今週、幻となった宙組公演への楽曲提供で話題となっていた、三宅純氏の、公演への提供曲のダウンロード販売がリリース。
これは面白そうな、と思いつつ、早々に購入された方の感想が「暗い(明るくはない)」というもので、どきどき。
1日ほどためらった。
これは、「明るくなさそうな曲を今聴けるだろうか」という気持ちと、「いつかきっと上演されると願っている舞台の楽曲を先に聴くことはネタバレになるよな」という気持ちが交錯したため。
フライング・サパの記者会見は、宙組現体制にとっては待望の、初めての記者会見だったときく。
しかし、ウエクミ先生の意向がつよくみられ、ネタバレに注意された内容で、発表とはいうものの、茫洋として謎が深まるばかり笑となっていたっけ。
先入観を持たずに観るのがいい、と作者が考えているのに、その楽曲を聴いてしまうときっと、無意識のうちになにかを察してしまうのではと思った。
でも購入した
でも聴いちゃうもんね、とダウンロード購入。アップルのiTunesは技術が刷新され音がよくなったね。
そしてこのアルバム…
イヤホン必須
すごくいろんな音がある。あと、イヤホンで聴くことでわかる、頭の中をこすられるようなチリチリ音がいくつかの曲に含まれています。
まどかちゃんの役が記憶喪失っていうし、頭の中をこすられる感じの音がそういう記憶とか、認識とか、頭のなかのことを意味しているのかしらと思ったり。
会見でお披露目されていたテーマと、もうひとつ、ピアノで奏でられる、繰り返し使われるテーマがある。
どちらも、はじめはちょっと不穏なんだけれども、それだけではない奥行き。
確かに明るさや爽快さは皆無なんだけれども、憂鬱になるわけではまったく、ございませんでした。
むしろ気持ちがよくて私ずっと聴いてトリップしてしまいそう。音のドラッグみたい。
幻の公演は、チケットがあったけれども観劇はかなわず。
いつかきっと…、フライング・サパに出会いたい……
その願いもこめて、しばらくヘビロテで聴く。
追記
サントラの最後の音が終わると、喪失感がすごい。なのであわてて最初から聴きなおしちゃう。
終わりにハッとさせられる(しかも1度じゃない)アルバムってはじめて。不思議、どうやって作られているのだろう。