隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

先行画像とポスター画像

とある日。
タカラヅカってすごいな、としみじみ思ったことの一番は、このことだった。

公演ポスターを作ったよの画像を公開 → わかる
先行画像だよ!と公開 → ナニソレ

いつの間にか当たり前になっている先行画像。
公演イメージを伝えるもので期待を煽るためのもので…、最近は炎上商法かな?ていう手段にも使われてるとかいないとか……。

なんにしてもわざわざ先行画像まで作って宣伝するなんて、タカラヅカはすごいな~、やっぱり大きい組織だな~なんて思う。

当たり前になっている公演DVDも、友達の所属する劇団(そこそこ人気のあるところだったがコロナ禍で厳しい状況に)では、DVD出版も存続をかけてお金をかけてやることだったし、それを売るのも本当に必死にやっていた。舞台の有料配信も、存続のために本当に命がけで、目標金額いかなかったら劇団存続アウトってくらいの状況でやっていた。

同じ厳しい状況にも格差はあるとはいえ、タカラヅカがどんなに大変でも背景に特大企業がいることは大きく、あの大所帯を維持しつつ、毎公演、ファンに向かって先行画像で話題を投下できるのは、予算があるからこそ、スタッフがいるからこそ。ファンがいるからこそ。

ポスター画像>>先行画像?

ところで…

私は先行画像のほうが好きだな、と思うことの方が多い。
先行画像・ポスター画像両方とも評判のよかった、月組のロマ劇も、ポスターもとっても華やかでいいけれど、先行画像での月城かなとの表情がとてもぐっときて、先行画像をみてはじめて公演への期待感が増した。
元となる映画は公開時から特に関心がなかった私のような者にとって、この先行画像で初めてロマ劇という作品が具現化しはじめ、公演ポスターの、ポスターらしい画像を見てようやく実感した、というか。

先行画像、ポスター画像が、劇団側の狙い通りに作用した例かと思う。

で、星組さん…
炎上路線に走っている先行画像とポスター画像が続いている。
私としては、ロミジュリの先行画像を観たときあたりで、星組ファンのいう「礼真琴はビジュアルがよくない」の意味を理解し、彼女が動いてナンボ、舞台を観てナンボの人であることを遅まきながら理解したクチ。
しかし、先行画像・ポスター画像ともに、配慮されないでおなじみのヒロイン演じる娘役画像だが、星組はこれもあまりよくないのが興味深い。
あんなにかわいい舞空瞳ですら、映りが悪いのってすごくないか。

修正が悪いというかトップスターの映り優先にせよ…、あんなにかわいいのに誰?っていう画像連発なのは、歌劇団七不思議のひとつかもしれない(あと6つは知らない)。

評判が悪いわけではない、雪組にしても、私には誰?とくにきわちゃん誰?って思ったし。でもこの場合メイクもあるんだろうけど、いい方に誰?って受け止められるくらいには、よい方向。

悪い方向はやっぱり星組の「めぐり会いは再び」
安いキャバ嬢というか…

雪組の夢介と比較するとすぐにわかる。「誰?」となることが問題ではないということが。
先行画像やポスター画像において役者はただのモデルとなり、演じる役に埋没し、スターの○○です!より大事なことを伝えるものとして作成される。画像修正も含めて演出されているのならばいい。こういうキャラの芝居やるよ、のイメージをとにかく伝えてくるのなら。

でもめぐり会いや王家は、その芝居イメージを伝えるはずなのに、安っぽさがくる。品が大事なのでは、と素朴に、思う。

美しけりゃいいってもんじゃ

で、文句を言いたいのは月組の『Rain on Neptune』の画像。美しいは美しいが、月城かなとじゃなくなっているの、すごくない?
一件、マカゼさんかしら、と思ったよね。
さっき、役者はただのモデルとなり埋没し…とか書いたけどちょっと待て、と思い直すには充分の、この、一瞬誰かわからない感じはなんだろう。

月城かなとほどわかりやすく見間違いようのない美貌を、美しくも誰かわからなくするこの画像の伝えたいものがちょっとわからない。

つくづく思うのは、雑誌GRAPHのような写真との出来ばえの差。

カメラというのは技術がいる。デジタル化していてもなお、本当に差がでる。
その難しさは、自分自身、大学の授業で写真を専攻したものの、単位諦めて放り出すほど、数学的で、理科的で、まあ、感性とかなんかアートな感じとは遠い世界であったのだけは覚えている…。
だからカメラマンってすごいよなっていつも思うのだけれども……

タカラヅカの先行画像とポスター画像を観るたびに、切手枠のありかたも含めて、いつもいつもどれを見ても、

イマイチ

なんだよなあと思う。




にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村