隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

沸騰ワード…あと雪組後編と、淡島百景について

沸騰ワードで久しぶりのタカラヅカ受験密着があるというので、そのほかのヅカ関連テレビ番組と共に録画視聴した。

この特集がいつからやっているかわからないけど、いつみてももらい泣きしてしまうほど、なんかやっぱり惹かれるものがある。
若い少年少女が夢中になる姿、タカラヅカ自体を知らなくてもどうでもいいと思っていても、批判的に思っていたとしても、同じ年ごろの子供さんがいる親御さんは、お子さんに見せたらいいんじゃない?とか勝手に思っちゃうコンテンツ。自分に甘い方へ転がる一方だからねぇ、思春期って。
挑戦したすべてのご家族、えらいし、最後に親としての思いを語ってくれた、残念ながら不合格となったご家族のお父様の姿には、ボケっと楽しんでみてしまった自分も思わず姿勢を正してしまった。素晴らしい親御さんだ。

そして私はというと、実際のところヅカ云々よりも、不合格となったあの男役志望の少女の、合否を知った瞬間と、その後の号泣を興味深く観察してしまった。

みんないい子

瞬間に悟る現実に打ちのめされたあと、全世界を拒否するような、厳しい事実を憎むような強い表情と号泣と、発作のように叫ぶ様子、そして、そっと抱きしめる母にもう一回とすがるあの姿。
合否関係なくやり切った、ときっと思っていたに違いない。本当に不合格が突き付けられるまでは。
あの子がブチ切れたあの瞬間をカメラがとらえて全国に放送されたが、よくご家族はそこにカメラを置いたよね、と思う一方で、何度か経験しているこのしんどい瞬間に、テレビクルーがいることで気がまぎれたり、どこか客観視できたりと、堪えられるものがあるのかも知れないとも思う。

あの少女が本当にラストチャンスに向かうかは、まだわからない。きっとたくさんのことを考える日々だろうし。でも、どんな未来が待ち受けていようとも、あの少女は強い。
きっと誰より強いんじゃないかなって思えた。来年、彼女の夢がかないますように。

よくやるわ先生

こうしたテレビの影響もあり、本気で未経験の子の比率はやっぱり下がると思うし、タカラヅカの舞台に客が求めるレベルはSNS時代に入ってますます高く小うるさいことだろう。
未経験から数か月で落ちてしまった子。まあそうだろうなとは思ったが、純粋だなあと、これまた尊い存在だった。
横で支えていたお母さんが上品そうで、娘の自己肯定感を育ててあげただけ、これまた素敵なお母さまよね。

合格した娘役さんは、きっと受かるなあとみていて思った。仕上がってる感が一番強かった。彼女の「ジェンヌさんになれる」という言葉が重たかった。この週末もふと、きっとあの子はこの4月からの予科生活、準備ひとつひとつが嬉しくてたまらないだろうな、今頃は入学式の準備?制服届いてキャアキャアやってるんだろうか?ってちょっと思いだしたりしたものね。親戚じゃあるまいし。

ほんの数十分に凝縮された内容だけで何度も胸がギュッとなったのに、指導している先生たちの心臓、よく持つな。さすが元ジェンヌ。

ちょっと不思議なことになっていた放送

途中からぴたっと礼真琴が出演しなくなったんで、なんなんや、と思ったんだけれども、この収録が別日となっていて、礼真琴が出演したのは1次試験の結果が出ていた時点までだったという。

最終結果までの部分は後日撮影されていて、そっちには出演していないからなんとも珍妙な放送になっていた。ここはまこっちゃんからのコメ欲しいでしょ!ていう試験結果を受けての場面とか、ヅカなぞ知らん番宣タレントしか映らんから、彼らへ無駄にネガティブな気持ちが増すだけだったんで、ひとこと収録別日でーすって言ってくれた方がよっぽどよかった。
事前にSNSで、礼真琴がいるのは1次試験まで、と知っていたものの、ワイプでも全然映らんから何事かと思うよねアレ。

色々あった果てに決まったベティちゃんミュージカルの宣伝をねじ込むためにそもそも受験密着企画自体が進行したのか、とも思えてくる。
取材期間短かったような…。試験直前に1回行って、あとは試験日だけみたいな状態にみえた……。

番組収録は、すべての結果がでた1回にまとめてもよかったはずだし…、番組側の都合で礼真琴(とホランさん)をどうしても入れたかったのか、東宝梅芸側がやったのか、礼真琴事務所側か、わからんけれども、とりあえずはこのほうが全員が全員美味しいですわとかみ合ったからこんなつくりとなったのか、ハテ。

一方キラキラ現役生たち

光一さんと~の方の番組の雪組出演後編は、前編よりもジェンヌたちが喋る場面があって観ていてほっとした。
ここ数年のうちに退団したOGにもちょっと感じるけれど、現役だと特に、なんでか見ているこっちが気恥ずかしいようなソワソワした感じになる気持ち、なんでだろうね!

にしても、こういうテレビの場合、毎度おなじみ「そもそもタカラヅカカゲキダンとは~」てところから説明するのはなんでだろう、と思いつつも……
思い起こせばウン十年前、歌劇団80周年を記念する諸々のテレビ番組で当時子供だった私が「ほへー、銀橋…へー金橋なんてのもあったんだ…いまないんだ…」とか知ったんで、常に一期一会なテレビ番組には必要なんでしょうねぇ。
野球やサッカーのルールも一見さん向けに見せてよと思ったら、実はそういうガイド放送は始まっているし、フィギュアなんて細かい技の解説が表示されるのがおなじみになっていて。とっくに世の中そうなってんだわね。

だから、何度聞いたかわからぬ「大階段って23センチ?!」も我慢したわよ。ほんとはその映像で尺取るんじゃなくて、そのネタにまつわる話もっとジェンヌさんたちに語ってもらいたかったな。

新しい情報は少なかったけれど、こちらの番組で観たあーさは、素化粧のはずなのに舞台姿のメイク顔とギャップが不思議と感じられぬお顔だなぁと、今更ながら発見。
ま、みんなお肌が白くてつやつや、おきれいでしたねぇ。

淡島百景について

この春スタートしたアニメ。タカラヅカをモデルにしている志村貴子先生の漫画がアニメ化。映像化に関する不安しかなかったが、アニメーションがとてもきれいで、原作の絵を活かしていてほっとする。

志村貴子という人の絵、その線は簡潔にして急所をとらえており正確で、本当に絵がうまいし漫画も上手い人。私がその名を知ったのは、漫画よりも先に、何かのアニメのキャラクターデザインかなんかでだったと思う。そんなことできるってことは、絵が正確でうまいんだな~って、それで覚えた名前。

志村貴子先生の漫画で私が最初に購入したのは「娘の家出」かな。結構ショッキングなエピソードもあるんだけれど、全年齢、老若男女がみるに耐える素晴らしく高品質で、柔らかく読みやすい絵柄・漫画がやっぱりすごい。ショッキングなエピソードだって、そう見え過ぎない描写というか。
内容が過激とか絵や描写が過激とかいうんじゃなくって、本当に成人向けというのはこういう作品のことを言うのだろうか、とか思ったりもする。

宝塚を舞台にした漫画というのでは、アニメになったときにもヅカ界隈で話題になっていた「かげきしょうじょ!」があるが、あれがエンタメに振り切っているとするとこちらはもっと静。絵柄も静。静というか毒っつーか。

淡島歌劇という、タカラヅカをモデルにした歌劇団の学校をメインの舞台に、オムニバス形式でいろんな話がある。登場人物や時代も話によって飛ぶ。
あくまでモデルであり物語の舞台であるので、直接的な何かというものは感じないし、物語はキャラクタに寄っている。けれど、ヅカ関連ってだけでちょっとヅカファンも面白く観られるのではと思う。

志村先生はオムニバスがお好きですよね。私もそういう作品スキ。特別な生まれのスターの子が駆け上がるのが「かげきしょうじょ!」で、誰よりも早く読み始めていたと自負する自分だが(なんせ休刊した最初の雑誌買ってたし)、メジャー化とともにちょっとめんどくさくなって最近の新刊はもう買ってない。完結したら一気読みしようかなぁ。

一方で、淡島百景は、名もなきスターたちの物語だったりするし、女同士の色と毒の話というか。その辺書かせたら天下一品の作家さんの映像化なので、どこまで描くのかわからないけれども、今週の第二話も、とてもとても楽しみになった。










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