タカラヅカとそのファンを、川の対岸から眺めているような…
ずっとそんな感じでした。
とにかく遠くて、
タカラヅカのファン イコール 白い服着て出待ちしてる人
と思ってたから。
劇場に観にいく(観に行ける)人というのはあの白装束のファンたちで、一般人はまずチケットなんて取れない…
いやほんとにずっとそう思ってました。私が学生の頃はまだ、チケット取りたいと思ったら、近所の駅ビルにはいってるチケットぴあの店舗に並ぶか、電話かけるかしかなかったのです笑。
ネットが当たり前になって忘れてたけれど、家の電話より公衆電話が繋がりやすい説があって、朝から公衆電話でボタン連打してたのです!
周りで、タカラヅカ、よく観に行くよ!なんて人とも遭遇できず。それはもうテレビの向こうの遠い世界だったのです。
ファン同士繋がるってことも難しくて、情報を得るのは本屋の本や雑誌かテレビ。
それからなんだかんだ、宙組が、とか、女帝と呼ばれるようになったあの方とか、100周年とか、ワン切りとか、裁判沙汰とか、新専科とか、そういう時代を川の向こうのように眺めていたところ、色々なご縁で芸能界関係や声優さん、役者さんと沢山友達になって、タカラヅカに限らない、舞台の世界の裏側をすこし知ることになりました。
そうしてみると、給料がちゃんともらえる劇団員で専用劇場も持っててって、日本の舞台役者の中でもタカラジェンヌ はかなり恵まれてるんだなってことがわかってきました。
一方でシビアな現実も。
益々、この独特な世界に惹かれていました。
私はそういう世界を、そっと覗いていたい、という癖(へき)なのです笑。
不思議な世界。
真っ赤な口紅ひいてるのになんでか男な男役。
実存しない乙女を体現する娘役。
魅力は尽きないのです。