宝塚歌劇が原則として新作主義を掲げていることは、ファンには知られた話だが、ファン以外には全く知られていないことだと思う。
タカラヅカ=ベルばらのイメージはいまだに生きている。
そのイメージを生かしているのもまた歌劇団であるのだけれど。
今朝のニュースとswitch2
ゲーム機によるゲームをまったくしない(昔はよくやったけど)現在、switch2の発売騒ぎは対岸の火事。
その新作ゲーム機のソフトラインナップが、マリオにドンキーコングにカービィにゼルダ。昭和と変わらないメンツである。
そして今朝のYahoo!ニュースに「バイオハザードの新作発表」と。これまた何十年とこすっているタイトル。
毎年ガンダムは新作を作っていて、ガンダムでご飯を食べている人たちが増え過ぎた結果、止まることはできない産業になっているし。
で、テレビをみると、永遠のアニメサザエさんはその地位についたまま、お隣のチャンネルでコナンも何十年とやっているし、毎シーズン新作を提供する深夜帯アニメ枠ではみんな原作つき。その原作がもう、なろう系の量産型テンプレときている。
再演やまた●●先生のアレか、とヅカファンは公演ラインナップに対して基本的に辛口で不満気味のようだが、世間だってこうなのだ。
花組悪魔城
幕が開いた花組悪魔城。タイトルのゲームは名作と名高い。ただ私もほとんどやったことがない。当時ゲーム機が家になかったから…。
ずいぶん古いの持ってきたな、と思ったけれども、装飾的なビジュアルはヅカ的でもあるので、開幕後の評判は上々の様子。
私の印象はおおむねこう。
タイトル発表 → なんか聞いたことあるな、アレか?アレなのか?ふっる…
先行画像確認 → こんなんだっけ??
ポスター確認 → こんなんだった気がする
ひとこ&聖乃あすかがコナミへの動画のキャプチャ拝見 → 大丈夫?ゲーム会社の人たち。こんな美人がきちゃって、息してる?
開幕直後のSNSの反応 → よかったねぇ、好評のようで
新聞各社の初日画像 → ビジュつよ…さすが……
チケット持ってないので、1回くらい見られるといいなぁ、東京で。
カード会社の先行ははずれてしまった。
トニー賞のおことば
2025年トニー賞の発表があった。事前番組でもへ~~~~って思ったことがあったんだけれども、それがハリウッド俳優のブロードウェイ舞台出演化。
映像でふんぞりかえってたはずの高額所得者たちが、なんで厳しい生の舞台へいくんだろう?っておもったんだけれどもメンツは名優と言われるおじさま俳優ばかりなので、
お金や名声よりも挑戦なのかも、と、詳しい事情はさておき邪推。
番組はwowowオンデマンドでちゃんと見直すとして、ニューヨークタイムズマガジンの2024年9月の記事に面白いものがあった。
今回のトニー賞はまさにこの記事に名前が挙がっているスターたちの舞台がかかっている(どうも彼らは受賞しなかったようだけれど)。
この記事で興味深いのは以下の部分。
10年ほど前、ブロードウェイの演劇界にこんな変化が起きるとは誰も想像していなかっただろう。当時の演劇関係者たちは、ブロードウェイのチケット購入者の大半が歌とダンスにしか興味がないツーリストだという状況に頭を抱えていた。ブロードウェイからセリフ劇がなくなるのではないかと危ぶまれた時さえあったが、今は逆にセリフ劇の演目数のほうが増えている。
ドキッとした。宝塚歌劇団はこの10年ずっと「歌とダンスにしか興味がないツーリスト」を劇場に呼び込もうとしていると感じたからだ。
ショーのゆくえ
今回の花組悪魔城も、ペアリングは岡田先生のロマンチックレビュー。初めてタカラヅカを観に来た人を落とすのに最適な構成。
タカラヅカは圧倒的な個性と特徴を武器に、誰にもわかりやすい「歌とダンス」をショーでビラビラに披露して人々をファッ?!ファアアアッしておうちに帰すやりかた。
これはブロードウェイにはまねできないよなあ。今年のトニー賞ノミネートラインナップは昨年やその前よりも、娯楽性が高そう。
私もまた、劇場には非日常感を求める人間で、人権や性自認や戦争の問題を強く考えされられる重い舞台は、ちょっと敬遠したい。
若いころはこれらを一度は観ておくべきだと思うが、歳をとってくるとますます、映画や漫画やアニメも含めた娯楽には、重くて大事なテーマはちょっとでいい。
タカラヅカのファンがショーに求めていることは明確だが、お芝居に求めているものは果たしてなんなのだろうか。
製作側は様々な情報収集を欠かさないはずだから、演出家や作家、作曲家の方は、こうしたブロードウェイの最新情報なども注目していると思う。
そして自分たちが今後何を作るか、作りたいか、実現可能なのか?といつも考えているに違いない。ヅカのコアファン層と自分たちの間にギャップを感じているのだろうか?
ヅカのファンたちはいつどこでアップデートしているのだろう。
タカラヅカを好きな人はタカラヅカだから好きな人たちが多いはず。
18世紀と禁酒法時代以外にも、タカラヅカらしさはあるはずだけれど……。