正直、ちょっとめんどくさいなとか思いながら家を出た。観終わったいまは大変申し訳ない気持ち。
劇場いって観劇始まれば、生ものだからやっぱり前回とは違う新鮮な感動や気づき、前とは違う感想を得たり、場面ごとやキャラクターから抱いた印象が変わったり。
そういうフレッシュな観劇体験になった。
友会にて
この日は友会がくれた唯一のチケットでガイズを観に出かけた。3日前に帝国ホテルプランでガッツリ観劇したばかりで、家を出る準備の段階ではあまり気分がのらない状態での観劇となる。
話がどうにも他愛なさすぎる…てことに気づいてしまい、「日比谷シャンテにパンを買いに行く気分で行こう」なんて思って家を出た。
その時の気分次第ってところもあるが、自分の気持ちはわがままで難しい。
重すぎるテーマとか悲劇とか社会問題をミュージカルや芝居で観るのもしんどいが、かといってしょーもない話、くだらない話ってのも、それが欲しいってときは大いにあるんだけれどもこの、ガイズ&ドールズって作品、昔のアメリカで大ヒットしたかもしれないが、現代日本で再演しなくてもよくない?って思っちゃったなぁ。
基本はそう思うものの、3日前とこの日の観劇では、この日の観劇は礼華はるの歌というあらたな大感動が加わって、なんだかんだ素晴らしかったの…。
お話に関しては、ブロードウェイでそんなに大好評だったの?マジで?なんで??って考えてくと、そもそもサラやアデレイドはお堅いとかオールドミスっていう笑いものであり、そんな彼女らにかっこよくて悪い男たちが結婚で取っつかまって大笑い、ていうコメディなんだものね。
私の不満ってきっと、もーちょいスカイの心の内側を観たかったかな?ってところか。
とはいえ、なんだかんだいいながらも大いに楽しむことができた。
面白い偶然で、3日前の観劇で座った場所とこの日の座席は、1列しか違わない、ほとんど同じ場所だった。
リアル等身大プリンセス
サラを演じたあましちゃんの、この役の様子がなんかまるっきりリアルなディズニーアニメのキャラみたいだった。
細いウエストのラインも赤い制服もキャラぽくって、えらくかわいい。冒頭は走りがちな台詞の活舌が気になるが、そういうキャラなんだと思うことにした。
むなしく演説をやめるあたりがうまい~。
でも一幕最初って、サラもスカイも、活舌が気になるのよね……。
サラの注目シーンといえばハバナ。その後はすれ違って、その後はなんと!スカイとほぼ何もなくっていきなりエンディングで赤い制服のスカイとご満悦のサラが行列という、
なかなかツッコミどころのある展開よ。モダモダやるシーンがたびたびあるネイサン×アデレイドよりも、すれ違いからの和解シーンがないから、ヅカ的主演カップルとしてみると印象が薄くってびっくりよね……。ただまあ、テンポ命の海外作品、潔し。
ネイサンとアデレイド
3日前もこの日も、アデレイドは彩海せら。配信版もそうだったので、私はまだみちるちゃんバージョンはフィナーレでしかみられていない。
ので比較ができないが、この日の彩海アデレイドは特によく歌が伸びて、劇場に響かせまくっていた。この日は礼華はるのナイスリーもなんかすっごい迫力の歌唱で、こんなにうまかったか?と震えた。
ロマ劇新人公演の、等身大のキャラ像が素晴らしくって記憶にのこっているぱる君だけれど、このナイスリーって役も完璧にとらえているように感じる。カンがいいというのか。
路線云々でずいぶん話題に上がる人だけれども、ぱる君は間違いなく格別センスのいい素晴らしい役者。それがここまで歌もよくって華やかで。もう文句なし。
でアデレイド。文句なくうまくみえるが、ハテ。
歌ったってガナったって一音一音とてもきれいなのが彩海せらのいいところ。なんだけれど、このアデレイドって役はいちばんややこしい役に思える。
演者を観る作品なんだってことは学んだけれども、はやくみちるちゃんバージョンが観たい。彩海せらバージョンはとてもうまいけれども、スカイ&ネイサン同様、全然違う演じ方をしたらまた、ガラリと面白そうな役。
彩海アデレイドを愛する風間ネイサンは包容力がイイヨネ!
何も知らずに観たならば
ガイズを、タカラヅカやミュージカルに興味がない人に見せて、印象に残った曲を3つ挙げてもらったら何になるかな、と想像してみたら、
スカイの主題歌
アデレイドの風邪こじらす
最後のナイスリーの船揺らす
になる気がする。そして一番印象に残った役は?となると、アデレイドになるんじゃないかなぁ。
とびきり大好き~のアデレイドの歌はファンは食い入るように見るけれども、初見だと、その後のシーンに上書きされそうな気もする。あのシーン、記憶よりあっさり終わるので。
この日のガイズは
で、この日のガイズを観た人ならば、全員、最後の礼華はる演じるナイスリーの"Sit Down, You're Rockin' the Boat"
これにすべてもっていかれたのではないだろうか?
礼華はるのナイスリーには、どこかキラキラした白のスーツが与えられている。凸凹コンビのお相手、夢奈瑠音の東京版チェックスーツはめちゃくちゃ目立つが、それ以上に背の高いぱる君のスーツ姿は舞台上で光っている。
その彼が最後に歌うこの楽曲。昔のタカラヅカ版は"Sit Down, You're Rockin' the Boat"をスカイに歌わせていたらしいけれども、本来はこのナイスリーの歌だそうで。
スカイが歌うと、サラとの愛の関係にも関連して確かに主演カップルがぐっと目立つことになるだろうが、オリジナル版に戻したことで、ぱる君がやっぱり特別に目立つ舞台になったと思う。
3日前の観劇ではこの伝道所でぱる君が歌いだし、みんなが踊りだすところは「悪夢か?」と思った。歌はうまいし楽しいが、いったい何をしているのか訳が分からないシーンでもあるなと思って。ちゃっかりスカイとサラもデュエット踊ってるけど、現実と非現実がないまぜのこのシーン、演じてのうまさや歌のうまさと関係なしに、脳内ツッコミしてしまったのだが、
この日の観劇ではただただ、礼華はるのナイスリー・ナイスリージョンソンの「夢を見た…」から始まっての歌に圧倒され感動させられてしまった。
この輝きを観られただけで、すべてが吹っ切れてしまった。
シャンテのお衣装展
胸がホカホカしながらの帰り道、向かいの日比谷シャンテに寄ったら、衣装展がやっていた。立派なブースで何点かの月組トップコンビの衣装展示。もちろん横からチェック。
あましちゃんも内蔵どっかに落っことしちゃったのかな?ていう薄さであったわ。そしてちなつさんの衣装も、細…うす…
日比谷シャンテではOGショップも出ていて、何人かのOGさんが店頭に出ていらした、のをお店の前を通り過ぎながら確認。
ワー○○さんだ~って思ってもかける言葉がないもの。
色々活動されていらっしゃるわね。お仕事おつかれさまです。
ちゃんとパンを買って帰って翌日の朝ご飯にした。ベトナム風サンドとココナッツ風鶏のサンドしか買わない。このふたつがとにかくお気に入りである。