隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

ランベスだけじゃない~星組配信の週末

土曜のありちゃんビルのミーマイ、日曜午前は途中から天飛華音バウ、日曜午後はマイティビルのミーマイと、一応全部観た。あんまり真面目に観なかったけれど観た。楽しめた。

なんか久しぶりの気持ち

星組歌劇団非常事態において唯一、平常稼働で博多座でハッピーをお届けしつつバウでバウらしい若手公演と、ファンの望みに応え続けていたのだなあと感じた。
変な表現になるけれどこういうときタカラヅカはひとつではないことの強みがでたなと。

いつぶりだというか

ミーマイ=天海&麻乃 ってイメージがまあ、あるけれども。ただ当時もちゃんとみたわけじゃなし。それにランベスだけ様々な場面で様々なスターがやってるから、なんかミーマイ=ランベス=ハッピーミュージカルってイメージ あとサリーのワンピ。以上。
ってまあそれだけの貧相な印象であった。

なので今回、配信できちんと観られるそれも主演役替わりの2バージョンもと、嬉しく楽しみにしていた。

ミーマイファーストインプレッション

「…古臭いミュージカルだな」 それが私の第一印象。一幕途中からひしひしと「いや~、久しぶりに古典を観てるぞ~」とじわじわと。
それはそう。調べたら初演1937年、86年前の作品。ぶっとびー!

ジャッキーみたいな役ってナイスワークあたりにもいたような?今回は極美慎が細身の長身美女である事実を晒してましたねぇ。まだほのかにテレがあるような感じがヨシ。彼女って下級生時代に目立ってきてた時にファンブロガーから気合が足りねぇ本気度が足りねぇみたいなことあっちこっちで書かれていたけども、この2日間のジャッキーを観ても、生来のナルシスト「ではない」んだろうな、みたいな気がちょっとした。控えめで普通に品の良いお嬢様にみえたよ。

演じられる役者は選ばれし者

ジョン卿に関しては普通に脇役のひとつに見えた。で、ビル。こっちは足の長いイケメンダンサーで歌える人に限られているように思えた。昔の2枚目イケメンのための役だもの仕方ない。ミーマイは最初っから礼真琴で考えられてはいなかったと思う。だって、暁千星のあの足の長い、背の高いイケメンビルは理想的だったし、ありちゃんほど背が高くないにしても水美舞斗のスマートでスタイリッシュな水商売感のあるビルといい、説得力があったもの。
特に1幕最後の、ランベスウォークでお屋敷に入っていくシーンの後ろ姿!どちらの主演もめっちゃカッコよかったけれどもあの後ろ姿ってめっちゃくちゃ大事だと思ったのよ。
このビルっていう役は背が高い・足が長いイケメンのイメージを持っている役者に限られると思ったね。

主演:舞空瞳

舞空瞳がこのサリーという役をやってみたいと思っていたらしいのは、お義理ではなく事実だったんだろうなと思わせる熱量だった。彼女がこれほど役に情熱を注ぎこんでいるのが、実際の舞台姿とマッチして昇華されていたのはトップお披露目の盲目の未亡人以来と思えた。お披露目役はまあ、お披露目にしちゃあなかなかハンデの大きい難しい役だと思ったけれども、お披露目だけあって気合が違ったと思う。その後の数々の役はグッドやベターであってもベストというには違うかなと。
このサリーは明るくってはすっぱでかわいくって元気でそしてけなげで愛され系っていう、これぞヒロイン。舞空瞳の持つ陽のエネルギーとか強さと最高のベストマッチな役だったのではないかしら。
それに、星組博多座公演でミーマイというこのキラーチューンみたいな公演を絶対に無事おさめるぞという気合もあったように思う。フィナーレも含めて素晴らしかった。
ロケット姿も、タカラジェンヌはこうでなくっちゃぁ。

○○っぽい

ありちゃんのビル、天海祐希みがあった。マイティのビル、明日海りおみがあった。
そしてバウ公演、My Last Jokeの天飛華音には場面によって礼真琴の芝居によく似ていたようにみえた。それぞれ勉強したり参考にしたり普段からよく見ていたりした先輩・上級生のエッセンスがしみ込んでいるのかなぁ なんて思ったり。印象なのでこちらの色眼鏡もあるかもしれないけれど。
My Last Jokeのヒロイン、詩ちづるは、あなたまだトップ娘じゃないの?というくらい、素晴らしかった。これまたどこかお花様にお顔が似てるような気もしたし、ちょっとした角度が白城あやかみがあったりと感じた。彼女はいい娘役さんだなぁ。

どっちがどれだっけ

ミーマイの天華えまは相変わらず劇団きっての歌い手で、声がいい。歌がうまい。声がいい。彼女のうまさなのかもしれないが、背の高い(高すぎる)極美ジャッキーとも似合うんですよねぇ。
マリア公爵夫人を演じた小桜ほのかちゃんはちょっと年上の女性も可憐に演じられますね。1789のとき咽喉にだいぶ負担かかる楽曲だったようで心配しましたが、相変わらずの歌うまで。星組公演を観るとき、彼女の歌声は楽しみのひとつです。白妙なつ??紫りら???と最初この辺の配役と役名を把握してなかったので、どれがどれ?とちょっと混乱。
バウ公演の方では、あらすじも配役も把握せずに最初の30分遅刻してからの視聴だったため、妹…??てことは何これはヒロインではない…??でもこれうたちに見えるし…??フランシス(瑠璃花夏)のほうがヒロイン?うん??エリザベス?(乙華菜乃)となったりと、ちょい部分的に混乱した私…。勉強不足である。

みんな歌がうまい

そう、みんなうまいなぁって。星組みるたびに思う。各自のキャラクター性もいいよなぁって思う。バウ公演の方の話がよくわからなかったっていうか、よくよく調べるとトンデモっていうか。ヒロイン最初(結婚するんだ騒ぎのあたり)、妹みがつよかったんは13歳だったからかーい。なかなか表現が難しい関係性を描かれましたね竹田 悠一郎氏。

堂々デビュー for me

やっとじっくりみられた、稀惺かずと。私にとってはちゃんと歌って芝居してっていう彼女をしっかり観られたのは今回が初めて。こういう感じかー!
なるほどこれからがまた楽しみ。声がいいのがいいですね。顔もいいし。
そして詩ちづる。待ってましたのヒロイン。さらに最後の挨拶で感極まっていた主演の天飛華音も。みんな本当に節目の大事な舞台をしっかりつとめられていて、なんだかあらためてすごいなぁと感動した。なまあたたかくモニタ越しにみつめてしまった。それぞれがこの舞台の仕上がりにたどり着くのにどれほどの思いを重ねたろうか。

内と外と

今回の騒動のネット騒ぎをみていて、結構「ヅカって素人芸のくせに」といまだに、他の舞台やらよりも下にみる昭和感強いイメージを持っている人がいるんだなあと思ったが、外部の舞台も昨今の声優関連舞台も含めて色々みている自分からすると、全然ですよといいたくなる。だいたい、ヅカ以外の舞台でマイク使わないところは大げさに声を張るしヅカほどエリート育成されていない(幼少期から訓練してない)から単純に体のラインとか動きがいいとは限らないし。ヅカ生観劇をはじめてからしみじみ、すごいところだなと感じている。

久しぶりに配信でたんまりとタカラヅカ星組をみたが、家での「ながら観」ではあったものの、楽しかった。



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村