隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

アナスタシア千秋楽とチケット問題

宙組アナスタシアの千秋楽おめでとうございます。
無事、見事な舞台をおさめられましたこと心からお祝い申し上げます。
ライブ配信で、ちょっと気を抜きつつ気楽に観劇しました。それでも感慨深い。

チケット争奪と実際の劇場の様子

このところ、ロミジュリ、fff 一般、ダルレークと、人気チケットの発売争奪戦がありました。
私は抽選以外参加せず(できず)…。
基本的にコロナ禍において、発売枚数が減ったことから争奪戦はより厳しくなっているとみられています。
でもチケットも劇場の空席も、余っているんだよね実際のところ…。

なんでなの空席

先週のアナスタシア観劇ではかつてないほど、空席が目立ち、座ってる私でも動揺しました。
この日は18時30分からの平日夜公演が15時30分からに変更をされたので、払い戻しややむなく劇場に来られなかった人が沢山いたものと思われます。
私はこの日、1階20列くらいの上手寄りの席でしたが、何と私の前5列、つまり15列目から2席3席1席2席…と目の前のエリアがぽっかり空席で、かつてないほど視界が開けておりました。

販売を停止していたアナスタシア

2月あたまの2階席のときは半分以上空席で、下手寄りは周り誰もいなかったので、だいぶ伸び伸びしちゃいました。
たしか緊急事態宣言後、アナスタシアは一般販売も見合わせて事前の抽選販売と貸切のみでしたっけ?もったいなかったですねぇ。
この前に本公演だった月組東京公演は、一般販売もオープンしていたし緊急事態宣言もくぐり抜け、空席率は低かったように見えました。なんだかんだコロナ禍の影響がいちばん小さい月組、持ってる…。

即完売のはずのムラfffも空席

抽選も一般も厳しかった雪組退団公演でも、当日観劇された方々の空席報告や、日々のチケット譲りますツイートが飛び交っており、何があったと驚いた。友の会で取れたけどやっぱりムラまで行けないわ〜て人が多数だったのかな?
元々手に入らないチケットに泣いている人が多い公演でもこうだと、なんだかなぁ。

熱いダルレーク他

別箱公演では抽選方式もちょい違ったりして、私はダルレーク、東京公演を1枚なんとか自力で取ることに成功。しかし、日々のレポを観てるととても一度の公演では足りないし、梅芸だってみたい!けど…たとえ取れたとしても、行けるか?という心配は当日まで抱えることになる。ライブ配信があってくれてありがたいと思うこのところ。
今のところ、美園さくらDSはお料理提供ありで計画進行しているが、日程的にもなんとなく公演出来そうな雰囲気で、ここでもやはり月組運強し。
電話によるチケット争奪は白熱しそう。

ヅカファンの「チケットない」は信じるな

で、2階席販売見送りとか、座席数減とか、そうした制限に対してファン達は日々SNSにチケットないようと嘆いている。
いままさに、月組ダルレークの恋に関しては皆チケットないと嘆く呟き多数で、私はこれを真に受けていたのだけれど…
ダルレーク初日明けてからこの週末までに、チケ難を嘆く呟きしてた人が皆、赤坂で観劇してるのね。

アレ?チケット無いんじゃ…て思ってた私の常識がヅカファンのそれとは違うことにようやく気づく。

彼らの嘆きの意味は
「今回チケ(◯枚しか)ないわ〜」
てことだったのね…
濃ゆい人たちにはどんなチケ難公演であろうとも、複数枚まわっているのがタカラヅカよな。

結局ロミジュリも

本日発売のロミジュリ前半日程、ムラ一般については夕方頃まで、日を選ばなければチケットありました。かつての何でも即完売という状態にはならず。
コロナ禍でなければ勿論こんなことはなかっただろうが、散々宣伝して「あのロミジュリをあの星組で」と前評判も高くチケ難と言われていたけれど、印象としては、ロミジュリでもこれか、と。
取れたら取れたで雪組のように譲渡多数になるし、本当に、劇場側もファン側も難しい時代になった。

先日歌舞伎座にて

さて先週末、数年ぶりに歌舞伎座にいった。
歌舞伎も、演目・出演者によっては一般人がチケット争奪厳しい世界で、いわゆるSS席ブロックは予め、後援会が押さえてるしで、客席で格差を感じられる世界。

出演者の平均年齢が高いことが1番の理由だと思うが、花道両脇は3列はあいてたかな、さらに千鳥配置での販売で、こんなにも空いた歌舞伎座ははじめてだった。しかも、歌舞伎といえば幕間に座席でもロビーでも、みんなお弁当をひろげるのが楽しみなわけで、それが禁止。何か物足りないと思う観劇となった。

ただ、観客の性別や平均年齢などの属性が宝塚と似ているのに歌舞伎客は先日のアナスタシアの客席よりずっと静かだったので、宝塚のファンのワガママ度合いを実感できてしまった。

命懸けの舞台上を雑に扱いはじめたファン

アナスタシアの千秋楽挨拶でも、舞台の幕が無事開くことへの感謝を、ジェンヌたちは強く感じているようだった。彼らはいまだに厳しい制約の中舞台を務めている。
一方で街の中も劇場内も、緩みきっている。
なんなら「ワクチン来たらしいしもう解決?」くらいに舐めきっているのでは。

普通が普通ではなくなったとき、私たちは最初に芸術を楽しむ日常を奪われたことを、いま一度思い出したい。

大事なチケットは沢山紙屑になった。
これから手に入るかもしれないチケットは、2度と奪われてほしく無い。


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