隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

天と地を照らす暁。星組大千秋楽を観た

暁千星の美しいトップスター姿がただただ美しくカッコイイ大千穐楽だった。
ありちゃーーーん!スキー!!!

結論:恵まれた身体という才能はスゴイ

観ていて強く実感させられたのは、マイナス面を埋める必要がある人と、プラスの人にプラスを重ねればいい人とでは、圧倒的に見栄えに差がでるんだなぁ ということ。
新生星組に並んだ、トップスター暁千星は男役をやるにあたって、今更説明不要な恵まれた身体を持っているから、長い手足がさらに引き立つ衣装やブーツでとにかく眩しい美しさ。
新二番手となった瑠風輝もまた長身小顔で、同じくとにかく舞台映えがよい。それでいて属性が違う、持っているカラーが違うので、おもしろい。まだまだお互いへのリスペクトという名の遠慮がありそうなんで、もっとがばっと舞台上でやりあってくれる日が早く来てほしいなと思った。

そんな二人の男役姿は、男役10年以上の研鑽がなければ決して得られない多くの魅力とか魔力があって、新しい星組の活力の中心として、これ以上ないお披露目であったと思う。
とにかく眩しかったし、いちいち見惚れてしまった。

若者に「肩の力ぬいて」は難しいよね

バブみもありちゃんの魅力だが、この日のありちゃんはほんとに、人より大きな翼を自在に広げて舞う姿を見せてくれた、そんな感じ。
むかーし漫画で読んだ、才能あるヒロインがうまくいかないときに、お祖母ちゃんが「あの子は人より大きな翼をもっているから、動かし方が難しい。飛び立つまで時間がかかるかもしれないが、飛び立ったら誰よりも遠くへ飛べるのよ」みたいな台詞をいってて、子供心に「才能がある人ってのは大きな翼をもっている人のことなんだな。漫画の主人公がいつも、最初に苦労するのはそういうことなんだな」て飲み込めたなあって、なんかそういう記憶があって。

…なんで主人公ってすごい能力持ってんのに毎回苦労するの?最初からやればいいじゃんって思ってた子供の私にはこの漫画のワンシーンで色々、なるほどぉって思って。
で、タカラヅカを観ているとふと思い出す。その漫画のシーン。
ありちゃんも、人より大きな翼をもっているひと。それを大きく広げてみせてくれて本当にありがとう。拝みたい気持ちです。

詩ちづるという娘役

うたちの魅力はまだまだこれから、彼女が持っている、もっといろんな面が見えてくるだろうなと楽しみである。
現役のどの組のトップ娘役とも個性が被らず、またここ数年の他のトップ娘ともなんかカテゴリが違う魅力な詩ちづる。
私のなかの彼女の月組時代はもっとリトルプリンセス的なイメージだったんだけど、もっと個性的というか、ウーン…なんだ、そう、
小さい魔法生物と一緒になんか街の異変を解決すべく闘う魔法少女とか、小さい動物と一緒に旅する主人公(性別問わず)とか、なんかそういうのが似合いそうな子だな~って観てて思った。

月組の子のイメージはまだあるが、実は研3くらいで異動してるから、星組で育った星組生ですよねぇ。出身にこだわるのは人のサガか。
上手いし目立つ新しい娘役が出てきたぞって感じさせてくれた月組時代のうたち。当時の月組は、次代娘役どうなんだ問題がくすぶり続けていて、本命海ちゃんがおって、きよらちゃんが次か?その次か?ってときに次世代を担う路線としてうたちも認識されていた、……ような…。私の記憶の時系列は疑わしいが、なんというか、天動説のキャラは彼女のイメージに寄り添ったものであるはずで。

それがレーサーになりたい自立型お嬢様で、ヒーローはそんな彼女を等身大に見てくれて手を差し伸べてくれる感じだったんで、あーなんか、このイメージなんだな~~~
他の組とは異なる演出がかなう組み合わせなんだなと、強くそう思えたんですわ。

天動説ですけども

そうそう。「恋する天動説」ですか。話はあんまし集中できなかったんだけどもよかったと思います!
なんか青春?ウン!いいんじゃないかな!海外ドラマとか映画でありそうな話で、楽曲さえもっとよけりゃ、主題歌と言える、その曲だけでヒットしそうな楽曲がついてたら、ブロードウェイでもできそうな作品だと思った。ウケそう。
演者より話より、曲が全部ぴんとこなかった。フツー。もったいない。なんか難しそうだったけど、これっていうテーマ曲があればねぇ。出だしの曲はそれにはなれなかったな。私には。

久しぶりの星組だった

二番手もえこちゃんの役柄が出オチ感がちょっとあってもっと、もうちょっと絡んでほしかったな。
娘役さんとか、星組生が活躍する場面、若手が目立つ場面がちりばめられていて、それがまあ、とっても良かったし、星組だからこそなおよかったと思う。
いくらヅカとはいえ、トップコンビと2番手だけが目立つ芝居ってちょっと違うなと思うんで(ほっといても目立つ構成なんだし)。
うたち真ん中でアイドルのようにフォーメーションで歌いだしたシーンは驚いた。イイヨイイヨー。

大希颯は、なんだこの棒演技のひょろいのはって思っちゃってごめん。おかげで登場シーンから強く印象に残ったし、やたら美味しくされていたので、退団者かよと思った。
非常に珍しいこの辺の采配…。

主人公ありちゃんの弟分でこれまた目立っていた天飛華音と稀惺かずとの二人。天飛華音については、ギラギラしていたなぁ。彼女を観ていると礼真琴の遺伝子を強く感じる。
もっと欲しいでしょうね、場面。パワーが余ってる感じ。そして今回、オヤついにと自分としては感じた、稀惺かずと。
ようやく、探さなくても飛び込んでくる輝きが出始めたというか、目立ちますよーって場所に遠慮なく配置されたためかと思うが、鈍い私にもわかるその存在と魅力。
目立つ場面を与えらえたのは今回がはじめてでもないのに、今回はさらに、男役としての飛躍を感じた(我ながらなんて生意気な感想…)というか、なんかめっちゃいけてた。

細面で華奢なところが男役にとってネガティブな条件となることもあるだろうが、ギラギラ感は星組アニキたちにしっかりついて行っている証拠とばかりに持ってますよねぇ。

他、あのイケメン誰だろうと思ったらオレキザキだったり朝水りょうだったり、笑顔がほっとする碧海さりおだったりがよかったかな。ヒトクセある女役をやっていた瑠璃花夏はうまかった。小桜ほのかや有沙瞳の系譜はやっぱり彼女なのだろうか。

等身大感

最後のご挨拶まで、なんかありちゃんが無理せず、何者かになろうとせず暁千星としてトップスター暁千星になっていて、それがなによりも素晴らしく嬉しいことだった。
真面目な舞台挨拶はちょっと、たまきちを思い出しちゃいましたわ。
今回チケット全滅でしたけれども、観に行きたいですねぇ。早く。


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