隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

素敵だなぁ、と思った涼風真世さんの記事

スマホでニュース観てたらピックアップされてきた、とある記事に涼風真世さんの名前をみつけた。

40代からの女性向けメディアのちょっとした記事。しかし、なんだかじんわり感動した。
storyweb.jp

等身大の女性にみえる

涼風真世 といえば。私がタカラヅカにはじめて触れたときには既に2番手でいらした。当時小学生の私は父親のヘアカットを卒業し、近所の美容院に通いだしたころのこと。
担当してくれていた美容師のおねえさんに何気なくテレビでタカラヅカってものをみたという話から、涼風真世という人がなんかすごいきれいだったとかなんとか言ったところ
「そおおおおなのよおおおかなめちゃんすっごいのおおお!!!かなめちゃんが好きだなんて気が合うわあああ!!!」
とおねえさんのテンションが爆上がり。
次に美容院に行くたびに私に手渡される雑誌は、子供向けのなにかじゃなくて、お姉さん私物の「歌劇」とか「おとめ」になった。
この時私が思っていたことは(か、かなめちゃんって誰)ていうことだったっけ。

とってもデリケートだけれど

私の世代もそれより若い世代も、親がよっぽどそれを当たり前のようにとらえて娘に若いうちからかかりつけ医をつくってやるとかして、通院を普通のこととして教えていない限りは、婦人科受診をためらう女性がほんとうに多い。
記事には、涼風真世さんがさらりと「退団した30代前半のころから婦人科には定期的に通っていた」という言葉を紹介している。
在団中は多忙を極めたろうし、婦人科といわず、定期通院は難しそうだなと思う。

涼風真世は男役トップスターにして「フェアリー」と呼ばれた、当時にしては特別な・特殊な魅力をもったスターだったと思う。
当時を知るファンに鮮烈な印象を与えてくれた人がいま、こういうとてもデリケートで繊細な話題を、自身の年齢や女性であることをとてもシンプルに表現し
発言している記事というのは、それだけで、彼女に親しみをもつファンへ、ポジティブな影響があると思う。

非日常にこだわるヅカ

現役のジェンヌたちは多感で繊細で若い世代の女性たちでありながら、女性特有の不調とどう付き合って舞台に立っているか、なんて絶対に発言できない。
ファンだって大半女性なのだから理解できるだろうに、いまはまだそうしたものはパブリックイメージより優先されるべきではないとされ、現役ジェンヌはファンの前で非実在的存在で夢のような存在であることがプロとしてヨシとされている。

だからこそ、卒業して充分に女性としてベテランとなった、かなめさんのような先輩が通ってきた道を振り返って、こうしたデリケートな話題も
発言してくれると、きっと誰かの力になるのではと思う。

昔妖精いま妖怪…かなめさんのネタだけれど、やっぱり唯一無二のフェアリーよ。


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