隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

松岡修造ファミリーヒストリーが熱かった件

松岡修造に対して興味がない人にとって、民放テレビ各局でたまに見かける松岡修造しか知らない人にとって、彼はイロモン扱いだと思うが(※偏見)、私はこの人の真摯なテニス愛を尊敬している。

WOWOWでのテニスGS視聴が長年のライフワークになっている身としては、ここ数年、松岡修造の起用が限定的になったけれども登場時は必ず、ただ熱いだけじゃなくてなかなか厳しい見解だったり大局的な意見だったり日本テニス界の充実のために心から尽くしている様子を毎回披露してくれるので結構楽しみになっている。

パパ功氏のファン…

松岡修造氏が以前語ったことで、私は彼の父親ってとんでもなく凄い人だなあと感動してしまい、それ以来、松岡修造自身を見る目も変わったし、だからこそその子である稀惺かずとがよほどの覚悟じゃないとタカラジェンヌになれなかったんじゃないかと思って。なので今現在タカラジェンヌになり、かつ注目の若手としてスター街道を走っているのは間違いなく本人が両親からもぎ取って生まれた資質・才能を頑張って磨いた結果であると確信しているし。

日本で最初のプロテニスプレイヤーを輩出した家系であり、父もデビスカップ代表に選ばれるようなテニス選手だったのに、息子がプロテニスの道へ行くとなったときも「お父さんすごかったんだぞ」とか一切言わなかったんだよね。で、息子のテニス人生に何のサポートもしなかった。

おまけに東宝の社長になったパパは、息子修造に、芸能関係の道やそちらのコネをアレするとかもしなかったし、第一回東宝シンデレラに選出された沢口靖子があんまりかわいくてきれいで、「お父さん、会わせて」と半ば冗談半ば本気で言った修造にバカが誰が会わせるかいとけんもほろろの扱い(当たり前のようでそうでない業界なんだから、功氏はちゃんとしているのだ)で。

プロテニスプレイヤーの日々は大変過酷。現在も、トップ30位の選手は年間18大会くらいの出場義務があって(今も変わってなければだけど)、その大会が世界中で行われるうえに、テニスのシーズンて年末~11月くらいまであるからほぼ一年中、世界中を飛び回ることになる。毎月世界のどこかで試合→移動→試合。
ランキングが低いうちは大会側も優しくないしお金もないから、同じ大会に出る下位選手同士、お互い拙い英語で、大会中に宿泊するホテルをルームシェアしたりして、大荷物を自分で担いで、ホテルから試合会場(これも徒歩で行ける距離じゃない)を公共バス捕まえて移動しないといけなかったり(言葉の通じない外国で)、松岡修造時代は、選手をフォローしてくれるチーム体制なんかない。そんなのもってるのはトップ選手くらい。

食べるものも、寝るところも、移動も言葉も全部自分にとってアウェーのなか、若い松岡修造選手は実家がふっといにもかかわらず、支援を受けていなかったんですよねぇ。
だからこそ、ファミリーヒストリーで語っていた「日本に帰ってきたらおばあちゃんの味噌汁を」という話につながったんだろうなあと。

お母さんは息子を心配して電話したり様々なフォローをしたようだけれども、現役時代の松岡修造選手の最初の頃はただの一人のお金のないテニスプレイヤーだったわけだ。
ランキングがあがってから、大会側からの扱いも変わったり、グランドスラム大会の一回戦で負けても何百万ともらえて、テニスってすごいと思ったなんてことも、以前赤裸々に語っていたから、彼のテニス人生がほんとうに、ゼロから本人が刻んでいった道だったんだと思うと、尊敬しかない。

それを、何度も思うけれど、デビスカップ代表まで行ったパパが口も手もださなかったのがすっごい。もしかしたらテニスについてはとても心の柔らかいところにあって、切ない思いがあったのかもしれない。
ファミリーヒストリーみたら、功氏にとって大学生の時に父親に「一生やれないならテニスいまやめろ。両方は無理」と諭された際に、テニスの夢をあきらめたことは、きっとずっと心に残っていたんだろうなあ。

食にも妥協はない

松岡修造のエピソードとして、現役時代が被っていた伊達公子が大会の選手用食堂で、食事をしている松岡修造には声をかけちゃなんねぇみたいな不文律があった話を以前披露していた。
試合のためのエネルギーとして真剣に食事をするあまり、目を瞑り一口咀嚼するにもなんかすごい真剣だったそうで、通りかかった伊達公子が声かけたりちょっとからかおうとしても取り合ってもらえなかったくらいだったとか。

食事に関する真剣度合いはけっこう有名で、この人の言動って本当に本気なんでしょうね。
そんなパッパをみてきた娘さん、普段はどんなお人柄なんでしょうかねぇ。わからんけど、稀惺かずとが努力を惜しむ子であったなら絶対に今の場所にはいないはず。

ただの、「小林一三の子孫」て思っていたけれどもこのファミリーヒストリーを観たら、親戚誰もかれもがみんなひとりひとり立志伝中の人で、女性陣もみんな自分の足で立って夢に向かって生きたりなんだり大した人たちの一族で、心から感服した。

興味本位で観てみたけれどもとっても面白かった。
そしてこうした番組でちょろっと流れるタカラヅカの映像は絶対に花組なんですねぇ。




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