隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

月組の実力満ち満ちて、ダル・レークの恋

昨日の観劇に続いて本日も、ライブ配信で反芻しながら満喫、ダル・レークの恋。
いやぁ…

いや~~、月組って全組中最高にうまいよねやっぱり!

うっかり他組と比べると誤解と批判を招きかねないのですべきでないけれど、下級生もみんな歌えて踊れてモブ芝居がうまくって、実にいい、月組
各組、なんとなくピラミッド型に番手があるが、月組は全員歌える・芝居ができる・踊れる。充分にすべての要素の平均点が高いなと思う。若手もみんなよく育ってるのがいいよね。こうした別箱公演で、30余名のメンバーのみでの公演は、本公演以上に各自の活躍の場が多く、じっくりとみられていい。

美味しいところ独占の海乃 美月

ダル湖のヒロイン、カマラは難しい。観客に嫌われたら最後、作品を下げるから。
カマラがどういう背景を持っているから、祖母の言う通りに別れを告げたのか、カマラがどういう育ちだから、ダル湖でのラッチマンとの夜で、ああいう言動だったのか、
祭りのシーンでも、そして2幕の、ラッチマンガお別れを、というときの愛を乞う台詞も、カマラがただの世間知らずのお嬢様なだけだと全体が軽くなり、ひいてはラッチマンの愛が軽くなってしまう。
この辺の構成要素が「霧深きエルベのほとり」と似ているが(どちらも菊田作品、彼の性癖がわかるというもの)、いずれも「女」が「ただ愛のためにすべてを投げ出すことはしない」という点が共通しており、男が去って悲恋となる。ただ自分だけを求め愛してくれないと絶対に許さない菊田作品のヒーロー達、嫌いじゃない。

しかし、カマラの世界はインドの絶対に超えられない身分制度があり、ただの身分差とはわけが違う。
うみちゃんカマラは持ち前の品の良さとヒロイン経験値と身体能力で、よいカマラを作っていたが、私は彼女が芝居上手だとは思ったことがない、のかも。
カマラの芝居についてはとことん演出家と好みがあわないのかもしれないだけで、うみちゃんがというわけではないのかもしれないが、うーん。
別れを告げるシーン
「それは、あなたに言わせれば恋かもしれませんが、私にとっては楽しい、夏の間の『ゲーム』でした」のせりふ回しがどーも、違う!と生観劇でもライブ配信でも感じた。
祖母の命令とはいえ、実に的確に容赦なくラッチマンの心を刺し殺したカマラで、色々強調したかったのかもしれないが。

あと、この夏のことを沈黙し姿を消す代わりにカマラを所望すると宣言したラッチマンに対しての、身を縮こませ戸惑い震えるようなカマラは、本当にもう、ラッチマンを実は悪党としか思っていないようで、ちょっと残念。
彼女ほど、上手にこなす娘役がほかにいないのかもしれないけれど、海乃カマラは私の好みではありませんでした。ただ好みの問題なので、彼女が素晴らしくこの舞台での役割をこなした力は見事だと思う。生観劇のときに、間近でみたうみちゃんって、舞台上の誰よりも顔がちっちゃかったし、ウエストは細いというより薄くってうわあ、と思ったんだけれど、ダル湖ポスターのうみちゃんって、「イケメンな王子に寄り添うウマ面な義母」みたいな感じでなんかいまいちに感じるのは私だけ?
めっちゃ綺麗だったよ本物は。

脇がみんなよかった件

アルマ役の夏月 都さんは、役どころに合ってて、なんか海外ドラマにもいるよねこういうの、って感じでよかったです。
それからリタ役のきよら 羽龍。うみちゃんがいかにも完璧で親や親せきや祖母の期待を一身に背負った姉って感じで、そんな姉ばっかりひいきされてていけすかねぇと思っている妹感がめっちゃあって、ペペルが自分をだましていたとわかったとき、ペペルに頬っぺたつかまれたときのブサイク顔がすっごいかわいかった。
酒場の亭主/ハリラムをやった蓮 つかさくんも、観客の注意をひいて、いいわき役っぷり。ピガールの時も思ったけど、うまい!
そしてあちこちで活躍していた蘭 尚樹くん。
ちょっとしたきっかけがあり、ピガールから贔屓目でみている蘭 尚樹くんは、生観劇のとき私の真ん前あたりで、2幕パリのシーンでは、娘役さんと「歓談→ワインを受け取り、香りを試し色を確認し、試飲→二人で味の批評→ワインを飲みつつ歓談」というモブ芝居を繰り広げていて。
ライブ配信ではこの部分が映っていなくて残念だけれど、常にきらっきらと楽しそうにしてましたねぇ。
ほかにも名前と顔が一致しない子が何人か、いいなと思った。

月城かなとのラッチマン

過去上演されたダル湖を私は観ていないのだけれど、過去作を知っている人は皆、今回の演出や役のみせかたがずいぶん違う点と、今作の演出も、月城ラッチマンについても好意的な感想ばかりで、違いがわからない私としては、今作の出来は、よく知っている人が見てもいいのだなと感心するばかり。
ライブ配信でじっくり観劇して感じたのは、ダルレーク小舟での濡れ場のあと、湖畔での祭りのシーンについて。あのシーンって、めっちゃくちゃカマラに対して残酷なシーンだなと。月城ラッチマンがソフトで、カマラへの愛を貫いている分あの祭りのシーンですよ問題は。

カマラからしてみたら、事後、それなりに気まずい思いで連れていかれた場所が、下の身分の、庶民たちの祭りの場。でもその場は、ひと時すべてを忘れて、ただのラッチマントただのカマラ(かつてラッチマンが自分たちのことをただの女と男だといった通りの)という二人になって、一切の壁も上下もなく音楽に身を任せて踊って、
来年結婚するただの百姓の息子と娘だと名乗ったら、見知らぬ周囲が祝福してくれるという幸せそうな情景をみられたのですよ。
このシーンは、カマラが手放してしまったもの。
ただのラッチマンを愛しているといえたなら、本当になっていたかもしれない世界。こんな未来があったかも、とカマラの脳裏によぎったに違いないし、ラッチマンが欲しかったものがこれ。

ラッチマンは筋金入りの変人でしょう。この時代のこの国では。彼がなぜ己の生まれや身分を拒むのかについては、はっきりとは描かれていない。
しかし7年も前にパリですっかり無頼漢としてすれた生活を送っていたくらい、ラッチマンのこの価値観は彼にとってとっても根深い。
果たしてカマラが「ラッチマンが何者でも構わない、信じている、愛している」と告げたとして、彼がとうの昔に捨てている本当の身分について明かすとは思えない。
彼は身分を隠して好きに行動したいのではなく、はっきりと生まれ育ちを捨て、それらが与えてくれる価値も拒否して身ひとつで生きているので、カマラを妻にするために「実は僕も王族なんだ」って言ったかどうか…。
どちらかというとカマラにもそれを捨てさせたい、という男ではないかと思う。
でもカマラが捨てられるのは、女官長の身分がせいぜい。これだって一族への評判をさげるわけで、彼女には精一杯。

月城ラッチマンには、常にカマラへの愛が瞳の奥にあって、とにかくソフト。柔らかく優しげ。でも絶対に許さないから、この人にはかなわない、と思わせるラッチマン。
「まことの愛」の歌詞のごとく、ラッチマンがいつの日かもう一度、愛する人の心を知る機会が訪れるのか、結構カマラには厳しい道のりの予感。

あとほんとに、幕前と幕間のアナウンスのれいこちゃんの声が、天海祐希に似ている。

それにしても月組がいい

いやほんとに…、誰もかれもがよくできてて、全組中いちばんじゃないか?
わかりやすく、月組のどこがほかの組より優れているかって、2番手が若いことと、暁千星が歌えることですよ。
ありちゃんはほんとうによく、歌唱力を手に入れてくれた。彼女のようなダンサータイプは大体歌えないものだけれど、ありちゃんはよく頑張っている。ピガールで証明したとおり、下級生歌姫もいっぱいいるし、今作では踊れる子もいっぱいいるって証明したし。もとより群衆芝居がうまいので、芝居心がきちんと各人に育っていることが伝わってくるし。
次期体制はまだ未発表だけれど、誰がトップになってもいい。ただ、他組情勢ふくめて組替えと退団は色々ありそうなことが気がかりで、できれば月組については、今の組子はこのまま月組にいて欲しいなぁと思う。

ダル・レークの恋 名作の完全なる再誕

おそらく人生ではじめて、先着先行でとるようなチケット争奪に勝った私。その勝ち戦がダルレークとは、嬉し過ぎて小躍り。
発券したチケットみてさらに震えた。なんとD列、前2列販売見合わせていたので実質2列目、おまけに通路側で何も目の前を遮るものがなく、まるで王様になったような気分で観劇してきました。

とにもかくにもラッチマン

いやぁ…

いやぁ…

こんなに美しい男、います?

タカラジェンヌの中でも、最高のビジュアル。おまけに芝居よし歌よし、動いてよし静止してまたよし、で、ため息しかでなかった。

月城ラッチマンはかつて、若気の至りでパリで割とのびのびやっていた過去がある。
だから、カマラに最後に別れを告げたあとの歌


僕は信じてる いつの日か
もう一度 君の心を
教えて欲しい


この歌詞はラッチマンの心。
カマラに別れを告げ、突っぱねた形ですが、わかります、それでも追いかけて欲しい、まことの愛ならば、という気持ち。

かつてのように、賭けをしたのかなと思いました。カマラが諦めたらラッチマンの負け。
カマラが自分を追いかけていつか再会できたときはきっと、という思い。

自分は去るけれど追いかけて欲しいのです。
「色々ある(あった)けど愛してるから手が届くならなんでもいい、手に入れたい」
というのは、彼としてはイヤなの。

こんな厳しく面倒くさい愛に付き合ってくれるモノ好きはそうそう居ないので、ラッチマン的には、本気で別れを告げているのです。
それでも育ちの良いカマラの心に後悔をしっかり植え付けているあたりが、ラッチマンがパリ時代によくやっていた賭けのイカサマのようで…
ラッチマンとしてはこのカマラとの賭けにすんなり負ける気はないのかな…などとも思ったり。
カマラもプライドが高いので、己の心をラッチマンになんとしても認めさせてやると、しつこく追っかけてくれそうだし。

それにしても、こういうラッチマンのキツい愛し方はものすごーーく、私の好みで…
れいこちゃんがそれを最高に描いてくれるからもうたまらなかった。

(彼にとっては)しょうもない身分問題で自分に手のひら返したことも、
そんな状況を利用して愛する人を恐喝して奪った自分の卑怯さも
何年経っても絶対に許さない月城ラッチマン、イイ…

7年前のパリのシーンも登場がよかった。パッと若くて。
月城かなと、なんていい男役だろう。
作品が古臭いので再演は厳しそうだけれど、レットバトラーとかもきっといいでしょうねぇ、れいこちゃん…

期待以上だった風間柚乃のクリスナ

舞台全体で、つい意識が集中したキャラでした。物語の進行上すごく重要だとか、クリスナの言動で展開が左右されるってことはないのだけれど。逆にそういう静の役なので、言葉は悪いけれど「大したことないのかな」と、思いきや。
とても印象に残るお役でした。風間柚乃ってやっぱりうまいんだなぁ。
浮世離れした王族感がありました。チーム王族って今作には沢山出てくるけれど、皆いいのだけれど、風間クリスナだけ空気が違っていて。
だから、この役の最後のシーンがとても印象的。

ラッチマンの正体が明かされ、色々あってカマラとあらためて再会と別れの挨拶のシーン。チーム王族は口々に勝手なことを言いつつも、カマラを励まして2人きりにするべく舞台から去っていくのですが、なぜかこの、物語上で終始自分の意見をあまりみせずに悠然としてるばかりのクリスナが、他のメンバーよりもゆっくりと居残る。カマラにかけてもかけなくてもいいような声をかけて、ようやく去っていくけれど、このとき、上手側のうんと前の席で観ていた私には、風間クリスナが、小さなため息のような吐息を漏らしたのをみた。

これで私には、カマラの他の家族が彼女の幸せな結末を期待するよう励まし気遣いつつ去ったのに対し、風間クリスナが
「この2人、まあ無理だろうなぁ」とでも思っていることが伝わってきた。
風間クリスナは、カマラの幸せを願う気持ち故
に他の面々のように甘い期待をするような、そんな考えの持ち主ではないの。
君主らしく冷静で何事にも客観的で同情しない、そういう育ちの人だとわかるワンシーン。
痺れた。
俄然るねちゃん版クリスナも観たいが、梅芸のチケットはない…。

跳ねる夢奈瑠音 奪う千海華蘭 従僕専科 佳城葵

ピガールに通ってから大好きになったこのトリオ。
中でもからんちゃんは上級生だけあって、やっぱり抜群の空間支配能力をお持ちですね。
おまけに今回はかっこよく躍るからんちゃんがそこここに…。
オケボックスもないのでほんと舞台が近くって、たっぷりからんちゃんを拝めた。

るねちゃんも、あちこちに出ていたけれど、金の男でうわぁと目を奪われ、7年前のパリのシーンでは本当に別人のようでどきどきしました。

あと、やすちゃんはあっちこっちでお行儀のいい支配人とか従僕系で出てて、それがみんなよくて目で追いかけました。

ライブ配信も楽しみ

水の精のこととか、ペペルとか、長くなるので書ききれないことは皆、明日のライブ配信で反芻してからに。

いやとにかく、一言一句が美しい戯曲であることは間違いなく、濃い古典を最高の形で観られるのは宝塚ならではとあらためて思った。
豪華な衣装に舞台装置に…
ただ。

ただですよ。
例の濡れ場。ベッドを丸くすると一気に安いホテル感が出てしまい、いかがなものかと思うよ。


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アナスタシア千秋楽とチケット問題

宙組アナスタシアの千秋楽おめでとうございます。
無事、見事な舞台をおさめられましたこと心からお祝い申し上げます。
ライブ配信で、ちょっと気を抜きつつ気楽に観劇しました。それでも感慨深い。

チケット争奪と実際の劇場の様子

このところ、ロミジュリ、fff 一般、ダルレークと、人気チケットの発売争奪戦がありました。
私は抽選以外参加せず(できず)…。
基本的にコロナ禍において、発売枚数が減ったことから争奪戦はより厳しくなっているとみられています。
でもチケットも劇場の空席も、余っているんだよね実際のところ…。

なんでなの空席

先週のアナスタシア観劇ではかつてないほど、空席が目立ち、座ってる私でも動揺しました。
この日は18時30分からの平日夜公演が15時30分からに変更をされたので、払い戻しややむなく劇場に来られなかった人が沢山いたものと思われます。
私はこの日、1階20列くらいの上手寄りの席でしたが、何と私の前5列、つまり15列目から2席3席1席2席…と目の前のエリアがぽっかり空席で、かつてないほど視界が開けておりました。

販売を停止していたアナスタシア

2月あたまの2階席のときは半分以上空席で、下手寄りは周り誰もいなかったので、だいぶ伸び伸びしちゃいました。
たしか緊急事態宣言後、アナスタシアは一般販売も見合わせて事前の抽選販売と貸切のみでしたっけ?もったいなかったですねぇ。
この前に本公演だった月組東京公演は、一般販売もオープンしていたし緊急事態宣言もくぐり抜け、空席率は低かったように見えました。なんだかんだコロナ禍の影響がいちばん小さい月組、持ってる…。

即完売のはずのムラfffも空席

抽選も一般も厳しかった雪組退団公演でも、当日観劇された方々の空席報告や、日々のチケット譲りますツイートが飛び交っており、何があったと驚いた。友の会で取れたけどやっぱりムラまで行けないわ〜て人が多数だったのかな?
元々手に入らないチケットに泣いている人が多い公演でもこうだと、なんだかなぁ。

熱いダルレーク他

別箱公演では抽選方式もちょい違ったりして、私はダルレーク、東京公演を1枚なんとか自力で取ることに成功。しかし、日々のレポを観てるととても一度の公演では足りないし、梅芸だってみたい!けど…たとえ取れたとしても、行けるか?という心配は当日まで抱えることになる。ライブ配信があってくれてありがたいと思うこのところ。
今のところ、美園さくらDSはお料理提供ありで計画進行しているが、日程的にもなんとなく公演出来そうな雰囲気で、ここでもやはり月組運強し。
電話によるチケット争奪は白熱しそう。

ヅカファンの「チケットない」は信じるな

で、2階席販売見送りとか、座席数減とか、そうした制限に対してファン達は日々SNSにチケットないようと嘆いている。
いままさに、月組ダルレークの恋に関しては皆チケットないと嘆く呟き多数で、私はこれを真に受けていたのだけれど…
ダルレーク初日明けてからこの週末までに、チケ難を嘆く呟きしてた人が皆、赤坂で観劇してるのね。

アレ?チケット無いんじゃ…て思ってた私の常識がヅカファンのそれとは違うことにようやく気づく。

彼らの嘆きの意味は
「今回チケ(◯枚しか)ないわ〜」
てことだったのね…
濃ゆい人たちにはどんなチケ難公演であろうとも、複数枚まわっているのがタカラヅカよな。

結局ロミジュリも

本日発売のロミジュリ前半日程、ムラ一般については夕方頃まで、日を選ばなければチケットありました。かつての何でも即完売という状態にはならず。
コロナ禍でなければ勿論こんなことはなかっただろうが、散々宣伝して「あのロミジュリをあの星組で」と前評判も高くチケ難と言われていたけれど、印象としては、ロミジュリでもこれか、と。
取れたら取れたで雪組のように譲渡多数になるし、本当に、劇場側もファン側も難しい時代になった。

先日歌舞伎座にて

さて先週末、数年ぶりに歌舞伎座にいった。
歌舞伎も、演目・出演者によっては一般人がチケット争奪厳しい世界で、いわゆるSS席ブロックは予め、後援会が押さえてるしで、客席で格差を感じられる世界。

出演者の平均年齢が高いことが1番の理由だと思うが、花道両脇は3列はあいてたかな、さらに千鳥配置での販売で、こんなにも空いた歌舞伎座ははじめてだった。しかも、歌舞伎といえば幕間に座席でもロビーでも、みんなお弁当をひろげるのが楽しみなわけで、それが禁止。何か物足りないと思う観劇となった。

ただ、観客の性別や平均年齢などの属性が宝塚と似ているのに歌舞伎客は先日のアナスタシアの客席よりずっと静かだったので、宝塚のファンのワガママ度合いを実感できてしまった。

命懸けの舞台上を雑に扱いはじめたファン

アナスタシアの千秋楽挨拶でも、舞台の幕が無事開くことへの感謝を、ジェンヌたちは強く感じているようだった。彼らはいまだに厳しい制約の中舞台を務めている。
一方で街の中も劇場内も、緩みきっている。
なんなら「ワクチン来たらしいしもう解決?」くらいに舐めきっているのでは。

普通が普通ではなくなったとき、私たちは最初に芸術を楽しむ日常を奪われたことを、いま一度思い出したい。

大事なチケットは沢山紙屑になった。
これから手に入るかもしれないチケットは、2度と奪われてほしく無い。


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アナスタシア 生観劇で最後のまかまど

今週は平日15時半開演に繰り上がった、楽日違いアナスタシアを観劇。
劇場では3度観たことになるこの作品、毎回少しずつ印象がかわった。

超・安定の真風涼帆

3回みて3回とも、最も誤差のない、ぶれなかったのが真風涼帆の芝居と歌だった。
本当は手で音程とるのは、ミュージカルにおいてはどうなんだと正直思うが。
それより音程優先なのかなと。。
しかし本人頑張る歌よりも、芝居じたいが、同じだけのものを毎回提供されている感覚。
これができないと宝塚で真ん中にたてないんだろうなぁと思う。

前よりも印象の変わった桜木みなと

普通に上手い子だけど、そんなにいま上げる必要ある?くらいに思っていて、そこそこ以上の印象はなく、ヒゲおじ役も月城かなとに及ばないと、最初はまったく心が動かされなかったのだが、この日は、ちょっと湿気があって再度リリーを口説くのに成功した説得力を感じた。

堂々と和希そら

カフェブレで、1幕で通りすがりのカップルで踊る役で出ていると聴いて、そうか!と膝をうった私。観劇2度目の時にそのカップルの男役がやけに上手くて目を引いたから、どの子だろう、下級生?チェックしよ!て思ってた。まさかその子が和希そらだったとは。
彼女はリリー役の成功でもって、卒業後の活躍も期待できるよね〜。これからの活躍が楽しみでならない。

心配なる芹香斗亜

改めて芝居観て、やっぱりはっきり、2番手の役じゃないよなと思った。役の大きさ重さは台詞量ではないが、しかしアナスタシアの役に番手をつけるなら、この役は5番目か6番目だろう。
芹香斗亜に演じてもらえてよかったねの役なの。キキちゃんこの役よかったねじゃなくて。

星風まどかは完璧ではない

主役であり、今回の公演成功を導いたトップ娘役。
彼女は日々のコンディションが比較的舞台に出やすいと感じる。この日の舞台は、異動発表のことをみんな念頭に置いて彼女を見つめてたと思うが、強いプレッシャーと日々戦っているんだなと感じた。芝居の出来は最高とはいえなかった。しかしどれだけの心をこめて舞台に立っているかは伝わってきて、フィナーレのデュエットでのセリ上がりの後ろ姿は、本当に美しく、思わず涙が溢れた。

ミューサロの後、彼女は花組に行くわけだが、星風まどかは別に全てにおいて完璧超人ではない。どうか余計な重圧に押されることなく、彼女があらたな花を咲かせてくれるよう心から祈っている。

どうなるのかな これからは

まだ私には潤花トップ娘役のイメージがないのだけれど、真風涼帆なら誰でもちゃんとした娘役に、それもトップ娘役に育てるだろうという安定感を感じる。残念ながら副組長も花組に行ってしまうが、雪組育ちは地が弱いと私は思っているので(雪組ファンごめんなさい)、潤花は、こんなにも素敵に育った星風まどかを見習って、その花を開かせた安定の真風涼帆の元で目一杯、素敵なトップ娘役になってくれるといい。



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盗賊と宝石~期待と心配と~

雪組東京公演の、友の会一次選考はやっぱり外れた。先日ステータスがゴールドに上がったんだけれども、やはりSS席は手が届かない。
先日のライブ配信、ショーの方の感想をまとめる。ネタバレがいやな人や、少しの批判も嫌な人はどうか読まないでほしい。あと菅野氏のファンの方もおやめになった方がいい。ここではできるだけ自分のわがままで身勝手な感想を書くようにしているので、ごめんなさい。

いや面白かったシルクロードのショー

全体的に目まぐるしく、目にも麗しい衣装などで楽しいショーだった。
特に、あの中盤から後半に出てくるプリーツ生地の衣装はどれもきれいで、衣装の型とも合っているように見えて、ステキだなあと思った。
多用されていたので「オモシロ生地を仕入れたぞ」て感じだったのかな?と思った。身内に生地開発してた者がいるので以前聞いた話だと、開発したオリジナルの面白い生地素材を取引先に営業かけるので、そうしたこともあると思ったり。

ヘンだな、と素直に我に返ったシーンは、例の盗賊と宝石の菅野よう子氏の楽曲シーンの舞台美術。それと次期トップコンビだけ白装束でひょこひょこ踊っているあの演出。
こうだからこうあるべきだと思ったのだ、という作り手の意思の反映が雑で、ひとつひとつのパーツの意図があいまいでこちらに伝わる力がなく、なんとなくよくある感じでアレしちゃった感。
有名作曲家の曲とトップスターの歌唱力でごまかせると思ったのだろうか。

オリエンタルは魅力的、ただ…

非常にセンシティブな問題として、このショーでみせてくれた「シルクロード感」はたぶん、宝塚歌劇100年以上の歴史において一切刷新されていない。
海外ドラマなどで、間違ったジャパニーズが出てくると「その赤い提灯は日本ていうよりチャイナだなあ」とか色々、面白くもあるがこの時代においても誤解まみれだなと感じることがある。
そうした我々の文化への誤解・知識の浅さを露呈する「シルクロード感」への古臭さが目立つショーであった。それが望海風斗によく似あっていて、とかくと批判に聞こえるが、残念ながらとても似合っていたし、ショーを見ている間はこの中東の文化を軽んじてはいないかという実に無視できない問題を忘れられたけれども、果たしてこの作品は「普遍的な芸術作品であり舞台だ」といえるかどうか。退団公演の名のもとに実に刹那的だと感じた。

特にやっちまったなぁというのが、朝美 絢が美女を侍らしてオラってるパート。
あーさをコスプレさせてかっこよくさせたかっただけだとは思うが、バカ殿が大奥の腰元にセクハラしまくってキャーていうバラエティショーのようだった。
面白かったかもしれないし喜ぶ人もいるだろうが、あまり品がよろしくない。「へそだし美女集団の真ん中にあーさ」という同じテーマでも、もっとやりようがあったのではと思う。

退団者へのはなむけ

これはタカラヅカならではの文化なので、全面的によかったとおもう。作品を多少窮屈にしてでも、卒業と代替わりとスター序列制度を敷いている団体において、卒業メンバーを最後に華々しく送る演出をちりばめるというのは絶対的に正しいと思う。ファンに対しても、ジェンヌたちにとっても。
昔はいちいちそんなこと思わなかったけれど、宝塚の舞台人生は限りがある。選ばれた人のみに許された舞台を限りある時間の中でのみ、立つことができるわけで、精一杯、サヨナラはさせてあげたいし、こっちもみせてもらいたい。
昔は特になんとも思っていなかったけれども、最近涙もろくなったので、なんだかみんながまぶしくって涙が滲んだ。

ショー、そして、歌

真彩ちゃんのラップいいねぇ…。彼女の声は、井上芳雄の歌声のそれみたいにどこまでいってもきれいに丸まった音というのか、かすれたり息になったりせず響くので、ほかの歌い手と一線を画した響きを聴かせてくれる。他の歌うまジェンヌにもこうした歌声はおらず、また一般人の歌声がいかに濁っているかを実感する。それくらいきれいな真彩ちゃんの声でラップですよ。違和感ありまくり、だけどこれがいい、かわいいし。
トップ娘役の歌でトップスターが超かっこよく踊るってのは、あるようでない、ようでたまにある…けど意外と2番手以下とだったりして、、かな?
バンドネオン上海を懐かしむ望海風斗のルックスとともに、最も印象深いシーンだった。

あの歌はどう聴こえたか

例の菅野よう子氏の歌は、どんな曲か事前に知らず、先行配信されていたことも気に留めていなくて、このライブ配信で、どのシーンかな、気が付くかな?と楽しみにしていたが、しっかりと「あ、これだ」とわかる曲だった。「イカニモ菅野」であった。
このあと早速配信されていたスタジオ収録版も聴いたが、後半になればなるほどどういう曲か、広がっていってよくわからなくなり、やっかいな曲だと感じた。いろいろと注文もあったろうなー作るの難しかったろうな―とも思うけれど、キャッチーでなかったのが残念かな。曲のピークは最初だけ。
ぶしつけながら、タカラヅカファン界隈での 菅野よう子=すっごいいいもの という認識と高い信頼性を皆がもっていることが、オタクな私としては実に不思議。
私はといえばエスカフローネから菅野よう子のファンになり、マクロスプラスを知りカウボーイビバップで夢中になったあるある路線のクチだが、好きで買い集めたのはそのあたりまで。
もしいま、澤野弘之氏が宝塚を、となったら熱狂するだろう。今の音楽ファンもアニメファンも。それくらいタカラヅカはちょっと、古い(言い過ぎ)。

不協和音について

残念ながら、雪組全体として歌唱力が低すぎた。fffの方もそうだが、コーラスが汚い。
特に今のタカラヅカファンは、死ぬほど努力して磨き上げている宙組のアナスタシアを聴いている最中なこともあって耳が肥えてしまい、これまでにない技術の格差を実感してしまう。トップ2人以外の歌唱力とハーモニーは5組中最下位かもしれない。
ここ最近実際に聴いた実感で順位をつけると 宙組月組花組>>雪組 で、星組は眩耀の谷がだいぶ前の記憶になってしまい定かでないのだが、花組とどっちかなーくらいか。
退団公演でありったけの気持ちをこめればいいってもんではない。
次期トップの咲奈ちゃんひらめちゃんコンビは心配していないが、基本的な舞台力の低下、コーラスがいまいちとなると雪組は、和気あいあい仲良しアピールもマイナスイメージにしかならない。

デュエダン、黒燕尾

正直にいえば、全体としてはあまり印象に残らなかった。ただ、たしか真彩ちゃんが、2番手以下の男役とちょいちょい踊りながら大階段へ向かい、途中からトップコンビ並んで手を取り大階段を降りてくるところ…は、ショーのフィナーレだっけ?さよならショーのほうだっけ?w
あそこは感動したな。あらためて東京公演で(チケットが取れるといいけれど)きちんとしっかり観たい。

好きなんだけど

果たして雪組は、完成度が高いのか、トップコンビのみ特に完成度が高いだけなのか、なんなのか…まとまりはあるんだろうけども。
次期トップの咲ちゃんも、本当に舞台ではうお、まぶし!ていう魅力とオーラがある人なので、体育会系の気配がより増しており、今いまいち萌えない星組よりはきっと、これからの雪組はしっとりと面白い舞台を作ってくれそうだと期待しているけれども、かなり変わっていくんだろうなあとしみじみ感じた。
8人抜けて、新時代を迎えた時に、このショーがどんな風に思い出されるのかしら。
不思議と、ショーですらだいもんと誰か(真彩ちゃん含む)の夢夢しいシーンてなかったよね?なんで?最後だよ?いや、だいもんがやると全部重くなるのかなぁ。

というわけで、シルクロード~盗賊と宝石~というショーは、総合的に満足度が高いはずなのに山ほどケチをつけたくなる不思議な部分もあり、
大変に魅力的な(嫌味ではなくまじで)、ちょっときいてよ、と誰かに何かいいたくなるショーであった。
きっとライブ配信だけでは伝わらないこともたくさんあったはず。東京公演のチケット当たりますように。




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雪組 トップコンビ退団公演 -fff-

駆け足で仕事を終わらせて午後半休で視聴。
こういうときテレワークはありがたい。

しかしこんなに歌ってばかりのオリジナルってちょっと久しぶり?
失礼ながらこれ、生演奏では演出家の満足のいく演奏がちょっと厳しそうなくらいオーケストラにとっても激難しい演目なのでは…(笑)。

fff 全体感想

失意の中ボンへ帰り、ロールヘン(朝月 希和)のことをゲルハルト(朝美 絢)からきかされ、ショックを受けるまでは、普通に物語の体裁でしたが、そこからベートーヴェンは幻想の中ナポレオンと邂逅し、己の心の解放へ向かい、謎の女の手を取り、急に世界の彩りが変わってゆき全員で歌い踊り叫び唐突に終わりへ。終わった瞬間からの最初の感想は
「びっくりした」
ですかね…。

色々なキャラが色々なシーンが、それぞれ色々なものやコトを象徴しているんだろうなーとは感じたけれども、それらの全てを察して理解に至るまでの能力は私にはなく。

常々私は、舞台や絵画や詩などの芸術は、受け止めた自分の感性、感覚により言語化した感想と言語化できない感動とが、全てだと思う。
作り手、芸術家、役者や詩人が何を込めていようが、こっちが受け止められたものがこちらにとっての、その作品のすべて。

わからなかったものを、わかったふりをする必要はない。

で、このfff、初見見終わった直後のいまの時点では、
「あーこのまま終わるのかー⁉︎まじかー!」
て思いに襲われて。
その怒涛のエンディングのなかで、ゲルハルトとロールヘンの手紙が出てくる。
そこになにがしかの想いがあったろうな、とは、思うのだが。
復活した小さな炎とか。
でもね…
そんなにはっきりとはわからなかったわ。
ただ謎の女、運命の恋人も浄化というか成仏できて、みんなよかったね、て、そうざっくり受け止めております。

絶対王者 望海風斗

歌ウマと呼ばれるジェンヌたちの中でも一線を画す彼女の声は正に神様からのギフト。
男役としてはその体格や骨格は必ずしも恵まれてはいないが、強く豊かな歌声を出せる身体なのだろう。
ルックスは、顔立ちは綺麗なのに若い頃はなんか野暮ったくて。それがどんどん磨かれて、若手から現在に至るまで顔立ちやメイクや髪型が垢抜けた度合いが凄い。

ベートーヴェンのそれほど明るそうでない人生を描くんだろうと、一体どういうお芝居になるのやら、と思ったけれど、歌って歌ってまた歌って、歌ってましたねぇ。

真彩希帆 まさに運命の女

このトップコンビは、組むまでのエピソードやその相手役としての出会い(スカステイベントでhomeを歌唱)など、ドラマチックにも思えて、お芝居とオーバーラップして、彼女の在り方に泣かされたな。だいもんは優等生で何でもこなす人だから、誰が相手でもうまくやれたろうけれど、お互いが「この人」という相手と組んだというのが何よりもファンの心を掴んで、最後に運命を演じてみせてくれて、真彩ちゃん以外に誰がいるだろう、こんなに素敵な相手役。
難解な役柄だったけれど、どのシーンも本当に美しかった。

彩海せら 青年ルートヴィヒ

元々私は、若手の中では彩海せら推しなのですが、配役みてなくて視聴していて「このだいもんそっくりの青年演じているの誰だ」と思ったら彼女!
望海風斗のルートヴィヒにそっくりで、台詞や表情などのつくりにびっくりしました。
登場シーンは長くないけれど、あれ?だいもん?と思いましたよ。
普段すごいかわいいのにね!

主演2人以外はみんなそれぞれよかったけれど、ご贔屓久城あすくんも目立っていたし(私の中ではあーさより目立ってた)、ナポレオンも情があり、ベートーヴェンの心が開くきっかけになる、その熱を感じたし、翔くんもとても大切に演じていたのが伝わってきたし。少年ルートヴィヒも活躍してたな。
でもピックアップは彩海せらくんかな。

東京公演でまた変化しそうな今作、なんとか生で観られるといいな。
素晴らしい宝塚大劇場千秋楽、本当におめでとうございます。



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花組ナイワライブ配信を観た

チケット取れなくてもいまはライブ配信やってくれるからありがたい。

しかし私、花組の組子わかんないなぁ、特に娘役。

最もアホボンが似合う トップスター柚香光

コメディ芝居が本当に上手いし面白い柚香光。
ここ最近のトップや2番手や路線スターの中でもいちばん。リズム感がよいからなのか、間がよいし、今作では他に見られない相槌、舞台上にしか聞こえないような自然な呼吸の相槌をしょっちゅう打ってたよね、珍しかったので印象深かった。
役柄のジミーは結構なクズで、ひたすら優しくて、自分と出会った可愛い女の子はみんなボクと恋をしなくちゃって、どこか本気で考えていそうなクソボン。
イケメンであることと、女への情のみで何とかなっている。

登場シーン、今夜は僕の独身最後の夜だと言うこの最初の台詞のなんと色っぽいことか。
どういう男か一瞬で伝えてくれた。

フィナーレでは瀬戸かずや中心でタップダンスを披露したが、劇中で柚香光がみせてくれたタップダンスが格段に上手かった。
なんなの本当この人格好よすぎる!というシーンやポーズがたくさんで、何度も見とれてしまった。

魅力満開 華優希

華ちゃん。彼女もまた芝居勘のよさと本人のキャラによく似合う、魅力的なビリーを好演。
彼女は我々観客に、心の内を見せてくれるようになったと思う。それが自信にみえた。
歌の音域が華ちゃんに合い、かつまた気にせず歌う、役として歌うってことにためらいがなくなったような、そんな印象で、以前のような歌の弱さは気にならなかった。
というか、彼女は特に歌でアンチに攻撃されたけれど大体のジェンヌは彼女と同じくらいのもんであると私は感じている。
今更言っても仕方ないが華ちゃんはアリーナのデビューをしない方がよかったんではないかなー、アレで余計なイメージついてしまったよね。
あと華ちゃんはメイクがうまい。ほんとうまいと思う。
芝居力では現在のトップ娘役の中ではいちばんかな、口跡の良さにおいて。

観客がどう扱うべきか躊躇う 永久輝せあ

アイリーンはそもそもどういう役だったんだろう。笑う役?
男役の女性のスタイルは皆細くて背が高くて足が綺麗で、彼女も抜群だった。
最近みた宙組和希そらと、この花組永久輝せあの女役、よい対比になったけれどどちらもうまい!
ビジュアルは永久輝せあの方がいいんだけれど和希そらの方が役の雰囲気あったかな。
でも歌や発声はどちらも本当良くて、永久輝せあも抜群にうまかった。もっとガチヒロイン役を観たいかも。
ただ、このアイリーン、ちょっと笑いづらくて(私には)。
もっと言うとナイワ全体的にぎこちなかったかなぁ。コミカルなシーンが、コミカルです!と真面目なところが、こっちが気を遣って笑わないといけない感じ。
さらりと流してたけれど、彼女とジミーの関係性のオチは、女心を想像すると結構ひどいと思う…。

自然な芝居力で魅力的 瀬戸かずや

元々、まったく好みではないジェンヌの1人だったのだけれど!本公演では素晴らしい助演ぶり。
こういう役が似合うよね、と言いたいくらいモノにしてた。
やっぱりこの人は努力しているんだなぁと思う。いま2番目?2番手?として花組を支える上級生として貴重な男役。このところスカステで、望海風斗メモリアルや新人公演特集として花組時代の公演が放送されているけれど、瀬戸かずやはいつも、当時のだいもんと肩を並べていた。かたやトップとして退団公演中。瀬戸かずやの男役芸も円熟期。スカステの言動みててもえらいことだなぁと尊敬。

NICE WORK IF YOU CAN GET IT

このタイトルの意味は簡単に日本語に置き換えることが難しい。英語力がネイティブな身内にきいてもうーん?前後の会話は?と聞き返されてしまった。

検索してみるとこのガーシュインの選んだタイトルの意味を汲み取るのに、最適な記事を見つけた。

http://jazzclub-overseas.com/cgi-bin/mt/torakkubakku.cgi/2230

忘れてはいけないのは、この歌が発表された1937年の世相だ。大恐慌から10年近く経過したというのに、出口の見えない不況が続くという状況だった。

 イギリスを舞台にしたミュージカルらしく、作詞担当のアイラ・ガーシュインは、英国の有名な風刺漫画雑誌「パンチ」を読んでいた時、この言葉に出会った、という逸話がある。それは、不景気な世相を風刺した漫画で、二人の掃除婦がおしゃべりしている。一方のおばさんがコックニー訛りで「○○さんの娘は売春婦になったんだってね。」と言うと、もうひとりが「Nice Work If You Can Get!」と羨ましがる、という漫画だった。

楽して稼げる仕事いいね!あやかりたい!
そんな受け答えの台詞…もちろん言葉通りに受け取るわけにはいくまい。


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