隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

おめでとう月組と、チケット

花組の大劇場千秋楽のライブ配信をウッカリ見逃してから、あ、観たかったのについやってもうた!としばらくぼんやりしてしまった。
どうにもスケジュール把握が甘くなってしまう。チケットの友会申込だけは忘れないようにせねば、と日々気を付けているのだけれど。

礼真琴の武道館

先日友の会で一次抽選のあった、2025年1月の武道館コンサート、無事、一次抽選で1枚チケットが当選。びっくりー。
おそらくはいちばん人気が1Fスタンド席だろうなと思ったのよ。武道館のアリーナは平たい床にパイプ椅子だもの。みづれーわって思った人がたくさんいたんではなかろうか。

自分もそう思うし、なんていうんでしょうね、ヅカファンって多分平均年齢高いじゃない?30後半とか下手したら平均とったら40代とかもっと上かな?どうだろ?
で、見やすさとか座席のそこそこの快適さをだいじにするよね。武道館のアリーナったってどうせ、たとえ前方であったとしても、かなり遠いんだから。

というわけでアリーナ席の、後方ブロックのどこかの席が当たった。まあ、たぶん発射されるであろうキラキラ紙テープを浴びる席として楽しみたい。

ちなじゅりお披露目公演

月組のお披露目公演がはじまっている。各メディアの、真っ白なトップスター、トップ娘役、二番手羽根…の3並びにほろり。
いやぁ感動的。まだ初日映像も何も観ていない。
でも、順当に風間くんが正二番手!これにまずフワアアアとなった。あの、あの、若い下級生だった子が!!でももう、早くもなんともない、待ってましたの二番手ですねぇ。

そして、鳳月杏のトップスターのお披露目に、純白の羽根を持ってきた歌劇団の演出が心憎いじゃないですか。これ以上ない、最上級の礼装って感じで。
写真でしかみていないけれども、あましちゃんも本当にきれいで、なんかいいカップル感で、早く生でみたい。

月組のチケットは、いまのところ、クレジットカードの先行抽選で一枚。先日の友会東京一次抽選はハズレ。二次にいっぱいあたるといいなぁ。

急に露出アップの前トップ

でこのタイミングを待っていたのかと思うくらい、急に月城かなとのオフィシャルSNSアカウントが活発。
11月のWOWOWプルミエールのナレーションも無事担当ということで、当然ながらの月組回になる。11/30初回放送なのでこれはいまから楽しみである。
にしても、大きくビジュアルを変えたわけでもないれいこちゃんなんだけれども、なーーーんでこんなに、印象かわるかね!同じ美人なのに!
本当に、ヅカ現役ジェンヌにかかっている魔法って特別なものだなぁと実感。
まあ、現在の露出は事務所演出によるメイク・ヘアメイク・お衣装のものだから、そりゃフンイキは変わるって、という事実としての違いの影響とはいえ…とはいえ…。
同じなようで同じでない感じ。

カチャアントワネットの件

情報に遅れたけれども、1789(小池演出)のマリー・アントワネットに、カチャさんが出演するとな。退団後スケジュールが公表されたケースは確かにめずらし。
あと、こんなに退団後スペシャル待遇がしっかりしていることについても、やっぱり歌劇団というかイケコにはカチャさんの扱いが特別だったんかなと。思われ。

一時期は退団→東宝エリザっていうカードが配られたこともあったけれど、1年半とか2年とか前に上演計画が動き、キャストの主だったところが押さえられるわけで、カチャさんの退団はまあ決まっていたもののあとはいつどこの公演で…という調整だったんですかねぇ。
男役愛、こだわりが特別強かったカチャさんが、退団後すぐに舞台出演で、女優として出てくるとは正直思っていなかったけれど(紫苑ゆうコースの可能性もあるのかなと思ってた)、
たくさんの思いがあるだろうなあと想像。

ヒロインのオランプにまどかちゃんってのも、なるほどですねぇ。まどかちゃんはいつかそのうち東宝エリザもやりそうですわね。





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日本の緞帳といえば

久しぶりに、劇場の緞帳があたらしくなったらしい。おめでたい!

kageki.hankyu.co.jp


当然ながら注目するのは

製作
株式会社川島織物セルコン(本社:京都市左京区)  


ここや~~


緞帳といえば

緞帳といえば綴織が最高や!

緞帳といえば

綴織ができる川島織物が最高や!!

緞帳を使いきれないほど所有している歌舞伎座の緞帳の大半をつくっている製作元といえば

川島織物なんや!!!

私のテンションがあがるぅ。

されど緞帳

いまから20年くらい前のこと。私が美大出身で歌舞伎好きっていうことを知ったとある親戚筋のひとが、「川島織物さん見学できるよ、紹介するよ」と誘ってくれて、はるばる京都まで見学しにいったことがある。

綴織(つづれおり)って言葉もひっさしぶりにみたなぁ。

川島織物さんは非常に高度なつづれ織りの技術を持っており、なかなかその精緻で絶妙な色加減、絵画(原画)の色彩を可能な限り忠実に再現するその織りは、他社にまねできるものでもなく海外なども無理。
西陣織の技をもった川島織物さんだからこその素晴らしい職人技なんである。

見学した当時もかなりニッチなジャンルであり、年にそうたくさん注文があるものでもない緞帳は、今後どうなるかね、でもうちでやってることはそう真似できないものだからと、川島織物さんを案内してくれた人が誇らしげに話してくれたことを思い出す。
海外からの注文も結構あるとか。

本当におっきい織り機があったのよねぇ。

新しい緞帳

当時きいたことは、新しい緞帳というものは古くは贔屓筋が寄贈するものだという、なんとも優雅で豪奢な話。今も企業名が必ず入っている。今回は高砂熱学工業株式会社さん。
めっちゃ見るな高砂熱学工業株式会社ていう名前。大型施設でここがかかわっていない建物はないんじゃないかと思われるが、調べてみると、宝塚大劇場梅田芸術劇場も東京の宝塚劇場もいっちょ噛みされているので、大取引先企業同士って感じなんだろうか。

にしても緞帳寄贈って太っ腹だし、私がどこかの企業の主ならやりたいわぁ、緞帳寄贈。

WOWOWとスカステ特別コラボ編

WOWOW×タカラヅカ・スカイ・ステージ 特別コラボレーション
ということで、花組新トップ、永久輝せあメイン回としつつも、なかなか珍しいスカステとのコラボ企画番組となった10月のプルミエール。

ちょうど有料チャンネルどうすっぺな…などと思うところを描き散らかしたときだったので、なんか気持ちとシンクロした気分。
プルミエールがスカステとコラボしていることをよくわかっていなくて、スカステ番組の企画がはじまって、ナレーションのカレー君が説明してくれてやっと理解した。
あっ、やっぱりお互い意識してらしたのね、そりゃそうよね、ヅカのオリジナル番組なんていまやスカステ以外じゃWOWOWさんだけだものね。

完全に多牌(ターハイ


花組トップお披露目公演のダイジェスト
ひとこちゃん×カチャさんの公演トーク+黒ひげ危機一髪
WOWOW×タカラヅカ・スカイ・ステージ 特別コラボレーション 月組新トップコンビのイベントダイジェスト
星組記憶にございませんの、大劇場千秋楽ダイジェストと礼真琴×ありちゃんの○×クイズと黒ひげ危機一髪
ひとこちゃん×ほってぃの名古屋水族館ミニ旅

まとめて放送しすぎィ

カチャさんとひとこちゃん

先輩や上の人にも陽気にため口交じりの敬語が使えて人懐こそうなひとこちゃんと、おねぇさま兼おにぃさまのカチャさん。こうして並べると、
カチャさんお疲れなのかそれとも加齢か、記憶のカチャさんよりもずっと大人で老成してらっしゃる。

立ち居振る舞いにわざとらしさがないがひとこちゃんへの気遣いがめちゃでていて、全体の佇まいに年輪がみてとれて。
カチャさんってお肌が尋常でない美しさらしいけれども、かたちが、やっぱり若い娘のそれではない。※決して容姿の否定ではない
だからと言って何かが失われているかというとそうではなくて、でも、若い青春を見世物にしているタカラヅカのなかでこの空気まとう年輪ができたなら、やっぱり専科か卒業かなんだろうなと。
にしても、ひとこちゃんとカチャさんってこうして並んでみると鼻の形がそっくりで、こういうパーツが男役が映える要素なんだな、とか思ったり。

ゆきちゃん剛腕

一方、例の吹き抜けの商業施設にておこなわれたWOWOW×スカステコラボイベント、月組新トップコンビのトークショーでは、OGゆきちゃんの司会がいけてたようで。
「全ツでやったあの場面」て振って、ちなつさんを躍らせちゃうんだもの、すごくない?
すごすぎない?
生でみられたファンは大喜びだったでしょうねぇ~~。
あとこのイベントの、あましちゃんがめっちゃ美人だった。やっぱり彼女って品がいい。並びもよかったし、はやく生でみたい。

記憶に残る星組コンビ

だいぶ前に星組の大劇場千秋楽の配信をみたので、いまダイジェストを観ると…、舞空瞳の退団が…じわじわとさみしくなってほろり。やっぱりかわいいねぇ……。
あと○×クイズの模様など、RRRのときよりもなんか、一層ナチュラルに雰囲気がよくて素敵なまこっちゃんとありちゃん。
いつものスーツのようでいて、絶妙に違和感ある礼真琴のスーツは、ちゃんとサラリーマン的な、政治的なスタイルなのね。こんなにも印象がことなるとはと、着こなしっぷりに見入る。

チョーっと気になったのが…、まこっちゃんはこんなに下あごが曲がってたっけ?角度だよね?ありちゃんの方に顔向けてたから少し曲がってるように見えていたと信じたい。
人間だれしも顔が左右非対称だし、口角が片方あがったりの癖で下あごが左右どちらかに上がりがちになるものだけれど、まこっちゃんこんなだっけ?
かなり瘦せたからめだつのだろうか。お犬様がいるからそれなりに健康な生活をされていると思うが、よく食べれているように祈る。年齢もあるとおもうけど、トップになって本当にお痩せになってしまった。

この映像の撮影タイミングがパリオリンピック期間中かその直後あたりだったようで、まだ大劇場公演のお稽古か、公演開始直後あたりかとおもうから、一番疲れていた時期だっただけかな。

ほってぃ美人過ぎる件

そしてラストのコーナーが名古屋の水族館を舞台にした、ひとこちゃんとほってぃの遠足企画。で、つい目を引くほってぃの美人ぶりよ。

これについて、今回ナレーション担当のカレー君もひとこちゃんも、帆純まひろを認識した時点でその美貌に注目していたらしいので、美人まみれのジェンヌの中においても目立つ存在だったのね。この日は水族館でひとこちゃんとほってぃがイルカのショーやイワシの大群やらを満喫する様子をカメラがおいかけていて。
偶然、虹がでたときに、お互いのかな?ほってぃのかな?のスマホ取り出してプライベート用に二人でバシャバシャ写真撮っていたシーンが一番素っぽくてよかった。

もってるひとこちゃん

ほってぃがひとこちゃんを気にかけ、ひとこちゃんがはしゃいで楽しむ様子には、彼らの関係性や互いを尊重する姿勢が垣間見えた。
あと名古屋の水族館すごい!偶然あらわれた虹もだけれど、海洋生物の反応と海洋生物への反応の相性がよい。そんなにチンアナゴ好きだったんだなチンアナゴて言い過ぎだなとか思いましたけどすごくいいと思います女子っぽくて。

愛が重い花組

そして、カレー君の花組愛およびひとこちゃんへの思いも再確認。正直そんなに思い合い(重い愛)があるんだなあ……と、映像に見入ってナレーション入れ忘れるカレー君をみながら実感した(収録こぼれ日記映像にて確認)。
カレー君はひとこちゃんグッズも身につけていて隙がない。
前任が後任のスターを激しくラブ応援するスタイルは、直近ではだいもん→咲ちゃんが熱いけれども、花組もかなりですね。初日映像で泣いている様子はこちらもほろり。
悲しいとか嬉しいとかそんな単純なものじゃない、大切なものなんだねぇ。

番組の愛

ナレーションの組み合わせとか、毎回、こういうかたちでの新旧の共演機会があるっていうのは、観ているこちらも楽しいけれど、当事者のジェンヌ元ジェンヌにとっても喜びなのであれば、何ともうれしい。

スカステとのコラボは途中のコーナーでスカステカラーが出ていたけれども、番組制作は完全にWOWOWによるものっぽかったな。まあ、それで正解だしな!

今後ももっとコラボしたいんじゃないかな~と、両局も考えていると思うので目いっぱいやっていただきたい。







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ネトフリとアマプラとWOWOWとヅカ

かねてよりお付き合いを考えていたネトフリとこの度、契約した。
広告付きの最安プラン、月額890円。現状、毎日ではないものの家にいるときは結構視聴しているが、広告がいつ挿入されるか気が付かないくらい、少ない。初月だからか?そのうち増えるんか?快適すぎるんだが?

動画サービス

もともとWOWOWはテニス観戦目的で長らく加入している。
テニスのグランドスラムライブ放送・配信が続く限り契約し続けるつもり。タカラヅカコンテンツについてはオリジナル番組がありがたいし、副音声の舞台配信もとても楽しい。
比較して視聴していなからよくわからんけど、WOWOWはもともと舞台中継やライブ中継のカメラワークにおいて業界評価がとても高い。
WOWOW独自のカメラワークでの舞台中継画像なのかな、ヅカも?

一方で、ちまたではそれなりに評判のたかいWOWOWオリジナルドラマはほとんど視聴していない。今月から始まった金カムくらいか。
重たそうなクライムサスペンス調が多く、いまいち趣味があわないので今後も過去作品を観ようという気にはならないだろう。
ただ紹介映像を観るたびに思うが、海外への配信販売前提で作られている分映像クオリティは高くてよき。

アマプラは、お買い物の方でプライム会員特典のように付随してくるこの動画サービスについては長らく関心がなかった。が、会員ならだれでも観られるコンテンツが意外と充実していることに、fireTVを購入してようやく気が付き。ちまちま興味を引くコンテンツを観ることもある。

このアマプラで、家にいるときのBGM代わりによく視聴していたのが内さま(内村さまぁ~ず)で。
この番組…、全然面白いと思えない回もいっぱいあるんだけど、すごいラブい回(健康診断と大自然クイズ)とか20年近い昔の映像は新人若手時代のサンドウィッチマンバナナマンがみられたりなど、観始めてみるとなかなか興味深いうえに、家事中なんかのBGM番組にちょうどいい。
ところがアマプラではこの配信が終わるようで、最新回の配信もない。あたらしい回はどこで観られるのだ?と探すと、それがネトフリだったわけで。

日本のネトフリ

日本でネットフリックスがどんと売れたのは言わずと知れた「全裸監督」の大ヒットによる。
これによって珍妙な現象が起こったそうな。
世界のネットフリックス会員男女比は、どこの国も女性が多いのに、日本だけ圧倒的に男性会員が多くなってしまった。
ネットフリックスジャパンの社員たちは何とか日本にも女性会員を増やしたくってあれこれコンテンツ頑張ったらしいけれども、結局その後のヒット作品のラインナップ的には、やっぱり、課金に抵抗がない働く男性層に受けるコンテンツがヒットしているのかなって思う。どうなんでしょ。

ドラマ制作業に携わる友人が全裸監督ヒット直後のネトフリと仕事をちょっとしてた。
友人いわくネトフリジャパンの中の人ってのも実に「日本らしい」おじさんたちの会社で、そんなおじさんたちが「女性向けを」なんて言っていて、決裁権や番組制作の上の人に女性がいなくて(当時)、内心苦心したしやりにくかったと言っていたっけ。この辺も実に日本らしい。今はどうなんだろか。

私自身はネトフリジャパン制作のオリジナルコンテンツは、地面師のみ視聴。ほかはまだほぼ手を付けていない。
もともと吹き替え海外ドラマが好きなんだけれども、オリジナルに力をいれているだけあってあんまりそういうラインナップはなかったな。

で、スカステ

いまだ再契約に至っていないスカステ。けれど番組表は時々チェックするスカステ。
たまに観たいなあって衝動にかられるものの、この分だと、よっっぽど沼落ちさせられてしまうジェンヌでも見つからない限り、再加入の機会はなさそう。
そして自分の性格的に、どれだけ魅力的なジェンヌさんがいてもなかなかのめりこみはしなさそう…やっぱり女優という点じゃなくて面というかハコというか文化・存在が面白いからね宝塚歌劇は。自分にとっては。

ならスカステみてやれよと思うんだけれども。
加入してた時期は毎日みていたのにねぇ。なのでまたふと、なんのきっかけもなく再加入するのかもしれない。

梅芸ナビのような、いかにもな親戚関係のようなものに限らず、様々なOGの活動や近況を紹介する番組があったらどうかな、とか(芸能以外の活動も)
80周年、90周年ごろ活躍のOGによる副音声解説つきのショーや芝居とか(まあ長く生きていると人間たいていのこと忘れちゃうからシンプルに覚えてなくて実現が難しいかもだが)
過去作品に限ったり、ただいま公演中の稽古場映像をもっと惜しみなくだすとか(見せたくないものが映るからだめなんですかねぇ)

きっと企画する側もいろいろやりたいんだろうけれど、なかなかままならないんでしょうね。なんたって決裁権持つポジションにジョブローテでやってくる阪急のおっさんがいるんだものね。これまでと違うことを通す勇気はないでしょう。

有料チャンネルのゆくえ

正直、ネトフリにいま加入してみて、独自性の強いチャンネルであることがすぐに実感できた。
これまでのWOWOWやアマプラの人気コンテンツは、地上波テレビでいま放送しているもののおっかけ配信にちかいものも多いし、共通するコンテンツも多い。
業界シェアを猛追している(と報道されている)U-NEXTも広告バンバン売っているし、様々なアプリでの無料コイン交換ものなんかにも必ずといっていいほど出稿している。

パラボラアンテナを独自に設置してスカパー契約なり地元ケーブルテレビを契約したりというそのシェア自体はいまはまだ、大きいものだろうし、
これらはいったん加入すると、視聴チャンネルの変更はあれどケーブルテレビ契約そのものをやめるケースは、全体の比率で言えばわずかなのかもしれない。
今は。

けれど、いつまで続くんだろう。一番危機感があるのはケーブルテレビなのかなあなんて思う。
基本的に各チャンネルとも、再放送が多いし。
だいぶニッチ。

ヅカもここに乗っかりたくて、スカステはそのままに、TAKARAZUKA SQUARE【タカスク】という動画配信サブスクを開始しているが、いまんところ私は全く興味がわかず。
CSチャンネルとしてスカステやってるだけじゃアカンとなっての動画配信サービス開始だろうが、コンテンツがなにひとつ新しくないという弱さよ。

やっぱり、コンテンツ作れる人がおらんのだなぁ。

一方で働き方改革云々を舞台制作現場にもちこまれつつある歌劇団

やはりどこかで、いつか、ロングラン上演を解禁せざるをえなくなるんじゃなかろうか。
そうすると新作お稽古がなくなる。そうやって時間をつくらないと、動画コンテンツなどに若手ジェンヌ投入しての新作番組~な動きもできないだろうし。


ちょっとスカステや動画配信系のコンテンツをどうにかしないと加入者も増えないんじゃ?なんてことを思っても、結局のところ歌劇団の全体方針にも関わってくる話なのよな。
ネトフリ加入しただけなのに、なかなか三方ヨシっていう方向に向かうことは難しいよなあ、などと、ヅカのことをあれこれと考えてしまった。




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OGを追いかけにくくする地味に重要な問題

美園さくらのデスホリが観たかったが、チケットを取ろうと思ったときには後の祭りだった。
ソラカズキのなんか舞台、キャストに選ばれたことがなんかすごいぞとなっていたやつも、観たいわと思ったが知らないうちにソールドアウトしていた。
去年からずっと、一度くらいムーランルージュ観たいなって思っていたが現在に至るまで全く当選していない。
真彩ちゃんの卒業後のファントムもドン・ジュアンも気になったけれど、気になったどまりで、いつの間にやら公演は始まってそして終わっていて。


チケットはいつだって知らないうちに売り出されていて気が付いた時には既に売り切れている。
OGのみなさんたち、全然みられない問題…。

そもそも

正直、ミーハーではない自分の性格による無精が発動して、チケット目的と割り切ってでもファンクラブに入るほど誰か一人を応援していない…わけで……。

それならばとヅカOGを中心にくまなく全員応援して卒業後の芸能活動をつぶさにウォッチしているわけでもなく。
たいていは情報リサーチ不足により、全然チケットにリーチできない。

でもでも

それぞれがいろんな規模のいろんなジャンルのお仕事をしているなかで、在団中どの程度好きだったか自分が注目していたかにもよるけれども、ご本人の単独のディナーショー的な何かよりも、外部舞台的なものの中で活躍するその人を一度、観てみたいという欲求が、わりとある。

退団後の歌のショー一発ってなんか、完全に在団中のFC向けって感じに見えてしまう偏見が私にはある……。そこに行ってもなんか自分が場違いなような、勝手な気持ちなんだけど。

どのようにこちらが頭の中でごちゃごちゃ考えていようが、いったん卒業されたOGの情報をつかむには、かなりがんばらないといけない。
かといって前述に戻るが、追いかけたいOGだけでもファンクラブに入っておけば?というのはねぇ、どうにも、自分に合わないのよね。

卒業のライブ配信みながら涙したあの人やこの人であっても、その人のグッズにあんまし興味がないしフォトカードにもそれほど興味がないし、FCあるあるのお誕生日月にみんなに贈られるカードとかも別に…なんだわ…。

サインもね、それは嬉しいけど案外…数年後に断捨離される筆頭アイテムだと思うのね有名人のサインって。本人から直接いただいたり直筆だと、私の場合はきれいなお菓子の空き箱にいれてずっとしまいこむ。

だってだって

気が付くとイープラスの月組貸切公演の抽選申込を入れ忘れている。クソッ
現役のヅカの公演ですら、チケットサイトやカード会社の募集を忘れずキャッチするには、なかなか大変。
新しくなったvpassなんて、画面遷移のたびにIDとパスワード入力を求められてだいぶチキンな仕様になってもうて……。

先日、本家歌劇団の友の会のリニューアルが発表され、後日家にもPDF印刷したやつが届いた。
私は窓口側の都合や電話の不毛な戦いが終わるのでいいじゃんって思ったけれども、この電話や先着先行で毎回チケットを確保している亡者(なぜかこっちしか変換できない)がかなりいるようで。スゴイすごすぎる。

ただ、他の人の指摘をみたらなるほどと思ったけれども、年配ファンには厳しいわね、ネット。今はまだ、ヅカファンのおばあ様世代にはきっと、その影響をうけた娘なり家族がいるパターンが多かろうと思う。
でも我々世代がシニアになるころには圧倒的おひとり様婆が増えているわけで、その時になって、さらにリニューアルされているであろう友の会のチケットなんて取れる気がしない。
あっ、歌劇団がそのころどうなっているかの方が不透明か……。

ときどき

諸般の事情や競合他社との兼ね合いなどもあることはわかっているんだけれども、
OGの公演情報や、チケットの取り扱いリンクが、歌劇団の公式HPあたりから毎回発信されたら、いいのになあ、なんて思う。

ディナーショーや舞台やトークイベントなんかの告知を、OG側の任意で『歌劇団OGサイト(仮)』でプッシュしたかったらサイトに登録
→ 『歌劇団OGサイト(仮)』に、リンクが公開される

で、新着情報でファンが通知を受け取れるようになっていて
「あら、あの懐かしい○○さんが今度こんな舞台でるんだあ」「あ、あの○○さんがいまこんなトークイベントを」なんてことをOGという大きなくくりで、今の歌劇団のサイトの感覚で情報を取り扱ってもらえたらなあ

なんてのをたぶん本当はなんとかライブネクストさんがやればよかったのよ、とそんなことを思う日々。








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ヅカ版ベルばらにおけるジャンヌという棘

あのスターがよかったわ、とかトップ退団公演だとか、そういう視点は棚上げして、「ベルサイユのばら」という舞台作品が常に何か不思議な破綻をし続ける件について、今回舞台を破壊したジャンヌというキャラから自分が感じたことをメモ。

たぶん歌劇団にとってのベルばらは

ベルばらブームを改めて確認すると、1972年から1973年の約1年(たったの!)で連載・完結した漫画を、翌年、熱心な漫画ファンからの上演反対運動を受けつつも開幕。結果ファンからの支持を得られるどころか大ブームになるほどの大成功、ここからベルばらとタカラヅカがたぶん、興味ない人もきいたことがあるくらいに今日に続く一般大衆化をしたのでしょうね。戦後しばらくまでの古いムーブメントも過去の栄光となり、このベルばらブームがなかったら今のヅカはなかったろうね。

私がベルばらを知り、好きになったのは出﨑統監督の名作アニメありきであったけれどもこのアニメ化も、ベルばらブームを受けてからの企画だったのね。
ちなみに改めて調べたら、出崎監督は途中から監督になってたんだ…。そういえばきいたことあるわ、序盤は巨人の星のアニメをやった監督さんだった。

この絢爛な昭和の時代背景とか、ブームの引き金を引いた自覚とかもあって、歌劇団にとってのベルばらというタイトルがどれだけ大きいか、あらためて実感する。

これはフェルゼン編だったのか

今回、ここ最近ほぼ封印されていたんかというような、眠る竜ことヅカ版ベルばらを復活させた理由は、やはりタカラヅカ110周年という、彼らにとっての重要な年であることと、ベルばら公演に縁のあるトップスター、それも歌劇団が大事に育てた超御曹司系トップスターの退団公演になるからっていうことだったんではないかというのは、どのファンも「ですよね」って思ってたと思う。それがフェルゼン編なことも、咲ちゃんの新人公演主演経験からしてやっぱりねと。

つまり

ベルばらやるよの第一理由:周年記念
それがフェルゼン編になった第一理由:トップスターの思い出公演だから

だったわけだ。

でこのフェルゼン編ってのがなぁ。

歌劇団がなんといおうがベルばらは原作のものなので

オスカル様を描かなければベルばらではないし、そもそも日本のマンガや小説や舞台の「作家が生み出した架空のキャラクタ」のうち、オスカルというのは最強キャラの一人なのではないかしら、なんて思う。これ以上アレンジや演出の必要のない完ぺきな完成形キャラ。
だから昭和の作家や演出家にも、このキャラの強さの前に手も足も出ないのかもしれない。独自の改変やアレンジが効かないキャラと作品といおうか。

その結果、いくら○○編とうたおうが、男装の麗人オスカルとその名シーンをを無視するわけにはいかない。幸か不幸かヅカ版ベルばらは舞台独自の名曲と名シーンも生んでいたから。
それで激しく名をあげちゃったから、あの歌あのシーンこそ舞台版(ヅカ版)ベルばらだと世間に知らしめてしまったから…。
結果的に、どれだけ時を経て色々アレンジしてみても、ベルばら舞台も、オスカルをメインにうたっていない○○編も、何度上演してもなんか変なことになってしまったのではないかしら、と思っている。逆にベルばらだからこそ許されるみたいな。ベルばら要素抜いたらアレ過ぎるとかいう謎評価の名作っていうナニソレ名作なの?珍作?
でも観ているとなんか「これはこれで…」となって何とも言えない満足感に包まれるから…高級珍味?

本気でフェルゼン編を描く気なら、

フェルゼンが割とチャラい(そつなくスマートな貴族な紳士)とか、妹といちゃこらするとか、そういう美味しい要素を捨てたヅカ版。

特に。

私の心をわしづかみにした、オスカル様が一人の貴族令嬢に戻って(これもまた、お姫様願望を抱く少女に刺さりまくった)ドレスをまとってフェルゼンと踊るあの一連の名シーンよ。なぜフェルゼン編でみられないのか。ここを描かないとかありえないわけで、本来は。フェルゼンをメインにするなら、よ。
ただヅカは、これをどーしても描けなかったわけよね。どーしても……。

なんか、これやってもおいしいと思うんだけれども…昭和の大人気スターが演じるオスカルの軍服を、白シャツに黒タイツを脱がすことは禁忌だったのでしょうね。

アントワネットさまの上に

そもそも原作フェルゼンはオスカルが自分のこと好いてたなんてまるで気が付かなくって、すごい土壇場で気が付くのよね。
で、彼はオスカルに告げるのよ(漫画ではモノローグだから告げたのか心の叫びだけだったのかあいまいなんだけど)。

『もしもはじめて会ったとき、おまえが女性だとわかっていたら…あるいはふたりのあいだはもっとちがったものになっていたかもしれない』
『しかし……、もうすでにわたしの一生はアントワネットさまの上にさだめられている』


オスカルにこれほどの絶望を与えた台詞はあったろうか。
彼女は元々望んで男装して騎士として生きたわけではない。その高潔な魂にそれは思いのほか似合ったかもしれないが、貴族令嬢としてお姫様のように育つ機会を奪われた乙女であったことを読者はみんな知っている。
ただの伯爵令嬢として出会っていたら、かなわぬ相手のアントワネットの手を取らず貴女を愛したかもしれない、フェルゼンはそうほのめかしたんだ。この最大級の無自覚口説き文句にオスカルがどれほど絶望を深めたろうか(この関係性のおかげでその後の、欲情するアンドレに告白される心の揺らぎのシーンが引き立つったらない)。


フェルゼンは、オスカル亡きあと、オスカルのパッパ、ジャルジェ将軍に対してオスカルのことを「生涯最高の友」と評している。

作品全体を通して、女性はか弱き守られるべき存在という立ち位置にいるこの時代のフランスの貴族の意識が描かれていて、フェルゼンの価値観も同様。ベルばらが面白いのは、生まれながらの身分で命の重さが決まるだけじゃなく、こと女たちのあわれな、そして華麗で苛烈な生きざまを宮廷を舞台にアントワネットが背負ってドラマにしてくれている点でもある。
この世の最高位みたいな、フランスの女王になってさえ、なにひとつ自由にならない、けれども最高級の絹にくるまれてすべてのものにかしずかれながらわが身を不幸と嘆く有様に、底辺からのし上がってきたジャンヌが唾を吐いてくるのだ。

ドラマの大きな流れのなかにおいてフェルゼンは、それらを眺めている外国人貴族でしかない。ちょっとだけ手を出すが、結局役には立たない。大きな時代のうねりを導くとか、流れを変えるとかいうこともしない。
原作でも舞台でも、オスカルそしてアンドレは名もなき一兵士と同じように死んでいく。物語はそこで終わらずにその後も描かれていく。生き残るフェルゼンはそれを眺めているわけだ。苦しい胸の内とかいっぱいあるし、いけいけフェルゼンとかあるけれども、何をどうしてもフェルゼンは、革命家のようにふるまうことはしない。
だから彼を主軸に物語を描こうとすると、動いているようで意外と動けていない厳しい立場の面が目立つ。咲ちゃんは役の解釈がとても深くって、フェルゼンとして舞台に佇んでいた。美しく哀れに。

この繊細なフェルゼン編において、ジャンヌを放り込んだのはなかなか冒険ではなかったか。オスカル編ならともかくよ。

うすうす気づいてたけど

そもそも多分、ヅカ版ベルばらを名作たらしめているのは、少女歌劇というスタイルとの相性の良さとかももちろんあるんだけれども、楽曲の強さが圧倒的。
今回の観劇でも、やっぱりどの曲もよくて、いつの間にか心の中で歌っちゃえるあの感じ。それがまた楽しくって。脚が2mくらいあって終演後に後ろの席のおばあちゃんが「あんなに足の長いフェルゼン様はじめてよ」て言ってたのがツボったんですけれども、いけいけフェルゼンのシーンとか、全体的に珍妙なところもある独特な演出とか、腰から下、前が締められない謎のコート(乗馬用かなアレ)の作りが気になって仕方ないフェルゼンの装いとかそういうの全部吹っ飛ばすわけよね。ちりばめられた名曲シーンで。
全部チャラ、まあいいかになる。

それの繰り返しなんだわ、ヅカ版ベルばらは。
じゃあいっそショー形式にしろよって思わなくもないんだが、全体を通してみても、紙芝居的様式美あふれるベルばらってもうすでに歌謡ショー的なのよ。
でも本当にショーにしちゃうと、たぶんなんか、あのカタルシスが得られないんだわ。

ジャンヌが明らかにしたもの

今回、宮廷でのワンシーン、貴族夫人たちがキャッキャしているところに、ツカツカ登場して観客席をの体温を2,3度上げた、ジャンヌ登場シーン。
あの音彩唯のジャンヌはもう、原作とアニメ版とで表現された要素すべてが詰め込まれていて、メイクも声も全部完璧で!

ただこの今回のジャンヌ、一度貴族の立場をつかんだ状態からいつの間にか没落して、そのどちらの場面でも言いたいことをわかりやすく言う。
そんなキャッチーすぎるナイスキャラだったものだから、フェルゼン編ではただでさえ描き切れていない貴族の世界と庶民の世界を渡り歩くオスカルが先にフランス宮廷の腐敗を嘆いているものの、その場面の印象がかすんでしまったようだし、
貴族の世界において、どうなろうともアントワネットに寄り添おうとするも帰国せざるを得ないフェルゼンの苦しみ(フェルゼンとて単なる不倫に悩んでいるだけじゃなく、フランス国情なども理解して憂慮しどおしだったろう)なども、少し弱くなったと思う。

のちに革命シーンにおいて、犯罪者の刻印を受けたジャンヌが出てきて見せ場があるが、これまた衛兵隊や物語上の平民版ロザリーの存在がちょっとかすむよね。特に平民代表いい子ちゃんのロザリーが。ロザリーって娘役の大事な役だけれども出番がね……。今回も後半から急に出たし。
ロザリーが実は貴族で、っていうエピソードも、ジャンヌを出したのに描く暇なく。
にしても、悪女ながら魅力的すぎた音彩ジャンヌ。

青いシャドウ

宝塚のメイクは真矢みき時代からベージュ系ナチュラル(ナチュラル…?)になっていき、青いシャドウをむかしのようにべっとり塗るようなメイクは見られなくなっていったが、いま千秋楽の配信をみながら確認してみると、朝美オスカルは青いシャドウをいれている。ジェローデルも(諏訪ジェローデル美人すぎる問題)。
ライト加減でわかりにくいがあがたアンドレも、青かグレーか、はいっているような?
なんとなく、この特別な公演に引き継がれる伝統を観ているようでたのしい(そういう意味じゃないのかもしれないけれど、そういう伝統があると信じたい)。

その人はばらの花のようだった

あらためて彩風咲奈への想いは書き留めたいけれど、こんなにスター卒業に泣いたのは久しぶりであった。それがベルばらであったことは、やっぱり、とてもとてもよかったのよ。

なんか色々あるんだけど全部ひっくるめて、よかったのよ。

偉大なり。ベルサイユのばら



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wowowプルミエール、秋の特別編ラッシュ②~雪組~

で10月のどアタマよ。
これからトップスターにならんとする二番手スターがこうやって外部番組に出演することは、結構なイレギュラと思われる。
これもすべてはだいもん様のお導きである。

※ただこの特別編は「宝塚への招待」であってプルミエールじゃなかったわ…(追記)

満を持して登場、朝美様

私はやっぱり今日(こんにち)のあーさが、やっと安心して好きだといえるし、落ち着いてみられる。
でもこの日のスペシャル放送でその辺の裏話もしてくれた。

スペシャルになれたのは

まずこの、WOWOW特別回が実現したのも、望海風斗の今ある活躍あってこそ、だと思う。彼女は卒業後、無事ミュージカル界での立ち位置を獲得。そして井上芳雄との共演歴でもって、井上芳雄WOWOW冠番組にも登場。WOWOWとの関係をちゃんと作っていたからこその、このスペシャル回が成り立った土台になったよね~~なったよね~~~。

まだ彩風咲奈の退団公演中だというのにこの企画がぶちこめたのは、あーさがどうこうってのより、やっぱりだいもん側のプロモーションよね。
だいもんメジャーデビューで曲を出して、露出をあげたいプロモーション強化期間だったからこそ、この企画、三方ヨシでは?となったんだろうねえ。

・新曲を番組内で歌わなくとも露出をあげたいだいもん(ワタナベエンタ)側
・次期トップとしてどんどん時の人になりたいあーさ(歌劇団)側
・他局に真似できないコンテンツ作りがしたいWOWOW

ガトボニというナイス共通演目があるじゃんという好カードがもたらす、全員大勝利の企画よな。

絶対に揺るがない愛

先日のだいもんのSNS投稿でも感じたし、この日のスペシャル番組中にもやっぱり実感したけれども、だいもんって本当にタカラヅカのファンなんだなあと。
過去の18年主演のガトボニ映像にも照れたりスンてなることなく「忘れてるわ」と新鮮に見入るし。
24年のあーさ版もキャッキャして、特にここというキメシーンは、見入ってからの、隣に座って身もだえしているあーさ(自分のガトボニを映像で観るのがこのときはじめて)の反応をチェックと、視聴姿勢に隙がない。

だいもんトップ時代は、2番手に咲ちゃんがいて、凪さまがいて、あーさがいた。彼女は下級生かつ組替え組として、でも確実に次代を期待されて、でも人気上級生もそろっていてと、なかなか気を遣う立場にいたろうに、だいもんが目をかけていたんだろうなあという印象。
実に自然に仲良しというかいい上級生感。超・実力者が上にいると下はやりやすいもんね。もやもやしなくていいってだけで幸せよ。上が仕事できると。

みんな大好きガトボニ

あーさのコメントで面白かったのは、全ツにおいて二番手格だったあがた君が出てくるたびに「アンドレ…」と見えるらしいこと。今の彼女はオスカルだから。役者らしいコメントやねぇ。
だいもんでへーと思ったのが、当時のガトボニのヘアメイクが紫だったのは、ダイスケ先生の指定だったということ。結構特徴的なヘアメイクだったなアレ(かっこいい)。

あーさの再演には髪についてそういう指定はなかったそうな。
そしてあーさは「できるだけ初演のまんまがいい」とリクエストして、その願いはほぼかなえられたんだって。ヨカッタネ!

でも開幕直後の、トップスターがひとり舞台に立って→倒れこむようになまめかしく横たわり のところ、こうやるんだよ動画をだいもんが送ってあげたり、こうですかって動画送り付けあったりなんてことしてたら朝美全ツ版はその振付がサクッとカットされていたと。これがエモいってやつか。

絶対に揺るがない愛2

あーさのだいもん推しも強いのが伝わる本番組。
日ごろからメールだかラインだかでのやりとりがあるんだなぁ(それも結構熱心に)てのが伝わってくる会話に、あーさが望海風斗とネームがはいっているお衣装をそのまま着られる喜びを何度も語る中に放り込む、だいもんの「私も、あーさの着ているあの衣装、私の」て思ってた ていう殺し文句ね。ほれてまうやろ。

中詰めあたり、若手を連れてのオラオラあーさが出てくると、だいもんがさらりと「この頃こういう役割やらされてたよね」と言っていて「そうでしたねぇ」と受けていた会話が私にとってハッとくるもので。

男役がギラギラオラオラホスト芸に振る時期ってあるよね~ってよくファン同士の会話にでてくるけれども、あれ、組の若手男役のバランスなんかを考えた演出なのね。
全員がそうかっつーとわからんけど確かに、アドリブでオラオラァとかファンを煽るノリって、勝手にやるもんじゃないしなぁ(場の雰囲気に影響しすぎるし)。ダイスケ先生のショー作品には、場面によってオラ芸とかホスト芸の若手男役がいると映えるシーンってのが確かにある。
無個性のいい子ちゃんが並ぶよりは、キャラ性を演出して注目の若手男役を良くも悪くも目立たせ名前と顔を売るってのは大いにやりそうな話であった。なるほど~。

このオラ芸が苦手だった私としては、あの頃のあーさはうーんって思ってたんだけども、今の自然体というか等身大というか、なんか色々持っているものの長さがそろってきたな感があるいまのあーさはとても魅力的。与えられた役割に全力だったと思えば魅力も増すわ。

ふたつのガトボニ

WOWOWが実に惜しみなく、2018年版と2024年版のガトボニの画面を横並びにして画面下部に放送しながら、それを観る二人の様子を映してくれたから、実に見ごたえがありましたねぇ。オーディオコメンタリー風であり、単純にこの同じ場面の比較映像の面白さ。

同じ衣装とほぼ同じ振付のなか、デュエダンは2024はちょっとバージョンアップされていて(2018年版のデュエダンの、冒頭身体をぶつけ合う感じ大好き)、このデュエダンに関する話がとてもよかった。だいもんの場合本公演中も毎日のようにこのデュエダンの息を合わせるための練習は欠かさなかったそうで。
「どのカップルよりもトップコンビのデュエットは息があっていてほしい」という思いだったそう。

大事。たぶん一番大事なことなんだね。

この番組、両バージョンを並べてくれるのが本当に面白かった。連続してみてても忘れちゃうじゃない。場面ごとのちょっとしたところ。さすがWOWOW。

本人たちが嬉しそうデュエット

最後に主題歌をデュエットするんだけれども、だいもんが歌っている間どんどん楽しくなってどんどん男役スイッチ入ってってるのがはっきりとみて取れましたね。そのままもう一曲行ってほしかった、完全に入ったと思う。
そして、こうしてみるとやっぱりあーさって現役なんですのね(急に)。単なるヘアメイクとか年齢とか以上に違うキラキラを背負ってるのがようくわかった。

内容が楽しい
番組作りがいい
楽しんでいる出演者たちの様子が見られるのがうれしい

というこれまた3要素がよくはまった番組だった。

なかなか同様のものはできないだろうけれども単発だったからこそ良いものだったなと思う。
これからの雪組、これからの朝美絢を知る上でも大事な番組になったと思うなぁ。




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