土日は月組配信祭りだ!状態だったが、金土はエリザベートの千秋楽祭りでもあった。
今回はばっちり両日とも配信を購入。テラサ?auID?とこの配信サービスのUIや、画面遷移のわかりにくさ、購入したコンテンツに配信時間にたどり着くことの難しさ、
そして配信開始時の重さは最悪だったが、いざ観はじめると画質含め最高だった。カメラワークがなんかしっかり演出はいっているようにみえたので、場面の印象にも影響していたと思う。私は結構これはこれでいいなと思った。この辺は好みが別れるかも。なやましいのう、なやましいのう。
みたかったんだ、結局
ニュースリリースが出た当初は抵抗感というか、なんか引いちゃったって感覚だったかなぁ。89期組のエリザかと。
実力は疑いようもなかったがなんかこう、卒業からの、数年後のこの既定路線感がね、ほんとはみんな気が付いてたよね~、と。正直、待望の!感は私にはなかった。まったく。
でもそんなこちらの身勝手なモヤモヤを吹き飛ばす素晴らしくプロフェッショナルな舞台でしたわねぇ……。本当に本当に。
自分としては、昔っから色々いた様々な東宝のトートを今回ちゃんと(まあ二匹(古川トート、育三郎トート)のみだけれど)観られた、やっとみられたということの体験は大きい。
食わず嫌いというか、なんか観たいけど観たくない感がずっとずっとあったわねぇ…。でもいざ観てみたら、もっと早く観ればよかったって思ったし、でもチケット難だしね。
本当に高品質な配信サービスが当たり前になってくれてよかったよ。そして世の中が東宝エリザに執着し愛する理由もわかったような気がする。
というわけで、私のような者が「観よう・観たい」の引き金になってくれた89期組シシィというのはつまり、やっぱり、マーケティング的にも大成功で大正解なわけだわね。ちゃんと釣られたんだもの、自分のような卑しい者が。
だいもんエリザ
童顔じゃないだいもんには少女期きつくね?評があったようだけれども、そんなことよりかわいかったし全然気にならなかったな。それより表情に注目していた(させられた)。
明日海りおとは全く違う役作りって感じがしたなぁ。
明日海シシィは、一人の少女がとんでもない半生を生きることになり、死とともに生きてそして死んだというドラマで、だから初めて観たときに「シシィってこういう人だったんだ」みたいな感動があった。生々しさというのはあまりにドラマチックなミュージカルなので、うまい表現が見つからないが、一人の少女の、一人の女の話、その女の名はエリザベート
そんな風なつくりにみえた明日海シシィ。憑依型ってやつだろうか。
望海シシィは、最初っから不思議な表情をしている…っていう風に感じて表情にずっと注目させられた。配信視聴なんでアップ動画が多かったのももちろん理由のひとつ。
でもそのつくりもののような、絵のような姿は、『「エリザベート」という物語のシシィ(エリザベート)』にみえた。
ミュージカル「エリザベート」のシシィを表現している望海シシィ。最初から一人の女性の話とかいう観点じゃなくて、「『エリザベート』のシシィ」だった……みたいな印象。
アーカイブ配信最高ってことで、同じシーンをA版みて→N版みて、と交互に観てみて比較してみているけれども、全然意味がない……。片方をみると、さっき見ていたもう一方がどんなだったっけ??て感じで、なんか比較にならない・意味がないほど全然違う。それでいて同じなのよね。どっちを観ていても違和感はない。ただ比べることに意味はないんだってことがわかった。
だいもんシシィ
うたい方がなんか違うなって思った。今作は少女期から熟女期までを演じるわけで、声で加齢の変化をつけていたと思うけれども、歌い方そのものもなんか、いわゆる、歌手やライブで1曲歌うのとこうも違うんだなぁって今更。
ちょうど、昨夜のWOWOWの芳雄のミューで、小池徹平氏がゲスト出演していて、初めてミュージカルの仕事をした宮本亜門氏の作品のときに「役として歌うってことが全然できなくって、こうも違うんだと」と当時を振り返っていた。もともとタレントとして歌の仕事もしていたからなおさら、相当なギャップだったよう。
だいもんシシィは初めて観るものだから、はじめて聴く歌声だったことはものすごくあたりまえで正しいのだ。望海風斗は直球勝負でシシィとして歌いきっていた。
「私だけに」の最後のド高音を、なんか切り替え感なくそのまんま伸びあがっていくような歌い方をされたのはだいもんのがはじめて。私は。技術的なことはわからんが、なんかきっと積んでいるエンジンが違うとこうなんだなと思った。
夜のボート
噂の「言葉に尽くせないほどいい」という夜のボート場面。確かに、望海風斗の真骨頂のような美しすぎる歌唱とハーモニーで聞き惚れたし、あらためてこの美しい旋律と、完全にすれ違い決別する男女の悲しさ。こんなに歌きれいなんだから、ワンチャンないのかなー、なんでそんなにかたくなかなーって思うんだけれども歌詞のとおり
「いちど私の目でみてくれたなら、あなたの誤解もとけるでしょう」
ってお互い思っちゃってる似た者同士。相手に望むことを決して自分は実践しない男と女。普遍的ですわ~~。
精神病院~魂の自由
歌唱力モンスターの彩花まり演じるヴィンディッシュ嬢と歌で全く負けていなかった望海シシィ。二人のデュエットもっと聴きたいわってくらいここ、バチバチですっごいよかった。
カッコよかった~~。
ヴィンディッシュ嬢って特にうまい人がやる役って印象だったんだけれども歌でこんなにバッチバチなのも初めて見た。
で……
配信されただいもん版は、ライブ配信で観た。その後今日にいたるまで各場面ごとに、大千秋楽の明日海版と交互に観て楽しんでいる。
アーカイブ配信、マジでヅカでも欲しいなぁ……。
生観劇した10月以来の東宝エリザ、はじめてのだいもんシシィ+育三郎トート版ということで、どんなものなのか好奇心が強かったけれども、予想していなかった感動がいくつかあった。
だいもんシシィについて=役者が違うのだからどんなシシィであっても違って当たり前で、私にとっては「これがだいもんシシィか~、うひょ~~(歓喜)」
ゾフィについて=不思議と、香寿たつき版と涼風真世版は違うのに「同じゾフィ」にみえた。感動!でも大千秋楽映像をその後みたらやっぱり違うの。
フランツやルドルフ=フランツも「同じフランツ」に見えた。ルドルフも結構それに近い。
育三郎トート=これが大問題や~~!
トートについて
これは長くなるのでまた別で感想をまとめたいが、とにかく育三郎トートが色々な意味で衝撃だった。
いまんとこ、彼の「最後のダンス」を何度かリピートしてしまっている。
そういえばヅカでもガラコンやるんだっけ。やってるんだっけ。情報追ってないのであやふやだけれども、スケジュールが合う限り観てみようかなぁ。
望海風斗はこのエリザベートと、「マスタークラス」で賞を受賞したという。
エリザ単体なら明日海りおだって全然負けてない表現力だと思ったけれども、大絶賛だった「マスタークラス」がさぞかしよかったのだろう。
日本の演劇史にこれからも末永くその名が刻まれ続けることを期待して、望海風斗の舞台をこれからも観ていきたいなぁ。