隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

星組 忘れられぬ1789千秋楽

組替えのインパクト、こちら側が学校のクラス替えくらいな感覚でいたところ、どうやら当事者であるジェンヌたちにとっては転職レベルの大変な変化になるという。
そしてAさんがトップやトップ娘役やトップ路線になるにあたり、「同期支え」として仲がいいらしい同期Bさんが組替え異動する…なんていう調整もどうやらあるようで?

月城かなとが自組に95期がいなくなってしまった際に、別の組の同期に「同期がいなくなっちゃった…」とこぼしたっていうエピソードがあったり。仲良すぎか「同期」。

で今日。
注目の星組大千秋楽において思ったのは、こっちゃんの名言「もはや自分」と称した同期瀬央ゆりやの専科異動について、触れていたその様子の「熱さ」が本物過ぎて、本当に大きなことなんだなあって感じたことと、発表当時「まだ学年としては若いのに」と思ったまゆぽんこと輝月ゆうまが専科異動になったことで、あちこちの組にいる95期トップや路線の「支え」に彼女がなっているというこの事実。
まゆぽんはもともと舞台人として専科にふさわしい実力者であったこともあるけれども、学年が若くして専科というのは、こんな風に、厳しい戦いを余儀なくされる主演を様々な意味で支える存在にもなれるという、そんな役割にもなったのかな、なんて。思った。

ロナン、ロナン

8月上旬に、なかなかの良席で生観劇したときの記憶がところどころあいまいになっているなあって、本日の配信で色々再確認。興奮していると記憶がね…薄まるのねほんとに…。
休演の件が大きな事件であったので、復帰されたその様子、さらに思いのこもった千秋楽ということで、こちら側に色眼鏡がねどうしてもあったと思うんだけれども、礼真琴のロナンはやっぱり本当に等身大感があって。この日もやわらかだなあ、って思ってみていた。痩せたかな?というのは色眼鏡か。数年前のこっちゃんよりは確実に顔がシュッてなっているのは年齢もあるはずだけれども、やつれたところがあったと思う。それがまあ役柄も貧しい農民出身だからね、ますますロナンそのもので。

ありちゃんときわみくん

この日もこの二人はキラッキラだった。月組っこだったありちゃんには「うちの子が立派になって」みたいな観方をしている月ファンは大勢いると思うんだけれども、なんていうかキラキラおにいさまに磨きがかかってイケメンが過ぎる。そしてタイプの違う極美慎のキラキラも、本当にこの千秋楽はさらに自信をもって輝いているようにみえて。天華えまもやりきっていて、本当に見ごたえがあった。

礼真琴のことば

フィナーレ後のあいさつで、彼女はご本人の言葉の通り、プロとして謝罪を口にし頭をさげなければ気が済まなかったんだろう。わかっちゃいるが、やっぱり見ていてちょっと辛かった。そして異例とも思える、最後の最後、幕前に出てきての挨拶は長く、自分のことばで最近の報道にも触れ、1789のせりふと絡めて実に賢く上手でそしてまっすぐに届く言葉で彼女が話せるだけのことを彼女の言葉で語っていて、それがとても素敵だった。
そう、必要なことならばストレートに伝えられることは伝えてしまったほうが、今の時代は正解だよね。

熱い展開に名曲だらけ、肉体言語みたいな演出と見ごたえ豊富な名作1789。
礼真琴にとっては悔しい休演という苦い思い出の公演になったかもしれない。けれどもファンである私にとってはそのドラマも含めて、礼真琴の代表作になったと思うし、星組の代表作にもなり、宝塚歌劇史に残る名舞台を観た、とそう心に残った。








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