月城 かなと
海乃 美月
麗 泉里
空城 ゆう
彩音 星凪
一星 慧
まのあ 澪
七夕に去るなんてまあ、月組らしくって なんて会話が界隈で何百回かそこらされるに違いない。
まず
各組ジェンヌの顔と名前が全然一致していない身としては、大体、退団者発表をみても、何人かは「名前もはじめて」とか「名前はわかるけどどの子だっけ」という、気づいていなかった子がいるものだけれども全員わかるー!
そして次に思うことは、やっぱり昨年から激動の歌劇団なので「ヤダヤダもっといてよ!」とは…単純にそんな風にはもう思えない。
元々、それぞれがそれぞれのタイミングで、それぞれの進路へ旅立っていくのだから、何か言えるものではないにせよ。それでも。さみしいなと思ってもなんでやめちゃうのーなんて気軽につぶやく気持ちも、もう起こらなくなったな。
注目株は若手のうちに
実は一番名前を見てびっくりしたのは麗泉里ちゃんだったりする。さみしい…。
いちばんって書いたけどやっぱりトップコンビ以外は全員、うおっと思ったな。注目株の彩音星凪については、コロナの影響もゼロではなかったにせよ、きくところによると暁千星の強火担かつ緊張しぃで、前へ前へという性格ではなかったそうで。スカステでも育ちというか人のよさそうなというか、ド級美貌のわりに目が泳ぐな…とは思ったのでなるほどと。
先日の彩海せらバウでのあの迫力の死の役は、素晴らしいもう一人の主役であった。
一星慧くんは、目立つところにいつもいる子で。彼女も月組黒天使組の一人かな。
めっちゃきれいな顔で、フィナーレの並びで目立つんだよね。ああ~~最後の日を目に焼き付けたい。
そして空城ゆう。100期だね。100期も…10年だものね。区切りにしてたのかなとも思う。この歌劇団てところにいるとプライベートとの両立にかなりの制約があるし、まず10年って区切りはとってもありだとおもうし。でもがっち…いてくれると嬉しい人だった。
そしてこれからをひたすら楽しみに、と毎回注目していたまのあ澪ちゃん。親しみやすいかわいらしい子で好きだったんだけども、卒業を決められたのならばただ応援するのみ…。
月もそれ以外も
あらためてこれまでの配役なんかをさーっと再確認してみても、難しいもんだなあと思う。70も役がある舞台作品なんて、歌劇団の座付き作家ですら作れない。
けれどコロナ禍の人数制限舞台で露呈した通り、タカラヅカって人数の多さが魅力のひとつで。マスゲームとか応援とかアイドルグループとかみんなそうだけど、たくさんの人数でなにかをやるっていう、それだけでスゴイ魅力が湧き出てくる。
きっと思った以上に所属する全員の望むとおりに場面をいただける機会は、実力にふさわしい量だけ与えられたかと言ったら、そうではないものだろう。
「○○ちゃん歌/ダンス/芝居うまいよね」といわれる注目株よりも器用にできる子もいるだろう。
けれど。
けれどその全員がいなければ、タカラヅカの舞台は発光しない。誰もまわりにいなければ、大羽根背負ったスターが大階段から降りてきたってむなしいだけである。
華やかさや楽しさの正体は、真ん中に立つスターの存在ではなくすべてのタカラジェンヌの集合体、構成要素ひとつひとつあってこその団体戦によってのみ生まれるものであるので、私が気が付けなかったジェンヌもたくさんいるけれど、私は舞台に拍手をおくりつづけたいと思う。
少しだけだけど、名前と顔が一致していた今回の卒業メンバーたち。それでも本公演上はモブ位置だったりする。けれどでっかいダイヤを取り囲む小振りのダイヤみたいなもんで、
みんなびっかびかよ。
ラストデイが無事むかえられますように!