お正月のマツコの知らない世界のスペシャル回に、玉三郎さんご本人が出演ということで録画していたのを視聴。
映画国宝はどうしても観ることができないが(歌舞伎に特別な思いがあるのが邪魔して、どうも気持ちがそちらに向けない)、この映画ヒットに絡めて「女方の世界」と番組は題名をつけていたがどう考えても「玉三郎の世界」であった。
玉さま
そう、「玉三郎さん」か「玉様(たまさま)」て私も心の中で呼ぶわ~などと思いながらみていた。玉三郎さんは大盤振る舞いで、衣装や小道具だけじゃなくって、ちょっとした振りをマツコ氏につけてあげてましたねぇ。
ほんのちょっとのことなのに、和装に着替えられてもいて、スッテキですわいつみても。
もうずいぶんと前から、玉三郎さんは歌舞伎座で1か月の本公演を務めあげることは限界があるということで、そういう機会は今後ほぼないだろうということを公言されていたけれども、後進の育成も含めて、昨年は立つ機会もあったんですねぇ。
また久しぶりに歌舞伎座で歌舞伎を観たくなった。
舞台について
この番組中にさらりと世の中の変化について触れられていて「舞台というものがもうダメになってきている。ブロードウェイもラスベガスも」というようなこと仰っていた。
玉様のいうダメの理由
舞台・劇場が廃れていくだろうという件について、その原因にスマホ・SNSによる、リアルな体験への希薄さについてさらりと危惧されていて、その深いところは言葉にされていなかったけれども、そうなのかなと私も思う。
SNS ですらなんか変化してしまったし、脅威に感じるほどAIと広告まみれになってしまって、16歳未満にSNS利用を禁止としたオーストラリアの気持ちわかるもの…。
私の世代、その上の世代、私のちょっと下の世代は、両方と普通に付き合ってきたけれども、危惧すべきはまさに10代20代なんだと思う。
舞台芸能とファンダム
先日、礼真琴が主演予定だったバーレスクの上演が契約がらみの問題か、話がぽしゃってしまいひと騒動あった件をふと思い出しながら、東宝などの舞台公演や、タカラヅカの現状と今後を思い出しながらこの場面を観ていた私。
バーレスクについては十中八九、版権・契約まわりでごたついて、到底、梅芸が手に負えるようなものではなくなっていたに違いない(と思う)。
タカラヅカは舞台がとか脚本がとか音楽がとか以前に、ファンダムの世界。だからこそ維持されてきたし当面も維持されるだろうとファン含め関係者全員がこのコンテンツにまだまだ期待しているんじゃないかと思う。
海外の舞台とちょっと毛色が違うかなと思うのは、やっぱり、文化面なのかなと思ったりもした。
ブロードウェイも「ブロードウェイが観たい」という観光客層によって支えられているこの数年だという(だからヒット作品の傾向がこの層に受けるものになったそうな)。
歌舞伎も、「歌舞伎だから」観たいわけで、「無関心層の関心をひきつづけ、劇場に足を運ぶ人を底上げし続け、ファンダムを形成し続け継承し続け」がないと。
素人芸を愛でるとか、成長物語をみまもるのが好きな日本人は、諸外国にない強みを持っていると思う。世界が違うから比較が難しいと思うけれども、ブロードウェイなどの海外は、完成品以外認めない世界よね?
海外の舞台がダメでも日本はちょっと違う残り方をするんじゃないかしら、と私自身も将来にはまだ期待している。
代替わり
タカラヅカの場合、アイドルの基本である「成長の過程」をみせつけつつトップへの道みたいな、一握りしかたどり着けない地位争いがあったりなんかして、実に面白い。
2025年は代替わりが進んだせいか、そのわりになのか、二番手、本来なら次点にいるはずのジェンヌたちが、いまいちどうなるかわからないのが、2026年の注目ポイントだろう。
花、月、雪、星、宙…どの組も、いまの2番手格が次期のその組のトップにほぼ確定だなんて、誰一人思えない不思議。トップにはなるだろうがいつどこでが、イマイチ、はっきりしない。
2番手につけているマイティーとせおっちについても、人気はあるがトップの席はない状態があって今に至るのかなとおもったり。
歌劇団側が考えたのは花=柚香、月=月城、雪=朝美、星=礼、宙=桜木 であって、ここに名のない95期はなんならもっと早く卒業するかなって思ってたのかしら。
でも判官びいきもあって、非常に扱いづらい存在になっちゃったよね、人事的に。あくまで人事的にですけど。やっぱりコロナも影響したよなぁと思う。