ジャンヌちゃん可愛かったけど、珠城りょうのたゆまぬ研究の証が見てとれて、好感度が爆上がりしました。そしてそんなトップスターを中心に舞台を作り上げた月組への愛情も爆上がりしました。
美園さくら あれだけ女がいたのに紅一点感
本当に美しかった。彼女は全トップ娘役の中で最も腰が細いんではないかとIAFAの時にも思いましたが、縦のラインが作れないと着こなせないあのお衣装を完璧に着こなしてましたね。黒いドレス姿も、シャルルが後にジャックに語るのも納得の美しさ。
シャルルがジャンヌに「ガブリエルってめちゃ美人だよね、女はいっぱいみてきたけど格別だよ、しかもインテリだし」って言わないと、ジャンヌの乙女心恋心が起き上がらず、想いを自覚したジャンヌがジャックとして、なんとかシャルルに認めて欲しい、気持ちに寄り添えたらと奮起することで、シャルルは後の独り彷徨う夜、ジャックの言葉や思いを思い出すことになるし。
ガブリエルの「大事なのは心」というのがこの物語の起承転結の起。
歌い継ぎでしか今回、歌唱シーンが与えられなかったのが残念ですが、観れば観るほど美園ガブリエルの鮮やかさがこの作品の成功に不可欠であったと思います。
暁千星 まさに星
初見ライブ配信ではクルクル回ってるだけっていう素朴かつそっけない感想だったけれど、美園さくらといい観れば観るほど、存在感・キラキラ、「御曹司この度一歩前へ」の感、彼女はよく頑張ったなぁと思う。
生観劇での初回は、11月末。歌唱指導で登場し銀橋を歌い歩く姿はまさに若きスター。
お衣装が本当眩しかったけれど、磨きのかかった歌声に、気合の立ち姿は凄みを増していました。年末観劇の際、スーッとセリから上がり、スポットライトが照らす直前の、シルエットで背中を見せてくれるところ。その時の立ち姿完璧。12頭身くらいにみえるの。
あっれ、この子こんなにかっこよかったっけ?て。
タカラヅカの舞台が、小池修一郎の言葉を借りると「明後日(あさって)のスターを育てるため」に作られているのならば、暁千星こそ明後日のスター。
月城かなと&風間柚乃が何かとコンビ(芸色が似てるのもあるんだろうが)で使われるなかで、暁千星はどうなんだろうと思ったのだけれど(実際、風間の方がWTTもピガールも「美味しかった」)、歌唱指導の堂々とした場面は、圧倒されました。
その4は月城かなとと珠城りょうと…