雪組の、新トップ娘役お披露目公演が評判。公式の画像・映像も観劇された方の感想からも、実にはなやかで晴れやかでよい舞台なのだなあということが伝わってくる。
このまま雪組は100周年の記念アレコレまでぶち抜けそう。
雪組の100周年はいつだっけ、と検索したら梅田芸術劇場で行われるOGによるイベントが真っ先にヒットした。
2024年に雪組は100周年を迎えるのね。私にとっての雪組といえば、杜けあき、そして一路真輝かな。そこから観はじめて。
杜けあきの退団公演であった忠臣蔵は、当時大きなニュースになっていて、関東の一般家庭の子供であった自分の目にも届いたのだから、今とはずいぶんと違う話題性だったのかなと思う。今のほうがインターネットやスマホやSNSやらで情報は誰にも届きやすいけれど、あの頃のように宝塚のとあるスターの卒業で、全国ネットの地上波番組やNHKが特集を組んで紹介するようなことは、なくなった。
雪組の公演予定
Happy“NEW”Musical
『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』
-Boiled Doyle on the Toil Trail-
作・演出/生田 大和
Winter Spectacular
『FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)』
-Snow Troupe 100th Anniversary-
作・演出/野口 幸作
宝塚大劇場 (兵庫県)
2023年11月10日(金)〜12月13日(水)
年末そして年始の東京公演の雪組のショーにしっかりと「Snow Troupe 100th Anniversary」の記載がある。
花組100周年公演は今はもう遠い昔にも思える2021年~2022年の以下の公演だった。
『元禄バロックロック』
三井住友VISAカード シアター
レビュー・アニバーサリー
『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
- 花組誕生100周年 そして未来へ-
いやマジで、なんで?
ご存じ宝塚歌劇団は、旧体制から人数増加して公演の充実をはかるのに、あるとき2分割し、これがのちに花組と、月組の名前に変わり。
2分割したときに、当時の上演においてメイン公演を担った組のほうが花組になったから、筆頭格であるという誇りが今もって継承されている…らしい。
花組と月組に差があるということではなく、宝塚歌劇団において5組が並ぶとき必ず、花組が特別であり花組が先頭をとる組。
こういう伝統とか慣習があるところも『宝塚歌劇団』という存在への興味や好奇心につながる。
なので花組が特別なのはいいんだけど…
ファシネイションの後の月組公演が以下だった。
ミュージカル・キネマ
『今夜、ロマンス劇場で』
ジャズ・オマージュ
『FULL SWING!』
宝塚大劇場:2022年1月1日(土)〜1月31日(月)
東京宝塚劇場:2022年2月25日(金)〜3月27日(日)
ショートの2本立て。時期もちょうどよい。おまけに新トップコンビお披露目公演。けれども「月組100周年」を公演演目に添えることをなぜ、歌劇団はしなかったのだろう……。
花組と月組は分割して誕生したのだから、どちらも100周年、筆頭組の花組が「100周年よ!」とどーんと祭りをするのはいいんだけど、続いて月組が100周年!とお祭りしたほうが印象付けられたのにね。内容に手を加えずとも、サブタイトルに100って入れるだけでも成り立ったと思う。
でもそれがされなかった。…ほんとに、なぜなのかわからない…。
とりあえず雪組はお祭りできてなにより。