昔・10年か15年か前くらいか、まあそれくらいの昔。
糸井重里氏のほぼ日の「今日のほぼ日」だったと思うんだけれども、そこの言葉に
「おい、あいつも呼ぼうぜ」ってみんなに思ってもらえる人間になりたい
ていう一文があって。めっちゃ心に刺さって、私もそう思われる人間になりたいなぁなんて思っていた。
私の中の鳳月杏ってそういうジェンヌ。
時代が推すジェンヌ
鳳月杏の花組時代の映像や記憶を思い返すと、ほんと、別にうまくはないの。ただ出来が悪ければ場面も与えられてないから、場面を与えらえている分うまいんだけど、全然ズコーって感じなのよね。まあそれって、近年の本当に磨いて磨かれまくっている鳳月杏との比較でみちゃうから、下級生時代がつたなくみえるのは当たり前なんだけれども。
基本的に明確な基準をもって線引きとかしてなさそうな、よくもわるくもゆるい歌劇団。なんか、トップになるには音楽学校の文化祭主演からカード集めがはじまっているとは思うんだけれども、それらも決して必須ではなくて、結果的にみんなそういうカード持っている子が当然ながら真ん中に立っていったっていう実績だけなんだろうなと。
だからちなつさんの新人公演カウントなんかすごいどうでもよくって。人気と実績と高学年であることがプラスだったんだろうなと思う。
ニューヒロイン
あましちゃんは、ずっと課題をあたえられて、それにこたえてきた人なのかなと思う。
みねりちゃんの異動ばなしとそのキャンセルが物議をかもしたけれども、実はみねりちゃんは「逃がされ人事」だったのかもしれない、なんて思う。トップ就任目的ではなく。
まあわからんけども、あましちゃんの扱いは育成で、どうしてもここを上げたい気持ちがあったんじゃなかろうかと思うので、101期っていう期のこともあるし。
本命は彼女であり続けたのかなあと。
ブエノスアイレスのときにがっつり面差しが変わったよなぁ。幽霊刑事の主演も、あれはすごく大きな抜擢であったと思う。正路線のガンガン推し扱いができない分最大限、彼女への抜擢をし続けてきた月組、のようにみえる 気がする。する。
努力の人であることを体現しているので、トップ娘の彼女も楽しみ。