スカステで、2011年雪組版と2019年宙組版を続けて観劇しました。
ここ最近の見知ったジェンヌさんがいて、現役バリバリの2019年のほうが好みかな、と観る前は思っていたのですが、
断然2011年雪組版がよかったですね。
音月桂のくそボンボンぶりが素晴らしい(賞賛)。
真風さんはこの作品で、今までそんなに気にならなかった滑舌がとても気になりました。それを抜いても、うーん。
真風さんはもうちょっと理性的な、悪く言うとまじめな棒に見えた。
一方音月桂のニコライは、爺やが止めるのも聞かずに初対面の、明らかにおんぼろ来てる怪しい風体のおとこに、高級な毛皮をハイってあげる様子なんかほんとに、ニコライがどんな人物かをはっきり伝えてくれていました。
マーシャも、台詞まわしが舞羽美海さんは素晴らしかったですね、そう、そこ!それ!!という感じ。ベテラン声優さんみたいな声のあて方でしたねえ。監禁された自分を助けにきてくれたニコライに話しかけるところや、女王に懇願するシーン。
プガチョフはどちらもそれぞれよかったけれども、プガチョフ最期のシーンの演出は2011年のほうが好きだったな。
2011年版プガチョフを演じられた役者さんは私どうも苦手意識があるのですが、うまさはそんなの関係なく、めっちゃいいですね。
音月桂さんのことはちょっとしたご縁があってちょっとした思い入れがあるので、贔屓目があるんですけれども、現役時代はあまりきちんと見たことがなくて。ただ顔のきれいな人だなあと思っていたのですが声もきれいで。
私は、基本的に昔よりも現役のほうが楽しい、と現役世代を常に贔屓するほうなんですが、
てっきり自分自身が2019年番黒い瞳のほうを楽しむと思っていたもので…、かわいいなあって思っているいまの宙組よりも、
2011年雪組版がずっといい、と感じたことに、芝居の良さとか面白さは贔屓目ではごまかされないものだよなあ、と改めて実感しました。