やっとたどり着いた年末師走。忙しい。
先日バリッバリの汐留のわりとお偉い方と知り合いになったので…ちょっと話をきいた。
汐留といえば、日本一といってもいい某広告代理店○通。
24時間たたかえますか…
そういうノリであった日々から、ある悲劇がきっかけで是正勧告が入り。で今。
元マンと現役マンにきいた話
元社員の人は、かつて起こった悲劇当時に働いている人だった。あの当時、この元社員の人はそれでも仕事と会社を愛していた。命を文字通り削るほど厳しい仕事現場は人を選ぶ、そうした現場にいい悪いはない。ただ向き不向きはある、と。
そうして元マンのいう「厳しい現場」の厳しさについて当時きいた話をいま、思い出せる限り思い出そうとして思うのは、なんか「大変な仕事」と「厄介な上司」がセットだなあと。
現役マンの人は、エライ管理職。
いまの汐留オフィスは22時に電源が落ちる。仕事用PCは稼働時間がモニタされている。そうして、時には1日20時間働くともいわれていた仕事現場は、是正勧告を受け止めた会社組織によって、物理的に強制シャットダウンすることにより、労働時間の制限をかけるように。
友達が勤めている大手通信会社も、オフィスの電気や空調が22時に強制的に止まるとか、ガードマンによって退出させられるとかいうのがあるし、PCひらくと時間がカウントされる仕組みについてはコロナ禍のテレワーク普及によって導入企業も増えたし、いずれも結構一般的な話かなと思う。
でも、じゃあそれで心身壊すほどの長時間勤務の実態は解消されたかというと、汐留現役マンの人は「…そのことと残業が減ったかというのは関係がない話」として「…近くのファミレスとかね…夜社員だらけよ、オフィスの電源おちるから」と。
業務時間に規制がかかっても、仕事が減るわけじゃないのよね。
わくわくしていた表情
この現役マンの話で印象的だったのは、自分の仕事について
「…どうにかして、どうしてもこのプレゼンを勝ち取りたい、どうにかしてこの企画をものにしたいってね、ずーっとあーでもないこーでもないと資料を作るの。喧嘩みたいな会議してね。なんとしてでも取ってやるぞと」
めっちゃくちゃキラキラした笑顔で自分の仕事について語っていたこと。
理由は何であれ
某携帯会社のCMに白い犬が初登場したのは2007年らしい。16年前だ。この仕事をしたのは○通。生まれた時から当たり前にこのCMが流れている世代も増え当たり前の普通のCM扱いだが、あれはかなりの革命的CMであったと思う。
iPhoneがここまで一般化するまでは、携帯各社は各メーカーの新機種がシーズンごとに発表されていたので、それにあわせて色々CMやっていて。そこの出来で顧客が大いに流れていたのだから、このCMは本当に影響力の高いとんでもない仕事だったと思われる。
めっちゃ覚えているのは、機能とかエリアカバー率じゃなく、auの仲間由紀恵を起用したCM人気が高いからauの人気があがったとか、ソフトバンクがキャメロンディアス使ったカラー携帯のCMで火が付き、犬以前にあの会社の景気があがったとか、とにかく影響力がすごかったなあと。au仲間由紀恵バージョンも調べたら2007年だった。この頃は本当に携帯3者CM企画での殴り合いだったのだ。
それらの仕事を「営業時間は9時から17時、週40時間勤務厳守」で生み出せるかといったら……、うーんと思ってしまう自分がいる。
客のわがまま会社のわがまま
客の立場になるととたんに態度悪くなりクレームまがいの文句も平気で言うのが我々だ。そして会社側、サービス担当として頭を下げつつ仕事するのも我々。
部長職などの管理職は、阪急を例に出さなくとも、どこもかしこも男性がほとんど。当たり前のように誰も突っ込んでいなかったが、女性だけの劇団を売りにしておいて、会見に出てくる管理職が全員おっさんていうのも、ぼちぼち…どういうことなんだよね。女の方が管理職に向いているとは、別に思わない。そこは本当に個人の能力次第。ただ確実にいえることは、中年男性は保守的で、変化を嫌う。そして仲間意識が強い…そんな風に私はとらえている。もちろん全員がそうとは限らないけれど。
この枯れたオスほど持つ保守的連帯感が作り出したのが会社組織の土台であり、今の世のなかの縦社会横社会の安定的な形成に大いに影響していると感じている。
そんな彼らが今回の件をきっかけに、抜本的に、「問題が起こらないハコ」に歌劇団を改革できるとは、思わない。
組織そのものをつぶすことは無意味だ。問題がおこるからといって学校をつぶす?そうじゃない。かといって、少しでもはみ出す人を排除する?それは戦時中の国がやること。
とことん相性の悪い個体同士は引き離すしかない。それが望み通りできればいいのに。