ちなじゅり退団報。
ちょうど4作か5作かと言われてざわついていましたけれども、公式をみるまえに、SNS界隈で「ちなつさん」というワードがトレンド入りしていたのをみてアアアアとなりました。
月組の皇子
私がちなつさんを強く意識したのは、最初の月組での下級生時代というより花組時代。なんだけれども、あとからの映像観劇にはなるんだけれど強くひかれたのは「春の雪」。
この舞台は色々と味わい深くって、私には月雲の皇子よりずっとずっと好きというか、うわーとなった作品。その後の各スターの進路を知っているからこそいろんな思いがこみ上げてくる作品として、春の雪が私の中では大きいかなぁ。
月組配属に戻ったのに、明日海りおのARENA公演に特別出演したのはなかなかないことですよねぇ。この時点ではもう確実に、ちょっと特別な存在にみえた。全方向に敵なしのほがらかな人という意味でも。
あらためてみても、2019年に月組に戻ってきて、その翌年の2020年にうみちゃんと出島で東上だから、トップ計画あったんでしょうかねぇ。
タイミングに関してはコロナがあったのでもしかしたら、当初の予定とは違ったのかもしれないけれど。
月組最強の女
そしてちなつさんといえばたまきちが慕って慕って慕いまくっていたのが印象的で。
ちなつさんが女役をやってダイナミックなデュエットをみせてくれていたの、ほんとーーに眼福でした。あれはいいものだった。
その後、れいこちゃんトップ時代でも素晴らしい背中とかおみあしとかみせてくれてて、それがまた、これぞ、これぞ男役のタカラジェンヌって感じで。本当に大好き。
下級生の顔から中堅・上級生の顔に切り替わるちょうど狭間の時期にいた風間柚乃も、怪我とか色々あったけれど順当にあがった月城かなとも同じようにちなつさんを慕っている、そこにいてくれることに喜びを感じているような雰囲気がいつもあって、月組の魅力のひとつになっていたと思う。
ちなじゅり
あましちゃんについて私の正直に感じていた流れをかきとめておくと、就任前は男役からの転向生っていうのがちょっとねーという感じを持っていた。
転向そのものはいいけれど、明らかにトップ娘にするために突貫で仕立てられた(と、私は感じていた)愛希れいかと同様に、トップ娘にさせるのに転向させたんかなとか疑っていた。
それがなんか、他の娘役からしたらちょっとねーってならん?ていう気持ちになっちゃって、ちょっと冷たい目で見ていたと思う。
その後の彼女には確実に、まるで将来のための試験のような試練が課せられてきたようにみえた。
私自身のあましちゃんを見る目が変わったのが、スカステでの番組。るねちゃんが先生役で、実際の公演のワンシーンの振付をやってみよう!みたいなやつで、たしか蘭尚樹くんとだっけ?るねちゃんの後ろで躍っていたあましちゃんの、明らかにダンサーな動きにみせられて(あとこの番組でのるねちゃんのちっさい頭部を支えるふとい首の美しい造形に感動した思い出)、あましちゃんてえらいな、めっちゃ努力している子なんだなと再認識。
ジェンヌにとって努力とは三度の飯と同じくらい当たり前かもしれない。けれど、あきらかにあましちゃんは、路線とか、その候補生として何かを試され続けていて、それに応え続けている子に見えた。
応え続けるってすごいことよね。舞台なんていう、全部ばれちゃうもので。
彩みちるが組替えしてきたときに、次期どうなる論も高まっていたけれども、なんとなく私は、逆に、あましちゃんでいくんだろうな~なんて確信を得ていたので、発表があったときは嬉しかった。ちなつさんとお似合いだ!と確信していたから。
実際のところ、トップ娘はギリギリで確定するというから彼女の立場や抜擢はいつも、先の約束なんてなにもなくて、ミズモノだった可能性が高いけれど、それでも、就任がふさわしい素敵な娘役さんになっていたものねぇ。お披露目公演の美しさは今も思い出せる。
ちなつさん
ちなつさんが少々キャリア的にイレギュラな感じのトップさんになったのは事実かもしれないけれど、きっと人事をつかさどる歌劇団幹部連中も「彼女をトップにしたい」という想いが強かったに違いないと思う。それくらいに舞台上の彼女は全方位で美しく素晴らしかったし、彼女が立っていたポジションがまた、判官びいき系のファンも好む位置で。
最初っから正路線でいかにも~~に上がっていたら、いまの人気はなかったかもね、て思う。この辺は不思議よね。ひとの心は。
結果として、ここまで作品やお役に恵まれた人だなって思うし、機会にも恵まれた。そんなちなつさんとじゅりちゃんが就任時から退団時期を決めていたというのも、大方のファンの予想通りだったろう。3か4か5か?の判断材料は常に次期をどうするかの問題だけであった。
まだ明かされていないけれど、順当なら2番手羽根をまもっている風間くんだよね。落下傘だとするとまた月組がと言われかねないが、アタシとしては礼華はるという発光生命体が月組でトップになる日を待っている気持があるんで、旬を逃さないバトンタッチだといいわね、なんて思っている。
ところでRYOFU…
大劇場千秋楽の日、配信を観れなくてガッデム状態なので、内容もできるだけ知らないまま東京で唯一ゲットできているチケットで絶対観劇・全部浴びる気でいる私。
ポスターが全部よかったよね~、先行画像も。ちなじゅりは。そういうところもどんどんスキがたまっていったコンビだったなぁ。
いまから観劇が楽しみで仕方がないし、月組のトップ交代に際して、他のメンバーの進退もあるんかなとおもうと震える。月組はキャリアが長いいい子がいっぱいいるから。
もしかしたら、重責を担って頑張っている組長さんの定年もそろそろかという頃合いな気もするので、色んな変化が月組でも、あるかもしれない。
いまから心構えしておこうと思う。
ちなつさぁん
何年か前のことになるけれども、ちなつさんと同じ組にいたことがあるOGさんとご一緒したことがある。たまたま友達の友達であった。どびっくり。
私としてはこのときの数時間、たまたま同席させていただいただけに過ぎないけれど、そのときにこのOGさんがちなつさんの名前をあげて、彼女が同期にとっても愛されている話と、そのOGさん自身も音楽学校時代から慕っていて今も応援しているみたいなことをお話されていた。
ご本人を知る身近な人が褒め慕っているのって、なんか、間違いないって感じするじゃない。だから無関係の自分も妙に嬉しくなっちゃったのを覚えている。
このときはまだちなつさんがトップになるかわからない時代だったけれど、OGさんが「なってほしいな」て言っていたので、なんかいいなって思ったなぁ。
惜しまれて愛されて卒業するトップスターは、なによりも現役のジェンヌさんたちにとって憧れる姿だろう。
まだ最後の日まで時間はある。堪能するんだぁ。