今週は平日15時半開演に繰り上がった、楽日違いアナスタシアを観劇。
劇場では3度観たことになるこの作品、毎回少しずつ印象がかわった。
超・安定の真風涼帆
3回みて3回とも、最も誤差のない、ぶれなかったのが真風涼帆の芝居と歌だった。
本当は手で音程とるのは、ミュージカルにおいてはどうなんだと正直思うが。
それより音程優先なのかなと。。
しかし本人頑張る歌よりも、芝居じたいが、同じだけのものを毎回提供されている感覚。
これができないと宝塚で真ん中にたてないんだろうなぁと思う。
前よりも印象の変わった桜木みなと
普通に上手い子だけど、そんなにいま上げる必要ある?くらいに思っていて、そこそこ以上の印象はなく、ヒゲおじ役も月城かなとに及ばないと、最初はまったく心が動かされなかったのだが、この日は、ちょっと湿気があって再度リリーを口説くのに成功した説得力を感じた。
堂々と和希そら
カフェブレで、1幕で通りすがりのカップルで踊る役で出ていると聴いて、そうか!と膝をうった私。観劇2度目の時にそのカップルの男役がやけに上手くて目を引いたから、どの子だろう、下級生?チェックしよ!て思ってた。まさかその子が和希そらだったとは。
彼女はリリー役の成功でもって、卒業後の活躍も期待できるよね〜。これからの活躍が楽しみでならない。
心配なる芹香斗亜
改めて芝居観て、やっぱりはっきり、2番手の役じゃないよなと思った。役の大きさ重さは台詞量ではないが、しかしアナスタシアの役に番手をつけるなら、この役は5番目か6番目だろう。
芹香斗亜に演じてもらえてよかったねの役なの。キキちゃんこの役よかったねじゃなくて。
星風まどかは完璧ではない
主役であり、今回の公演成功を導いたトップ娘役。
彼女は日々のコンディションが比較的舞台に出やすいと感じる。この日の舞台は、異動発表のことをみんな念頭に置いて彼女を見つめてたと思うが、強いプレッシャーと日々戦っているんだなと感じた。芝居の出来は最高とはいえなかった。しかしどれだけの心をこめて舞台に立っているかは伝わってきて、フィナーレのデュエットでのセリ上がりの後ろ姿は、本当に美しく、思わず涙が溢れた。
ミューサロの後、彼女は花組に行くわけだが、星風まどかは別に全てにおいて完璧超人ではない。どうか余計な重圧に押されることなく、彼女があらたな花を咲かせてくれるよう心から祈っている。