隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

緩さへの回帰がもたらすもの

最近色んなところで感じるのは、今の若い人ほど、真面目だなと。歳とったせいかもしれないけれど。
真面目を言い換えると「潔癖」。

思春期の子が自己の存在に考えだす時、同時に、それまで絶対的な存在だった親が、どうやらただの人だと気がつきだすと、そのことをどう受け入れるかで反抗期がやってくる…
そんな風に、例えば
「トップスター」という言葉や意味について、今の時代は潔癖過ぎるほど、こうでなければ!という型通りさを求めているように感じて、つまらないなと思う。

まあトップスターはそういう制度を作ったのは歌劇団なんだから、それを無邪気に信じていたのに、トップスターがトップスター扱いされてない!てなると、梯子を外された感あるのはわかる。
けれど、公演によって専科が主演することなんて何の問題もないのに、まるで聖域を侵されたようにさわぐのはもったいないなーと思う。

今回発表された、
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の
ポスター。
最高に観たくなる、素晴らしい出来ですよね。

で、思ったのが、これが宝塚でなけりゃ、このカンパニーの芝居がこれからも観られるのに、という惜しさ。
いまの雪組が美味しく熟れましたよ!最高に食べ頃ですよ!

今だけですよ!

…そういうタカラヅカ商売の功罪は、ファンに対するスター賞味期限付き販売よりも、脂の乗った役者自身に、これから5年10年でさらに面白いもの作れそうなこのジェンヌたちに、「転職」を迫る惜しさ…

まあ、タカラヅカは学校で、発表会なんですもんね、卒業は必然ですもんね。

タカラヅカ芸は永遠に未完。

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