隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

スターたちの明日はどっちだ

バタバタと働きボケっとしているうちに星組千秋楽配信を見逃して、すーんとしていた今日この頃。

ついにこの日が来てしまった。

月組
蓮 つかさ
蘭 尚樹
水城 あおい
2023年11月19日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団   

輝きすぎ注意

蓮つかさ君。月組の舞台を観たら誰の心にも「あの子誰だったの」と残る人と思う。芝居上手で歌上手で。ずっと「若手の中では役付きのいいひと」という認識をしてた私。
脇役であっても目に付く立ち位置で。
最近では、印象深かったのは國道(応天の門)。銀橋上での芝居もあり、役の比重以上に目立ったなあと。

そしてなにより、直近のデスホリ。キャストで色々いわれていたデスホリ。
私は意図的なんだろうと気にならなかったけれども、「もしも」があるなら、風間柚乃(父)と蓮つかさ(婚約者)の配役は、逆でもありだったんじゃ、と思った。ただそれだと既視感ありまくりなので「風間柚乃の」チャレンジの意図があっての配役だったんだろうと思っていた。

路線男役であり月組の将来を担うような期待を背負っている風間柚乃の育成は、今の月組の重要なミッションのように映る。だから、より比重の大きい役をやらせたがるように思うが、デスホリにおいては、婚約者役のほうがソロもあり1幕のあの序盤のほうもだし、2幕の、自分に片思いしてくるデイジーとのデュエットもだしとってもおいしい役であった。
そんな役を風間くんにやらせそうなのに、そうはしなかったのは、餞別だったのだろうか。

いや。
あの役は、蓮つかさの表現力があってこそあんなにおいしかったんだと思う。そう感じた。蓮つかさの輝きは本当に素晴らしかった。実力ゆえの配役と心から思う。

まおまお…

蘭尚樹くんは、ピガールの時からずっと気になる子だった。新聞売りとして、ぴょんととびでてきてソロを歌い上げるあの役も、ダル・レークでのかわいらしい彼女連れのあの役も、その前の前の、IAFAでもそう、よかったのよ。

で、たくさん努力してなんか色々賞もとって、記念すべき100期生の首席入団らしく優等生のわりに、月組での扱いはちょっとしょっぱかったのだろうか。ていうかしょっぱかったよね…。スカステのダンスの会(るねちゃんが先生の)なんかには抜擢されてたけどさ。たしかに100期生は目立つ同期が多すぎる。まおまおは俺が俺がと前に出るタイプでもなさそう。
でもねぇ。舞台を見に行くたびに、わたしは「蘭尚樹くんはどこかな」と探していた。

それが少し見つけにくくなったタイミングがあった。雪組から彩海せらがやってきたときかな。

舞台は真ん中から埋まっていく。かわいくてかっこよくてキラキラ少年アイドル系のビジュアルの、路線がぼーんと上に振ってきて以来、なんかもうまおまおが隙間でもおいしい役もらえるところ、減ったな、なんて思ったっけ。
蘭尚樹は新公がとれていないので、新公やっている路線の彩海せらと並び比較する子でないにせよ。それでもよ。それでもなのよ。

日本舞踊の名手でもあるし、今年の宝塚舞踊会が開催されるようでよかった。彼女の素晴らしい活躍が楽しみ。

ああ105期

水城あおいちゃんは105期か。名前みただけではぱっとどの役だっけ?ってのが最初の感想。で、応天のあの辺やってた子か!と。
新人公演で橘広相(道真の先生役)だった子。あったかい感じの芝居だった。あと鬼役もやっていて。鬼やってた子みんなすごくよくて感動したので、あの一人だった子かと。
まだまだ若いうちなので、次の夢があるのかな。健康面の問題じゃないといいな。


残り僅かな舞台の機会を必ずかならず、劇場で見守りたい。

ああ、それにしても……。
生観劇をはじめたときに舞台に立っていたスターたちが卒業して、こうして入れ替わっていくことは、やっぱりなんだかちょっとさみしい。




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