隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

若さとはしたたかで、繊細で

110期生の卒業式の様子をニュースでみて、あんまりの可憐さ、若い美しさに晴れやかな笑顔に、余計な心配も吹っ飛んだ。
そして、現場にいる人たち当事者たる少女たちは現状をもっとドライにもっとシビアにもっと先までの現実を見通しているのだと感じた。彼らは自分の芸能人生をみつめているのだ。

3月ときいてもぴんとこなかったが、タカラヅカ受験本番なのね。さすがに今年はバラエティ番組もお受験追っかけはしないのかなと思う。取材進んでたろうけどねぇ…。
にしても、子供の母数が減っているのだから受験者数も減少の一途をたどるのかと思いきや今年は前年を上回るらしいとか。
昨今、芸能への道を希望する子供は逆に増えていそう、といわれてもなんとなくさもありなん な感じ(それが特別な進路にならなくなっているような)…などと想像アンド妄想。

子役ってさ

ジェンヌさんたちのなかにも子役で芸能活動していた経験がある人はわりといるとか。私ごときがきいたことあるのはれいこちゃんが少女時代にモデル活動をしていたというもの。雑誌掲載されてたんだっけね。学校の先生からも整った容姿に言及されていたそうだし、きっと「この人は画面の向こう側」と思われてきたんだろうねぇ。

友人夫婦のところの子供もまた、最初は母親の仕事場の人に頼まれて、生後10か月くらいのときに赤ちゃん役でワンシーン、映画出演ていうのがきっかけで、そこから数作、制作側にたのまれて同じような、抱っこされている赤ちゃんのシーンにちょうどこれくらいの月齢の子供が必要でと頼まれ、記念にと話を受けていた。
ちょうどコロナ禍で田舎の両親に孫を会わせることが難しかったタイミングで、テレビに出るよってのは最高の親孝行になったというなんか素敵な話だった。この子はこれがきっかけで子役人生スタートしている。

あっという間の日々

「金縷衣(きんるのい)」という有名な漢詩がある。私は知性や教養でもってこの詩を知ったわけではなく、少女時代に漫画で出会ったのをおぼえているだけの無知なものだが、強烈に覚えている。

花開いて折るに耐えなば直ちにすべからく折るべし 花無きを待ってむなしく枝を折るなかれ
君に勧む 惜しむなかれ 金縷衣 君に勧む すべからく惜しむべし少年の日々

っていう…
この訳でピンとくる人がいたらきっと仲良くなれると思う。藤田あつ子先生の漫画で読んだのだ。

泣いても笑っても

若い日々は本当に有限なのだから、その時間のめいっぱいすべてを、すべてをかけて何かに取り組んでいる人を見るのは楽しい。うっとりする。
自分はそうなれないけれどもうっとりする。甲子園が好きな爺とヅカが好きな婆の根っこは一緒かもしれないと思うし。

厳しいことあるんだろうなと思いつつも、自分の夢、あこがれ、そしてその先の未来を信じて努力している少女たちの夢がどうか、本人の望む形で叶いますように。
そして彼らのこと、正しい大人によって守られますように。

季節の変わり目を目の当たりにする日々で、ひどく切なくなった。



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