金曜午後、追加販売されたチケットを買うかどうするか、最後まで迷ったが、グッズを身に着けて楽しむほどの力はなく、当初の予定通り配信で観た。
生の楽しさ・空気感の楽しさと引き換えに快適な配信で楽しめるという選択肢が存在することが当たり前になってくれて、ありがとう!
で、LDH成分はどこからどこまで……
無知ですまんが、全然知らぬLDH。
知らぬというか私の世代は、LDHがLDHとして名乗りを上げる前夜を知っているので、へー!って感じ。それが今日まで続いていることは、当初のコンセプト大成功ってことか。たしかえーと彼らの初代?ていうの?最初の、はじまりのグループのリーダーが会社組織を作って社長となって、自分たちのグループの人気に左右されず、長く続いていけるジャンルとなれるように、っとかナントカでずっと活動をしていた、はず。私充分詳しくないか、えらい。
FLYWITHME、本当によいコラボだったのでは、と思う。
いままでのタカラヅカのコンサートイベントというものは、いつも、すべてが、過去のすべての公演が、とても内輪受けであった。なんというかファンで関心のある自分でも、ちょっと我慢してみていて、どのシーンも楽しむふりをしているような… すごくいい曲とダンスのシーンがいくつかあって、それと同じくらいは、そういうちょっと我慢なシーンもある…
今回のFLYWITHMEについては、「初めてのタカラヅカ」の人にも向けていたもので、外部にプロデュースされるだけでこんなにからりと鮮やかに変わるのかと驚いた。
映像のレベルが高かったな~。
容姿端麗の若い娘たちである
オープニングの小芝居、センス良かった。内容より娘役たちのスタイルのよいこと!潤花がタカラヅカっぽいクラシカルな装いよりずっと可愛くて、この子はこういうの向いてるな~って思った。
トップ娘の潤花と娘2ポジションの天彩峰里が目立っていたけれども、黒髪ボブの水音志保ちゃんの美貌と可愛さもとっても印象深かった。
ていうか娘役たちのミニスカ、足がほんっとに綺麗でね~。お衣装でかくれているだけで、男役もみんな美脚じゃない?タカラヅカってすごいねぇ…
芹香☆大勝利☆斗亜
ハイローは一切、タイトルすら聞いたことがないんだけれども、どこかで大人気のコンテンツということで…
あの紹介ムービーがあってくれてありがたかった。古今東西みんな大好きチンピラ抗争ものか。にしても5団体の陣地争いとは多いね!
そして、本公演前にこんな風にプレビューでジェンヌたちが役の扮装してみせてくれることなんて、はじめてのことじゃない?それがこう、デコラティブでわかりやすい色違いのグループごと、個性を出してくれてるのはわかるんだけれども、圧倒的キキちゃんよ。ンモーあの瞬間に惚れたね。あの役がなんだかさっぱりわからないんだけど、よくわかんないけど、でもあの白い団体のキキちゃんに一票。
長期トップとバディ感スゴツヨコンビだけにできること
LDHコラボの実現は、真風体制長期化の理由にもなったのだろうか。それとも長期化するからこのコラボがまわってきたのか。
わからんけれども、今の出来のよい他組トップを見渡しても、この仕事に最適なトップはやはりマカゼが一番と思うし、95組メンバーは少々若すぎて、きれいでうまいがでかくはない(身長だけの話ではない)のだが、宙組マカゼには「大きさ(身長や肩幅のはなしではない)」を持っている。
男くさい、おそらくは男の美しさを売りにしているLDH作品をタカラヅカでやるのに、マカゼ以外では無理だとまで思わせる説得力がある。
もっというと、マカゼと宙組にしかこのコラボ作品はできないのではないか?
スタイリッシュで高身長、おまけにここ数年で各段にコーラス力を鍛え上げた宙組は、総合力で最高の組ではなかろうか。
長期化だけが少々いらぬ心配を掻き立てるが、真風・芹香コンビの相性の良さ、関係性の良さは舞台にも良い効果を生んでいるし、時期をみて交代した潤花も、本当によいバランス。
ラップは苦しい。コーラスも苦しい。
下手じゃないんだろうけど歌って踊りながらそれがラップって苦しいよね。でも宙組メンバーは、健闘していたと思う。大体、自分の音域じゃない音で、よくでかいステージで歌えるものだ。
しかし唯一、うーん、だったのは潤花&真風のデュエット。これはひどかった。ネバセイでも???だったが、どうやら歌声の相性は最悪らしい。急激に不安定になるどころじゃなくておかしくなる。音程が狂うとかじゃなくて、ものすごい不協和音。不思議。
楽しむこと
楽しい時間の終わりを予感させる演出もあった。そういう歌詞の曲もあった。いよいよかな、とも思う。
けれども、ハイローはきっと楽しい時間になるだろう。私も急激に楽しみになってきた。このFLYWITHMEのおかげだ。
タカラヅカはタカラヅカ以外では「ネタ」にはなるが、タカラヅカ原作のものがよそに展開することは、まあない。タカラヅカ出身の女優がテレビや映画を埋め尽くした時代はあれども。まあいまも、ある意味あるジャンルではひしめいているか。
今回のコラボは長期化するかもしれない。公演が面白いものになったら、存外相性が良いのではと思う。なによりいつもと違うダンスに、ジェンヌちゃんたちが楽しそうだった。もっと多様化していいんだな、なんていう気付きにもなる。黒燕尾を着て踊るからといって、古臭いことをしなければならないということではないのだ。
※FRY→FLYに修正。めっちゃこんがり揚がってました。失礼しました…。ご指摘本当にありがとうございました。