隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

タカラジェンヌ人生いろいろ

6年トップ娘役を務めた愛希れいかが娘役転向後、新人公演の主演含めて、務めたヒロイン(主演娘役)総数26 ていうWikipediaさんの数を信じると
ヒロイン回数20回といわれる海ちゃんの存在感たるや。ちゃぴはトップ娘役になるために娘役になった子。あの急ごしらえ感すごかったけれど、それらを下級生でみつめていたひとりが、海ちゃんだったわけで。

海ちゃん

私が「かっわいいなぁ、かっわいぃなあ」と思った最初が、『THE MERRY WIDOW』の、カンカン娘。アンカレはつい最近見返したけれど、やっぱり説得力あったなぁと。
早乙女わかばちゃんとニコイチ扱いだったのも遠い昔。
愛希れいか時代、そして美園さくらがスッとあがってトップ娘役になっていた時代の海ちゃんについては、強さが災いして、あまりひいき目には見られなかったかな。

彼女がのびのびと実力を発揮したトップ娘時代の舞台での活躍ぶりをみれば、月城かなとの支えという意味でも必要なひとだったと、間違いなくトップ娘役にふさわしいジェンヌさんだったと思う。応天の門のときの輝きっぷりは半端なかった。彼女がいなかったら、れいこちゃんだけだったら舞台の成功はなかったと確信するくらいに。

どうなっていたんだろう

ま、つい気にしちゃうのは去就質問のね。
ギャツビー公演期間中に月城かなとが海ちゃんに報告(宝塚大劇場:2022年7月16日(土)〜8月22日(月)、東京宝塚劇場:2022年9月10日(土)〜10月9日(日))、じっくり考えるよう促され、海ちゃんが自身の去就を報告したのが「フリューゲルの稽古開始前」。フリューゲルの集合日は2023年7月4日。

れいこちゃんの報告がギャツビー公演期間のどの辺のことなのかはわからんけれど、なんだったら1年近く時間があった可能性もあり。海ちゃん、熟考されましたねぇ……。

ただ添い遂げ圧を感じていたはずよね海ちゃん。れいこちゃんは本当にどっちでもよかったんでしょう。彼女のことばどおり、自分の人生、限りある舞台人生がかかっているのだから。
このおはなしに、真っ先に安寿ミラ森奈みはるのこと思い出したのは私だけではあるまい。

いろいろあるよね

海ちゃんについて、かつての私なら、居残るつもりだったのならアレだなーと思ったかもしれないが、びっくりするほど月組はかつての海乃美月くらい強い路線娘役がいない。
あましちゃんの扱いが微妙にしょっぱいのは歌劇団の意志にみえるし、組替えしてきた彩みちるについても、天彩峰里来るしねぇ。

先日のこの拙ブログにメッセージを寄せてくださった方があり、その方のご意見は「海乃美月のラストをどう美しく纏めるか計画がキモ」といったことに触れられていて。
それでかなり考えたり唸ったり納得したり共感したり、そしてあれこれ妄想したり。

これはあり得ないifだけれど、人事の闇とまでいわれた月組でスマートな代替わりをさせるならば、

・鳳月杏が月城かなと体制の4作目までに退団
・月城かなと在任後期で、風間柚乃を正二番手に
・海乃美月が4~5作目で単独退団
・月城かなとが5作以上、1作(だとあからさまだから)か2作、トップ娘役をおかずに継続してから6作か7作退団
・7作目の推定時期が2025年春なので、2025年夏以降、100期生~で新トップお披露目

 ※大阪万博の開催期間:2025年4月13日~10月13日の184日間

だったかな……。
でもまあ初手から、そうはならなかった。より重要な男役の代替わりにおいてはここにきてちなつさんの存在が厄介なことになってしまったのである。それはもう海ちゃん残留云々よりもずっと。

にしても私もまた、99期や100期の月組娘役たちがトップ娘役を取らない・取れない と思っていたなぁ、当然のように。実際とるとなるとなんか違う気がねぇ…するねぇ…。

いろいろあるのはわかるんだけどね

しかし邪推するなら、海ちゃん、全く辞める気なかったのかな~。なまじトップ路線に乗らなければ、脇でやれるタイプだったらずっといたかもしれない。までもそんなタイプじゃないよな…。
このタイミングで、雑誌の表紙でおだちんとツーショットしてますが、めっちゃいいし好みの写真だけど年下彼氏感満載で。実年齢、同じみたいだけど、風間柚乃のほうが若くみえる。
大人っぽい女性が女の園で敬遠されるのってなんたる皮肉か。

私が海ちゃんてすごいんだなと思うのは、直近の2~3作においては確実に、舞台上で誰よりも輝いていた。技術面はもちろん全てにおいて非常に素晴らしかった。
納得させられたのよね。実際にみて。この人はすごいと。
文学座の女王といわれた杉村春子みたいに舞台の内外を支配して何十年でも真ん中に立ち続け客を呼び続ける女優になったかもしれないが、ここは宝塚歌劇

海乃美月がなんのこころのこりもなく晴れやかに最後の階段を降りることができるよう、残りわずかな日々を見守りたい。



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