湯上がりに、つけっぱなしだったテレビからゲタゲタウヒャヒャヒャ!!!というなんかすごい笑い声が響いてきて、エ?て振り返ったら潤花だった。
二都物語といえば
私、子供の頃にテレビで、がっさがさの映像だったから、千葉テレビとかの電波がちょっとはいってて観られたのかもしれない(昔、千葉テレビかどこかのチャンネルでよくタカラヅカの舞台放送をやっていて、神奈川にあった我が家は画像が悪いものの視聴ができた)、そんな舞台中継にこの二都物語があった。
黒木瞳が、どういう感情かそのころの私にはわからない表情でうずくまる大地真央に寄り添って、「カートンさん……」と名前を呼んでほろりとひとつぶの涙を流す。
そのシーンだけで、前後もわからない、大地真央がなんで複雑な顔してるのかもわからないのに、もらい泣きしちゃった。
それが私の二都物語。
あらためて東宝のページであらすじを確認すると、そのシーンはたぶん間違いなくクライマックスシーンだったのね。
名作
二都物語、古典だけあってあらすじだけで舞台の8割くらいはたぶんわかる。けれども観ても絶対にイイ・面白いと言わせる名作として大人気。
そういや上演されてなかったんですねぇ。
「名作古典をオリジナル舞台作品にする」はミュージカル界を含む舞台演劇界が最初っからやってきたことだけれども、
たとえばブロードウェイでAという古典を題材にした新作ミュージカルをヒットさせていたとして、どこかの国の有名劇団が同じAを使ったオリジナルミュージカル(ブロードウェイ版とは違うもの)を作るってのは、NGなんですかねぇ。比較されちゃうからかな。数年内だとパクリといわれる?10年とか経ってたらなんとなくOKってかんじ?
日本の古典には同じ話を歌舞伎や能や文楽でこすりまくって「道成寺もの」ってジャンルにしちゃってるような現象があるんだけれど、世界の・現代の演劇界にはさすがにないんですかねぇ。
そもそも舞台向き古典作品(版権上の問題もなく、舞台化も可能な、舞台向きの古典作品)ってのはもうやりつくされてるとか、なのだろうか。私が知らないだけかな。
その辺の業界事情はまったくわからんが、ひっさびさにきいたこの「二都物語」というタイトルに、「あー!忘れてたけどあったな、そういう名作が」と、なんかどこかにしまいこんだお気に入りの服をクローゼットから発掘したときに近い喜びを感じた(※とても嬉しいよね)。