隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

乳幼児がいる夫婦の、一触触発問題に触れる

アタクシには子どもはおりません。
夫もおりません(死別しております)。

孤独を満喫し(笑)、忙しく働く毎日、ありがたいことに友人には恵まれて交友関係はなかなか広く、でも面倒もあるのでまったり浅くといったような具合で過ごしておりますが

さて先日。

Aさん(30代既婚男性、子供1人・3歳)
Bさん(50代既婚男性、子供1人・12歳)
Cさん(40代独身バツイチ男性、子供1人・2歳)
Dさん(40代独身男性、子供なし、ゲイ)

こんな友人たちが揃った時、Aさんが今、結構真剣に離婚危機にあることを打ち明けてくれました。
Aさんは仲間うちではとても評判の良い男性で、集まりに子供を連れてくることも多いし、自宅にみんなを招いて気どらないホームパーティを主催することもあります。
仕事時間をコントロールしやすい自営業の為、非常に熱心に育児しているAさん。

この日彼の口から出た言葉を要約すると以下のとおり。
・何をしても、しなくても妻が不機嫌。
・毎日の保育園の送り迎えは自分が100パー担当
・料理と子供に食べさせるのは100パー担当
・子供のお風呂、寝かしつけも夫メイン
・最近、夫の仕事・給与に不満を言う妻
・しかし夫Aさんの収入は年々増えており、同世代の東京の平均年収を超えているのは事実
・日々の妻の不機嫌は暴力に発展しており生傷が増えている
・喧嘩の末、離婚の言葉を口にしている

これに対し、Bさんは、自分もそんなもんだと同意しつつ、
Bさん「妻というものは、仕事から家に帰ってきて玄関あけただけでため息ついてくる生き物」
と斬ります。

この2人の発言を受けて、去年バツイチになったCさんは、
Cさん「僕のうちも妻の恐怖政治でした。全てにおいて妻の思うとおりでない限り、アウトなのです…」

そして離婚して優しい彼女をつくりなよと勧めるCさん。Cさん自身はつい数ヶ月前まで、離婚した妻に子供に会わせてもらえず泣いて暮らしてましたが…。

子供のないDさんと私は、そうか〜たいへんだね〜と相づちと、はげましのことばを送るばかりでしたけども、
ココロが女よりのDさんと、女の私が、彼らの言う
「女房が、何故か不機嫌とか、何もしてなくても怒ってるとか言う状態になるとどうしたの?ときいても何もいってくれない」
という言葉に引っかかりまくるわけで。

「そうかな〜、なんべんもいってるけど?って向こうは思ってるんじゃないかな〜」

そう水をむけてみると、育児に家庭に悩み多き男子たちは
「いや、こっちは鈍いんだから、わかってないんだから、教えて欲しいんだよ。何回も言ったっていうそれがもうわかってないんだからさ」

対話する気あるのに、察しないだけで怒るのは納得がいかない、コミュニケーションを取ろうとしないのは女の方だと、そう頷きあう男たち。

さて我々は、Aさんの妻のこともよく知っています。
Aさんの妻は、私たちにとって単なる友達の奥様ではなく、仲間の1人。
Aさん夫婦は元々が友達・仲間カップルなので、どちらのことも皆よく知っています。

だからこそ、彼女が怒っていると言うのが気になる…
が、Aさんは本当に人望もあるし、子供ちゃんはパパダイスキーだし、ママもダイスキーだから、子供にとっては双方いい親なはず。

少し意外だったのは、Aさんが、妻からの言葉の暴力、喧嘩の売り言葉、買い言葉よりも、妻からの殴る蹴る?の実際の暴力にひどく傷つき心が萎えていること。

Aさんは元々柔道やっていた経験もあって、がっちり立派な体躯。Aさん妻は背の高いスレンダーな女性。
女の私の勝手な思い込みで、たくましい男性は力に劣る女性に暴力を振るわれたところで、大して痛みを感じないし堪えないって捉えていたんです。

しかし、彼の話をきくうちにこれは大きな間違いだと気がつきました。
パートナーからの暴力に傷つかない人などいないのです。
同じ強さで殴られたら同じだけ痛い
それを私は、ちょっとわかってなかった。
筋肉があろうがたくましかろうが、同じだけ痛いんですよね。
こんな当たり前のこと、私は「男は女に打たれたって女ほど痛くないでしょ」って本気で思ってましたから、
想像できなかったんです。

なによりも、パートナーが手をあげてくるなんて、力の強さ関係なくイヤですよ。

Aさんとしては、なんでマイナス点を見つけて怒るのか?
いいところをみてくれないの?
と、とにかく落ち込んでました。

Bさんは、子供への愛、子供の存在の為に耐えようという考え。
Cさんは、自分自身の離婚そのものは受け入れているものの、離婚経緯に納得していないというか、元妻への怒りが消えておらず、さっさと次!次!とAさんを誘う誘う。

結論は当人たちが出すものだけれど、何もかも満たされているような夫婦・家族の要素を全て持っているのに、なかなか人は満足しないのだなぁと、みているこちらまで悩んでしまいました。

近々またみんなと会うので、また様子をきいて、愚痴も聞き役になろうと思います。