けてきた優等生のように私には見えていた。

ずっと気になっていたこと

先日の無料スカステ期間でも同様の感触であったが、このプルミエールでも全く同じ。この宙組再開公演「グランエスカリエ」は…最初っから一切の出し惜しみなく、ショーの展開を順番に事前に情報公開している。彼女たちは一体何度この同じような話をしているのだろう、と気になってしまうほど……。

幕開けから〇〇で~中詰めが~シナーマンが~名曲ばかりで~……

はじめてみたのはスカステのナウオンだっけ?あっちの番組の方か。ずいぶんと内容を出し惜しみせず全部話してくれるなぁと思った。で、タカニュのスカイレポート、初日の舞台からのあのインタビュー形式でもまた、ショーの構成をつらつらと教えてくれて…。

でこのプルミエールでもまた同様に、場面を順番に惜しみなく語っていらっしゃった…。「ただただ名曲に身が引き締まる思い」とかそんなんばっかでね、それ以上がない。並ぶ名曲のタイトルと、各場面の演出に話は終始することが、この宙組再開公演の番組すべてに共通していて…。それぞれの名曲にまつわる思い出話などに脱線すりゃいいのに、とても言葉が紡げる気持ちの余裕がないのだなあと。

ほんの少しの危機感

プルミエールはスカステよりもたっぷりと舞台映像や主題歌を字幕付きで流してくれたりする。
おかげでショーとして充分に見ごたえの在りそうな様子がうかがえた。


私が抱いた危機感のひとつは、プルミエールの方ではなくタカニュのスカイレポートで観た春乃さくらちゃんのあの感じ。潤花とそっくりのはしゃぎかた。

元々就任時から、ずいぶんと似たタイプの娘役が続くなと思った。宙組カラーと相まって好意的にとらえていた。さくらちゃんがとても素敵な娘役さんだったこともあって、よかったねって。お似合いだしフレッシュだし楽しみが増していた。

ただスカイレポートのあの、終演後インタビューは、さくらちゃんがひたすら無邪気に美しくほがらかな娘役を体現し、キャッキャと盛り上げ…それをトップと2番手がニコニコみたいな…どこかで見たような構図じゃないの。

潤花だってただただバカ騒ぎしていたキャッキャ娘だったわけではなく、超・上級生の相手役や二番手さんの横で、カメラを前に、自分が笑われる立ち位置に立つことで喜んでもらい、間を埋めるために目いっぱいはしゃいでたってこと、たくさんあったと思う。全部じゃないにしてもね。
そうやって受け身に回るのではなく猿回しのサル役も辞さない姿勢が彼女が愛された理由の一つだと思うし、私自身が彼女に魅せられた理由のひとつでもあった。

のだけれど、スキャンダルと合わせてみると、「いわれてみりゃ、再下級生がタイコモチみたいなキャッキャやっているのだから、上級生はもっと自ら盛り上げてみせぇや」と思わなくもなく。でもいろんな発言や自分が実際に目にしたものを総合するとやっぱりこの宙組って、どの立場で組に所属していたかで全然違ったでしょうねと…。


春乃さくらちゃんの立場からしたら、彼女自身は相手役となったトップキキちゃんから得ているものはすべて大事なもので、彼女が発した幸せな舞台の様子にひとつの嘘もないのだろう。
「学校」だって、部活でしんどいことも感動もいっぱい経験してつらい朝練とかやって涙して青春謳歌して楽しい10代を満喫して卒業する子もいれば、一人の友達もうまく作れなくてうつむいていた子だって同じクラスに存在するもの。同じ組でも全部がおかしいとか、誰にとってもきついところというような単純なことではない様子が察せられる(だからこそ昨年の出来事はつらい)。

トップ娘役が一所懸命話す間、合いの手を上手にいれて会話を引き継いでキャッチボールして3人+レポーターズで会話がはずめたらよかったのに、そうなり切れなかった点がつらいものであった。

再出発とは

いまの時点において、私が少し批判的に観てしまい、ちょっともやってしまう対象は前組長と前トップ。最大のもやり対象である組Pとやらは何のための存在かやっぱりわからないので存在意義にもやるが。

通常はトップスターだからといって組を仕切る立場にいるわけではないし…組内はあくまで学年順というから。月組を例にみればウン十年前の天海時代も数年前の珠城時代もそのことがうかがえるし、トップ娘役だって上級生のトップスターにおいそれと話しかけられない上の人だって組もあったわけで。最近の話で。

でも宙組の前体制は、学年順でもスター序列でも、そのどちらの条件でも上位にトップスターがいた体制だったからねぇ。もっと言えば前組長が長い間観てきたはずだけど…放任だったのかね?長いだけにそんな気もするが…長として一番ダメなやつ…。でも前組長はずっと役者やりたかったんだろうというのは役の比重をみても一目瞭然であった……。

にしても宙組現組長は92期。月組新トップと同学年かぁ。まあ花と月の副組長が91期だしなぁ。学年以上に向き不向きがあるよね。

ただ、舞台は

過酷な労働状況、舞台に向ける過酷さってのは舞台の出来にしっかり反映されている。皮肉なことに。
最近いくつかの外部舞台の観劇経験してますます「タカラヅカのクオリティは高いな」という思いを強くした。よそはたとえテレビ芸能人が多く出演する舞台やお笑いライブといえど「初日だから」「千秋楽だから」という言葉に甘え切ってアドリブで逃げていることも多数。
ヅカの舞台も初日と千秋楽、ムラと東京では演出も変わってどんどん変化するものだけれども、にしても「初日はまだ70%くらい」などと公言するようなことは決してない。
ところがヅカ以外の世の中の舞台やライブはこうした発言を平気でする。それがカッコイイかのごとく。

糞真面目に自分を削りまくって、舞台は生もので変化していってかつ演出も変わるようなアクティブ変化も含めそれでもすべてが100%の出来となるよう努めているヅカはほんとえらい。そしてやはり異世界なんであるな。

宙組が舞台再開したということはそこは一期一会、全力100%でなければならない。できる笑顔を最大限に、トップスターをやり続ける人、タカラジェンヌでいつづける人には彼らにしか知りえぬ世界、見えぬ景色がある。そのことは何度となく思ったことだけれども、今また改めて、そう思う。彼らにしか知らない世界がそこにあるのだなと。






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大きなブーケ、小さなブーケ。月組大千秋楽。

月城かなとのトップスター プレお披露目のあの日から、あのダル・レークの恋の日から、瞬く間に卒業の日までめぐってきたな。
まずは月組の面々の無事のご卒業…おめでとう。いつもこの「卒業おめでとう」がちょっと不思議…。みんな立派な舞台人なのにね。学生みたいだね。

海乃美月のもつもの

海ちゃんてのは私もトップ娘役として活躍する様子をみてようやく理解できたのだけれども、彼女の持ち味ってのはアダルトだとかそういうもん(だけ)ではなく、ピカイチのディズニープリンセス属性の魅力を持っているんですね。このパラメータがたぶんジェンヌの中でも一番高かったんじゃなかろうか。

思い返せば、球城りょう・美園さくら時代の海ちゃんってのはトップ娘時代以上に年相応に老けて大人っぽい佇まいでなんだか地味で、どれだけ毎年主演やって抜擢されていようとも、抜擢がゆえに控えめにふるまうことが求められて。
まあ、仮に「私がヒロインよ」感が出てたらたたかれてたろうなとも思う。入団して数年で新公初ヒロインとって以来、ほぼ毎年主演して10年、ていうトップ以外の娘役は見渡してもそういないわけで……。

だからこそ、大劇場卒業のご挨拶であんなにも自分に自信がなかったというのは意外過ぎたけれども、集団の中で選ばれる立場、目立つ立ち位置は、そりゃあ自己に向き合いすぎて自信もなくすこともあったろうなぁと。

実際、トップ就任時によかったね!の声とともに、うーん?感とかもう旬は過ぎたんじゃないの感とか、トップになっても3作で終わりでしょ(終わってよ)みたいな声が一定あったのは、さくらちゃんがトップ娘時代の海ちゃんがたぶん意識してステルス張ってたからじゃないかなぁと。

そして彼女はやっぱり大人っぽいんじゃなくて、もともとは、どちゃくそかわゆい系のプリンセス役者なのよ。応天の門以降、なかなか生観劇できる機会が巡ってこなかったけれど、デスホリでも発光していたし、千秋楽のライブ配信を観ていても、ヒロインの衣装や髪型が、おくれ毛ひとつとってもばっちり決まっていて、彼女が本当に成熟したトップ娘役になったんだなあ、きれいだなあと、なんども見惚れた。

興味ほぼゼロ(ネガティブな意味ではなく)から、ほめちぎりたくなる役者さんに、私の中で大きく変化していったプリンセスジェンヌさんになった。

海乃美月のマイベスト

わたしのなかの一番すきな海ちゃんは、やっぱりあのメリーウィドウのダンサー役。かわいすぎる。
それからアンカレ。きれいすぎる。
ダンスはいっぱいあるけれどドリチェで珠城りょうと組んだミロンガの場面。
Deepseaの全部
グレートギャツビーの、男がストーカーして愛し守り抜くかいがあるのかないのかわからんイイ女役。
応天 発光していた信じられぬ美!!


月城さん、プロ過ぎる

この日のアイメイクは濃ゆかったわ。それがちょっと気になったわ。あとやっぱり卒業の日のトップスターって、げっそり痩せているわ。

彼女が圧倒的にうまいのは、神に与えられしまろやかな声質からの魅力的な低い声色なんですわ。あと芝居演出術。
彼女自身の芝居そのものよりどう見せるかがうまい人。最後までそう映った。逆にせりふ回しのこぶしみたいなのががちょっと気になって、棒芝居みたい。

でもこれは指導者側かあるいは歌劇団芝居の特長なのかもしれん。
よくよく比較すると、声質がちがうだけで前任球城りょうともせりふ回しの節が結構似ているのかも。そして私はたまきちの芝居が好きで、下手だなんて思ったことが一度もない。でもたまきちほど芝居がよくは見えないんで、私には最後までびびっとこなかったな(れいこちゃんは好きなのに)となる。
ネット評価は芝居評価逆転しているのが最後まで納得いかない。それは何度舞台を観てもそう。ただ思うのは、月城かなとのほうが声が心地よい低音ひびかせてよい男役ボイスだからうまく聞こえるんではないかと、まあそういう感想になった。

最後までわたしの月城かなと感想は、好きに反比例してしょっぱい。
ただ、リーダーシップを発揮する立場は向いていて、ご挨拶やらはいつも本当に素敵。
そしてしょっぱい評価になりがちなれど、舞台人としてこんな稀有な魅力を持った人間はそうそういないだろうと、それは思う。男役になってくれてありがとう。

月城かなとのマイベスト

すべてにおいて好き。ピガールのシャルル
性癖に刺さりまくり。ダルレークと川霧
芝居でやけに記憶に残っているもの。Shall we ダンスの新公
歌は絶対「ムーンライト伝説
踊りは越天楽。

こぼればなし

今回、月組大ジャンプがなかったねと界隈がざわついているのを、翌日のSNSを観てようやく気が付いた。そういやなかったなぁ…と。

というか大千秋楽のカーテンコール全部、充分にしっとりよいものでありつつもどことなくビジネスライクというか段取りがサクサクだったなぁと思った。それが悪いわけではない。だって芸能人がファンに見せる顔は全部ビジネスライクでなければ、プロ意識がないといわれる世界なのだから。

ただなんかケツカッチンでした??てくらいサクサク進んだ印象。撤収時間になにか縛りがあったのかしら。長すぎ注意の指摘でも受けていたのかしら。

カーテンコール、いつのまにか最後幕前に出てくるものもお約束化してしまい、つい長くなる傾向があり、出てくるのがお約束感のそれはあまり好きではなかったので、だらけず名残惜しさを残しての終幕と思えばよかった。

今回の一連のセレモニー、最初のアレ?は海ちゃんの挨拶が大劇場のときのものと結構内容が同じだったと思って…後半。
ご挨拶で何を言いたいかは決めていたんだろうし考え抜いた内容とはいえ、感情に流されず決めたことを言う不器用さと器用さ両方が垣間見えた気がした。意外とみんな、同じようなことを違う言葉で語っている気がしたんで。

いちばんほろりときたのは彩音 星凪くん。感極まっていて、あの瞬間はもらい泣き。とってもいい子だったなぁ。これからも幸多い人生でありますように。
イヤ今回の退団者はみんな好きな子ばかりだったから、全員さみしいけどさ。。。

そして、お花の色とかさ、色々大注目だったけれども、れいこちゃんのお花ね。少なくみえたよねシンプルに。ただ、私は学生時代花屋で3年バイトしてたからよくわかるんだけれども、カラーは結構太いしおもいんだわね。水分も吸い上げるしね。
でもすくなくみえた。。。それが潔いというよりさみしい感じにみえた。アレ角度の問題もあるんだろうけど。あの花シュッとしてるから。でもあのバランスを間違いなく彼女が選んだんでしょうねぇ。
私は退団者のお花は好きなだけ豪華にしてほしい派。わざわざあんなセレモニーやるんだし。まあバルーンとかつけ始めたらどうかと思うが。


自分にとっても節目となる月組のトップ退団だったけれども、思いのほか…さらっと…通り過ぎたなぁ。





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無料期間スカステ雑記

(手帳に予定もつけていたのに宙組千秋楽を配信視聴するのを完全に忘れていたワァ…)

5日間におよぶ無料視聴で、ひっさしぶりにスカステを観ましたし、録画しておこう、なんて演目もあったり、てことで結構この5日間を楽しんだ。

ご無沙汰しております

久しぶりのスカステはいつどのタイミングで視聴しても違和感なし。変わらぬマンネリ感。これぞ、これぞ専門チャンネルですわね。
マンネリ感というのはある種、人気を博してそこまで到達したコンテンツにしか許されないものなわけで。いうなれば2時間サスペンスのお約束なんかもそうだけれどもね。味わい深いわ、マンネリ感。

いつもありがとうございます

前に観たなという番組も、ああ、話題になっていたやつだ観たかったわ~ってのも、あーこれ配信はじまったんだ録画しとこ ってのもあった。
印象強かったのは、若かりし頃のまこっつぁんが星組選抜歌うまメンバーとやったアカペラ番組でしょうか。なつかしや。あとこの雰囲気がよかった。やっぱり礼真琴って委員長なんだわね。リードが本当にぐいぐいでうまいし早いし。あんなの、ジェンヌでなければついていけないのではないかしら。

まことにおそれながら

このスカステをみるに、この安定のマンネリを守っている重要な存在であることが素敵だな、いいよねっていうポジティブな気持ち半分…
何かに配慮されたような改変が一部見受けられるも、それ以外にポジティブな進化は特に見受けられず。大丈夫かな?とかよぎったね。OGやまほどいるのにこの番組でつかうOGがかぎられているのも、単純に予算がないとかなんでしょうけど…そうなのかな?どうなのかな~。

なんというか存在の遠さみたいな、よその世界だなあっていう気分にもなった。

視聴者を取り込みたかったら、この無料放送期間に目玉になるような特番組んだりしたら?て思うんだけれど、そんなことしませんもんね。
尊さもあるマンネリ感は、ディストピア感もはらんでいるわ、なんてちょっと思ったわ。

とりいそぎ

5日はあっという間に過ぎ、今日からはまた有料放送に戻りました……が、当面再契約は、いいかなぁ。

このままあり続けてほしいという気持ちはあるものの、自分が契約者になるほどでもないという……。わがままでろくでもないことを思ってしまった。

短期再契約なんかはありなんだけどね。ウン。いまはまだ、そこまでじゃないかなぁ。




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久しぶりのスカステ

スカステ解約は1年以上前だが、今週末までは5日間無料放送期間ということで久しぶりに観ている。

興味本位で録画したタカニ

30分番組に変更しているとは聞いていたんだけれども。
宙組の様子が見られるかな、と録画視聴したら、ちょうどスカイレポート(だったっけ)で初日後かなんかの舞台インタビューの例のやつが放送。
左から桜木みなと、中央キキちゃん、右側にさくらちゃんと3人そろい踏み。

レポーターがまず変わらぬ笑顔と明るさ。インタビューは、キキちゃんが一生懸命笑顔を維持している硬さのようなものを感じた序盤。
レポーター同様明るくほがらかに首尾一貫、トップ娘役として素晴らしい笑顔とお慕いの春乃さくら。潤花タイプの現代的美女である彼女もまたお慕いもしっかり。嫌味ではなくよかったね、と思う。
ずんちゃんはこれまで同様フォローに注力している様子。二番手羽根おめでとう。
そしてキキちゃんは中盤からほぐれてきたのか笑顔とともに、本来の魅力が戻ってきた様子。にしても元々小さいお顔がますますお小さく。

彼らは徹底している

私、宙組の一連のことは訴訟にならなかった時点で、歌劇団側の現時点での対応は最低限以上の対応が進行していると そう考えた方がよいと思っている。
世間が憤っていた一番最初の歌劇団側の調査報告だが、あれはきっとあの通りだった。実にひねりのない素直な…率直な現場の雰囲気が一番推しはかれる資料でもあった。
誰も長の期の長の負担など客観的に推し量り配慮するなど、そういうことができる組織ではなかったことについて徹底に改善されることを願うとともに、
法的に何も責を負うべきでないジェンヌたちが必要以上の批判を受けることについてはネガティブな感情を抱いている。

被災者側弁護士は裁判では勝てないことをわかっていたから、少々卑怯な手(代理人に徹するべき弁護士が個人の意見を会見で語るのはアウトと私は思う)を使って記者会見で同情を煽ったわけだ。その点において被災者側弁護士が心情的にあまり好ましく思えないが…。

てことで、タカニュの様子も、舞台挨拶も徹底して一期一会の夢のひとときを変わらずお届けすることにしているのだなと そう受け止めた。

心配キキちゃん

数年前、某タニマチマダムとお話する機会があったとき(当時は宙組問題などなにも報道されていなかった)、別の話のながれから「キキちゃんはメンタル病み系だから支えが必要なのよね」的な評判なことをお話していて、それに半分なるほど・半分意外に思ったおぼえがある。

これはこの某マダムの談話を切り取ったものなので、実際のご本人への評判や評価や性格とはまた違うし私は事実を一切しらない。
ただ、役者にはどえりゃー繊細なメンタルの持ち主が多いのもまた事実。

というか、自分に向き合いすぎて、自分の欠点を自他ともに指摘しまくってからの自己研鑽、自己表現を身に着け、からの役を掘り下げたり他者と競ったりなので、よっぽどの鈍感メンタルでなければ繊細に神経質に育っていくんじゃないかなと思う。
役者として経験を積むってことは、相対的に自己評価が下がっていくことでもあるのじゃないかな。0年目とか1年目の根拠なき自信なんてものは叩き潰されてさ。

もしもキキちゃんが「アラベスク」のノンナばりに繊細メンタルの舞台人であったらば、大階段背負う気力などどこからでてくるものでもあるまい。
けれども彼女は笑顔で立っている。それが責任なのだろう。

「堂々と、今日初めて舞台をみた無垢なる少女があこがれるような歌劇を」それがひとつの宙組歌劇団の贖罪のかたちであっても、否定などできようか。

ってもね

で、スカステ。
気になる番組はこの5日間できるだけ観ようかな~~って思っているんだけれども、おもしろそうなのは月組風間くんの番組ですかね~。
昨夜はギャツビーを観かえしていて、ああ既にあの人もこの人もいなかったんだっけとすでに懐かしい卒業メンバーを眺めて。
ギャツビーに出てくる女ってどいつもこいつもしょっぱいなとかみしめつつ。

女はしょっぱいんだな。ウン。











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さくらちゃんがあのデスホリに!

思わぬニュースに喜び。

退団後、しっかりと自分の足で自分の人生を歩んでいる姿がまぶしくたくましく、こちらとしてはそっと見守っている気持に勝手になっていたOG、それが美園さくら。
在団中から取り組んでいた道は未開拓の部分もあるし、仕事にするには会社設立して新サービス立ち上げたりのビジネスマンの道にいくのかな、それとも教育の現場で教壇に立つ人になるのかしらと思ったら、なんとあのデスホリのヒロインにWキャストで立つという。ヒーハー。
演出は、月組デスホリと同様生田氏ですって。

www.umegei.com


「あの」デスホリにかぁ。

これの観劇感想、作品そのものに関しては、私がリスペクトしているトシ・カプチーノさんの劇評に膝を打つばかりで。自分自身、とても気に入った作品でありながらも、デスホリのあのシリアスなのかコメディなのかラブストーリーなのかが、どっちつかずな内容ってのがまあ欠点というか難点と思う。
人気作曲家によるオリジナル楽曲はどれもいいんだけれども、「同系統の甘い曲が続く」というのはもうその通りで、私の頭と感性では観劇後どれひとつ覚えられていなかった。
ただいい曲だったなとは思うんだけれど。
まあ歌謡曲じゃないんだし、各キャラクタの心のうちを表現するための歌ならば、帰宅時に口ずさめなくてもある意味正解なのかな。

正直、月組れいこうみのサヨナラショーで、デスホリから複数の楽曲がピックアップされたことは少々意外だった。でもひとつひとつはほんときれいなのよね。


今回、同作品2度目の演出となる生田氏には、版権が許す限りのアレンジと整理を期待したいわ。やっぱりいじりすぎるのはよくないのかしらね。でも…、惜しいのよ色々…。


しかし、生田氏が全然歌劇団の仕事に名前出てこないなぁ、と思っていたんだけれども、2024年の前半はご自身の結婚式、後半はこのデスホリのお仕事に集中ってことですね。なるほど。


「あの」グラツィアになぁ。

上演ニュースにさくらちゃんの名前を見つけた時から、がぜん興味は「美園さくらがどうグラツィアを演じるか?」なのよなのよ。
あのぶっとんだキマッたグラツィアを美園さくらがどう解釈するのか?にもとっても興味がある。版権ものだから表現や役柄の立ち位置などに、ある程度の決まりごとはきっとあるのかもしれないんだけれど、さくらちゃんのグラツィアがみたくてたまらない。

そしてさくらちゃんはきっと月組版を観ていますよねぇ。上演計画は梅芸ほどであれば、
それこそ、この版権を最初っから、タカラヅカ歌劇で上演ののち、梅芸でやることは決まっていたはず。はずよね普通にかんがえたらば。
梅芸版のキャスティングも1年前にはもう動いていたことでしょう。

月組のデスホリはちょうど1年前の2023年6月の頃であったし。…卒業後のうみちゃんが連続主演するにはスケジュールが間に合わないもんなぁ。さくらちゃんはお声がかかってオーディションしたのかな?とか色々と想像がふくらんでしまう。
きっと学業の方優先で卒業までは舞台のような芸能仕事もしないと決めていたでしょうしね。

キャストの名前にはあの先輩も

ステファニー役に月影瞳さんのお名前が。これには反応。私の中で月影瞳さんは……花娘であり轟悠のお相手役ですかねぇ。今思えばこの方も、歌劇団体制変更で2つの組でトップを務められた実力のスゴツヨ娘役さんだったわ。おぼえているわ。
ステファニーはさち花ちゃんがやったあの悲しいお母さま役。すごく大事な歌の場面もあるし、楽しみが増しますわぁ。

09年月組エリザ、あれから15年。

なんとはなしに過去のあれこれを漁って検索していたら、あの頃のことをふと思い出した。
私はこの頃タカラヅカ舞台をみていなくって。ニュースというかトピックス、演目、誰がトップ?みたいな情報だけふんわりなんとなくチェックしていたんだっけ……。

そう、2009

2024年の15年前は、2009年だったのね。

いまみても古臭さを感じない、バクイケ瀬奈じゅんのトートがどーんのポスター。
TAKARAZUKA REVUE 公演案内

出演者一覧がカオスときめきいっぱい。
宝塚歌劇 公演案内


このあと15年分の歴史を知って、そして今この出演者一覧をみるとなんとドラマチックなことか。

瀬奈じゅん、やもめの結論

当時大人気トップスターの瀬奈じゅんが任期後半、正式な後任相手役をもらえなかった理由の一つがおそらくこの09月組エリザの上演が決まっていたから…そしてこの公演の配役で実に人事的なアレコレがアレコレしていたから……なのではないか、と思われているらしい、と今になって知る私。

相手役をつとめた彩乃かなみさんの歌声がとっても好きで。
でも彼女の経歴をあらためてウィキペディアさんにて確認していたら、彩乃かなみ花組宙組月組落下傘トップ娘役就任 で、この宙組時代に娘2を務めていたんだけど当時のトップ娘役がお花様ってなんかこの頃からやっぱり宙組の時空は歪んでいたんだなって思わなくもなく。
とはいえお花様の舞台姿はやっぱり圧倒的で、彼女以降、こんな等身の舞台人はいないよね…。

星の行く末

舞空瞳が卒業を控えており、礼真琴の任期もいよいよゴールが見えてきているのではと、方々で言われ始めているみたい。
後任(仮)暁千星の熟成と何より、ありちゃんが星組でしっかり人気を獲得できたことがこのムードを後押ししている面もあるのかなと思う。

礼真琴の円満卒業Xデーを迎えるにあたっても、やっぱり同組内で二番手を組んできた下級生を次期として育てたね感が追加されるとされないとでは、礼真琴への評価や星組礼真琴時代への評価も変わるのではないかと思う。どの時代のどの組でも、舞台のあっち側とこっち側は、組内体制の安定感を共に求めていると思うので…。

で、もういちど09エリザのキャスト表をみてみると…

娘1が担うはずのエリザベートを凪七瑠海。確か本人もオーディションに呼ばれたのが???ていう例のやつね。主犯はイケコでしょうねぇ…。

トート:瀬奈 じゅん(新公明日海りお)
フランツ:霧矢 大夢(新公紫門ゆりや)
ルキーニ:龍 真咲(新公宇月颯)
ルドルフ:遼河 はるひ・青樹 泉・明日海りお

…役替わりのルドルフは3人。のちに花組でトップになる…前に月組で準トップになる明日海りおは、新公主演およびルドルフと、革命家シュテファンも役替わりなので、どんだけ~。

黒天使(マデレーネ):蘭乃 はな

忘れてたけど蘭はなちゃんって月組におったんだわ。完全に忘れていたわ。

ゾフィー:城咲 あい

やもめ時代の瀬奈じゅんの、実質相手役をつとめていた城咲あいさん、不遇なのか、相手役できるだけよかったじゃんなのかはなんともはやだけれども、怖い義母役。


黒天使:鳳月 杏

ちなつさんのお名前が!そうこのとき月組。新人公演ではエルマーという革命家メンバーの一人を担当。革命家メンバーはフランツに市民の窮状を訴えたりミルクの場面で怒りを煽ったりという役割だけれども、ヅカ版潤色によって増えた役柄なんだよね~。確か本家は日本版ほど革命家メンバーいない。

そのほか新人公演のキャストにからん君やたまきちなど、懐かしい名前が連なっていて。そうかとおもえばさち花ちゃんがバリバリとお役をもらっているし。今もいてくれる人がこの頃若手でってのが観劇ロマンである。

トップ人事関係なく、「ああこの人このときこれやってたんだ」と覚えのある名前もあるが、過半数のジェンヌの名前は、顔が思い浮かばない。いたんだなぁとしか。
人海戦術…大人数カンパニーだけが持てるエネルギーや迫力・美というものを構成するひとりひとりが、いたのよね。

これ以上はきっとない

振り返ってみてもこの頃の月とか雪とか以上に、カオスという表現がぴったりの人事や編成はそうそう起こらないんじゃないかなぁと思う。
そこまでのポテンシャルをもう組織も人も持つことはないだろうし。
宙組の再編をどのようにするか以前に、他の組をみても、特にアンバサメンバー世代とそのアンダー世代は動かしたいだろうし。

とにもかくにも、舞台がおもしろくなる再編成に期待したい。し続けたい。

月のアイドル、雪の王子様になる

いやあ、正式発表がくると、当然のような気もするし、どこか信じられないような気もするし。

ともあれ、あーさが次の雪組トップスターに。おめでとうございます!!

それでは囲み取材を自分にしてみます。

まずは今のお気持ちを

おめでたいの一言です。彼女は月組時代も、雪組に組替えになってからも、一度たりとも、だれたり、飽きていたり、迷いが全面に出て混乱していたり、勘違いし始めたり、手を抜いたりということがなくしっかりした下級生という印象のまま大きく成長された方。彩風時代からの雪組で正2番手となった時点で、トップは内定していたようなもの、決まっていたようなものだったとはいえ…、感慨深いです。

95期で4人目のトップスターとなりました

マスコミ各社もこの点を大きく取り上げているのを拝見しました。逸材ぞろい、という言い方をすると他の期にもたくさん、必ずどの期にも輝く子たちばかりです。場を与えれば輝く子がいっぱいです。なかでも近年で特別な扱いを、歌劇団にもファンにも認められたのはこの95期です。
この期が目立つようになってきた時点で、あーさのトップ目は実はとても薄いものというのが大方の見方だったと思います。

トップ就任は既定路線ではなかった?

事実は決して公表されないのであくまで妄想の域を脱しませんが、朝美絢は2017年の雪組への組替え時点で、かなり確率の高いトップ候補としての組替えだったと思います。
この時トレード組替えをした月城かなととともに、時期はすれ違いとはなるものの、トップスター就任が決まりました。この2017トレード組替えの時点で、トップスター最有力候補としての異動であったと、個人的には思います。よほどのイレギュラがなければ、組替え後も歌劇団側が期待する人気が出れば、本人のやる気があれば…そういう経験や実績がプラスにはたらいてこそ、ですが。

あーさといえばFNS音楽祭ですが

これはまあ、そうですね。でも元々のファンが拡散したものじゃないかなあと半分疑っています(笑)。
黒髪の人、左後ろの人…これは、もちろんご本人が実際に麗しかったからですが、戦隊ものでブラックやブルーがレッドよりなんかカッコイイのと同じ理論で、FNSは全員ぎらっぎらでしたよ!美味しい立ち位置を与えられた時点であーさは勝ち確でしたね。

堕天使Jとも…

なんかありましたっけ?
全然そんな、黒歴史とかじゃないですよ!そんなのないです^^あーさには黒歴史とか全然ないです^^


気になる任期ですが……

雪組に限らず、宙組再建と歌劇団各組の人事問題は切り離せないと思います。
上級生含め組替えを適切におこなうのは風通しの良い組織づくりにポジティブな影響を与えることですが、本来、組替えはスターの育成や活躍の場を作ることに、より大きく作用することだと思います。
またあーさトップの体制で、2番手格は誰になるのか?ですが…組内昇格だと、現在3番目(手)格には101期の縣千がおります。あーさとは「ほんものの魔法使」で犬と青年コンビをしており…まあそれはあんまり影響ないか…ここであがたくんをあげちゃえってこともできるとは思いますが、他組の2番手事情をみてみますと、特に宙組の2番手って桜木みなとですよ。
番手だけのはなしをすると、ここと同列になるには早いんじゃないかと思います。

あーさの任期は雪組新体制がどうなるか、で読めるんじゃないかと思いますが宙組が予想外な展開なことの影響により、当初の予定より長期になることもありえなくはないかなと。
95期内の序列としては、あーさより桜木みなとの方が強いスターでした。こことの兼ね合いもあるかもしれませんが、短期~中期の最大5作かなとなんとなーく思います。

今回の人事、もっとも予想外だったこと

相手役が夢白あやだったことですかね……。
夢白あやは雪組でしっかり育ち、彩風咲奈と実に相性がよく、前任朝月希和とはまた違ったトップスターの魅力を魅せるのに大いに活躍しました。そしてまた彼女が咲ちゃんに退団を告げられたときに語ったという「私にはまだやることがある」という趣旨の発言、これは本当にそう。

とはいえ歌劇団側は、咲ちゃんとともにベルばらで卒業したけりゃ止めなかったと思いますから、あーさの相手役は流動的だったのではないかと思います。まあそれいったら娘役人事はみんなそうですが。
なんとなくあーさは、大人っぽい系の夢白ちゃんよりかわいい系とか妹系の娘役と組むんかな?ていう漠然とした思い込みがあったもので、夢白あやとのコンビってなんか、意外なんですねぇ。ただ夢白ちゃんって面白天然じゃないですか。あーさの得意分野だと思うんですよね。この化学反応が楽しみです。

トップスターとなる朝美絢さんにどんな演目を期待しますか

これは、彼女の任期中に相手役の代替わりがあるのか?にも関わりますが、ドラマチックな舞台にはまることは、プレお披露目の仮面ロマで証明しました。

夢白あやは咲ちゃん卒業公演のベルばらの相手役というか、アントワネット役者は誰か?を想定して選抜された可能性があるので……ベルばらがおわったとき、次の夢白あやの課題って、あーさのトップ就任をどう支えるかですよね。歌劇団側が「あーさでこれを上演しよう!」っていったい何を企んでいるのかさっぱり読めませんが、カレー君卒業後のビジュアル面を大いに支えるトップとなるわけですので、界隈がざわつくような2次元…2.5次元ものの本公演がくるかもしれませんね。
何でもいいから面白い芝居をやってほしいですが、ずばり期待するのは「タカラヅカスターウォーズ」ですね。無理ですかね?

最後にひとことお願いします

ビジュアルの強さゆえに粘着ファンが多くて、私はずっとあなた自身よりあなたのファンが苦手でした。あなたのファンを名乗る人たちがあなたの画像を無断転載し拡散させようとする様子は、ごく一部の自称ファンの行動とはいえ、あなたのファン界隈に対する私の中の偏見は加速しました。それが舞台上のあなたを見る私の目も曇らせたかもしれません。

私はキツネコスプレとかに萌えるたちではなく、オラ芸も魔法使いも好みではなく、ジャニーズにも関心がないため、そもそもハマってなかっただけといえばそれまでなのですが、あなたの舞台根性や上級生を慕う真摯な姿は、月組時代も雪組に組替えになってからも常に姿勢の正しさがぶれることがなく、目が離せない素晴らしい舞台役者としていつの間にか輝いて見えるようになりました。

思えばこんな逸材が、ちゃんといるタカラヅカ。なんと奇跡的なことか。新たな時代をけん引する素晴らしいスターとして、その道がどうか輝かしいものでありますように!
トップスター就任、真におめでとうございます。



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