私自身は星組お披露目公演でそれを感じました。
その前の、プレお披露目「ロックオペラ モーツァルト」で指摘されていたファンも結構いたかな…。あくまで私が知り得たSNS上の片隅で、ですが。
個のスキルは高いのに、嫌いじゃないのに、何故か観ててもこちらの気持ちが盛り上がらないトップコンビ、礼真琴&舞空瞳。
相性が悪いと断じるファンもいるようで。
元々とても期待していた
私もそうだけれど、あらゆるスキルが優秀な礼真琴と新世代の寵児みたいな舞空瞳の2人は、優れたダンスという共通言語があり、踊れる×踊れる＝最高 以外ないだろうと、思ってました。
オマケに2人は踊れる以外の武器もあり、その武器の性能も優秀。
作品だけが理由ではない
お披露目の、眩耀の谷。2人とも綺麗だったけれど、君らの互いへの感情はどこに？と思いました。今思えば子供向けの絵本として描かれた童話みたいな話と表現（あえて童話的な演出もされていたと感じる）で、絵本って、お姫様を助けた青年が王子様となりそれから2人は幸せに暮らしましたとさ
とだけで、ほとんど、王子様とお姫様の心情って描かれませんよね、そんな風にみえた2人。
お披露目公演そのものはそこそこ楽しめたのですが、実力派でこれから宝塚歌劇の顔となるだろうトップコンビとは、この時点では思えなかった。まあスタートだし…
舞空瞳はカワイイ
彼女のトレードマークのような、あのニッコォとした笑顔といつも上がってる口角。
めっちゃカワイイ。でも他の顔あんまりできないんじゃないかしら。
舞空瞳の笑顔は確かに極上なんですが、常にあの笑顔が張りついていた。
もし私が彼女の芝居を批判するなら、台詞の言い方が一辺倒、と感じるところか。
「もしケチをつけたければどこにつけるか？」と考えると、舞空瞳は「愛してるわ」も「あなたが憎いわ」も同じに聴こえる芝居。そして常にあの笑顔。
動きだけは正確で、ロボットか。
まだ彼女は舞台で開花してないよなぁ、と思うので、ロミジュリが気になる。
礼真琴はどこ見ているのか
先日からリピート放送されているロミジュリ記念CDの特番。私はそれ観て、この2人大丈夫かと思いこのブログ書くきっかけになったのだが、なんだったんだあれ。
運命の恋に落ちて死ぬ2人の、物語を歌い上げたよってPR番組なのに、ほとんど目を合わせない礼真琴。
ムードがない
別にイチャイチャしなくていいんだけれど、よりによってロミジュリなんだから、嘘でも2人で雰囲気作って盛り上がりをみせてくれていいのに、過去へのリスペクトと緊張以外何も伝わってこなかった。
ロミジュリの元の話が私は好きでないので、この演目に歓喜しているファンとはまた違うんだろうが。
記者会見ではやっと何かがみえる
生歌唱の様子はスカステの映像だけでしか観てないけれど、迫力というか生命力があり、期待感が盛り上がりました。物議のあった衣装もまあいいんじゃねってなるくらいに大好評の映像。
礼真琴&舞空瞳コンビのテーマがちょっとみえてきた。
そう、生命力だよこの2人は。
小さく見える理由
先輩でありトップスターの礼真琴からは、いま、ロミジュリってのもあって、先達へのリスペクト以外何ひとつ伝わってこないのが、なんか当初の期待がうっすくなってきてる理由と思う。
若く、ダンスに特に長けたコンビが生き生きとしたノリの良さみたいな勢いを、ダンスのように息のあった動きでファンに向けてアピール
…てのを一切してくれない今の礼真琴、その背を一所懸命追いかけている舞空瞳。
◯◯のように からの卒業はロミジュリ後か
このコンビの大きな仕事が「ロミジュリ再演の成功」という事らしい。
それは雪組トップコンビにおける「ファントム再演の成功」という仕事にあたるだろう。
月組トップは前半、娘役をエリザの花道で見送り次にそのウィーン歌劇協会の為にIAFA上演を実現させるという難業をこなす為に若くして大役を任命されたのかと思うほど、苦労人。
トップスター礼真琴最大の仕事がロミジュリで終わるとは思えない。けれどこのロミジュリが最初の大仕事であることは間違いない。
ロックオペラモーツァルトは感情表現で失敗しており、サリエリを演じた凪七瑠海との差を露呈してしまい、同じ首席優等生でもキャリアと感性の違いを凪七に見せつけられてしまった。
礼真琴が、自分が追いかけるだれかの背中に向けての舞台から、こちらを見てくれる舞台をいつやってくれるのか。面白くなるかは、それ次第のような気がする。
そのときも舞空瞳は必死で追いかけてくるだろう。
