「職場の友達」と「友達」は、たとえ内緒話ができたとしても、ちょっと違うよね… なんて会話を、したことがある。
案外この感覚は共通認識としてあるものだ(と思う)。生活社会のコミュニティが小さい場合はまた違ってくるだろうが(人間関係が多層化する)。村人100人の陸の孤島とかは別よ。
最後のプルミエールといわれる
柚香光くんが「わたくし今回が最後のプルミエール」とかいうからびっくりしちゃったね。マジで卒業しちゃうのね。
柚香光の代替わりには時代の移り変わりを強く意識させられる。それは同期の月城かなとよりもずっと強いものだ。花組トップスターだから?うーん。なんだろうそれだけではない気がする。柚香光って好き嫌いに関係なく大きな存在だったよねと感じている。そんな彼女と最初で最後のプルミエール共演となったのが永久輝せあ。
ふたりはおそろいで型違いのピンクのもこもこしたセーターとカーディガンで出演。気がきき過ぎている。
ひとこちゃんから「これ着ようよ!」と言ったというよりは、カレー君から持ち掛けたことと考える方が自然かなと思うけれども、これってとても仲間意識を感じさせるし、自分のあとを引き継ぐひとこちゃんとの良好な関係性を視覚的に表しているし、カレー君は自分へ好感を抱いている視聴者が同じ服を着るひとこちゃんへも好感を持ちやすいよう配慮したのかなとか考えちゃったね。
正二番手としての星組ありちゃん
再放送の星組版プルミエールでは、礼真琴と暁千星。ありちゃんが意外とぽんこつであるという笑い話に、ありちゃんの永遠のおにいさま珠城りょうがナレーションで「すぐに素が出せる関係性でなにより」という意味のコメントですかさずフォロー。そこがありちゃんの魅力よ。こちらもサスペンダー姿というお揃いコーデで登場している。
やっぱりまこっちゃんもカレー君も、これって同じような気遣いだよなってちょっと想像&妄想。
トップの孤独
プルミエールは二人きりで出演という実は珍しい番組。スカステにはなぜか通常メニューにないトップ&2番手のみの番組…。なんでだろね?
でそんな貴重な機会であるwowowプルミエール。花組と星組のプルミエールは、今回ガラリとまこっちゃんの態度とカレー君の笑顔がすっかり優等生の先輩のものに変わった……。
それぞれ瀬央ゆりあと水美舞斗とともに出演していた回では友達へ見せる、実にくつろいだ態度だった。もちろんカメラの前だから素ではないにせよ、言動を少し相手にゆだねる点がみられて、明らかに気を許しているその加減がみえ本気で仲がいいんだなあと。
無論、星組と花組のプルミエール最新回のどちらも、それぞれいい雰囲気で楽しいものであった。
ただ、まこっちゃんとカレー君とがそれぞれ、友達と二人でキャッキャする様子が垣間見れた機会はもう巡ってこないのだわね。せつなひ。
私は95期推しではない。というか期推し概念はないし、ヅカにおいてひとつの期を厚く抜擢することは前後の期にとってはマイナスでしかなく、そっちの面が気になってしまうタイプの人間である。
んだけれども、粒ぞろいの期とは彼ら自身が責められることではないし、人気スターになった彼らがキャッキャしている姿でしか摂取できない栄養もあるし…
先輩の顔をしてニコニコやっている絡みも楽しいが、あのちょっとだけあった同期同士の二人の番組って、本当に貴重だったんだなあ、なんていまにして感じた。