隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

花組のふたご星、柚香光と水美舞斗

たまたま仕事が休みで、花組千秋楽配信が観られるじゃなーいと直前に気が付いてぽちり。いやありがたい時代よ。

事前情報ほとんど取り込まずに、「リストのはなし」「リストはその時代でアイドル状態だった」「悲恋というか」くらいの知識でみたけれども。

いやー、柚香光が美しい。

話は

リストの半生を綴った物語…で。
史実を追いかけつつも、物語が煮詰まってくると台詞がいまいち何言ってんだかわからなくなるのは音楽家シリーズのお約束なのだろうか。この感覚、fffでも味わったわ。
観念的になるというか。

【観念的(かんねんてき)】具体的現実を離れて、(抽象的に)頭の中だけで考えるさま。by Google

リストにとってはマリーが最後の女ではなかったとはいえ、史実では10年の同棲期間の間に3人も子供をつくって家族となっているし。なんというかまあ。
後半、ショパン(水美舞斗)と対話もしていたけれども。対決ってことでもなく。ショパン(水美)と主演を絡ませたいがためのシーンのように見えてここは響かなかった。
序盤から終始ジョルジュ・サンド(永久輝せあ)ともよく絡んでいたけれども、柚香リストにとっては自分と自分の音楽以上に大事な存在はなかった模様。
なので物語上、ヒロイン・マリーも、ショパンも、ジョルジュ・サンドも誰も柚香リストの相手にはならなかった……ように見えた。

いうほどあなた誰のことも「それなり」だったわよね、的な。むろんないがしろにしていたわけではないものの…
ロクモのモーツァルトのように破壊的天才型でもなく、fffのベートーヴェンのようにクソ頑固コミュ障天才でもなく、案外俗っぽくて、なんだかんだ全部得るものは得てやることはやって、長生きした感じは伝わった。
ただ最後のシーン、老年だったの?あんまりよくわからなかったな。ヒロインと再会しないといけなかったから…なんでしょうけども、夢のうちでの再会でもよかったような。
あのリストなら、老年、あんな風につつましく子供たち相手に生きてて…思い出すのは果たしてマリーだったか?さあ、どうだろうか……。

タカラヅカらしく美しく

にしても、登場人物は皆美しかった。本当に美しくって、タカラヅカを観ているなあという気持ちを充分に満たしてくれた。
衣装も小物も、本当に素晴らしい。つくづく宝塚の舞台は役者にとって恵まれているように思う。
ポスターそのままの美しさで動く主演2人にはみとれた。星風まどかの衣装はどこかお人形みたいで、チョーカーが首輪みたいでほのかに倒錯的で魅力的だった。彼女は偉大。

ジョルジュ・サンドの永久輝せあは、ちょっとダサい黒髪のカツラも含めてよい役づくりだった。ていうかうまいよな、歌も芝居も。
どちらがどうってことではないが、確かにこう同じくらい美しいはずの水美舞斗も、水美舞斗演じるショパンという役も、あまり引っ掛かりを感じなかった。悪くはないものの印象に残りにくいというか。この点においては永久輝せあは人によっては良くも悪くもかもしれんが、私にとってはいい意味でひっかかった。

古典の極みであるわっかのドレスに仰々しいカツラの貴族たちと、暗い色合いながらある意味気取ったブルジョアたちのコントラストは面白かった。
花組は名前がわかる子少ないんだけど、みんな綺麗でかわいい。特に娘役。

ショー「Fashionable Empire

ショーで一番印象に残ったのは、相変わらず花組は全体的に「娘役」というものを売りにしているというか一つのコンテンツとしてショーの要素に存在していて、ほかの組とはちょっとばかし違うんだよね、と感じる点。「娘役」が見どころの一つになっているというのか。
星風まどかが単独で場を仕切って真ん中で歌い踊り、みんなと銀橋に出てきて歌いきるシーンなんて特に思った。あとからトップや2番手が出てきてお株を奪うなんてことしない。そのシーンのメインは最後までトップ娘役。それを中心に花組メンバーがずらりと。ちょっといいよね。
ファッションショーのシーンもそうだったな。見ごたえがあった。あと要所要所で歌い手として、永久輝せあが重用されているようにみえた。

他、このショーにおいて柚香光と水美舞斗のペア感はとても強く、ダンスで絡んでいたけれどもこの二人、背格好も似ているし、なんというか、運命共同体というか…この二人辞めるときは一緒じゃないかしら、なんてちょっと思っちゃうくらい。どちらか一人だけが残る花組ぴんとこない。

よそ様と一味違うロケット…

なんか、なんかだな?て思ったけれどもどうやら花組ロケットってこんな感じなのね?
男役の子の男役度が高い!男役感がバリ高いまんまロケットやるから女装感強し。アーイ!ってんじゃなくてア”-イ!!のような。嫌いではない。面白かった。
ショー、細かいところ全然覚えてないけれど、このロケットは大変強く印象に残りました。

さよなら音くり寿

前作の将軍役は少々くどくて……だった音くり寿だったが、今回、巡礼の年での第一声、パーーーフェクトッ!!!
「みぃーーなさまああああっ!!」みたいなあの感じ完璧よオォォ!
そしてアレを愛人にしマリーに乗り換えるリストさんの下半身フットワークの軽さも見事、と思わせてくれる、一言でキャラを伝えてくれる表現力。
ショーにおいても、某星組娘2・3の扱いとは違ってこちら花組さんは、品のよいピックアップ加減。音くりちゃんは絶妙な加減で美声を届けてくれた。

卒業の挨拶において並んだ彼女が、こんなに小柄だったっけ?と小さくみえたのと、ハキハキノリノリであいさつするかと思いきや、涙をこらえて、感極まっていて、ちょっと意外。彼女のお人柄は知る由もないけれど、そりゃよく演じている役柄とご本人は関係ないものね。愛らしく華奢な娘役さんであった。東京公演では1度だけ生観劇できる予定なので、しっかり見届けたい。楽しみ。

熟した柚香花組

すっかりいい意味で自信たっぷり、羽根の重圧につぶされることなくドヤアとしているいまのトップスター柚香光。なんだかもうそろそろ集大成か?なんて。
今回、配信で観た千秋楽は特に、リストという役柄もあいまって全体的にとても自信がみなぎって押し出しが強かったように感じた。
意外と、体制変更はそう遠くないのでは、なんてちょっと思ったり。どんな変更なのかはわからないけれど。



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