隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

タカラヅカは毎年退団公演で儲けているのか?調査してみた。

歴代トップスターを退団年月順に並べてみました。
トップスターシステムがゆるかった時代は割愛し、1トップに固定されてきた時代から並べています。
なお情報元はうぃきぺでいあさんです。ありがとうございます。

・歴代トップスター、退団年月順

1976年6月 大滝子[月組](1973年11月30日[3] ~1975年1月30日は榛名と二人体制、
             1975年1月31日~1976年6月22日は単独)
1978年7月 安奈淳[花組](1976年6月23日~1978年7月31日)
1979年3月 鳳蘭[星組](1974年2月2日?~1979年3月28日?)
1980年8月 汀夏子[雪組](1972年11月1日~1980年8月31日)
1982年7月 榛名由梨[月組](1973年11月30日[3]~1975年1月30日は大と二人体制、
              1976年6月23日~1982年7月31日は単独体制<1979年 - 副組長兼任>、
              1982年8月1日専科へ組替)
1982年12月 松あきら[花組](1978年8月1日~1982年12月6日)- 1980年3月31日~1982年12月6日は順みつきダブルトップ
1983年8月 順みつき[花組](1980年3月31日~1983年8月1日)- 1980年3月31日~1982年12月6日は松あきらダブルトップ
1983年8月 瀬戸内美八[星組](1979年3月29日?~1983年8月10日)
1985年4月 麻実れい[雪組](1980年9月1日~1985年4月30日)
1985年9月 大地真央[月組](1982年8月1日~1985年9月1日)
1987年11月 峰さを理[星組](1983年8月11日~1987年11月29日)
1987年12月 高汐巴[花組](1983年8月2日~1987年12月30日)
1988年11月 平みち[雪組](1985年5月1日~1988年11月29日)
1990年12月 剣幸[月組](1985年9月2日~1990年12月26日)
1991年11月 大浦みずき[花組](1987年12月31日~1991年11月29日)
1992年3月 日向薫[星組](1987年11月30日~1992年3月31日)
1993年3月 杜けあき[雪組](1988年11月30日~1993年3月31日)
1993年7月 涼風真世[月組](1990年12月27日~1993年7月31日)
1994年12月 紫苑ゆう[星組](1992年4月1日~1994年12月26日)
1995年5月 安寿ミラ[花組](1991年11月30日~1995年5月5日)
1995年12月 天海祐希[月組](1993年8月1日~1995年12月26日)
1996年6月 一路真輝[雪組](1993年4月1日~1996年6月30日)
1997年4月 久世星佳[月組](1995年12月27日~1997年4月30日)
1997年7月 高嶺ふぶき[雪組](1996年7月1日~1997年7月30日)
1998年10月 真矢みき[花組](1995年5月6日~1998年10月5日)
1998年11月 麻路さき[星組](1994年12月27日~1998年11月23日)
2000年5月 姿月あさと[宙組](1998年1月1日~2000年5月7日)
2001年7月 真琴つばさ[月組](1997年5月1日~2001年7月2日)
2001年10月 稔幸[星組](1998年11月24日~2001年10月1日)
2001年11月 愛華みれ[花組](1998年10月6日~2001年11月11日)
2002年2月 轟悠[雪組](1997年7月31日~2002年2月11日専科へ異動)
2002年6月 匠ひびき[花組](2001年11月12日~2002年6月23日)
2002年9月 絵麻緒ゆう[雪組](2002年2月12日~2002年9月23日)

2003年3月 香寿たつき[星組](2001年10月2日~2003年3月23日)
2004年3月 紫吹淳[月組](2001年7月3日~2004年3月21日)
2005年5月 彩輝直[月組](2004年3月22日~2005年5月22日)
2006年7月 和央ようか[宙組](2000年5月8日~2006年7月2日)
2006年11月 湖月わたる[星組](2003年3月24日~2006年11月12日)
2006年12月 朝海ひかる[雪組](2002年9月24日~2006年12月24日)

2007年2月 貴城けい[宙組](2006年7月3日~2007年2月12日)
2007年12月 春野寿美礼[花組](2002年6月24日~2007年12月24日)
2009年4月 安蘭けい [星組](2006年11月13日~2009年4月26日)
2009年7月 大和悠河[宙組](2007年2月13日~2009年7月5日)
2009年12月 瀬奈じゅん[月組](2005年5月23日~2009年12月27日)

2010年9月 水夏希[雪組](2006年12月25日~2010年9月12日)
2011年4月 真飛聖[花組](2007年12月25日~2011年4月24日)
2012年4月 霧矢大夢[月組](2009年12月28日~2012年4月22日)
2012年7月 大空祐飛[宙組](2009年7月6日~2012年7月1日)
2012年12月 音月桂[雪組](2010年9月13日~2012年12月24日)

2014年5月 蘭寿とむ[花組](2011年4月25日~2014年5月11日)
2014年8月 壮一帆[雪組](2012年12月25日~2014年8月31日)
2015年2月 凰稀かなめ[宙組](2012年7月2日~2015年2月15日)
2015年5月 柚希礼音[星組](2009年4月27日~2015年5月10日)
2016年9月 龍真咲[月組](2012年4月23日~2016年9月4日)
2016年11月 北翔海莉[星組](2015年5月11日~2016年11月20日
2017年7月 早霧せいな[雪組](2014年9月1日~2017年7月23日) 
2017年11月 朝夏まなと[宙組](2015年2月16日~2017年11月19日)
2019年10月 紅ゆずる[星組](2016年11月21日~2019年10月13日)
2019年11月 明日海りお[花組](2014年5月12日~2019年11月24日)
未定 柚香光[花組](2019年11月25日~)
未定 珠城りょう[月組](2016年9月5日~)
未定 望海風斗[雪組](2017年7月24日~) 
未定 礼真琴[星組](2019年10月14日~)
未定 真風涼帆[宙組](2017年11月20日~)

太字は、1年に3名、3組トップ交代があった年です。私は興味持てずにほぼ知らない年代も中には含まれて
おるのですが、3組交代年はなんというか、香ばしいですね!

並べてみれば意外とはっきりしましたが、

「必ず毎年トップ退団があるわけではないが、ほぼ毎年トップ退団はある」

という結果となりました。

80年代、90年代、00年代、そして2010年代(現在)
と10年単位でみていくと、近年は退団公演のない年が10年に1、2度と減っており、順次トップ交代している流れがみてとれます。

そしてもう一つの大きな事実が

1976年以降、トップスターの退団は3年空くことはない です。

もし仮に2020年退団がなくても2021年は必ず交代があるんですねぇ。

・2020年のトップ交代はあるのか

明日海りおが最後の会見で「望海がいれば大丈夫」発言をしたのが引っかかっている私。
望海風斗の2020年退団が確定している場合、二人の仲ですから、明日海りおは本人からきいているでしょう。
もし後を任せる発言としてここで誰かの名前を出すのだとしたら、退団予定が確定していないトップさんじゃないかしら。
来年秋には辞める仲間の名前だすかしら、なんて・・・ま、願望もはいってますが。

※明日海りおが、あの会見で後を任せる仲間として珠城りょうと望海風斗の名前を出したのは
月組時代、宝塚生徒時代のすべてを過ごしてきた強い関係性からくるものだと思います。
花組を継いだ柚香光の名前がでてこなかったのには、最初あれ?ておもったんですが、多分ここには、はっきりとした上下関係と、明日海りおのなかに強い身内感が花組にあるからこそで、他意はないと思いました。柚香光さんは短期トップ噂もあるのでわかりませんけどね!!

しかし、だいもんよりたまきちのほうが長いっすよね、トップ。でも月城かなとは判官びいきもされる2番手で
もっと人気を蓄えたほうがいいのも確かで、2020年中に月組は交代しないんじゃ、という大方の予想はそうかもな、とおもいます。

私は今年、2人の退団公演を観劇する機会に恵まれました。
絶賛以外許さないような圧を客席から感じましたが、
どちらの公演も退団公演だからという、お約束にまみれていて、狭い世界をあらためて実感。

退団公演ではない、宙組月組の舞台(本公演)と比較しても、雪組の別箱(はばたけ)と比べても、
無邪気に楽しく満足したのは退団公演ではない方でしたよ。
これは当たり前なんでしょうか。

退団公演は稼げるかもしれませんが、飽きるものだと思う。
贔屓が退団するファンたちは、ご贔屓のスターの為だけに、彼らのタカラヅカでの最後の舞台を悪く言いたくないだけで、めっちゃこぼしてますよね、愚痴。

そんな狭い狭いファン向けのタカラヅカをそろそろ辞めたいらしい歌劇団
絶対条件は、質の向上、そして退団よりお披露目に注目が集まるような転換が、実は重要なのではと思います。
今回、星組がそれを成功させつつあるのでは。
その要因は舞台技術にあることが面白いですね。

退団はファンの最後っ屁のような(失礼しました)消費活動でもあります。
新トップお披露目が、より高く注目され評価されることによってファンの新陳代謝も進んで、歌劇団が安定し続けられる基盤づくりに大いにプラスに働くと思います。

いまの星組プレお披露目、豊島区貸切を公演の4割?とにかく多数設けたのは賢いですね。
公演成功の勝算ある演目を観られなかった人は本お披露目公演に、そしてその先々へ、新しい星組は凄いんだと、あれだけ感動的に前トップを惜しんだ人たちも、心置きなく新トップの星組がみたくなるような流れができてますよね。

これからも大体毎年、順番にトップが交代していくんでしょう。
2500人の劇場の真ん中に立てる舞台人は、この日本ではタカラヅカのトップスターくらいなものです。

あんなに輝いていたトップさんも、卒業したら2度と、2500席の劇場で主役をやることは、ないのです。

客席で、その光が輝くところから、黄昏、去っていくところまでひたすら拍手を贈るファンというのは、なんと贅沢な立場なのかと思います。



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