隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

星風まどかと珠城りょう

体育会系で真面目な印象の2人…

そんな、なんかちょっと似てるところがあるような気がする、と思っていた2人。

1年でエースで4番だった2人

とにかく劇団からの推し(急速育成モード)が強かった珠城りょうと星風まどか。
星風まどかは音校時代から注目され、組まわり中に最初の抜擢を受ける。その後、組配属3ヶ月目のタイミングで初新公ヒロイン、そのまんまペースがおちることなくあっという間に宙組トップ娘役に。そしてこのたび、専科を経由して組み替えトップ娘役就任という、このうえなく責任の重い役割を背負っている。

一方珠城りょうの方も、イレギュラといっていい爆速トップ就任のため、人より険しいタカラジェンヌ人生を歩み、いまようやく誰よりも高いところへ到達し最高の作品で卒業という花道を歩んでいる。
先日スカステで再放送されていた、ラストプレイ新人公演のトークショーに、新公卒業という研7でダメ押し新公主演の明日海りおと出演していたけれども、あれ本来は新公ヒロインと出演するトークショーなのに、えらいきゅるんとした新人珠城りょうがお披露目されている番組になっていた。
当時の月組はトップ娘役不在。作品的にも娘1不在。男1と2の物語だったからそういう登板だったとはいえ、その男2を研2の彼女が勤めるというのは、男役が受ける抜擢としては超特大級。
そしてこの新公は評判良かったと記憶してる。

どちらの役割も誰もができることではない、特にまじめで責任感の強い子が、それぞれ重たい役回りに選ばれたのかなと思う。

宙組トップ娘役 潤花爆誕

現在好評の宙組公演。演目としては新しいトップ娘役を迎えてのコンビお披露目となっているが、リアルタイムにつぶやかれるSNS上では完全にまかキキコンビの評判>>>まかじゅんの評判。
トップ娘役のチェンジ公演であるから、潤花といきなりいちゃいちゃするような演目や演出は避けたいところだったと思うが、それは成功した模様。ただ…
ただ、「まかキキ」コンビ売りを今更強めてもどうすんのかしら、と思わなくもない。もう結構長くみてるんで……
にしても、作品の傾向と、前任とのキャラの大きな違いによって、潤花のデビューは成功した。よかったね!

これまで一切興味の持てない娘役で、好悪の感情もとくにない子だったんだけれども潤花。スカイレポートの舞台終演後のインタビュー映像で、けらけら笑いながらうまく喋る潤花はとっても良くて好感度爆上がり。あのー…、彼女の「カッコいい…♡」がめっちゃ軽くていいよね(笑)。世代なのか本人のキャラなのか、なんか軽いもんだからお慕いにも見えず、距離感が団扇降ってるファンに近くて、面白さの方が勝つ。
上級生でトップたる真風涼帆が、組替えしてきたぴよぴよ下級生の新しいコンビ相手を支えるのは当然の役割としても、潤花の怖いもの知らず感は組替えしてきたからこそかなと思うし、天真爛漫さを発揮できる性格は強み。
ちょっと厳しめの表現をすると、しょせんよその子だからこそ許してもらえるところ に、潤花は最大限のっかっている。
いまの空気感をつくることは生え抜きの星風まどかをはじめとする宙組の娘役にはできないことだったと思う。村じゅうの人が、よそからやってきたお嫁さんをうんと大事にする感じかなあ…そんな風に見える。
潤花はこれから満開になる娘役で、今後どんな役と出会っていくのか楽しみ。

対比しやすかったので気が付いた

同じマカゼの相手役を務めることになった星風まどかと潤花とが同じ時代にいたことで、あ、こんなにも違いってあるんだなあと、鈍い自分でもようやく気が付いた。
特に星風まどかが、とてもとても部活の後輩感が強い子だったことに、ほんっとに今更気が付いた。もともと優等生でしっかりした雰囲気だけれども、ナウオンなどで話を振られても決してネタを振り込むことはしない守りの堅い子、星風まどか。まあ、ナウオンていうあの場は本当に…アカギでもみている気分になる私。誰が何を振り込むのか、誰が鳴いて誰がテンパるか、ざわざわしちゃう。雀卓よあそこ。
マカゼに対してえへえへうふうふと笑う潤花を見たからこそ、あー星風まどかってめっちゃくちゃマカゼとは先輩後輩で、押忍!てノリが根底にあってこその立ち居振る舞いだったなと。
1年エースに選ばれ甲子園レギュラーにも選出されたけど一所懸命球拾いしますなノリの星風まどかだったのだな。※個人が抱いた勝手な印象です。

後輩が抜擢されること

なんだかんだ宝塚歌劇では日常茶飯事というか、新人・若手の抜擢って普通のことに思う。ファンは大騒ぎするけれども、内部では常に試験やオーディションがあるわけで、外からは早い抜擢にみえることも、内部からは妥当なことなのかもしれない。そんな中でもいまの星風まどかやここまで珠城りょうが担ってきた役割が「1年が甲子園でエースで4番」っていうとんでもなく大きなものであったよね、て感じるのは、現実にそんな野球選手は、マンガにしか出てこないレベルなわけで。珠城りょうも星風まどかも、本当にど根性である。尊敬する。
そして一人は卒業、もう一人は第二シーズンにはいる。
どちらもこの先の道が桜咲く花道であってほしい。



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