今日はのぞコンこと 望海風斗 MEGA LIVE TOUR『NOW! ZOOM ME!!』の千秋楽でした。
AバージョンのLIVE配信を堪能しました。
率直な感想は、今日の2度目のライブ配信のほうが純粋に楽しかったです。
3バージョンあったのぞコン
基本はAバージョンで公式には通常版とあります。これが「花組メドレー」
Bバージョンは「雪組メドレー」
そして真彩希帆ゲストのCバージョンという違い。
どうせ生じゃ観られないしとあんまり気にしてなかったし、真彩ちゃんが出演するCが一番気になっていたので、それだけおさえられればいいや…くらいに思っていたのに、いやあ、今日の千秋楽のAバージョンとってもよかったです。
Twitterで、桜一花さんが、だいもんから「Aもみてほしい」といわれた意味がわかった、とつぶやいていらっしゃいましたけれども、花組時代ご一緒にされていたから感慨もひとしおだったのではと思います。
桜一花さんはほんっとうにおきれいでダンスもよくて歌もよくて、ワタクシ見惚れたことがしばしばある、元ジェンヌさん……。
2回目の印象
1回目より面白かった(笑)。
なんでや、と原因を考えたんだけど、あのトンチキ場面とかコントとかあんまり趣味じゃないしね。そこは変わらないんだけれども、今日もきっちりやりきる雪組さんはやっぱりよくて。この構成の意味がなんとなくわかったから、私の気持ちが変わったことが原因で面白さが増したかなあと思う。
真彩ちゃん登場のCパターンの、真彩ちゃんパートはそれはそれはよかったけれども、Aパターンがその分物足りなかったかというとそんなことなくて。それぞれよくてきっちり締まってたように感じた。それにひとつひとつ、やっぱり丁寧に演じられているなと感じて、感動しました。
トップスターが組子の一人だということを忘れていた
明日海りおの「恋スル…」のときも、絶望感に近いくらい、私には無理、合わない!ていう公演で、今回ののぞコンはそこまでじゃないにしても、バブルシーンとか結構がっかりしたのが、前回書いた感想の通り。
初回のライブ配信視聴時は全体的に公演に対して「もっと純粋に歌を聴かせてよ」という文句の多い感想になってしまった。
考えが変わったのは、先日スカステで、柚希礼音の武道館ライブを観たのがきっかけ。あれ、「人気スターが退団前に特別コンサートをやる」の系譜の一つですが、ずいぶんと出来のいいコンサートだったなあ(ライブらしいライブだなあ)と思ったんですね。あ、途中から観た感想だけど。
トップスターって組子のひとりだって当たり前のことをちょっと忘れていて。
トップと組子 ていう構図とつい捉えがちだったんですね私。しかしながら、退団がもう決まっていて、その前の特別なコンサートっていう企画に、彼ら卒業前のトップスターがやりたいことって、大好きな組子(仲間)と普段やれないことをするっていう結構素直な気持ちが、これらのコンサートシリーズにいかされているんだなあって(今更)思ったんです。
仲のいい年長メンバーを脇において肩を借りつつ、魅力的な若手を知ってほしいという気持ちでできるだけ場面をつくって、そうやってみんなで何かするっていうことは、確かに、この先二度とできないのです。
トップスターがいい歌をいい声と姿で歌うだけのコンサートは卒業後、好きにやればいいのですね。
あと1回
望海風斗がこのメンバーを含む雪組のメンバーとお芝居を上演する機会があと1回となることを、しみじみと寂しく思いました。
残り少ない機会のひとつ、自分の名前の特別公演コンサートができるって、本当に幸せで貴重な機会なんだろうなって思います。だから、最初(気持ちが理解できなかった・想像できなかった)初回のライブ配信で不満に感じたところが全部、2回目の今日の千秋楽では「ああ、タカラヅカ愛が詰まってるんだなあ」と、そんな風に感じました。
サイトー演出
しかし全部許したわけじゃねーぞぉぃ と突っ込みをしたくなるところどころの演出……
取っ散らかり代表の宇宙人シーンってもしかして、単にビデオ撮影した映像を流したかっただけじゃ……?
そしてなんでビデオ撮影したのかっていったら、なんかみんなでわいわい撮りたかっただけじゃ……?
と思えば、まあいいんじゃないっすかね、と思う。
あと、今日あらためて観たら、どうなのと多数SNSでツッコミされていた、序盤の彩凪翔の万華鏡のようなあの背景映像なんですけれどもね。
あれ、「じゃあ代わりにどんな映像、もしくはほかの演出で舞台を彩るか?」と考えたときにそこだけを観たら単なるドヤ顔彩凪がグルグルしているだけなんだけれども、舞台全体でみるとそれくらいインパクトがある映像流すことが、正解に見えてくるんですよね……。
宝塚の舞台って日本国内でも最大級の劇場なわけで、下手にお上品なの流すと間が埋まらなくて舞台が詰まらなくなるんだと思う。
サイトーさんは当然ながら宝塚の舞台の活かし方をわかっているわけで、タカラヅカ的にはオッケー!なんだと思います。だが甘いのはファンだけだからな。マジで。
ますます楽しみな望海風斗
できることならば、コンサートの楽曲を、ちゃんとスタジオ収録して配信してほしい…。
本当に、本当に素晴らしい歌声の持ち主だなあ、と今日あらためて、いったい何度目かわからない感動。
単なる歌のうまさだけではない表現力、感情の乗せ方、オーラ。どれをとっても天下一品。
いつかいつか、生で、この人のコンサートで、歌声を堪能したい。
でもトップスターの彼女の歌はあとちょっとなんだって思うと全部のことがいとおしさでなんでもよくなってしまいました。