隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

SNS活用とジェンヌ・元ジェンヌについての素朴なひとつの感想

SNSというものはそれまでのインターネットのありようをガラリと変えたものだと思う。
不思議なことに個が個をSNS上で発信し、それぞれがそれぞれの気の向くままにシェアしていった結果、多様性を認める風潮が加速することと比例して、なぜか全体主義的な思想に偏りつつある世の中になっているのが面白いといえば面白いか。

多様性と言えばこの円安で大量の外国人が日本に旅行しにきていて、テレビのインタビューにこたえたあるゲイカップルが「日本のお店やトイレにはいちいちゲイOKとかNGのステッカーとかもないし、かといって誰も僕らがゲイかどうかとか気にしてこないからすっごいフレンドリーで自然でいられてなんていい国だ」てな趣旨の発言をして、それが拡散されて、
「そもそもラベルをしないこと、いちいちOKとかNGとか宣言しない(そんなこと考えてもいない)こと」が、もっとも、あらゆる国や人種や性自認がどうかとかも含めた様々な人にとってフレンドリーなことだという事実がまぶしい。逆に日本人はこれからそれをラベルにして自分や他人に貼った上で「認めてます」とかやろうとしてたっていう……。

さて、ここ数年で卒業したOGのうち、芸能活動をする人しない人含めみなさんSNS(特にいまはインスタなのかな?)のアカウント開設をすることはもう当たり前なようで。

そこから見える個性とか活動方針とかなんか考え方とか色々透けて見えるものだけれども、やっぱり「へぇ~」と思うことがたびたびある。
それを自分なりにメモして、このテキストをずいぶん前から作りつつ下書き保存していたのだけれどもなんか知らないところでホヤホヤの炎上騒ぎがあったようで(内容はヅカと関係ないが)……

SNSはじめてなんです感

そもそも自分自身がSNSの、さらにインスタを「アカウント作っただけで放置、最近眺めるようになった」っていう使い方であり、OGのアカウントを網羅する気がさらさらないので、限定的というか…どういうアルゴリズムなのか、ぐいぐいとおすすめに上がってきたいくつかのアカウントのみフォローした状態での感想になる。

で、それが3年くらい前かな~ なので、そのころ私が見つけただいもんや…誰だろ、ほかにもいたよね…、そのころのOG1年生組は、この「SNSはじめてなんです」感をまず押し出していくのがお約束だったように思う。

インスタグラマーです感

そんななかで、蘭世惠翔(いまは本名に戻したね)が卒業してインスタ開設したよの最初の投稿から、もうプロインスタグラマーみたいな、ちょっとレベルの違うこなれ感でどーんと登場されていて、わおさすがヤング~~って思ったわ。
まあ彼女はお母さまからしてその辺のプロなので違和感もなかったし、これぞ君島ヨォオと私が子供の頃世間の話題をさらったお家騒動の記憶からしてときめきを生むセレブ一家のお嬢様感がたいへんよい。

事務所運営感

球城りょうなんかがバッキバキにこれで、もっとだらけた投稿してくれてもいいけれども、一線をひいてきちんと事務所でやってるところが逆に安心するタイプ。
朝夏まなとも事務所がやってるんだろうけれども、はじめてみたときはOG感を薄めて東宝舞台女優です感をぐいぐいに出してて、自分の画像バッシャバシャ投稿してて、
率直に「こいつはふてぇやろうだ(褒め言葉)」と思った思いで。女優への転換にこんなに振り切るタイプだと思ってなかったので。ええ。

イメージと謎が増す感

まあ、みやるりさんがこれですわ。ファッションとメイクと猫がお好きなのはわかったけれどもマジでファッションとメイクと猫なのですね。
個人事務所のようだしガンガン舞台とか出る気はなかったのか、仕事のご縁がそんなに全力全開じゃなかっただけなのかはわからんけどマイペースらしいイメージそのまま。
ちょっと何で飯食ってんのか心配になるほど謎のファッションとメイクと猫なアカウントでしたけれども、年々舞台のお仕事などの露出がコンスタントにあるようで。

イメージと謎が増す別のケース

この人ディズニーで暮らしてんのかな?てくらいテーマパークで遊んでる日記のようなSNSのOGさんは多い。
最初はなんなんだろ、あとインスタってフォローしてるしてないに限らずガンガンこういうのあがってくるのなんなんだろって思ってたんだけれども、ここがまさに、芸名でのSNSの使い方の個性が見える部分なんだね!
事務所主導の有無の影響も多いけれども、仕事のことしか投稿しない人、逆に仕事のことはあまり投稿せず、日常のなかの特別な、楽しかった遊びの記録をメインに上げることにSNSを使っている人、と、まあそもそもの、SNSとの付き合い方が違うんだわね。

マジでぶれねぇ人

これはイメージそのままだなって思ったのが真彩ちゃんだった。
彼女の場合、卒業直後からあらゆる日本の舞台女優がうらやむような経歴をガンガンに積み重ねていっているようで。もうまぶしい!まぶしすぎる!!
で、遊び→観劇→舞台のお仕事 の投稿を実に同じくらいの比率でくるくる回していて、「え、このあざと写真は夫さんがカメラマンですよね?うわぁラブ過ぎてやっべぇ…」てなるようなかわいい写真なども遠慮がない。さすが。

マジでぶれねぇ人、別のケース

SNSを眺めるようになって、その投稿にて「あ、こういう方だったんだぁ」て特に新鮮に…思いつつも「いやよくよく考えたらこういう人だったわ…」となったのが、紅ゆずるさんですわね。
顔のみのアップ自撮りのオンパレード。
まあもちろんそれによって、「彼女ってこんなに美人だったのかぁ」と気づかせてくれたんだけれども、本人はとっくにご存じでおったわけで、それを存分に愛でていらっしゃる日々の投稿のようにお見受けする。これもファンサにこたえるものでもあり、なんかヅカ現役時代のキャラからのギャップもなくて、妙に好印象(あととにかく顔面どアップが印象に残る)。

自分語り系のヒリヒリ感

自分のアカウントに流れてくる方の中にこのタイプはあんまりいない。んだけれども、散見するに、ヅカ卒業から時間が結構立っていて、かといって90年代のスターまで古くない人…という女性として更年期だしね!みたいなところの世代と、その一つ下の、女性のライフステージが激変する時期(結婚や出産や育児)を過ごしているOGのなかには、SNSで吐き出す人がいるよね、という印象。
ここは「SNS」が世に登場した当時、SNSとはなんぞやって、そもそもそういう、気持ちを吐露してそれが流れて行って消えていくものだったのを体験している世代でもあるので、批判されがちだし最もここが炎上しやすいんだけど、これぞSNSの使い方だったのよね、と思わなくもなく。

使い方とかリテラシーって

よく、OGがネット炎上するケースに対して「狭い世界で若い時代を生きてきた人たちだからモノを知らない」という前提で、リテラシーを勉強する必要があるという意見がある。
誰もがそれなりに実際のところ狭い世界で生きているものの寄せ集めでこの社会はできているし、SNS禁止をうたっている歌劇団だけれども、え、やってるよねみんな?ばれないアカウント作ってエゴサしてるよね?
私はみんなそういうもんだと思っている。

で、一般人はアカウントの影響力が小さいとはいえ、炎上しないとは限らない。たいていの人はSNSの勉強なんかせずにやってるんだし、やっぱりこれって、バカかどうか?なんだと思う。
バカをあぶりだすのにSNSってすごい効力を発するというのは例をあげるまでもない。


ミもふたもないけれど…。お勉強ができるとか優しいとかいい子とか仕事できるとかそういうのと別次元で、バカかどうか?なのが透けて見えるわね、と私は思っている。
もちろん、自分自身についてもこれはいえるわけだ。自戒自戒。







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トップスターが退団するとき

宙組トップスター・芹香斗亜 退団会見の文字をはじめてみた時はうおぅぉぅと唸り声が漏れた。

私からみた彼女のこの1年あまりは「立場上、過剰に責めを追わざるを得なかった人」に近い。そして今この退団発表を受けて執拗に彼女を批判するファンも多いことに軽く「へぇ」と思った。この問題は「誰かが誰かを狙って故意に追い詰めた」話ならばむしろ単純だったんだけども、批判を繰り返す人が願うような構造ではないことは簡単にわかること。

いままた、活動休止のタレントについて、スタッフが追い詰めたような週刊誌報道に対して、現場にいた女優が「全くの事実誤認報道」と明言していたというニュースがある。
関係者からのリーク的なニュース報道のうさん臭さ、リーク元の「関係者」の実在を疑う話は以前、芸人のおぎやはぎもラジオでさんざん指摘しており、
ものごとは、事実・現実・真実がイコールではないということをあらためて認識する日々である。


記者会見

どういう表情になるのかな、と思って少し気にしていた。ただ今自分はスカステ未加入なので映像がみれなかったが、報道写真のとおり、通常のスター退団会見そのままの、ほがらかな表情であった。

これがどういうことなのか。

以前だいもん退団会見や、だいもんの卒業の挨拶コメントでもしっかり感じたことと同じことを感じた。すなわち、彼らジェンヌのなかでも発言を許されるトップスターの彼らには、明確な相手に向けてすべてをお届けしている という姿勢を貫いているということ。

ありていにいえば、キキちゃんがほがらかに会見ができたのも、彼女には自分をずっと応援してくれたファンの姿がみえていて、そのファンのために笑顔であの場に立っていたというその事実よね。憂いなく予定通りの退団をすることが最後の務めとばかりに。

3作

これは、まあ予定通りかなと思った。かえすがえすも、前任が長すぎたのである……。そして各組の95期偏向と、あとひとつ、様々な組の人事に大いに影響したと私は勝手に思っている明日海りお爆上げの影響によって、キキちゃんは異常なる2番手長期になった…というか、2番手のまま放置されたんだよなって、そう感じる。

にしても、さ…



大海賊……?

まあコスチュームなんでもござれなトップなのでいいんだけどさ。

タカラジェンヌって定期的に海賊やりたがる子、出るよね。


別箱退団は若手が一人のみだそう。トップ退団時には上級生組がごっそり抜けて、他組からはいってきて、ということを来年春にやるんですかねぇ。
そうなるとですよ。結局宙組では、よっぽど雨風に強い樹木しか生えない土地ってことになりますかねぇ。宙だけにいい空気はありません…なんてことを言っている場合ではない。





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星組、記憶にないプルミエール

さっ、まずはプルミエールプルミエール。

なじんだね礼真琴×暁千星

この会は星組回。待ってましたの「記憶にございません!」の大劇場公演スタート。公演映像がたっぷりみられるから好きよWOWOW

前回よりも、なんか二人でやいのやいのやる様子がなじんでいたな。礼真琴の上級生の、ちゃんとした感じ感の力が少し抜けて、ワンツーコンビ感が増していたような。
あとありちゃんがますますきれいにおなりになっていますね。

誰かと思いきや

ナレーションが、声をきいただけではぴんとこなくって、あとひっさしぶりに(マジでいつ以来だ)、収録の際にナレーション担当情報が伝わって、きゃわわああとなったのが面白かった。この回のナレーションはちゃぴ!
わおびっくり~でもナイス組み合わせ!

礼真琴の同期にして、ありちゃんとは同じ月組の上級生下級生だものねぇ。

ちゃぴが今回のナレーションの最後、しめくくりに、音校時代のことだったかなぁ、まこっちゃんの歌を録音してお手本にして何度も何度も聴いてた…ていう話を語っていて、その言葉の選び方とか話し方がとってもよくって、なんか胸が熱くなった。
ほかにもちょろっとお話していたけれども、おもえば彼らは同期なのに、かたやトップオブトップの系譜を継承して今まさに集大成に向かっているトップスターで、かたやもう何年も前に卒業して第二の舞台人生を驀進していて。
男役時間と、娘役時間の時間の流れ方の明確なこの差をみると、いつもちょっと切なくなるけれども、いやあ、あらためて…不思議な流れの乖離を生むのだなあとばしばしに感じた。

舞台映像でちらちら気になって仕方ない

そんな萌え回のプルミエールなんだけれども、大劇場開幕映像でたびたび映り込む、リアルセーラームーンか?みたいな舞空瞳のショーのコスチュームが気になって気になって、肝心の番組内容がちょっと記憶から飛んじゃったんだけど、素晴らしい公演になっているようでなにより。チケットがないのが残念至極。

しかし公演パンフ情報によると、三谷氏はヅカを観たことがない(たぶん関心がない)そうな。あれだけの舞台制作人で、興味の有無は度外視して仕事としても観たことがないのがちょっと意外。まあ、つくる舞台というか、三谷氏世界観と歌劇との親和性ゼロだからそんなもんか。

あちらとこちらと

ジェンヌの数だけ「タカラヅカってこんなところ」の世界がそれぞれあるものだと思う。
その差が…明確に見える昨今、それは芸能界なり一つの会社のなかでも、どの部署で誰の上司のもと働いているか、なんてことでも、支店が違うだけとかでも、まあ違うものだってわかってはいるものの。
その違いがこんなに目に見えてしまう今の世界は、ちょっと不思議。

次回プルミエールは柚香光退団スペシャル回らしい。さて何やるんだろ~。




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日本武道館でライブやるぞ、と思いたってもチャンスは年1回という話

星組次期トップ娘役は置かないというアナウンスが出た。

生贄よろしく必ずトップ娘はトップスターと添い遂げなくちゃいけないわけじゃあるまいに、何作だろうが新たな相手役を置けばいいじゃんね、花組の明日海りお×華優希の組み合わせだって、歌劇団が定めた華ちゃんの本命は次期トップカレー君の方であるってみんなわかってたしね。

まあこの辺のやり方が組ごとに全く違うのが今回でも浮き彫りに。
組ごとにやり方が違うことについてネガティブな印象しか受けないが、一般大企業において、100人くらいいる営業部(のなかでも第一~第三くらいわかれている)とマーケティング部とかで、全然人事評価の方式とか面談のありかたとか会議形態とか有休のとりやすさや休み明けにお菓子配るかどうかまで、全部ローカルルールや文化が違うものだ…それと同じようなことなんだな、なんて置き換えて想像してみると、まあ、5組のやり方が全然違うっぽいのは、そういうことなのかなと最近思い始めている。


(もうちょっとまともにやってるのかとおもったけど、全世界の企業でもまあ、すべてが当事者にとって理想的な組織なんて珍しいでしょうし)

日本武道館でライブをやる方法

実は申込チャンスそのものが年1回しかなくて、関係者(テレビ局や大手イベント会社など)にしかまともに告知されない。

日本武道館はその存在理由が武道のためなので、年間スケジュールはまず、本来の目的の通り剣道とか柔道とかの各武道の大会やイベントが最優先で、埋まる。
そのあとで、空いているところはじゃあほかのイベントに貸し出しますよ、来年の武道館貸し出し可能日はここね、で、使いたい人はアーティスト単位で申し込んでね、申し込みは告知開始から3日間ね…と、毎年10月ごろに翌年の申込受付ができる

という鬼のルールがあるとか。前にテレビでやってたな。

で。

絶対に、聞いたことない地下アイドルグループみたいな存在が武道館で年越しライブやりたいから申込~ なんてやっても絶対に、当たらない。
どのアーティスト・団体にどこの空き日を貸し出すかは、申し込みの内容をみて武道館側が審査して決めるし、ライブ会場としてのネームバリュー抜群だし、いまはコロナ規制もないから、名の通ったミュージシャンが申し込んでも全然当たらない(武道館が使えない)はあるあるだそうで…。

めちゃくちゃお金がかかるし先に払わないといけないそうで、なんだかんだ興行打つ方はやっぱりちゃんとしたイベント会社通さないと無理な話だと、この辺は友人のミュージシャンからきいたことがある。

ライブはライブでもお笑いの方で、昔、バナナマンが全国ツアーじゃないけど、全国○箇所でのコントライブって告知もチラシもできてて、事務所(ホリプロコム)が仕切ってて、でバナナマン本人たちは、手配は全部事務所側がやるんで気にせずコントの準備してたらば、当時の彼らのマネージャーが肝心の全国各地のライブ会場を押さえる仕事を何もやってなくって、それが発覚した時点でそのマネージャーが飛んだっていう話があったなぁ。おそろしや…。


歌劇団日本武道館でライブをやるのが3人目?らしいが、これは歌劇団側がそうしたというより主導権が明らかに日本武道館側にあるので、礼真琴を武道館でと、阪急がちゃんと準備して申し込んで、無事2割以下の当選確率で会場確保できてよかったね、てことだ。

ところで、2年ほど前はなにしてたっけ

武道館を使いたいです申請の準備には、企画書や資料映像やらの準備も含め予算組みやらも考えるとやっぱり2年前くらいから動いて申し込まないと、2025年の1月のライブは取れないでしょうから…、2023年の秋に申し込んで、無事に当たったんでしょうね(全部勝手な予想)

で、2023年に申し込むには、色々計画たててないと無理だから、2021年くらい?とにかくコロナ禍において既にこのライブ計画を練っていたでしょうし……舞浜で当人がヴェルダッ!て歌っていたころには、歌劇団側は「次は武道館だ~」って思ってたんですねぇ。

武道館公演が当たった時点で、最低でも5000万以上の費用を納めないといけない。コロナ禍ではこのライブ関係の中止に伴う費用について、国が補助金を出して、大赤字の補填をしますよっていうことがあった。税金がそんなことにも使われたんだけども、このライブイベント中止にかかる費用を埋める国からの補助金の上限が2500万円だった。
ずいぶん国は負担するものだと思ったが、会場費だけでも半額以下の補填にしかならないだろうねぇ、武道館クラスは。

キャパは8,000人

ライブ仕様で武道館の客席をつくると、アリーナ部分のステージの在り方にもよるが、最大でも8,000人くらい。それなりに張り出した丁字型のステージなんか作るとさらにちょっと減るか。
近年の大規模コンサート系と同規模かなと思う。それでもチケットって当たらないものだけれども、行きたいなぁ礼真琴の武道館!


こうした興行計画と相手役の予定や調整、他組の状況そして特に公開される必要のない個別の事情も含めて、休めるのはいましかない、とばかりに礼真琴は1公演ほど休憩をもらえたのかな。
つまりおおよその、トップスター礼真琴のグランドフィナーレが見えてきたここからの本人へかかる思いは相当のものだとおもうので、健やかに安全第一ですべてが進むよう祈りたい。







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嵐の宙組観劇。ニンニクマシ野菜マシ肉そばの肉抜き感。

思えば、人生で「あれ?もしかしてタカラヅカってチケット購入して観に行けるものなの…?」とある日唐突に気が付いたあの日から動き出して…最初に私にSS席を与えてくれたのは宙組だったっけね。

で、新生宙組。幻のお披露目公演となったパガドも、SS席が当たっていたけど当然幻に。
その後のあれやこれやでモヤモヤ宙組となったんだけれども、初日挨拶で例の事件に触れなかったのはとても正しい選択だと私は感じている。あのビジュアル受けが非常に悪い理事長(それも誹謗中傷よね)のコメントはその通りだと思ったし。だって、トップスターなり理事長が例の件に触れて謝罪して、一番快感を得るのは誰でしょうか……。
この件で情緒不安定になったファンだけですよ。
そしてファンは公に謝罪される立場にはない。少なくとも優先されるべきなのはあなたや私のモヤモヤ感ではないわけよ…ってことなんですよねぇ。そりゃそうだ。

人気商売のためのパフォーマンスに振り切るならそれでも謝罪をしたでしょう。そうしなかったことについて私は「クソ下手くそだけど彼らなりの誠意を貫いたな」と思いました。
あとやっぱり、訴訟になってないんでね。法的に彼らは白い。


で、そんな宙組を私はこれからも応援するわとかそんな気持ちは特になく…というか組単位で応援とかいう気持ちは持ち合わせていない。ヅカを観るか観ないか、の2択だわね。

私が興味あるのはジェンヌという生き方してる彼女ら。様々な状況で舞台に立つ「人」を観に行っている。

そんな私に宙組はまた、SS席をくれた。友の会が。

その日は台風

でその日はめっちゃ台風。

靴のなかまでぶっちょぶちょ。雨が降ったりやんだりの、最も強いウェーブのときに所用で新橋の街を歩いてから移動したもんで「え、この状態で私観劇するの?」と思ったんだけれども、劇場着いたらほかのお客さんの洋服は全然濡れてなくって、え、私はなに?とか思っちゃったね。外にいるタイミング次第だったわあの日は。

交通機関の規制によってアレなら払い戻すねっていうアナウンスも当日公式出ていたけれども、ほかのお客さんもざわめいてたけど…みんな来てたね。空席なんかみあたらなかったような。まあ私が座ったのはセンターよりのSS席7列目だったので、周辺の良席はみんながんばってくるよね!

ショーのみの短い公演ってのも幸いして、帰宅時も混乱はなく。早く終わるのはそれはそれで楽でいいや、なんて思った。私の座席周辺にいらした年季のはいったマダムたちが「こんなに安いチケットって何十年ぶりだったかしら」「昔200円の席あったわね」「親に連れられて…2階席の後ろのところで踊ってたら、係のお姉さんがそっと連れ出してくれてあそんでくれたわ」なんて思い出話があちこちで繰り広げられていて。

そう、ヅカってこれなのよね。
長い歴史を持つ歌舞伎や相撲ファンにも通じるのかな、なんて思ったけれど、何があろうがその歴史をどこか俯瞰して観ていて、その変遷を楽しんでいる層がいる感じというか。そういうファンが支えてるんだなあなんてぼんやり思った。

出し惜しみなし

ショーだけなので、不思議な感覚にはなった。「芝居×ショーの二本立て」「一本もの芝居」の二択しかない世界だったのに「一本ものショー」みたいなことで(※タカスペなどの特別公演は除く通常公演のはなしですよ)
普段の公演だと、ショーがないことはお客って大不満だし、大人気の一本ものでも「それはそれとして、フィナーレをたっぷり!」とやっぱりショー要素クレクレな気持ちが生まれる。

なんであれどんな公演であれショーがあるとタカラヅカ観に来た!感があって楽しいし、初心者には絶対ショーありの公演をおすすめもするだろう。

なんだけどショーだけってなるとこれはこれでテンションが追い付かなくなるんだなぁ…と今回しみじみ、実体験。

ストップっていうまで盛られるイクラのごとく

まずグランエスカリエ、何かのエネルギーがめっちゃ高い。たんぱく質とか糖質とかっていうよりは何だろう、プリン体とか亜鉛とかビタミンDとかそういうやつ。

感想羅列。

  • めっちゃ銀橋に出てくる。トップスターが惜しみなく出てくる
  • もえこちゃんのダルレーク「まことの愛」が誰のどのまことの愛より一番好きになる。あとスタイルが鬼。イケメン・イケボでまぶしいほど輝くスターさんだった
  • さくらちゃんかっわわ!!画像+映像だと潤花系だわなんてずっと思ってたけれど、ううん。舞空瞳系てのかな、最強にかわいい系。大喜びで走り回る犬みたいに楽しそう
  • キキちゃんがTHE ALFEEのタカミーサウンドと相性がとっても良いのか、今のキキちゃんら宙組の持つものが痛くて切ないタカミーサウンドにマッチしすぎているのか…
  • 注意深くみていたけれども、ずんちゃん登場までちょっと待つ。そして思った。ずんキキの絡みがあんまりない?場面を分け合っていたかな
  • 山吹ひばりちゃんがハイローの頃より大人になっていた。そしてひばりちゃん(激細)かなとおもったら激細じゅりちゃんだった。歌声は健在
  • ついもえこちゃんはどこかなって探してしまう
  • 全員歌声がいい。コーラスもいい。この技術は磨き続けられていた
  • 下級生~中堅までのロケットの子たちが、うーん。ほかの場面でも感じたが、宙組の研5?8?くらいまでの若手。なんか他組の同学年ジェンヌたちとは文法か言語がちょっと違う感じ
  • すべての場面のクオリティは高いが、下~中までの個のレベルがたぶん、どの組より危ういかなと感じる(その辺がこの組の問題だったのかなとも…)
  • やってることは同じなんだがなんか違う感じ…。正直にいうとロケットが一番よくなかった(研1がこんな仕上がりだったら先生の逆鱗に触れてそう)
  • 一方で、上級生になればなるほどみんなすごくいい
  • ずんちゃんのセ・マニフィークめっちゃくちゃよかった!真矢みき感あるねずんちゃん。花組も似合ったかもね(迂闊な感想を書いてしまう己の迂闊さよ)
  • クライマックス場面でなんか野太くでっかい掛け声がかかって何かと思ったら指揮の塩田先生だった
  • 塩田先生の指揮が激熱すぎてファンにならざるを得ない
  • すべて個人の感想です

スタート→スター

最後の方でようやく「そういえばどの組よりも人が少ないんだっけ?」て思い出したくらい、空虚感など皆無で、とても素晴らしい舞台をお届けされてしまった。彼らに拍手しない舞台ファンなどこの世にいるだろうか?

そしてこの日は、イレギュラなことに、台風で荒れ模様のなか来場した観客に向けて、幕の向こうからかな?トップスターのキキちゃんがご挨拶音声を。
通常公演ではなぜか絶対にカーテンコールしないタカラヅカなので、ファンが大喜びで拍手でこたえ、その後指揮とオーケストラに向かって拍手して、先生もニコニコしてた。
古参のヅカファンらしい周辺座席のマダムたちが帰り際「なによりも塩田先生が指揮をしてくれたことが本当にうれしいわ」と感激していたことが印象に残った。

80分ほどの公演だったろうか、私は充分に満足した。




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いつだって異世界。瀬央版巴里祭を拝見。

最初の感想は「ディナーショー形式だったのねん」でした。

生観劇なぞできるはずもなく、興味も薄かったが配信は間に合ったので視聴。配信がなかったらなにもみられないなぁ。

せおっちと巴里祭

瀬央さんだったから面白くみられた+余計な感傷を掻き立てられることによって興味が増されていた そんな巴里祭だったなぁ てのが2つ目の感想。

専科異動して外部出演以外、静か~にしていた瀬央ゆりあの動向みんな気になってたでしょ?っていう引きがあったし、彼女が好きな曲をあつめたゾーンとかロミジュリのシーンなんか特にね、アレ?これサヨナラショーかな?って思ったね。

なお、花組選抜メンバーとの相性が◎でとってもわくわくした。

瀬央ゆりあの魅力再確認

人気スターって、人気スターしか持ってないキラキラ…それこそ「華」と表現されるものが本当にあるものなのだなぁ、とこの日開幕の瀬央ゆりあを観て再確認。
私の率直な感想は「せおっちまだ男役やってくれるんだなぁ、うれしいねぇ」だったかな。「退団予定が順延・引き延ばしがされ専科行き説」の噂もあったし、同時期に専科にいったマイティとは起用方法が明らかに違うので、確かにどうなのかな?本人のモチベーションは?と気になっていた。噂は根拠がないにせよ。

ただやっぱりお客様の前にでてきたせおっちはちゃんとスター瀬央ゆりあで、素敵でしたねぇ。楽しそうだったし。というか回しがうまい。

花組スターたちが素敵

今回の巴里祭でとってもよかったのは、花組メンバーがみんなとってもきらきらと輝いていたことかなぁ。少人数の良さを改めて思うけれど、個々のポテンシャルの再確認ができる。
配信の日は、特に糸月雪羽ちゃんのお話のうまさ、頭の良さがきらめいていた。この子こんな子だったのねと。あと巴里祭にピッタリの雰囲気なヘアメイク&お化粧で非常に愛らしかった。

で、一之瀬 航季。今までそういう意味で意識したことなかったのだけれども、たまきちがいるかと思った!
若手の珠城りょうにみえましたねぇ。せれん君といい、同じ系統がこうもいるとは。みんな美しいよ。

巴里…

しかし、本家パリで開催中の五輪が、環境に配慮だのなんだのいって、スポーツアスリート集めているのにケータリングの食事が勝手にヴィーガンよりと聞いてあきれた。
フランス人の、さらに都会巴里人はアジア人差別を巧みにおこなう。彼らが同情的に例えば柔道で日本人選手に拍手をしていたアレも…かわいそうなイエローモンキーへの高貴なるフランス人からの哀れみであって、決してリスペクトしてのことではないのだよね。
そんなこともない人はもちろんいるだろうが、彼らはとても親切にとても巧みな言葉づかいでそうと感じさせない話法で明確にアジア人を見下してくる。
これは、20年来の家族ぐるみの友人であるパリに住むフランス人一家から教わったことなので、私はこれを信じているものだから、五輪の配信をちらほら見ていてもちょっとねぇ…思ったほどホスピタリティもよくなさそうだし。この点、東京五輪はえらかったわねぇ。来日した選手たちに盛大にうまいもん食わせたものね…。

とまあ、現実と非現実のはざまでちょっと、きれいな巴里にあこがれ続けるショーをみて、どうなんかなこれも、と思った。

昭和の、個人旅行もままならない時代と今とは違う。歴史的に宝塚の名曲とかショーと「巴里」は重要な関わりだけどさ。
絵空事な巴里、きれいなきれいな夢物語の巴里。世界で一番パリを賛美しているショーだわね。









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爆発の輝き。永久輝せあ

これぞ、これぞという舞台だった。

配信で花組新トップコンビプレお披露目公演、ドン・ジュアンを視聴した。

本当の本命球「ドン・ジュアン

ふりかえってみれば、私も世間の多くの人と同様に、望海風斗に「おちた」芝居といえばこの「ドン・ジュアン」だったなぁと。
だいもん自身が退団の記者会見で退団をきめたきっかけをきかれ、トップ就任以前のこの作品名を口にして本人も笑っていたけれども、それほど思い入れの強く、何かいろんなものが昇華された舞台だったんだろうなと。

実際舞台の出来栄えは素晴らしすぎたし、映像でしかみていないけれども、歌でひきこまれ(買ったし)芝居じたいにもひきこまれ、あれこれ考えているうちに最終的にその他大勢の女その90くらいの、アンダルシアの美女にすらなれない、ドン・ジュアンにとって他愛もなかった女たちに同情するあまりちゃっかりマリアとラブして生まれ変わったとか言い出すドン・ジュアンに失望して…とまあ、ほろ苦い恋の思い出みたいになっちゃった作品。かえって見返さないわねこういうの…

あのとき、ラファエルとして舞台に出演していたひとこちゃん。今回は満を持してのドン・ジュアン役。どれだけの熱情であったろうか。その思いがびしばしにわかる、熱い熱い舞台だった。

にしても印象が違う

好きだけどかえってばんばん見返すことはなかった作品、ドン・ジュアン。今回演出が変わるときいていたけれども、ずいぶんと印象が変わった。
第二幕始まりのあの、浄化されすぎた白い衣装での朝チュンはよかったのに、なくなってたね。ちょっと惜しいけれども、さすがにロミジュリのシーンに似ていたから?とか思っちゃった。

細かい違いまで数えられないけれど、マリアの作業場である石が並んだ場面、あそこはなんか、印象的に作りたかった場面なんだなとよく伝わってきた。そして石のバラね。

そんなことより

そう、そんなことよりひとこジュアン!
だいもんに薫陶を受けた芝居、咲ちゃん譲り(違う)の三白眼とまあ雪組の二人の子(違います)が花組で開花して、まるで観たことのない永久輝せあがそこにいた。

こんなに面長だったっけ、こんなに背が高かった?ギラギラの三白眼にイケ散らかした背中に強い強い眼力に。
そりゃあマリアだって結婚話が出ていた恋人の存在を隠して付き合っちゃうのも仕方なしの圧倒的魅力。これぞこれぞ、ドン・ジュアン

勢いだけではない

細やかなお芝居や背景、英真なおき演じるドン・ルイの息子なのが納得の品の良さや隠しきれない育ちの良さみたいなものもちゃんとあって、
生娘に手を出して腹を立てた父親と決闘して平気で殺めてしまう冷酷さと、心の柔らかいところの共存ぶりがたまらない魅力~。

やっぱり演じ手が異なると役の印象も当然ながらちょっと違っていて、同じなようで同じでない…。ドン・ジュアンもそうだったけれどマリアもね。

不満をいうならもっと衣装チェンジしてほしかった、くらいのわがままをいいたくなるくらいで、ひとこドン・ジュアンは永久輝せあではなくドン・ジュアンとしてあの場で生きていて、実にゾクゾクする観劇体験になった。こんなに観ていてわくわくするものは久しぶり。

いただいたお役を丁寧に真摯に演じます ってのと、くすぶっていた熱を爆発させ火山のような灼熱の熱をもって、やりたくてやりたくてやる芝居ってのは、まあ、まるで違うのね…。
原則として役者は前者の「いただいたお役を真摯に演じる」こそが真骨頂。ただ、たまにこういう爆発の舞台が観られるのが実に楽しい。観劇のだいご味かと思う。生観劇された方がうらやましい。

御開帳(コラ!)

この舞台、個人的注目点はそりゃあ…紫門ゆりやのへそだったんだけど…ほっそ…ていうかうっす…!
若手男役さんがゆりさんの腰をもつときすっごいそっと手を添えてたの、カメラがばっちりとらえていましたね!

あとこの魅惑のアンダルシアの美女の直後に将校で出てくるの卑怯(べた褒め)!わかってる!好き!!

見比べてみれば煌羽レオさんのバッキバキの割れ腹筋はやっぱりとんでもなかったし濃ゆいだいもんのドン・ジュアンとお似合いでしたわ。
ひとこドン・ジュアンってもっと年上でスマートというのか…壊れてたキャラだったもので、この細くて薄くてやわいゆりさんの腰とめっちゃお似合いだったわ。
腰の脂肪5mmくらいだったね、やっべ、ジェンヌってやっべ。

空美咲のマリア

今回のマリアは芸術家であり現代的というか、若いというか。美咲ちゃんって決してでかすぎる子じゃないんだけどシュッとしてて、天使のようだった彩みちるちゃんのマリアも好きだったけれど、星空マリアもまあ、きれいだったわ。
ただ面白いような、作画がぶれてるっちゃーぶれてるんだけど、角度や表情によって星空美咲って、すごい幼い顔にもなるしすごく大人な美人にもなるし、横顔はきれいなきれいな美少女だしと、なんともまあ印象が変わる。

私はもー、美咲ちゃんから最前列でニコッとしてもらった経験があるので彼女びいき。
まどかちゃんの影響かなっていうしぐさや振る舞いが混ざったりしていたように見えて、ああ彼女はトップ娘役なんだ、トップ娘役になったんだなあとしみじみ。
歌もうまくって、ひとこちゃんとのハーモニーがとてもよくて聞きごたえがあった。

難しい役をやりとげた

自称妻、エルヴィラは難しい役だとおもう。有沙瞳のものを観て研究もしたのかなっておもった美羽愛ちゃんのエルヴィラは、私としては有沙瞳版よりも愛せた。
これはこちらの加齢の影響もあるんだろうが、シンプルにうざい役じゃない?一見すると。
なんだけれども、彼女だけだったならうるさいのぅで終わりかねないところ、このドン・ジュアンは冒頭に、「騎士団長の娘(二葉ゆゆ)」が登場する。名士というか、地元のいいとこの娘なのよね。
でもうひとりの「いいとこの娘」であったものが、修道院あがりのこのエルヴィラ。

相手が自分に堕ちることを確信したひとこドン・ジュアンの、騎士団長の娘への振る舞いはどきどきしましたねぇ。二葉ゆゆちゃんがまー!!まー!!カワユイ!!!お衣装もすっごくかわいかったしヘアアレンジなど、すごーくよかった。103期ね。
で、彼女は堕ちてしまい、その結果父が決闘…。自分の中の女を目覚めさせた厄介な色男に、父親が殺められてしまうし、そのことを色男はちぃとも悪びれていないのだから、この娘、このあと生きていけるんだろうかと心配になった。
この娘の別バージョンというか、こうした娘の結晶がエルヴィラなわけよね。

演出の違いか、美羽愛ちゃんのエルヴィラがより無垢で愚かしい感じだったのが(逆に言うと有沙版は賢しらで、理詰めで思い詰めて思い詰めて生きていた感じ)、すごく等身大の、途方に暮れた女っぽくて、たびたび彼女を気にかけてくれるドン・カルロ(希波らいと)がめっちゃいい男なもんだから、
「エルヴィラちゃんマジでらいと君にしよ、そっちに泣き落としでいったれ!」と応援したくなるくらい。

お歌もきれいでしたねぇ。なんというか美羽愛の持つ透明感というか、彼女で和物を観てみたいと思いました。しっとりの。合いそう。

ボディーパーカッション

騎士団長が出てくるシーンは部下たちのボディパーカッションと…あれはタップダンスではなくてフラメンコだよね?上半身は動かさずの。すっごいすっごいかっこよかった!!
各シーン色々あるけれどMVPはこの騎士団長率いる騎士団のフラメンコではなかろうか。
綺城ひか理を最高によく見せていたし、ぞくっとした。

これぞ、専科

こんなことを毎回思っているのだけれども、今回の配信でもやっぱりおもったけれど、英真なおきって役者はやばくない?最高じゃない?
あと毎回息子とか息子のように思っている子が哀れなことになって泣くの多くない?たまには幸せなおじさま役をやってほしくなる。そんな英真なおき

そしてどんな歌うまジェンヌとも違う美穂圭子さん。今回あらためて感動したけれども、彼女が役として歌いだすとき本当に台詞と歌の違いがない。姿勢も手の位置や顔の角度や、さあ歌いますよなんて呼吸をした様子もなく、せりふを継ぐように朗々と歌いだすからすごい。こんな風に歌える歌劇役者さんは歌劇団のなかでもほかにいないのではないかしら。

そして佇まいも美しいし、美穂圭子さんのイザベルって、ほかの酒場の女たちよりもとうが立っている役だと思うのだけれど、だからこそあたしは小娘たちよりドン・ジュアンにちょっと近いわよ感があってさ、女~~~。


これがほんとの

いやあ、ここ最近退団公演が続いていて、ああいう、みなさまありがとうさようなら感の熱が舞台の熱だとちょっと勘違いしていたかもしれない。
このギラギラ(役だけじゃなく)と、いま掴みかかってくるような熱い熱いエネルギーこそ、舞台は常に生み出していかないとだよねって。

本当に、すんばらしいドン・ジュアン、素晴らしいプレお披露目公演であった。ひとこちゃん、みさきちゃん、おめでとう!!







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