隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

雪組の美しすぎた男を生観劇する

新年最初の生観劇は雪組ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』だった。いわば初詣である。拝みたくなるような美と楽しさだった。

お久しぶりです雪組さま

予習らしい予習は、WOWOWプルミエールの番組のみ。本公演の発表があったときに、ボー・ブランメルという人物がいたことを知り、でもちょっと調べたらなんか昔何かでちょっとみたことあるな?という実在の人物。NHKの服飾の番組だったかもしれない、とその程度の、ほぼ無知な自分で挑んだ観劇は、実に楽しかった。

そして雪組の、相変わらずスターの知識が乏しい身で感じたことは、全体的にトップと路線組以外の活躍場面がしっかりみられて、ショーは娘役の場面もしっかりとあって、実に見ごたえがありとても満足度の高い、というか、これで退団でもよかったんじゃないかあーさ?てくらいの出来であった。あーさがもう退団していいよという意味ではない、あーさが退団するときはこういう二本立てで旅立てたら幸せなのに!という傑作二本立てだったと、そう感じた。

前回の雪組生観劇っていつだっけな、ベルばらか?
確認するとベルばらって2024年後半の公演。てことは、2025は生で雪組を観ていないので、めっちゃ久しぶりなんですわね。どうりでなんだか新鮮過ぎる感覚アンド、ジェンヌさんたちがちょっとよくわからなくなっていたわけだわ。

トップスターはトップスターになることでトップスターになる

全体的な感想として、本当に、無知なまんま芝居をみてとっても塩梅がよくって素晴らしく面白かった。幕切れもよくって、本当に、退団公演にしておけばよかったのにという出来。

卒業公演がアレなことが多いアレな感じを踏まえてのことなので、朝美絢のトップスターとしての充実期の証であろう。幕開きに、いわば板付き状態で登場のボー・ブランメルこと朝美絢がまず素晴らしい。

彼女が今回演じている役は、着替えに2時間かけたという逸話を持っている人物。つまりほんのちょっとの皺、襟の角度も気になったんであろうし、もみあげやヘアスタイルの加減も気になって仕方なかったんだろう伊達男という役。その人物が象徴的存在として、幼少期の親子場面を見下ろしている。
その目線、指先までの腕の角度、爪、襟足、脚…すべての角度が完璧なんである。

ただ美しいとか、カッコイイということではない。「美しすぎた男」「伊達男」「ボー・ブランメル」そういう、ファッションに革命を起こした人物として、完璧だったんである。

この出だしから幕切れまで、そして後半のショーまですべて、金太郎飴のように、どこを切ってもなにひとつ期待を裏切られることのなくこちらを魅せてくれる、そういうトップスター朝美絢であり雪組の公演であった。

夢白あやもね

プルミエールの初日映像をみていて、彼女の頬骨の高さとその美しさにあらためて見惚れて。ショーではピンクのワンピースみたいなのをきて、金髪を巻いて、バービー人形みたいな感じで出てくるあの場面、あの銀橋の姿も、その後のダンス場面もすごーくいい。カラースーツで難しい群舞を軽やかに踊ることを、咲ちゃん時代以降、雪組は継承してるんですねぇって感じで見せつけてくれたけれども、音楽と振りとのマッチもすごくよくてまた観たいシーン。

芝居するとマリーアントワネットがハマっちゃう夢白あやだけれども、彼女自身は、ソロで「グッバイ!」と明るく、「charming」という表現がぴったりくる娘役さん。芝居もはまってたけれど、ショーでも全編よかった。

今回もまたカード会社貸切

今回も友会ではチケットいただけず、運よくカード会社の貸切(おみやげつき)おみやげつきプランは二度目。お土産は前回と全く同じで紅茶とカレーと缶詰。あ、前回もらった分の紅茶飲まなくちゃ…。

で、当日の朝にあわててチケットを発券し、劇場について座席を確認。1階の15列目前後だな、端の方だな、とは思っていたんだけれども、通路席だった。
めっちゃ端だ~ちょっと見づらいか?なんて思っていたけれども、片側が誰もいないのは楽、と、それくらいに思っていた。中央列じゃないから客席降りには関係ないか~なんてちょっとがっかりして…
なんて思っていたら、一番はしにもいっぱいきたよジェンヌさんたちが。

通路側客席に座って、客席降りのハイタッチいっぱいという経験を初めて体験した。先日の宙組のときは、横にきて振りをしてくれたジェンヌさんとタッチ!て感じだったっけ。
わらわらやってくるジェンヌさんが通りすがりにイエーイと次々にハイタッチ~みたいなの、あこがれてたんで、初めて体験できて嬉し!

私の横あたりにいらしたジェンヌさんが、勘違いじゃなければ咲城けいさんだったと思うんだけれども…検索するもまだ東京の客席降り情報をまとめてくれている方はおらず、自信がない……。
ただ言えることは、私の前方の端に座ってたおじさまに大サービスしていたよ。ノリがよくってかわいかったよ。並びの娘役さんとなんかキャッキャしていたよ。

朝美絢、銀橋が世界一似合う男役

ボー・ブランメルが復讐心を歌いながら銀橋を渡るシーンがあるんだけれども、あそこを劇場の隅っこから眺めていてね、しみじみと思ったねぇ。一番銀橋が似合うスターだって。
赤い証明が彼女のオーラを包んで、なんというか「ああこのために銀橋はあるのだ」て思った。なかなかこんな風に感じることはないので、見入ったねぇ。

他、あのうまい人は誰だろう、誰だろうって思ったブランメルの父役は諏訪さきだった。彼女はいわゆる路線とはならなかったけれども芝居人、ジェンヌとしては何枚も皮がむけたというか、めちゃくちゃよかった。久城あすのような存在になっていくんだろうか。

それに少年時代を演じた愛陽みち。少年っぽさがうっまかった!彼女が演じるリトル・ジョージが舞台で、あーさ演じるボー・ブランメルことジョージが銀橋で心の内をうたう場面があったけれども、あれがこれになるってはっきり信じられた。シンクロしていて、リトル・ジョージとボー・ブランメルが同一人物だった。ほんとに。

今作はこの、過去編(生田氏あるある)がくどくなくって、なんとなくそういう生い立ちなんだなってわかるだけに徹していて、それがより一層キャラクタの解像度をあげることになっていたように思う。それでいてパパとリトル・ジョージはあちこちの場面に出てきて、過去と現在が分断されておらず、ボー・ブランメル断罪シーンに向かうときのどこか、さばけていて冷めた態度の本人の言動があの少年時代を経てきて、色々あってこのジョージになったと確かに感じられて。

暗くできる題材なんだけど、しみじみと、スターが変わると治安(物語上の)がかわるというか、これがだいもんが主演してたら死んでたなとかそんなことちょっと思ったりしたわ。

あの美人は誰

芝居でビシバシに目立っていた公爵夫人、どこかの組だったら組長クラスが取りそうな美味しい役を雪組は華純沙那にあてた。めーっちゃうまかった!
本作はこの手の楚々とした女性が3人出てくる。ヒロインの女優と、公爵夫人と、皇太子妃。三者三様でよかったですわ~~。

ひとつだけケチをつけるなら、皇太子妃を演じた音彩唯の、扇を仰ぎながらオホホと高笑いして下手に引っ込むシーン。あそこだけはベルばらのジャンヌっぽくてダメよ。


その音彩唯の皇太子妃、とってもすごい女だったな~。せおっちと合う!!
そう、瀬央ゆりあはこのために雪にやってきたんかなてちょっと、思ったわ。







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