隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

くるくる回したいならば、パッシィ(パッツィ)の館よ再び。

私が生観劇をするときは、いつも、自分が拍手したいところでしか拍手しないようにしている。
手拍子求められる場面はもちろん乗るし、最後のご挨拶的な場面ではありがとうの気持ちを込めて拍手するけども。

絶対に拍手しないでござるの場面

そりゃもう、トップコンビの、娘役もちあげてのくるくるリフトでしょう。あんなもん誰が拍手するか。
というかマジでなんでいつのまにか必須になってんだろう。振付家だってそう思っているに違いないのにやめられなくなっている病にかかっているのか。どこからくる同調圧力なんだろう。

競技ダンスを観ているんじゃないんだから、なくていい、無理しているのは全員わかっているんだから。
それにあれ、萌えないし。だっていつみても誰がやってても、きれいじゃないもの。持ち上げくるくるリフトってたまに変化球があるけれど、基本形は全然、回すために回しているだけのものにしか、みえない。誰がやっても。
くるくるリフトをねじ込んでいないデュエダンには大いに拍手したくなる。

トップの代わりに回るやーつ

デュエダンでくるくるリフトを回避していても、途中で2番手以下がカップル組んで、みんなそろってくるくる…なんていう場面があったりする。
あれもなんか拍手求められてる感じがして観客も拍手しているけどさ、歌舞伎の毛振りじゃないんだからさ……としか思わない。

生徒の足腰への心配しかない。

大浦みずき・ひびき美都の名シーン

フレッド・アステアのオマージュというかインスパイヤというかパクリというか、でおなじみの「1986年花組 メモアール・ド・パリ~パッツィ(パッシィ)の館~」という名場面を最近映像でみた。昔見た覚えがある(無論生じゃないが)けれど、すっかり存在を失念していた。

これくらいの年代の漫画や小説や舞台、日本映画や、日本に限らず海外も、他作品でよかったものをそのまんま二次創作みたいにまねっこしたり漫画にしたり、ていうことが実に普通におこなわれていた。現代でいうところのパクリと怒られる行為とはまた違って、なんというか全部がまだ未成熟で過渡期だった時代のことでなかなか面白い慣習というか、まあ元ネタがあっても別によかったんだと思う。
菊池寛だって芥川龍之介だって海外文学や日本の古典をまんま自分なりに小説にして発表していたりしていたし。でもそれを誰もパクリだ!とかいわなかった。萩尾望都も海外小説まんま漫画にしていたり、わたなべまさこ先生の有名ホラー漫画にも元ネタがあるし。でもだからといってそれら作家の作品評価が落ちることはない。

でパッシィの館(NHKだかがルビ間違えて?パッツィの館になったんだっけ、結局どっちが正しいのだっけ?)は、ジーグフェルド・フォーリーズというフレッド・アステアのミュージック映画シーンの場面のまんまなんだけど…最初それを知ったときは、へ~って思ったくらいで。実際みてみてもタカラヅカ版、はとってもいい。

めっちゃ回っている

アステアの方の動画をみつけた。古いからこれ(動画)はありなのかな・・・?
www.youtube.com

花組の、大浦みずきとひびき美都が演じた場面は、衣装や小道具もこの本家に結構忠実に準拠していることがよくわかる。でもアステアの方は、銀橋がないもんね。
何度みても、ふたりがすべるように本当に優雅に銀橋を渡るあの場面が、私は!大好き!!!

で、10分ちかいパッシィの館は、ほんっとうによく娘役がくるくる回っている。ただしリフトのアレじゃないのよ。それでいてあのリフト以上に大興奮させられるわけよ。ドラマチックって持ち上げて回すことじゃねぇんだぜ!てことを思い出させてくれる。

再演希望…

私は知らなかったというかたぶん記憶から消していたのかもしれないが、宙組でまあみりで再演しているのよね。でも銀橋も渡らないし、例のくるくるリフトを差し込んでしまい台無しにしているし…。
大浦版も、銀橋渡り切ったあとに片手でくるくるっと回す振りはあるが、途中で観客の拍手が入る余地など持たせていない。

パッシィの館が素敵なのは、ずっと二人がロマンチックなワルツを踊っていて、その間に恋の物語がはじまって、泥棒紳士の物語があってっていうドラマの間ずーっと、「夢見るようなロマンチックなワルツを踊っているかのような感じ」に踊っている、それがたまらなく素敵。リフトくるくるの何がいけないって物語性の分断ですよ。せっかく夢見ていたのにあれで引き戻される。

完コピで再演するなら誰だろう

はて……。
ダンスのうまさだけでは物足りなくなりそうなこの名作ダンス…今のトップコンビで考えるなら、そう、雪組の彩風&夢白コンビはかなり理想的かもしれない。
雰囲気あるものね。
トップコンビにとらわれなければ、この場面は当時の2番手だった大浦みずき研11時代のものだし(いまの研11よりなんでそんなに大人かよ…!)……、
瑠風輝と誰か、でみてみたいかな。

まあとにかく、誰がやるにしても、デュエダンのくるくるリフトはもうやめてほしいわ。


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