書き残した観劇感想を連ねていく。
隅々まで心躍る観劇体験だった。
お見合いシーンで気が付く
シシィの姉とフランツとのお見合い場面。齢15くらいのエリザベートがウッカリフランツに見初められるところの、周囲の貴族夫人たちのアンサンブルのメンバー3人くらいについて、「あたま、ちっさいな、スタイルいいなぁ」なんて思った。
姉妹の母、ルドヴィカと後にマダムヴォルフを兼ね役で務めた未来優希さん(79期)は、観劇中は記憶うっすらでしたけれどもOGさん、どちらの役もよかったなぁ。
この方のマダムヴォルフが私の中のイメージにピタッと来た。だんだんわかってくるけれども、ホンモノを観ると自然とそう思うのかもしれない。「イメージ通りだ!」って。
でほかに、女性キャストは私が観た回に限っては以下
彩花まり(95期)
彩橋みゆ(87期)
希良々うみ(100期)
澄風なぎ(99期)
美麗(95期)
ゆめ真音(100期)
と、確認してみると大半がOGさんだったわ。
アンサンブル、男女ともに10人ちょっとか。この男女ともに10数人、あわせて20余名のアンサンブルキャストも八面六臂の大活躍で、ほぼ出ずっぱり。早変わりも大変だったんじゃなかろうか。
お見合いの場面でヒソヒソしてたり、シシィが倒れてあら大変!ってなったり、エーヤンハンガリーしたり精神病棟の患者さんしたり、全部!
ガラコンのときも思ったけど、今回も、ゆめ真音さんが風貌もあって気になった。彼女卒業後、ずっとエリザカンパニーにいるんじゃなかろうか?きのせい?
こうしてOGがたくさん出演されているのも、東宝であるから、イケコ関連であるからってのはあるだろうが、本舞台を観ていて何より思ったのは、
こんな大変な舞台は、大舞台を経験しているベテランでないと務まらない!ということ。
うっっま!となった瞬間
今回の観劇でより場面の意味もはっきりと理解できた、精神病院への慰問シーン。
ついヴィンディッシュ嬢演じる役者の活躍シーン!という目線で観てきてしまったが、大事な場面よね。エリザベートが史実でもこうした慰問や支援をしっかりしたことで、世の中に精神病院を取り巻く理解や支援が確実に広まったという。
ヴィンディッシュが自分はエリザベートだと名乗って振るまう姿が、塀に囲まれ粗末な恰好に壊れた扇子持っているだけの姿が、自分より自由な自分に見えちゃったであろうシーン。
ヴィンディッシュ嬢を演じた彩花まりさんが抜群にうまい!!
彼女が歌いだしたこの場面だけは、明日海シシィより歌うまだってことがわかってしまいました。明日海シシィは過去のいずれよりも、また公開されているゲネプロ映像よりも段違いにうまかったんですが、いやーちょっと彩花まりさんが凄すぎて。おかげで説得力がすごかった。
あの猫目美人は誰だ
最初のお見合いシーンから誰?ってなりましたけれども、後半のマダムヴォルフのマデレーネ役。彼女のことは以前から存じ上げていましたが、今回観劇に際して、キャストに関してはトートとシシィとゾフィーくらいしかほんと気にしてなかったんで気が付かなかった。いやめっちゃ目立ちましたねどこにいても。美麗さん。
マデレーネのシーンでは美脚の開脚姿ってよりもあの貞操帯のカギ開けの振りにね、なにやってんだと(笑)。
短い時間に、カーテンコール用にまたマデレーネのお衣装で出てきてくれたんで嬉しかった。
全員舞台のベテラン
いい声でずっと歌声を聴いていたくなったシシィのパパ、マックス役の田村雄一さん。美声。
フランツがマザコンと言われるならシシィはファザコン。父をとことん美化しているようにも捉えられる。冒頭の場面で、シシィの家庭教師と浮気している演出があるって思ってたけれども、気が付かなかった。見逃したんだろうか。
旅先の湖畔で父を思い出す場面はヅカ版にないシーン。ここがあるから、余計にシシィのファザコン部分が強調されたなーと思う。
子にとって親って存在は、そんなにも囚われなくちゃならないものなんだろうか?親がどんなであれただの人間だと気が付く年になったら、親がどんな親であったにせよ、それは親自身の問題であって子の課題ではない。もしも子自身が自分を幸せにしたいのならば、野生動物を見習って巣立っておかないと。
まそんなことは、フランツもエリザベートも難しかった。ましてやシシィは大してしたくなかった結婚に16で挑まねばならなかった。里心の象徴だったのかもなぁ。
フランツとのお見合いですっ飛ばされた姉だけれど、史実では好きな人が別にいて、シシィがフランツを引き取ったおかげで幸せな結婚がかなった。シシィは実家関連の人間関係は良好だったようで、旅先での療養期間はこの姉がつきそってたんでしたっけ。よかったよね。
ゾフィーの女官や城の役人たちも変な、余計なくどさがなくって本当に絶妙な加減だった。火加減ベストなステーキみたいな。歌はゴージャスだし。
目まぐるしく変わる場面やシーンに夢中になれた。
ルキーニ
ここまで感想を書いていなかった、重要な役、ルキーニはこの日黒羽麻璃央さんだった。まさかの本名だったんすね。
しょっぱなから、ストライプがグレーと黒だったんで、「白黒じゃないの?!」て変なところで引っかかった私。キャラ的にも演出的にも白よりこのグレーと黒の細めストライプが正解なんだけれども、白黒を欲するのはヅカ版の影響。白黒だと浮いちゃうから絶対こっちなんでしょうね。歌お上手でした。
でも私にとってこの黒羽ルキーニは普通だったかな。普通にルキーニ。っていうと批判めいてしまうが、ルキーニの普通って感じ。
私のルキーニは永遠に轟悠かもしれない…。
とはいえ黒羽ルキーニは開幕からぶっとばしていて、正直歌が上手くってびびったし。奥歯まで見えたし。最期のシーンもよかったですねぇ。ちょっと雑で汚れててっていう存在でいいんだよねルキーニは。なんか、ただのルキーニだったって感じたってことは、たぶん、黒羽ルキーニが純粋にルキーニだったってことなのかも。