隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

月組から動く新体制の予兆

月組、次回本公演にて、組長をはじめ7名の退団が発表、集合日付で若手107期生(まだ研2か)が1名の退団と、世代交代というか…組替えはじまるよの、事前アナウンスがされたような気がする発表があった。

しかしこのメンバー…

光月 るう(88期)
千海 華蘭(92期)
朝霧 真(97期)
清華 蘭(98期)
結愛 かれん(101期)
花時 舞香(101期)
蘭世 惠翔(102期)
朝雪 薫(107期)※宙組「Délicieux!」で初舞台


月組の公演が好きだったファンは悲鳴あげるよねあげたよあげた。
一方で、あー…そうか……そうですか……と、本当の本当に予想外のありえないでしょといいたくなるような卒業生は、いないのよね…。さみしいけれど。

集合日付退団となった107期生の朝雪 薫さんは、ついこの前あのマカロンタワーみたいなので華々しく初舞台を飾った107期のひとりだったのね。たしかあれ難易度高い初舞台振り付けで、見ごたえあった。舞台人はじまりが困難な時代の突入と重なり、たくさん考えた末のことと思う。一度は夢とあこがれをかなえたのだから、きっと未来も明るいことと願う。

組長さん

月組は何かと人事が闇闇いうが(雪組花組星組もなかなかでは…)、トップ人事は歌劇団の上演スケジュールと切っても切れない関係があるので多少ファンと思うことが違うものだと思うし、それをいうなら90年代の研7抜擢からはじまっとるしここ数年の波乱は今更なのでいいとして、気になるのはどっちかといえば、管理職である組長交代が早いのかな?ってのがここ何年かの印象。
というかこの月組の組長交代ニュースによって逆に組長の存在を意識するようになった。昔は、ベテランの専科さんみたいな組長さんがずっといなかったっけ、ていう印象から基本的には全組の組長が若返っている。ザ・組長ってのは今のメンバーだと宙組寿つかさ組長くらいか。ほかの組長さんは、年数に関わらずただただ、若いという印象。

なかでもるうさんは、就任当時からずっと若かった。だから、芝居でもかつての組長さんよりもうひとつふたつ、出番の多い役をやっているなと、いつも思っていた。月組芝居のかすがいって感じ。

実際組長さんってのはよく変わってる

5年以内で変わるなんて早いわ、なんていうけれど私の知っている90年くらいからさかのぼったら(出典はウィキペディア。)

月組歴代組長(90年~)
汝鳥伶(1990〜1993年)3年
邦なつき(1993〜1996年)3年
汝鳥伶(1996〜1997年)1年(再就任しその後専科へ)
立ともみ(1997〜2002年)5年 
夏河ゆら(2002〜2006年)4年
出雲綾(2006〜2008年)2年
越乃リュウ(2008〜2013年)5年
飛鳥裕(2013〜2016年)3年→その後雪組へ異動し雪組組長に
憧花ゆりの(2016〜2018年)2年
光月るう(2018年〜2023年)5年

…るうさん、全然早くなかった別に。

ちなみに花組
北小路みほ(1990〜1991年)1年
未沙のえる(1991〜1996年)5年
星原美沙緒(1996〜1997年)1年
磯野千尋(1997〜2000年)3年
夏美よう(2000〜2012年)2年
高翔みず希(2012〜2022年)10年
美風舞良(2022年〜)1年~

雪組
真咲佳子(1989年〜1991年)2年
京三紗(1991年〜1996年)5年
箙かおる(1996年〜1998年)2年
飛鳥裕(1998年〜2012年)14年
梨花ますみ(2012年〜2019年)7年
奏乃はると(2019年2月11日〜)3年~

星組
葉山三千子(1979年〜1993年)14年
一樹千尋(1993年〜1996年)3年
夏美よう(1996年〜2000年)4年
英真なおき(2000年〜2012年)12年
万里柚美(2012年〜2020年)8年
美稀千種(2020年9月21日〜)2年~

そして宙組
大峯麻友(1998年~2002年)4年
出雲綾(2002年~2005年)3年
美郷真也(2005年~2008年)3年
寿つかさ(2008年5月19日 - )14年~

90年代からの全組歴代組長は、基本的にみんな似たような年数で入れ替わっているものの、90年代からこっち、ほかの組には一人はいる二桁年数お勤めの組長が、月にはおらんのね。
だから総じて入れ替わりが多くみえる…。でも、それでは就任年数2年や3年が短いかというと、歌劇団全体では全然珍しくもないわけで。
その後専科にいかれ、いまだにご活躍の名前も多数あり、だからこそなんか組長さんってのはずっといてくれるでしょって思いがちなのかな。

大異動がまたあるか

しかし月組がごっそり減るとなると管理職も含めて、中堅や若手も含めて、色々とシャッフルがあるのかなと思う。
管理職は年功序列のほうが絶対によい。全体号令をかける立場のひとが、一番の年長者、歴の長い先輩というだけで、全体がすんなりまとまることがたくさんあるものだ。
そうなると月組、さち花ちゃんが組長にあがるにしても、副組長が現在2番手を務めるちなつさんになってしまう。さすがに多忙になるしちなつさんが副組長に回り羽根を降ろすとは考えにくく…、紫門ゆりや月組復帰説がちょっと現実味をおびてくるではないか。

そして、ほかの組に関しても、このくらいの退団はみんな控えているんだろうと思う。

花の盛り

しかし、卒業がさみしい一方で、やっぱり、女性の心身が充実している時間の短さをどう使うかってのは、最優先で自分のために使うべきであり、タカラヅカで生きることは実に多くの縛りを己に課すことと思うので、みんな、それぞれの最適な時期を見極めたんだろうなと思う。
無論、それぞれのジェンヌさんが様々な理由で卒業を決めたことと思うけれども、いわばアスリート、競技選手のような厳しい世界と思うので、長い短いに関わらずその少女時代から青春をささげた日々に別れを告げるその最後の日まで、客席からただただ拍手を贈りたい。





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