隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

トップスター退団の「儀式」

先月は雪組トップコンビ、望海風斗&真彩希帆コンビが、
そしてつい昨日3月17日には月組トップスター、珠城りょうが、それぞれ2020年10月と2021年2月の公演を最後に宝塚歌劇団を卒業することを発表されました。

涙のない笑顔の会見、笑顔とちょっとの涙の会見と、そして感極まり涙涙の会見と、どれもみているこっちが胸と目頭を熱くする会見だったなあと思います。

どちらも、宝塚歌劇でなかったら益々魅力的な舞台がこれからもみられるのに、宝塚だから美味しい時期に辞めなくてはならない、というもったいないが故の価値をたたえておりますね。

若い珠城りょうの退団発表のほうに、より、いろいろ思うファンが多い様子で、
「彼女は大変だった」「劇団が彼女を苦しめた」とか「こんな時に(私が)ショックで(私が)つらい」等々、
SNSだからこその身勝手で素直な感想が飛び交っていて、どんな内容であれ、その反応の大きさが、珠城りょうというトップが、
そして雪組コンビトップが、どちらも同じくらいにファンの心を捉えて離さなかった存在だという証かと思います。

まあでも、宝塚歌劇はそういうところなので、己の執着心よりも、スターの退団・卒業の発表には、ファンであれば「己の悲しみよりもスターへのはなむけを」贈るようでありたいと思います。

研15の珠城りょうがみせてくれる舞台を観たかった という思いはそりゃあるけれども。
そのifの妄想のはかどり具合がこの卒業制度のポイントでもあり。
もともとは、今よりも低年齢だったジェンヌたちはそろそろ女性としていい年(※20代)だし、芸事はこの辺にしてお嫁入りしましょってな具合で卒業していくことが当たり前だったわけですよね。

なおこの「お芸事はそろそろこの辺にして、お見合いしましょうね」とご両親からのお言葉により卒業を決めるお嬢ジェンヌさんは大昔の存在ではなく、この数年内でもいらっしゃったのを内部の方におききし、漫画かい!とおののきました。

いまは、嫁入りという言葉も消えそうな時代になり、皆、次のステージへ向かっていく。

宝塚の、男役の彼女たちをもうこの先観られなくなることはそれはもう惜しくてたまらないですが、
新天地へ挑んでいく彼女たちを応援したいと、心から思います。

ちょうど来週、役者やっているお友達が「こんな時期だけれども、上演予定」ということでいろいろな葛藤のなか
公演の案内をくれました。キャストをみると、懐かしいジェンヌさんの名前がちらほら。

本当に、多いんですよね。大小問わず日本はお芝居大国なので。いろんなお芝居で元ジェンヌさんが活躍している。
いつかお友達が今卒業していくトップスターさんたちとも共演することあったりして、とか思うのも夢が広がるなと想像したり。

だいきほコンビもりょうくんも、そしてもしかしたらさくらちゃんもかな、
残りのトップスター期間をありがたく拝見したいです。そしてご卒業おめでとうございます。



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