元々の人気と、あとたぶん他は真似できない長い歴史があるからこそ、日ごろ興味がない人間の興味を引くコンテンツであり続けることができている「宝塚歌劇」。
振り返ってみれば日本の芸能界はもともと舞台だけが活躍の場だった。それから、映画やラジオがはじまり、テレビが生まれたわけで。芸能界とか芸能人てのはみんな舞台→映画と活躍の場を移し（タカラジェンヌもたくさん映画界に移り）、遅れてやってきたテレビ界へ移っていった…と。わかっちゃいるが、テレビの影響力っていまだに強い。
そのテレビ芸能界に進出するには、パイプを持っている芸能事務所に所属しないことには、継続してよい作品への出演など無理で…人気の問題ではないのは承知の通り。
よい作品とは、予算とかスタッフや制作環境とか待遇とか総合的な面で。
潤花がアミューズ所属となったプレスリリースがこんなに大々的に報道される。そしてそれにこたえられる潤花の「元トップ」の称号と本人が持つとても現代的であり普遍的でもある品のよい美貌と…そして強い武器となる、若さ。
彼女の活躍はこれから、いろんなところでみられるんだろうな。
ここ数年でもたくさんの才能ある「元ジェンヌ」が誕生しているが、彼女のアミューズ所属はその中でもトップクラスにうらやましがられるコースなのではと思う。
で。
で。ルパンな…。
星組公演かな？
ヒロインにまあやちゃん。カリオストロ伯爵夫人（ダブルキャスト）が夫人感ゼロの元トップのお二人……。
この企画って絶対、これありきだよね？と思ったね。制作もイケコ。これは完全にマカゼへの退団ご祝儀舞台だろうし、柚希礼音の救済企画にもなるかもしれない、などと感じている。
こんな風に、退団後初の仕事がほぼヅカの延長というのか、阪急の全面バックアップ感満載のひとと、そうでない人の差って何だろうな～って思う。まあ、バックアップがあるのはもれなく元トップさんだちだけども。
ちょうど良い素材
マカゼさんがこんなに普通に芸能活動継続するって実はちょっと、半々…やらないのかもなって思ってた。
にしても、宙組元トップコンビは実に退団から迅速に、鉄は熱いうちに打てとばかりに、それぞれ新たな活動についてリリースしたなぁ。こういうのってほんとにいつから動くんだろう。転職活動…。
人それぞれなんだろうなあとはいえ。ある元ジェンヌは、退団後の夢を「帝劇の舞台にいつかたちたい」といっていたけれども、こちらの二人はさっさと立ちそう。アッ帝劇はリニューアルか。こけら落としあたりにもしっかり出られそう。
退団後の最も元タカラジェンヌ的舞台女優驀進中といえば、元雪組トップコンビだけれども、この二人もまたそれぞれ違った持ち味で大活躍しそう。
