タカラヅカ・スペクタキュラー
『ENCHANTEMENT（アンシャントマン） －華麗なる香水（パルファン）－』
作・演出／野口 幸作
と公演情報に記載されているが、なんのことかよくわからない。が、実によいショ―だった。最近観たものの中でベストではなかろうか。
絶対に花組だけなこと
どの組のどのジェンヌもキラッキラなのは間違いないが、花組は本当に、毎回毎回、出し惜しみをしないし、視線を一人でも多くのファンと合わせていこうとするような…いかに視線で殺していくかをマジでやってくる、ウィンクキラーゲームみたいって思った。
トップも若手も、お客さんの視線を掴みに来るというか。ものすごいサービス精神で、ウィンクキラーのゲームでなければ釣りしてんのかなってくらい。こっちは釣り堀の魚で。
SS席観劇体験を踏まえて私自身で感じることは、宙組マカゼとか月組れいこちゃんとか、目を合わせるように合わせない感じ。視線は配るけど広く浅く視線を流していくので、SS席に座っても視線が合うようでそうそう合わない（でも合った時は濃厚）。彼らが視線バチコーンするのはここぞというときで（特に月城かなとはここぞというときのみ）、どＳっぽいというか、出し惜しみするし勿体ぶって超特別感を出してくる。※個人の印象です
クールなんである。
でも花組。
たとえばマイティはこの日も、もうこれでもかと２階席に視線配りまくって、それが１階席でもわかるの。具体的に「あの子」とか「その子」を見つめてる感じ。
そんなマイティをみていたら、数年前の明日海トップ時代、２階席にいた私にバチコーン視線と笑顔くれて、「えっ目があった…」なんて思わせてくれた唯一のスターは、マイティだったって思いだしたり。
柚香光ももう銀橋沿い片っ端から釣りまくるしガシガシとその子にもこの子にもあそこの子にもッて感じで釣りまくっており、トップスターをみる観客を一人でも多く見つめ返してくるとでもいおうか、とにかく惜しみない愛の配り方なのである。こればっかりは他の組の追随を許さない愛のバラマキかたなの。
この日、え、もう花組のショーって相変わらず隅から隅まで最高やん？て思って、あの子キラキラしとる～と、1階席16列目からオペラグラスを掲げた私のそのレンズに向けてバチコーン撃ってきたのが星空実咲ちゃんで。かわいすぎかよ～とやられた。なんであなたを観たのわかったの？て思うくらい、視線配ってくれていてすごかった。
そう、花組はトップスターだけじゃないの。みんなスゴイの。だから毎回「アレ、これ私のハーレムかな？」て思うくらいになんか観客をチヤホヤしてくれてる。
無駄なく漏れなくのショー
オープニングは圧倒の白きエイトシャルマン？男役のダルマ姿なんだけれども、白いタイツがなんとも清潔で美脚を強調。
柚香×星風のデュエダンもあちこちで披露してくれたし、マイティ×星風のリフトとかもすごく目立って。永久輝せあのキラキラとか、聖乃あすかが第二次性徴かってくらい垢ぬけすぎててちょっと見失ったりとか、抜擢されている希波らいと君は間違いなくキラキラだったし若いし！
私にはまだまだ名前とお顔が一致する子が少ないんだけれども、あの子もいいなこの子もいいなって思いっぱなしだった。
星風まどかのディーヴァのようなブルーのドレス、華ちゃん着てなかったっけ？とっても美しかった…。
本当に歌もダンスもノリもテンションも、なにひとつとっても楽しかったし気持ちが良いショーだった。
余りにスーッと自分の中に馴染んでしまったので瞳孔がひらきっぱなしだったのか、ちょっと細かいところが思い出せない。今週末もう一回観劇できるはずなので、もう一回ちゃんとみて感想を書きとめようと思う。
楽しかったぁ…
