昨日は、昼夜、1日限りのライブ配信「真彩 希帆 1Day Special LIVE 『La Voile（ラ ヴォアル）』」が無事開催されました。
私は夜の部を堪能。
ミューサロなんてコアなファンしか行けないイベントなので、私のようなものは観たことがなく。
スカステでたまにやるDSやMSでしか知りませんでしたが……
こんなにもあっという間に時間が過ぎていくものかと、感動しきりでした。
そして真彩ちゃんの艶やかさや美しさ、表現力はまさに圧巻。
彼女が決して歌唱力だけの人ではないことをあらためて、実感させられましたし、細やかな目線ひとつ、髪の先までも、彼女がどれだけの思いを込めて舞台に立っているかがひしひしと伝わってきて、思い出しながらも涙腺がうるんできます。
本当に感動しました。
と同時に、やっぱり彼女は娘１としての、娘役芸を、タカラヅカの舞台で見事に勤めているんだなということもわかりました。
ときに没個性にみえるよう気配を抑えている芝居や立ち居振る舞いは、歌舞伎の女形のようです。
我々が「あれ、まあやちゃんて、きいちゃんてこんっなに眩しかったっけ、こんなにすごい演技だっけ」と昨日驚き感動したのには、彼女がほぼ唯一はじめてみせた主演の舞台だったからで、「真ん中の輝き」を解放してくれたからこそ、真彩希帆というタカラジェンヌの全体像がようやく見えたような。それは驚きと発見の連続で。
娘１。トップ娘役は、娘役の頂点であります。たいていのお芝居やショーでヒロインを務めることができる唯一のポジションであります。
しかしながら主演ではない。
なんで彼女主演の舞台が、退団前のご褒美的MSのみなんだろうかと、複雑な思いもちょっぴりしました。
真彩希帆をきらめかせる４人の雪組男役衆もとてもよいメンバーでした。
そして無観客ながら、ディナーショーであった名残のテーブルがきれいにセッティングされていたことが切なくもあり、美しくもあり。
飲食をともなうショーは、おそらく復活が一番厳しいイベントになると思います。
けれど今後も、娘役が、隣のトップスターの様子をうかがう必要もなくリミッターを外して、真ん中できらめく舞台を開催してほしいと強く思います。
