さて先日、話題沸騰の宙組トップ娘役である星風まどかの専科入りと、それに伴う潤花のトップ娘役就任、真風涼帆の二代目相手役になることが発表された。
何故、星風まどかなのか
誰もが思わずネガティブな気持ちになったこの発表。
何故なら、いま上演中の「アナスタシア」の高評価も相まって、非常に安定した雰囲気の宙組トップコンビを解消させるのだから、もったいない、何故、という思いをファンが抱くのも仕方がないというもの。
批判も多かった星風まどか
私の記憶と印象に過ぎないが、2018-2019の星風まどかはそのロリコン風味が、ババア連中のヅカファンの癇に障ったのか、なかなか批判的な意見もSNSではよく見られたと思う。
相手が何たって、歴代最高峰のアダルトな風味満載な真風涼帆であるから、身長差に萌えるものと同じくらい、気に入らないという声も大きかった。
宝塚愛と実力で禊を終える
星風まどかは三拍子揃った娘役と言われ、今やすっかりパーフェクト娘役として受け入れられている。風向きが変わったのは彼女自身の実力と努力の賜物。
特に、スカステで自らの気持ちを語ったことと、幼少期からの強い宝塚愛が、ファンが彼女への見方を変えたきっかけになったのでは、と思う。いや分からんけど。
異動の意味
星風まどか花組スライド説が強いが、もしそれが本当だとすると、いつから決定していたのだろうか。
任期が元々の予定通りで、就任時から退団時期がほぼ決まっていたのだろうといわれる華優希の後任候補は、いつから検討されていたのだろうか。
華ちゃん就任決定時点で、可能性は検討されていたのではないかとは思う。何故って、あんまりちょうどいい子がいないから…
気持ち悪い「添い遂げ好き」のファンたち
気持ちはわかるし、そう見えるように売ってきたのは当人たちなのだから仕方ないのだが、宙組トップコンビの添い遂げ退団が消えた時点で、歌劇団人事ヒドイとなるのは頭がお花畑過ぎると感じる。
入団して10年経たずの若い娘役ジェンヌに、男役をやり切ってある程度の到達点に立ち、満足したトップスターの転職に付き合えとは、それはまるで、若い女性が職場や世間から、この時代に寿退職を求められたり、結婚したら家庭を守ることが第一と時代錯誤な主婦像を強いられるのと同じくらい、保守的で乱暴な蔑視であると、私は思う。
ていうか、なんで女の園でファンも過半数女なのに、こうも男尊女卑思想が強いのか。
若い娘に厳しい視線をおくることも、とても保守的でやっかいなヅカファンたちである。
もしも星風まどかが、◯◯専科路線になったら
……いや、ないなぁ…。
松本悠里さんが卒業されるので、ああした専任専科路線がいなくなる、だからその跡を継ぐのか?とも思ったけれど…
それならもっと、可能性のある先輩たちがいるだろうし、どう考えても、いま旬を迎え自ら輝き出した星風まどかが、舞台の真ん中にいないなんてもったいない。
宝塚のトップはトップスターただ1人
宝塚歌劇はいまも昔も、トップスターは各組にただ1人であり、トップ娘役と、トップスターの間には大きな格差がある。
すべてはトップスターの為に人事も演目も組まれるのは間違いない。
以前から思っていたことだが、トップスターが絶対的に揺るぎない主役で、かつ男役でという縛りがあるのだから、相手役の娘役や2番手以下メインのタカラジェンヌたちについては、固定化しない方が、舞台の自由度がきいてズコー作品が回避しやすくなるのでは…と思っている。
作品ごとのヒロイン役者と、2番手〜10番目くらいを流動的にしたらさぞかし…
さぞかし、舞台はよくなるかもしれないが、贔屓を持つファンもジェンヌ当事者も、それはもうギスギスになるかもしれない。