隣のヅカは青い

ヅカファン歴は30年ほど。しかし観劇デビゥは2019年から。それほど遠い宝塚についてのブログです。

退団後のOGによるSNS いつ開始が最適か

以前は、ごく一部のタカラジェンヌOGが退団後にしばらくして、事務所に所属したという発表とともに芸能活動やその広報活動としてのSNS活動の開始となっていた気がするけれど、少し前から、がっつり事務所所属しての芸能活動にしろフリーにしろもうすこしふわっとしてたりにしろ、大抵はわりとすぐ、SNSに登場しているような気がする。

事務所所属しての芸能活動の場合

正直いつどこでどのようなタイミングで事務所探しに動くのかは、本当にその人それぞれのようだけれども、たいていの場合事務所の方針に従う必要があるので、SNSへの登場には間があったり、事務所のオフィシャルアカウントとしてマネージャや事務局運営となっている模様。
事務所やマネージャ管理の場合でも、本人が投稿したり本人アカウントとオフィシャル事務局アカウントと別れていたりもする。この辺も、それぞれなんだろう。

芸能活動するけれど

個人事務所なのかフリーランスなのか、こう非公式の会かなんかがバックアップして活動してるのか、ファンにはみえないが、とりあえずすぐ芸能活動されるOGさんは、比較的卒業からすぐに公式アカウントだよとアナウンスしてSNSに登場するようになった。
大抵は写真もびしばし投稿されて、あの現役ジェンヌ時代の秘匿感はどこに、と少々驚くこともあるある。

SNSはインスタグラムがメイン!て感じなのかな。Twitterは若年層はすでに使っていないし、LINEなんてもっと廃れているのが凄いけれど(ほんのちょっと前まで、とりあえずLINE公式アカウントとかそういう流れあったよね一瞬…)タカラジェンヌではなくなったからには、既存ファンより広くアピールしなくちゃいけないわけで。
いちばん人気のSNSで声を発するのはマストよね。

何をしているかは語らないけれど一個人としてパターン

もっともベーシックなのはこのケースなんだと思う。退団して、次のことは決めていないけれども解禁されたSNSアカウントを自分と仲間と、そしてファンでいてくれた人に向けて開設して交流や投稿していく。ごく普通のSNS利用。もっともごくごく当たり前に存在する彼女たちのプライベートの交流が垣間見れたりするやつ。そして退団からそれほど間を置かずに結婚報告が流れてくることも結構あって、実質寿退団だったのね、なんてことを察したりする。

鉄はとにかく熱いうちに打て打て

某OGさんが「分厚い封筒に熱い想いをたくさん書いてくれる熱心なファンの方ほど、ある日ぱたりとお手紙がこなくなる」とおっしゃっていた通り、熱は冷めるし、情報が入らないとすぐ忘れるし。

退団翌日に元気いっぱいのSNSアカウントが出てきたらビックリはするけれど、どっちかっていうと、それくらいの方が嬉しいかなぁ。
反響も大きいと思うし。

自分がみるSNSは、ほかのファンの様子をみたり何か現地情報をできるだけリアルタイムで知りたい、というときに使うTwitter
インスタは、アカウントがあるものの閲覧専用であまり熱心にみてはいない。タカラヅカ関連で誰をフォローするかについては、OGさんだからといって網羅はしていない。
それこそ、自分がたまたま知り得たものに限られていると思う。そんなごく限られたものしか知らないと思うけれども、タカラジェンヌ時代の彼女たちの肉声はほとんどきくことがない。ひとりひとりの個としての発信はなんと紙媒体がほとんどで、ごくごく一部の生徒だけがCS放送に登場するのみというクラシックスタイル。

だからこそ急な本人発信の肉声みたいなものにドキッとしたりする。
現役時代にSNSはまあ、ろくなことにならないだろうからやらない方が無難と思うので、今後も卒業の日を境に発生するギャップを楽しみたい。



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続いていく月組

珠城りょうは、とてもよいかたちで次世代に月組トップスターを引き継いだよね、とずっと思っていた。

月城かなと時代を大歓迎した気持ちの1割か2割、「これでここ何年かあった波乱人事の時代が終わる」というほっとした気持ちがなかったとは言わない。

みんな違ってみんないい

今回の月組卒業生は、人数以上に大きな意味があった。月城かなとがあんなにも泣きながら「等身大の月城かなと」として、卒業生との挨拶を披露するとは。少し驚きつつもその自然体の姿は本当に素敵だった。

感極まってうまく言葉が出てこない蘭世ちゃんに堪えきれず泣きながら声詰まらせながら、「泣けてよかったね」と言葉をかけたれいこちゃん。このやりとりに、これまでの蘭世ちゃんのタカラジェンヌ人生とそれを見守ってきたれいこちゃんのまなざしが込められていて、ああ、良い稽古場だったんだろうなと伝わるものがたくさんあった。

この大千穐楽でよく泣き笑う月城かなとの姿は、とても素晴らしく彼女らしい、素敵な月組トップスターさんだった。

組長

月組は前トップ時代に組長がこれまた、歴代でも若い光月るうに交代。矢面に立たねばならない若いトップスターと共に、これまた若い組長として舞台と並行しどれほどの重圧であったかと思う。

ファンは組への批判を顔であるトップスターに向けがちかもしれないがそのファンなら知っているはず。組を仕切るのはトップではなく組長。年功序列の世界である。
組長さんとして、珠城りょう時代そしてこの月城かなと時代の組運営を担いまとめ上げ、

「背中を見せてきた」

と力強いメッセージを、おそらくは組のみんなに向けて語った最後のご挨拶。
今の月組があるのは間違いなく、光月るうさんの存在あってこそと思う。

最後の最後に

いまや特別なことではなく、千秋楽は緞帳前ご挨拶までセットになった。
その緞帳前でのれいこちゃんが
「これで終わる(変わる)のではなく続いていく」という率直な言葉と願い紡いだ月城かなと。
彼女のトップスター人生の花はいま満開のときを迎えているようにみえた。眩しかった。

卒業する全てのタカラジェンヌたちはどの方もそれぞれ本当に尊く眩しくて、
配信を観ながらこんなにもらい泣きしたのはいつ以来だろうか。



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WOWOW 燃ゆる風の七海&真彩 暴風副音声を楽しむ。

2017年のバウ公演「燃ゆる風」七海ひろき主演、真彩希帆がヒロインを務めた作品の、副音声付放送を観た。
これは有観客イベントだったもので、観客と一緒に映像を観ながらの副音声収録。

副音声なのに黙っちゃうパターンもときどきあるけれど、この2人、お客さんの前ということもありずーっとしゃべりっぱなしで、見応えのある副音声放送であった。

公演時の裏話や出演者とのエピソードやらを話してもらえるのがこの、WOWOWタカラヅカ 副音声シリーズのいいところなので、ずっと喋りながら次々といろんなエピが出てくるひろきお兄様と真彩ちゃんの陽キャラコンビ、よかったわ。

わかーい!

ご本人のおふたりが若いって笑っているのが可愛らしかった。
七海ひろきの登場シーンで、視聴者のこっちは「若い男役姿…!かわい!」と思ったのにそこはスルーし真彩ちゃん登場時にお二人が「若い!頬が丸い!今はシュッとしちゃって」とケラケラ笑っていて。
なんかきょうだい味のあるコンビ…。

七海ひろきの自然さ

彼女は近年、初のというくらい(の世間の受け止め方で)、男役姿をそのまま自然に継続して話題になった元男役OG。なんだけれど、いつも感じることに七海ひろきの醸しだすものは柔らかくて自然な優しさがあり、決して現役男役ジェンヌのそれとは異なる雰囲気で。

それが包容力っていうのかわからないけれど、副音声トークででてきた相手へのびっくりエピソードで

七海「(真彩ちゃんは)竹を割ったような性格というのはこういうことかというような…、お稽古の終わり夜遅くに『送っていきましょうか』と言われたのは(真彩ちゃんが)はじめてで(笑)」
真彩「(大笑い)主演さんを無事お送りするところまでやらねば(お守りせねば)と思って」

というのが飛び出てきてなんか、っぽいなぁと。

星組だったのよね

この燃ゆる風は、星組なのよね。

真彩「天華えまがね、ガン泣きしている私を抱っこしてぐるぐるしてる写真がある」

なんて言われるとハッとする。

現役の98期生の男役はいまジェンヌ人生の岐路に立っている。
一方で娘役であった真彩希帆はもうとっくに卒業していて。同期最後の娘役、有沙瞳も卒業が決まったし。

同じタカラジェンヌ人生なのに、男役と娘役はこうも流れる時間が違う。

影コーラス組

この頃、真彩希帆と小桜ほのか、そして天彩峰里の3人は影コーラスが多くてしょっちゅう影コボックスで一緒になったから仲良かったという。
うーん。
歌唱力めちゃ強い影コ3人娘。
気がつかないうちにこの3人のハーモニーをずっと聴いていたのだな。

好感度があがるしかない

七海ひろきはこの副音声のなかで、何度相手役であった真彩ちゃんを褒めちぎったかというくらいベタ褒めで紳士。

「さぶろうたのさぁ、(天華)えまちゃんのさぁ、お芝居がすきでさぁ」

とかも、星組ィ〜〜!てなった。
こうしてこの時代の作品を当人たちの副音声で観てみると、そういや真彩ちゃんは花組から異動して若手時代は星組っ子だったのだなぁと…今更あらためしみじみと。

まりんさん愛され

悠真倫の「城もち大名じゃあ!」と歌い跳ねるシーンについて

七海「私その振付の日(稽古場に)入ってない日で、次のときまりんさんが『カイちゃんね〜観たらね〜すごいって思うよ〜めっちゃ踊ってるから〜』て(そんなまりんさんが可愛いエピソード)」
真彩「そんな踊ってない(笑)あっでもすごい動いて(映像ではお姫様抱っこしてぐるぐるしてるまりんさん)」

こうして後輩に慕われる専科さんエピソードっていくら聴いても飽きない。

ベタ

ゲホゲホ咳き込む→手拭いで口元を拭う→手拭いに血
がベタすぎて七海ひろき「(演出の鈴木)先生、こんなにベタでいいんですか」「いいんだ!」
には笑った。

この演目、歴史好きでなくとも割と知っている戦国時代の有名人だらけで構成された有名エピソードを土台にしているし、わかりやすいが大事だよね大衆娯楽、に沿った、愛すべき演目よね。

組み替えを語るふたり

「80人近くを束ねる各組の絶対的ルールが、それぞれ全く違う」
ということばが重かった。あまりに大所帯なので、やはりというか本当に組が変わるというのは、まるで違うことなのだろう。

カイちゃんが星組にきたときについて、
「自分から行かなくちゃと思って、自分が5頑張ったら100返ってくるような組でありがたかった」
といっていて、それが星組なんだなと、その感覚は観客席に座っていても感じる星組の魅力にも通じるものと思った。

これからもプリーズ

副音声シリーズは楽しい。
今までは歴代トップスターの本公演ばかりだったが、この作品でWOWOWがイベント出来たのは、七海ひろきも真彩希帆も人気が高いからだろう。

これからもWOWOWさんはこれやってほしいなぁ、いろんな時代のいろんな演目を。




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新年度一発目の宝塚プルミエールを観る

WOWOW。今期は珠城りょうナレーション。
ほんとは去年かな?て思ったら朝夏まなとを挟んだので。これで今んとこ、卒業トップがみんな宝塚プルミエールのナレーションやる、という流れ達成かな?

さーて今週の

雪組ライラック紹介
宙組まかキキコンビの◯×
宙組大劇場公演
→マカゼの袴姿階段降り
→サヨナラショーの様子
星組1789製作発表会ダイジェスト
星組トップコンビによるあいうえお作文

という内容。
WOWOWはスカステより出し惜しみせず映像みせてくれたりするから好きよ。

物怖じしない女S

夢白あやについて咲ちゃんが
「(夢白あやの)初舞台をおぼえてるよ。夢白ちゃんというなんか(評判の)すごい子かいるらしいと」
と、夢白あやが噂にあがる子であったことを披露。早々に路線に上がってくる子は内部でも評判になるんだろうなぁという様子がうかがえた。

舞台メイクオフの夢白あやが横でイヤイヤと謙遜していたが、彼女の普段化粧での顔の薄さってお花様みたい。この手のお顔は女優顔というのか、映える顔立ちだなと。

宙組サヨナラショー

配信やスカステ観られてないので、この番組でやっと、大劇場の千秋楽の様子とサヨナラショーの映像を観たけれども、寿つかさ組長の、シトラスの風のシーン映してくれてありがとうWOWOW。そこだけで泣いちゃった。
昨日の月組も泣けたけれども…宙組の歴史そのものともいえる寿つかさシトラスの風!宙組イコールシトラスの風だし、なんて思い出深い…!

1789制作発表

あらためてダイジェストで観たけれど、歌い出す直前の2人の並び、礼真琴より舞空瞳の強い眼差しに視線がいった。オランプという役は彼女の代表的な役になる予感がする。礼真琴はいつもよりメイクがこう…柚希礼音風味というのか、青年!て感じで。演目がそうさせるのか制作発表会という緊張の場だからか、やけに強そうな二人の姿。

大きな作品で大変だろうけれど無事に幕があがることを祈るばかり。生で観られるといいなぁ。

ナレーション

プルミエールのナレーションは毎回どの方も最初は固く。
そのうち慣れて余裕がみられる頃には交代となる。珠城りょうの、役の台詞以外のお声を久々に聴いてなんか新鮮な気持ちになった。これからも楽しみ。

ところで、今年退団するトップがマカゼであれば、来年のナレーションがマカゼになったらいいな(芸能活動つづけるか全くわからんけど)。
すると、来年退団するトップは誰になるんだろう。劇団の交代サイクル的にいないわけがないと思うんだけれど、星組ではないことは確かなのよね秋休養するんだから。
うーん…。誰であってもぴんとこない。
ただ、WOWOWのように退団後すぐ登場してくれる場があると、ファン側としてはとてもありがたい。


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全て予定通りか 斥候星組

星組は特にパワーとチームワークが売りという感じで、個人プレイより団体芸な体育会系な(本の数代前のトップ時代は超きつかったというし星組娘役界は今もきついといわれているし)…そう、「体育会系」で評判がまとめられるということは、つまり、縦横のつながりが密ということでもあり、イレギュラにみんなで対応(それもポジティブに)できる頼もしさもあるわけで。

前々から決まっていたと思う派

公演計画は1年半以上前から決まるということ(演出家の発言による)であり、海外版権ものであるミーマイがポッと決まるわけでもないので、本当に1年以上前から、博多座公演にミーマイをやろうってのは決まっていたと思う。
そしてそれを担当するのが星組ってのも公演計画の予定組む段階で決まるし、ここを専科異動することになったマイティでいこう、ってのも前々から決まっていたんじゃなかろうか。

礼真琴、いわずとしれた「何でもできる子」だし「結果を出すプロ」でもあるけれど、そういった能力や才能とは別に「礼真琴でミーマイ…??」と思った私。
演目イメージとはあんまりしっくりこなかった。けれどここに水美舞斗を持ってくるならすごくしっくりくる計画だなぁと。

演目→強い。人気海外ミュージカルであり役が少ない別箱向け
場所→誰がいっても全日埋めるのは大変という博多座
主演→劇団が愛する95期
話題性→イレギュラな配役により話題性はすでに抜群

だもの。トップスターの任期と、2番手や3番手といわれるスターたちの調整(組替えや別箱経験など)は連動する。そして専科は、本人が希望してもいけるわけではない。
つまり劇団側は、水美舞斗に「今後、別箱を主演で引っ張る役割で専科どお?」ていう打診をしたのは間違いないのかなと。
なんだったら「専科いかない?博多でミーマイ主演してほしいんだよ」て話だったのかも、くらい思う(しょせんファンの妄想よ)。

いい子が全員必ずトップという位置に就くわけではないなかで、これまでとは違う意味合いを演出してきた2番手退団や3番手系別格スターなどの扱いの変化が、ここ数年(コロナも影響しているのかも)でみられてきて。それの一因に、95期を重用したことに伴う上級生2~3番手という存在があり。
いっそ多様な活躍の場を用意してトップ以外にも真ん中を取れる主演スターを出したいのかも。

礼真琴の休養

これはもうただ「休養」ととらえて、余計なことは考えず。
しかしこの過去にない「来年の秋、トップスター休むよ」アナウンス。それも「休養」とわざわざ書いちゃったので外部特出ってわけでもなさそう…
…いや、外部の単発ステージへの特出は全然あるかも?

公演を休むということはそのお稽古期間もお休みになるわけで、ちょうどその辺の日程になにかどーーしても礼真琴を使いたい外部イベント(それも、なにがしかの記念式典系とか)があったりして。
じゃあいっそ、公演スケジュールをそこから逆算し、星組が別箱に出る期間と重なるようにして手札に使いたくても使えない95期カードを専科という切り札使ってトップスター礼真琴を別箱主演から外すと。
その特殊な外部特出の代わりにお休みもついてくるし、仲間の専科95期は美味しくなるし、いけんじゃねこれ? …なんてことも、あるかも、なんてね。

ファンの反応

SNSの反応を見てみると、ポジティブな反応ていうより戸惑いが多いのかな。
でもつい最近、星組はトップコンビが分かれて別箱やったばかりだから、来年の日程とはいえ「また?」感がある。

今の星組だからできること

でもこの特殊な公演計画。この「はじめての取り組み」をどこの組が実践するか??において、なんとなく星組がやることにはしっくりくる不思議。
今回限りの特殊事情によるトップ休養とは全く思えず、今後チラホラ、本公演以外ではこの手のがあるのかも、と受け止めている。


バレエとか外部ミュージカルみたいに「本日の出演者」ばりに、本当ならもっと柔軟に演者を入れ替えたり交代させられるものなら、したいのかもなあ現場は
と思わなくもないし。

とりあえず、私はマイティのミーマイが楽しみであるし、舞空瞳のサリーがどんなものになるのかも楽しみである。




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はじめて生観劇した時代の月組の名残を見納めてきた

今回の応天の門+Deep sea で卒業するスター達を見届けてしまうと、ああ、月組の時代の移り変わりだなあとしみてしみて仕方ない。
毎公演誰かしら卒業していくのだから今更なんだけど、トップコンビ以外の退団でこんなにも組のなにかが変わっていく様を強く感じるとは。

2度目にみてはっきりと感じたこと

まず、2回目の生観劇にして最後(千秋楽の配信が観られるかまだ未定なので)の応天+Deep 観劇となったこの日の舞台、礼華はる君が抜群に良くなっていた。立っているだけでなんだかすごく華があっていい。これはちなつさん並のスキルよ。
あと吉祥丸こと瑠皇りあくんも深まっていた。卒業する蘭世惠翔ちゃん、結愛かれんちゃんも、その人らしい輝き方で残り少なくなってきた舞台を噛みしめるような強いオーラであった。朝霧真くんはいつものように丁寧できめ細やかであったし、清華蘭さんは相変わらずお美しかったし。花時舞香ちゃんは昭姫のお店の女の子よね。あの場面は唯一若手娘役がはじけるシーンなのでとてもよかった。

一方で、これがもう、ぞっとするほど変わっていないのが、千海華蘭と光月るう。

完成品

からんちゃんとるうさんに共通しているのは、最初っから完成して本番を迎えているベテラン職人タイプであること。
というか月組全体の意識として他組よりより強くあるのかなって感じるのは、いくら個人のその日の体調がよくったって飛びすぎたり跳ねすぎたりせず、勿論イマイチな日も決してそれを表に出さず、常に彼らが約束しているクオリティのものを一期一会の機会に客席へ届けようとするプロ意識…
だと思っていて。いつ食べても老舗の同じであるよう、味を守る感じ。

これがときに「萌えのなさ」と表現されることもあると思っている。彼らのその笑顔もプロ表現なので逆に「あ、『私に』微笑んでくれた」感は実に薄い組っていうか。
阪急貸切を使ってSS席に座ってみてスター達の視線がぶち当たっても、彼らが向ける視線は「お客様へ」であって。そのお客様の私はそれで大満足だけど、当たり前だけどあの笑顔は「私に」じゃないのよね。いや当たり前なんだけど…。
月組って常に範囲攻撃なのよね……、ああ、いつか月組のジェンヌさんたちに狙い撃ちされてみたい。

それはともかく。
からんちゃんとるうさんのお芝居はまったくぶれがなく、勿論いい意味で。完成させて舞台にあがっているんだなとあらためて感じ入った。やり過ぎることなく一ミリだって隙もなくで。ただただ、圧倒される素晴らしい役者さんたちだなと。それはショーでも同じように感じた。

月城かなとに感じること

れいこちゃんは、ロマ劇でも同じことを感じたように思うけれど、れいこちゃんのつくりあげた芝居をぱるくんが演じた方がその役にとってしっくりきた(物語に描かれていた「平凡な男」により近づいて見えた)んだけど、ロマ劇のときは、新公主演であったぱるくんにとってお手本はれいこちゃんのお芝居であって。だからぱるくんがときどき本役のれいこちゃんよりよくみえたのは、彼女が目指してコピーしていたであろう本役のれいこちゃんの役作りが実に明確で質が高かった証明にもなっていた。
今回の若い道真も、彼女の見た目や持ち味と親和性が高いやくではなかったのに、彼女の作り表現した演劇プランはとっても明確・明快であったのだと感じた。
わかりやすく伝わってくるお芝居をされる役者さん。

この日の風間柚乃

そして。
この日、アタクシが目撃した風間さんなんですが、テンションアゲアゲで、月組には薄めの要素(ギラギラ系とか華々しさ系とか)を埋めようとしてか張り切っておられまして、はじめてみたよ、銀橋で勢い余ってトップスターに頭突っ込む子。

それはプロローグラストの、銀橋にずらりと並ぶシーンであったか。下手から先頭で銀橋にでてきた風間さんは、ショーオープニング用のお羽根を背負ったれいこちゃんに触れるというには行き過ぎて軽く接触、はわわ!ペコリ!!てその場でれいこちゃんに向かって90度頭を下げてから、前向いててへへ!!と笑顔満開。笑うれいこちゃん。あれがわざとなのかアドリブなのかガチなのかわからないけど、なごんだ。

この日は他にもなんかわちゃわちゃやってたけども、とりあえず、ずっと見守りたい風間柚乃さん。。


これでしばらくまた、月組の公演は観られなくなりそうだなあ。
はー別箱観たい。



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レム日比谷に前泊プランで阪急貸切月組観劇やってみた

「帝国ホテル宿泊プランが当たりましたよ振り込んでね」の通知が阪急から届いて、悩んだ挙句エイヤと振込したあとに今度は「レム日比谷前泊プランも当てたから振り込んでね」通知が届いて。
散々悩んだけれど。
この機会に両方いっちゃえ☆とこちらも振り込んだ。

前の帝国ホテルステイから約2週間後。また仕事終わりに一旦帰宅し、荷物を持ち替えて日比谷に向かった。

レム日比谷とは

言わずと知れた、東京宝塚劇場の向かいに立ち、シアタークリエと一体化しているビルがそれ。

チェッイン前に、近隣に山ほどある飲食店で夜ご飯を食べてからホテルへ。近くのティムホーワンでテイクアウトした夜食とおやつを手に。
21時をまわっていたけれど、チェッインカウンターはフル回転。
ビジネスマンって感じの人が多くて、ここは出張に使うホテルとしても人気らしい。

お部屋は4階。ドアを開けたらこんな感じ。


浴室ゾーンはガラス張り。壁にしたら狭くなり過ぎて息苦しいかも。1人でステイなら何にも気にならないけど。
全て省エネって感じで、アメニティ類は部屋に備え付けなし。必要なものはフロント前に並んで取っていくスタイルで、でもそこの品揃えもあんまり、だった。チェックアウト時に、化粧水などのアメニティは必要ならフロントでもらえることを知る。
チェッインの際に声かけてくれてもいいのにね…

このフロント前にお好きにどうぞと置かれていたお茶類のなかに、3種類の、例の極上はちみつ茶のティーバッグがあった。
ヅカ界隈でやたら人気なやつ〜。
全種類もらって、お部屋でも飲んだけど甘ーい。

このホテルの褒めポイントはコンビニエントなところとこの、マッサージチェアですかね。

朝晩、せっかくなので活用した。
久しぶりのマッサージで背中が痛くなってしまったけれと気持ちよかった〜。

しかし窓が部屋の壁の半分ほどで。よく通る道がすぐそこだから、窓のシェードは開けられなかった。
劇場側から見えるビルの壁面(ホテルの外観)から、どんな感じかなって思っていた答え合わせができた感じ…。

部屋のテレビで無料で観られるスカステつけたら(チャンネルがCSの中になくてわかりにくかった)、光月るうさんのディナーショーが放送されて、ちょっとほろり。

朝ごはん…

チェックアウトが昼12時。公演は13時30分から。で、ギリギリに出て行こうと思ったので朝ごはんも9時ごろのんびり。

和食と洋食のどちらかを選択すると、メインプレート渡され、パンやスープなどはセルフサービス。

洋食は常にエッグベネディクトらしい。これにセルフのパンとスープとドリンクを。
ご飯と味噌汁もあったけれど、洋食を選択したのでなんとなく選びづらく…。
ビジネスホテルの朝食セットならこんなもんでしょうか。帝国ホテルと比べちゃいけねぇです。
こちらも、スープ美味しくて3回おかわりした。

お腹いっぱいになり部屋でごろごろ12時近くまで休んでから、サッとチェックアウトしてお向かいの劇場に行けるのはとっても楽。

この日のプランもSS席プランだったのだけれど、7列目下手より。視界良好。

観劇は前回同様、心から楽しみました。

もしも阪急貸切で観るなら…

さて、これこのレム日比谷前泊SS席プランは52,000円。

ホテルの設備、部屋、食事などはスタンダードなビジネスホテル系。
帝国ホテルプランとはそもそもコンセプトが違い、何を目的に、何を大事にするか?てところで、この前の93,000円と今回の52,000円のプランは単純にお値段の比較で満足度の比較は難しい…

この二つのプランで支払った総額はさておき…

じゃあまたもし、どーしても、どーしても観たい!という公演があって、どっちに申し込む?て考えたら…

どうせ割高過ぎるお値段払っていくなら…
帝国ホテル…かな?と思ったけれど、やっぱりお高いので…

もう勢いで申し込むことはしない。
この先、この人!っていう贔屓ができたときに、お披露目とか退団とかそういうのを見届けずにはいられぬ!ということになったときまでは…こんな贅沢観劇は、我慢よ。



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