昨日から、チケトレにお気に入り登録している月組のチケット出品お知らせ通知が止まらない。
なんでなんだろう。対象演目は月組の次回本公演
ミュージカル『フリューゲル -君がくれた翼-』作・演出/齋藤 吉正
東京詞華集(トウキョウアンソロジー)『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』作・演出/栗田 優香
だ。
ヨシマサに一抹の不安があるファンは多いがそこも含めてヨシマサの魅力である。栗田 優香氏はこれが大劇場デビューになるのかな?私の中では「夢千鳥の人」
鳴りやまぬ通知
いまもポインポインと出品のお知らせ通知が届く。今朝みてみたら、まだ商談が進んでいない(つまり購入可能な状態)が14件であったが、いまみると34件。
タカラヅカ公式のチケット一般販売画面をみると、大劇場は〇がある日も結構多い。もう少し売れていると思ったのでちょっと意外に思った。
にしてもチケトレ。
一斉にチケトレに出たのか、チケトレが受け付けるタイミングが同じだったのか知らんけど、出品チケットがそれだけどこかでダブりまくり、それが一斉に出品されたことは事実。劇場に足を運びたい人のもとにこれらのチケットが無事再分配されることを祈る。
どこかの誰かさんたちがいう「人気復活」の含み
トップの人気不人気は重要な問題だが、『月城かなとが月組人気を復活させた』とブログ界隈でたびたび書いている人たちは、大体、前任が嫌いだったか、珠城時代までの人事の非順当感にもやもやしていたから組自体をなんか素直に見られなかった人なんだと、私はとらえている。
私にとって珠城りょうは天海時代と同様、イレギュラな早期抜擢の当事者であり、歌劇団への批判の矢面に立たされたという点においては被害者とみている。人事面における話。
天海時代はSNSがなく(それでも天海祐希の人気の伝播はすさまじかったが)まだ、なんとかなったんだろう。私はこの時代、前任涼風真世のファンであり、トップ時代の涼風真世ってのはこう、まあその後も妖精感はつよかったけど、もっとクールというか、そりゃあそばにいたら気を遣いそうなカリスマ感が満載だった。
※涼風真世が卒業後まもなくタモリさんの番組に出て「冷たいトマトのカッペリーニ」を紹介していて、この様子の浮世離れ感にタモリさんがはまって大変受けていたのだけれども、このときの『ズレ』感は今でも覚えている。ジェンヌ・元ジェンヌさんはみんなそれくらいなんか違っていたように思う。今もかもしれない。
ベルばらのオスカルを当時完ぺきなコスプレで演じ、PUCKで評判も取り、そしてグランドホテルの「オットー」であっという間に卒業した涼風真世。研10で就任したのも十分早かったのに、その次にわずか研7の天海祐希が控えていて。急ぐように天海祐希に引き継いで、その天海祐希も駆け抜けるように2年ほどで卒業。涼風真世が研10就任→研13卒業、天海祐希が研7就任で研9卒業。今以上に「男役10年」ていうフレーズがよく使われていた時代に。
いまでいうと、研10は100期(風間由乃やまおまお)、研13は97期(ひとこちゃんややすちゃん、海ちゃん)。研7は103期だからるおりあくんや夢白あやちゃん、研9は101期であましちゃんやぱるくん、あがたくん。最後の新公を満を持して取ったるおりあくんがいまトップになることぐらいのぶっとんだ豪速抜擢が昔々、あったわけだ。本人の才能がどんだけあれどやっぱりピラミッド形成するヅカには無理があったことには違いない。何より本人のプレッシャーたるや。
そんな大昔っから、単なる年功序列よりも時には別のことを優先して抜擢を実行してきた月組。
その最後の時代のトップを務めて(現時点では、だが)、次代に憂いなく継いでいった前任を不人気などとは、私はいえないしいわない。少なくとも私の周りじゃ人気だったし、良くも悪くも人が無視できない存在であったし、話題になっていたよな、と。
多少ごたついて、アンチも生むくらいの人気が前任にはやっぱりあったんだよなと思う。一方で、ど安定の無風状態で、とりあえずいま卒業もなさそうなトップのチケット売れ行きは、わかりやすく徐々に鈍るのだなぁ、なんてことをこのフリューゲルのチケット状況で思ってしまった。
何番手だろうとその人はいるのに、チケットが売れないとは?
誰がトップを務めていようが、上級生下級生に人気者がいる場合、その人が本当にそんなに人気があるなら、その人目当てでチケットって売れるはず。であれば、珠城前期時代はみやるりとかあーさはいたし、その後はれいこちゃんもやってきたしで、トップより人気あるじゃんくらいに言われていた彼女らが在籍していたにもかかわらずチケットがさばけなかったのだとしたら、それは一体どういうことなの?と思ってしまう。ふつうは、脇役だろうが人気者がいたら、チケットは売れるでしょ。
…。
ここ数日で、一気にチケトレに月組チケットが出たのが、偶然じゃなく「そういうタイミング」なんだとしたら、やっぱりヅカのチケットって、裏の方の流通量の方が多いってことですかねぇ。友会チケットが販売され、そこにも出てなかった、どこか向けにキープされていたチケットが一気にばらまかれた結果、自力でチケット取った分と分配されたチケットが重複した、とかそういうことなんですかねぇチケトレ。今見たらどんどん増えて70件以上。
で、冷静に思い返してみりゃ
ここ数年しか、知らないけれど。ムラチケットですらこんな風に沸いてでてこなかったトップって、任期後半・卒業発表前の雪組だいもん時代、だったかな。あの頃の雪組は明らかにジェンヌ>作品であったのだろう。
一方で、月城かなとの次回作のムラチケットがこうも鈍いのは、新トップお披露目タイムも完全に終わり、あとはいつ交代するかしか話題がない現状において、有名作品でもないしみんな、そこまでリピしなくていいかなって思われてしまっているのよね。
…ヅカの、とくにムラチケットって、特定のファンが、何回も何回も同じ公演を観ないことには、1か月半は完売しないってことなのかねぇ。
もしもあの涙がなかったら
月組、次回作のあらすじ・紹介文を観ても、なんか既視感があってねぇ……。役者人気が大事とはいえ、やっぱり作品も大事ってことだ。
れいこちゃんに関して言えば、応天の門千秋楽であんなに泣くとは思わなくて。でもあの涙にみんな、もう一度彼女を好きになったはず。私はそうだった。真面目で超美形でどこかもっさりで、などといわれがちだったれいこちゃんはとっても等身大にあったかくて親しみがあって、ああ、なんていいトップスターだろうとあの千秋楽で感じた。
役者ははかない存在。今観ないでいつみられるのか、というキラキラした子たちで、月組はあふれている。昔もいまも。
それを観るかみないかは客次第、なのよね。